北九州で角打ちのできるお店８選

「角打ち」とは、「酒屋の店頭で（酒を買い、店のサービスは無く、自分で）酒を飲むこと」です。酒は買えてもその場では飲めない「スーパー」や「コンビニ」、店員のサービスが付いた「飲み屋」等とは違います。北九州で、そんな昔懐かしい「角打ち」のできるお店をご紹介します。
 

1.高橋酒店

ＪＲ折尾駅にほど近く、堀川商店街の川沿いにあるお店です。大正7年創業という老舗居酒屋さんが営む「角打ち」です。店内には木製の販促看板が使い込まれた雰囲気でかかっていて、文字は右から「ルービヒサア」と書かれています。

梁や柱の色、煉瓦張りの床、昭和の名優のポスターや置物がそのまま置かれ、古き良き時代を懐かしく思える落ち着く空間です。メニューは、カウンターに置かれた練り物や乾き物、缶詰がメインで、芋天やゆで卵、フライ、焼き鳥などもあります。冬は七輪で肴を炙って食べることもでき、居心地抜群です！
 

2.はらぐち酒店

戸畑の角打ちでは有名な、銘酒と焼酎とワインセラーのある酒店です。ＪＲ戸畑駅のイオン側、浅生通りの目立つ路面店です。角打ち歴十数年のお店で、店舗とは別のドアの奥が角打ちスペースとなっていて、12人くらいは入れそうです。

人気の高級酒が一杯から安く飲めるのが嬉しい。ショーケースには、お母さん手作りのおつまみの料理が並んでいます。おすすめは卵焼きですが、どれも家庭的で美味しい！何と言ってもお酒に合うことが良い！また、商店街の中にあるため、刺身なども頼めば出してくれます。

3.魚住酒店

ＪＲ門司港駅より徒歩7分の角打ち店です。電柱の案内に導かれて脇道を入り数軒目です。大きな看板があり、入ってすぐに喫煙場所、入口から垂直方向にカウンターの立ち飲みスペースがあります。季節によって変わるアテがいろいろ用意されています。夏なら、数時間前まで関門海峡を泳いでいたボラという風です。

「角打ち」は、酒屋さんで酒を買って、その場で店の空き場所を提供してもらって飲むところです。立ち飲み店のような店のサービスは無く、コンビニやスーパーと違ってその場で飲めます。女将さんが話す門司港が繁栄した頃の話、ここには作り物でない本当の昭和、観光化とは縁遠い門司港がそのまま残っています。

4.田中屋酒店

小倉駅徒歩10分程の静かな裏道に、ひっそり佇んでいる角打ち「田中屋」さんです。入口から入って店内を眺めると、縦長のお店の手前上に「食品」、右奥に「立食コーナー」、左奥に「ギフト」の看板があります。「立食コーナー」の奥の長テーブルと椅子が飲む場所となっています。

店のシステムは、まず冷蔵庫から飲みたい物を取る、紙に飲んだ物とその値段を書く、最後にその紙を店の人に渡して清算するという三ステップのみです。店内は雑然としていますが、これはこれで妙に落ち着きが感じられて良いものです。酒は酒屋価格！仕事帰りに寄りたくなるお店です。

5.平尾酒店

北九州の台所「旦過市場」から古船場方面へ徒歩4～5分、古い建物やお店が残るノスタルジックな空気の街並みの中のお店です。角打ちと言っても座って飲むことができます。テーブル席とカウンター席が有り、表の入口から覗いてテーブル席がいっぱいの時は、ぐるっと回りカウンター側からも入店できます。

お酒のアテは、冷奴、湯豆腐、赤貝の缶詰などいろいろです。近くの老舗豆腐屋さんから毎日仕入れる豆腐は、昔ながらの豆腐の味で美味しい！角打ちの酒屋が多い小倉の中で、テレビや雑誌で紹介された「平尾酒店」さんは、観光や初めての方におすすめの店です。

  

6.河口酒店

ＪＲ城野駅前で、立呑コーナーの暖簾がかかっていてとても入りやすいお店です。創業43年ということで、カウンターの上に43個のダルマが並んでいます。入ってカウンターがあり、奥にはテーブル席とかなりの人数が入れそうです。

早い時間にはその日の小皿が並びます。おでんは1年中あり、味がよく浸みて美味しい！自然に周囲の人と話すのが楽しい角打ちです。ご夫婦で営業していて、おかみさんと大将を中心とした輪を感じ、新参者にもとても優しく声をかけてくれ居心地が良いです！

7.田中酒店

戸畑駅から若戸大橋の赤い姿を眺めつつ、10分程歩くと着きます。まさに昭和を感じさせる木造2階建です。大正二年創業という風格のある老舗酒屋で、大きな古時計、立派な木製カウンター、煉瓦の床、太い梁など目を奪う歴史的佇まいです。

角打ちとしては普通でも、歴史を感じる中で飲む酒は格別のものが有ります。このお店はメディアに多く取り上げられ、映画「おっぱいバレー」の撮影にも使われました。観光客にも良いお店で、文化財的な面があり今後も長く続けて欲しいお店です。

8.宮原酒店

ＪＲ鹿児島本線、折尾駅より徒歩約5分、創業150年以上の老舗酒店です。折尾駅東口を出て筑豊本線沿いの生活道路中ほどにあります。住宅街の中でもあり、「宮原酒店」の看板がなければ見過ごしそうな普通の民家です。店に入ると、左に歴史を感じるＬ字型カウンターが有り、奥にお酒と肴が並んでいます。

開口の大きな入口から店の奥に抜ける風、カウンターで打つ酒、これぞ角打ちです。壁にはお酒やアテが整然と並び、古いながらも掃除が行き届いて清潔感があります。女将さんの優しい接し方、パッと来てサッと帰る飲み方が何か良い感じです。