一軒宿が点在する人気の秘湯「乳頭温泉郷」の雪見露天を、かしこく巡る方法

毎年人気の温泉ランキングに名を連ねる、秋田県の秘湯「乳頭温泉郷」。ブナ林に囲まれる新緑の季節、色鮮やかな紅葉の季節も良いですが、冬の乳頭温泉郷は雪に囲まれて、凛とした空気と静けさの中で入る雪見露天が最高に気持ちいいんです。
でも、雪の中を車で移動するのはちょっと怖い。そんな方のために7つの温泉宿が点在する乳頭温泉郷をかしこく巡る方法を紹介していきます。

乳頭温泉郷までの行き方は？

●秋田新幹線JR田沢湖駅の駅前バスターミナルから、羽後交通バス乳頭線「乳頭温泉郷行き」バスが出ています。
宿によって所要時間は異なりますが、約40分～50分くらいです。約1時間に1本路線バスがあります。 (お問合せ／羽後交通 0187-43-1511)
また、秋田空港からも「秋田エアポートライナー乳頭号」という直通で乳頭温泉郷まで行ける方法があるようです。片道4000円で所要時間は2時間前後です。（お問合せ・ご予約／キングタクシー　018-867-7444）

乳頭温泉郷に着いたら、宿で「湯めぐり帖」を買おう！

乳頭温泉郷各宿で販売しているこの「湯めぐり帖」。これがあれば、7つの秘湯全て入浴ができます。
１年間有効で何度でも使える通常版1550円と、当日限り有効のライト版510円の２種類があります。

湯めぐり帖購入者だけが乗れるバス「湯めぐり号」で秘湯を巡り放題。

湯めぐり帖をお持ちの方限定で乗車できるシャトルカー「湯めぐり号」。各宿の玄関前がバス停になっているので、これがあれば雪道の心配は入りませんね。

ブナ林の雪のトンネルをくぐって次の秘湯へ。

バスの巡回ルートと冬期の時刻表です。

乳頭温泉郷の雪見露天は６ケ所で愉しむことができる

乳頭温泉郷は、7つの温泉宿から成りますが、このうち黒湯温泉は冬季休業のため、雪見温泉が愉しめるのは６つになります。

鶴の湯温泉

乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持ち、秋田藩主の湯治場だった由緒ある温泉。

休暇村乳頭温泉郷

美しいブナ林に囲まれた静かな宿。近年リニューアルされ、乳頭温泉郷の中では最も近代的な施設

孫六温泉

湯治場の風情を残している温泉で、「山の薬湯」と呼ばれている。

妙乃湯（たえのゆ）

軒先を流れる先達川の渓流が美しくせせらぎを聞きながらの露天風呂は最高!

大釜温泉

木造校舎を移築したユニークな宿。それだけに建物内部もノスタルジックな雰囲気が漂う。

蟹場温泉

付近の沢に蟹が多く住むところから「蟹場温泉」と名づけられた。宿舎から50mほど離れた原生林の中に露天風呂がある。


ちなみに、乳頭温泉郷のもう一つの宿「黒湯温泉」も営業期間中の春から秋はとっても素敵です。

黒湯温泉

温泉郷の中で最も奥にあり、江戸時代からの歴史を持つ。源泉地が宿の横にあり、沸々と温泉が噴出す様子を見ることができる。


いかがでしたでしょうか？
乳頭温泉郷の各宿では、この時期特に囲炉裏料理がとってもおすすめ。「川魚」や名物「山の芋鍋」と秋田の日本酒で囲炉裏を囲めば、「くぅ～～～」と声が出ること間違いなしです。