福井市の魅力が分かる知っておきたい、27個のこと

日本海に面した北陸の美しい街・福井市。市内には多くの歴史遺産や景勝地があります。もちろん美味しいものもい～っぱいあるんですよ！意外と知られていない福井名物…あなたはいくつ知っていますか？福井の魅力をさっそく紹介していきます。

1.福井県の中心部にある福井市

福井市は戦国時代に活躍した柴田勝家ゆかりの地であり、江戸時代には北陸随一の大都市として繁栄していました。福井県のちょうど真ん中にある福井市は、東尋坊で有名な坂井市やめがね産業が盛んな鯖江市とも隣接しています。かつて福井城の天守があった場所に福井県庁が建っていて、日本の都市のなかでもちょっとユニークな街と言えるかもしれません。

2.歴史が面白い！大河ドラマ「江」ゆかりの地！

2011年、NHK大河ドラマの第50作目にあたる『江〜姫たちの戦国〜』が放送されました。徳川秀忠の正室となったお江とその姉妹たちの半生を描いた物語です。お江の母であり織田信長の妹でもあったお市の方は柴田勝家と再婚した後、勝家の居城であった北ノ庄城でお江たちとともに暮らしていました。福井市内にある「北ノ庄城址・柴田公園」には、勝家やお市の方の銅像があります。

朝倉氏と一乗谷遺跡

室町時代・朝倉孝景にはじまり、その後5代にわたり約100年もの間、越前を支配していた朝倉氏。戦国時代には越前だけでなく若狭や近江にも勢力を拡大。応仁の乱以降は多くの高僧・文人・学者たちが荒廃した京から、朝倉氏の拠点である一乗谷に逃れてきたと言われています。たくさんの文化人たちが移り住んだことで、一乗谷は文化的にも飛躍的な発展を遂げました。
一乗谷遺跡では、朝倉義景らが住んでいた館や美しい数多くの庭園などの遺跡を見学することができます。新緑の季節は青々とした若い緑がまぶしく、晩秋には色鮮やかな紅葉が美しい里山で歴史のロマンを感じてみませんか？

朝倉館跡(唐門)

朝倉館跡の入口の堀に面して建てられた唐門は、遺跡全体のシンボル的な建物です。この門は朝倉義景の菩提を弔うために豊臣秀吉から寄進されたもので、現存している門は江戸時代中期に建てられたものと伝えられています。門の上部には朝倉家の家紋、内部には豊臣家の家紋があり、風格のある唐破風造り屋根が印象的です。

柴田勝家と北ノ庄城

朝倉氏が滅亡した後、織田信長によって越前48万石を与えられた柴田勝家によって北ノ庄城が築城されることになりました。福井の名産・笏谷石（しゃくだにいし）が使われた総石葺の屋根が特徴的で天守が9層もある日本最大級のお城であったと伝えられています。

その後、清洲会議で秀吉と対立した勝家は賤ヶ岳の戦いに敗れ、城は焼失することとなりました。現在、北庄城の天守があったとされる場所に北の庄城址・柴田公園があります。

藩祖・結城秀康の建設した「福井城」 

柴田勝家が賤ヶ岳の戦いに破れて滅んだ後、徳川家康の次男・結城秀康によって約6年もの歳月をかけて築城されたのが福井城です。本丸は五重の水堀に囲まれ、望桜型・四重五階の天守が築かれました。

もともとは「北ノ庄」という名前でしたが「北」という文字が敗北を想起させるので不吉とされ、福居（福井）城という名前に変えられたとされています。1669年に焼失してしまいまたが、現在も石垣や内堀の一部が残っていて、その跡地に福井県庁が建っています。

３.やっぱり越前海岸が有名！

福井を代表する景勝地といえば、やはり「越前海岸」です。日本海に面しているため風と波の浸食作用によって作られた奇岩も多く、海岸沿いのエリアは越前加賀海岸国定公園に指定されています。そして何と言っても越前海岸は新鮮な魚介類の宝庫！特に冬のシーズンの越前ガニは絶品です。

越前ガニは絶対食べたい！ 

「越前ガニ」は、福井県で水揚げされた雄のズワイガニのことを言います。ちなみに雌のカニは、セイコガニと言われています。カニに黄色いタグがついていたら、それは越前ガニである印です！越前海岸の地形と厳しい冬の寒さによる冷たい海水が、美味しいカニが育つのに適しているのだそうです。

越前ガニの旬のシーズンは何と言っても冬。毎年11月6日の午前0時がカニ漁の解禁日です。漁の期間が限定されているので、冬に福井を訪れるなら必ず味わっておきたいですね。

カニはここでゲット！福井鮮いちば

福井市中央卸市場内にある「ふくい鮮いちば」。海産物はもちろんのこと青果や加工品もあり、福井の美味しいものがぜーんぶあります。一般の人も気軽に利用することができます。朝８時30分から営業していて、カニ漁が解禁になった後の初セリはとても活気があります。ここに来れば、新鮮でおいしいカニがゲットできます！

4.カニだけじゃない！福井のうまいもん集めました。

越前ガニだけじゃないんです！福井には美味しいものがた～くさんあるんですヨ。羽田空港の「空弁」で一躍全国的な知名度と人気を獲得した「焼き鯖寿司」も福井名物。福井駅構内・プリズム福井の越前田村屋で肉厚の鯖を使った焼き鯖寿司が買えます。「のどぐろ寿司」や「塩雲丹」も人気だそうです。そのほかにもまだある福井のうまいもんを紹介します。

越前おろしそば

福井県はそばの生産量が全国で5位という蕎麦の名産地。そんなそば処・福井では大根おろしを蕎麦にのせて食べる「越前おろしそば」が有名です。昔、そばや醤油もなかった頃に、そば切り（小麦粉・そば粉・山芋・卵をこねて混ぜ、伸ばして細く切ったもの）を大根汁につけて食べたことに由来するそうです。

具はシンプルに、大根おろし・ねぎ・鰹節をのせるだけ。そして季節を問わずに冷たいつゆにつけていただくのが越前流。大根の辛味が効いて、さっぱりとした美味しさです。

水ようかん

水ようかんというと何となく夏の涼菓というイメージがありますが、福井では何と冬の銘菓として人気があります。水ようかんは練ようかんと比較すると糖度が低いため、常温では長い期間保存することができません。そのため冷蔵庫のなかった時代に、冬に気温の低い納屋や廊下でようかんを保存していたことから冬に食べる風習が定着したそうです！

羽二重餅 

福井の銘菓といえば、もうひとつ…「羽二重餅」が有名です。福井で羽二重が織られるようになったのは明治20年のこと。極上のすべすべとした肌ざわりとなめらかな光沢が特長で越前羽二重は高級な絹織物として全国に知られるようになりました。
この羽二重にちなんで、もち米・砂糖・水あめで作られたのが「羽二重餅」です。明治38年に松岡軒の店主によって考案されたのが始まりで、今ではたくさんの和菓子店で作られています。絹のようになめらかで口あたりがよく、ほんのりとした甘さがあり、最近ではぜんざいにのせたり、ホットケーキの間に挟む人もいるそうですよ。お土産にいかがでしょうか？

5.観光はここはめぐろう！

福井市内には、福井藩主・松平家にゆかりのある庭園や寺院のほか、桜の名所や景観の美しい場所がたくさんあります。訪れる季節によっても見どころが異なり、また夜になるとライトアップされる名所もあります。さっそく人気のスポットをチェックしていきましょう！

名勝 養浩館 庭園

養浩館はもともと福井藩主・松平家の別邸で、江戸時代には「御泉水屋敷」と呼ばれていました。茶会や饗応の席が催されたり、藩主一族の休養所としても利用されていました。数寄屋造の邸宅や回遊式林泉庭園など、その景観美は江戸時代中期を代表する名園とされています。

昭和20年の福井空襲により建造物は消失してしまいましたが、江戸後期に作られた「御泉水指図」に基づき平成になってから建物が復元されました。秋になると10月～11月の終わりまでライトアップされ、イベントも数多く開催されます。

大安禅寺

福井藩藩主・松平家の菩提寺であり「花菖蒲の寺」としても知られる大安禅寺。初夏には60種類・約10万株の花菖蒲が咲き、華展・茶会・寺宝展などが開催されます。また禅寺としても有名で、事前予約をすれば本格的な座禅、ご住職による法話や精進料理などの体験ができます。

本堂の裏には歴代の福井藩主が眠る墓地があり、笏谷石（しゃくだにいし）が1,360枚も敷き詰められた「千畳敷」は圧巻です。

宮ノ下コスモス広苑

東京ドーム10個ぶんもある17.5ヘクタールもの広大な敷地になんと約1億本ものコスモスが植えられています。秋になると約30種類ものさまざまなコスモスがいっせいに花を咲かせます。
種まきは毎年6月ごろ。9月の半ばから10月の終わりごろまで開苑していて週末や祝日には押し花教室や野菜市なども開催されます。

護国神社

明治維新から第2次世界大戦まで国難に殉じた福井県出身者やゆかりのある人々を祀った神社です。福井藩藩士で幕末の志士でもあった橋本佐内もこの神社に祀られています。聡明であった橋本佐内先生にあやかろうと、「大丈夫」と力強い文字が記された「大丈夫（ますらを）守」は合格必勝守として大人気です。

この「大丈夫」とは橋本佐内の言葉「急流中底の柱　即ち是大丈夫の心」にちなんだものだそうです。お守りには「サクラサク」の合格通知が届くよう縁起の良い桜の刺繍もしてあり、受験シーズンには多くの人が参拝に訪れます。

愛宕坂

足羽山の愛宕大権現社へと続く階段坂の参道です。坂の途中には橘曙覧記念文学館・愛宕坂茶道美術館があり、福井市内のおすすめ散策スポットのひとつです。春まつりのシーズンや秋に開催される「愛宕坂　灯の回廊」では、坂に行灯が設置され、温かみのあるやわらかい光がともり、あたり一面ロマンチックな雰囲気になります。

足羽川桜並木

福井市の中心を流れる足羽川（あすわがわ）。その両岸には全長約2.2キロの見事な桜並木が続いています。約600本もの桜が植えられていて、その1本1本がとても大きく、満開になると堤防の遊歩道には桜のトンネルが広がります。1990（平成3）年に「日本さくら名所100選」に選定されました。
4月になると「ふくい春まつり」が開催され、桜の開花期間中は夜19:00～21:00までライトアップされ、昼とは雰囲気が一変、幻想的な光景が広がります。昼も夜も散策してみたい桜の名所です。

一乗滝

宮本武蔵との巌流島の決闘でよく知られている剣客・佐々木小次郎ゆかりの地です。小次郎の秘剣「燕返し」はこの一乗滝で生まれたと伝えられています。滝は一乗谷川の上流にあり、落差は12メートル。下流にある「一乗滝小次郎の里ファミリーパーク」では、バーベキューやキャンプも楽しめます。厳寒の冬、滝の風景も夏とは異なる渋い風情がありますね！

6.見逃せない！伝統行事と四季のイベント

5代にわたり103年ものあいだ栄えた朝倉氏の本拠地・一乗谷で毎年行われる「越前朝倉戦国まつり」。
朝倉氏五代追悼法要をはじめ、越前朝倉戦国時代行列出陣式などかつて朝倉氏が隆盛を極めたころの行事が再現されます。また越前朝倉万灯夜では、約15,000個のキャンドルが並べられ幻想的な夏の夜を演出します。このほかにも福井市にはいくつかの伝統的な行事があります！

馬鹿ばやし

福井藩祖の松平秀康公が遠州秋葉神社の御分霊を北ノ庄に転封したことから、地元の人からは「秋葉さん」と親しまれている福井市の火産霊（ほむすび）神社。朝倉家の御用商人であった多田善四郎が神社に仮面を奉納し、そのお面をつけて町人たちに祝祭日に囃子を教えたのが「馬鹿ばやし」の始まりとされています。

毎年5月24日に神社の神楽殿で上納される「太鼓ばやし」でひょっとこ・お多福・翁などのお面をかぶり、太鼓や笛にあわせて滑稽な所作をして人々の笑いを誘います。

賀茂神社　睦月神事

福井市・賀茂神社に鎌倉時代から伝わる古式ゆかしい神事です。睦月神事は4年ごとの2月14日に天下泰平や五穀豊穣を祈念して執り行われるもので、1978（昭和53）年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。特に有名なのが稚児舞。昔ながらの伝統的な神事の様子を知ることができます。最近では2015（平成27）年2月14日に開催されました。次回は4年後の2019年になります。

福井フェニックス花火 

毎年夏に開催される「福井フェニックスまつり」のオープニングを飾る一大セレモニーです。足羽川の河川敷からたくさんの花火が打ち上げられます。恒例のナイアガラ花火は年々規模も大きくなり、福井の夏の風物詩として人気があります。昭和21年の「福井市復興記念祭」、昭和29年の「ふくいまつり」の流れを汲み、戦禍や災害からの復興を願って行政・商店街・市民が一体となって繰り広げられる福井市のお祭りです。

7.福井観光におすすめのお宿

ゆったりと日本海を眺めながら、のんびりと温泉につかってリラックスしたい人におススメの温泉宿から、福井市の繁華街にあるリーズナブルなシティホテル。福井市内でもロケーションによって、宿泊施設のスタイルもさまざまです。出張に便利なホテルや家族旅行にぴったりの温泉宿をピックアップしてみました。

鷹巣温泉　国民宿舎　鷹巣荘

全室オーシャンビューの自家温泉・かけながしの湯が人気の国民宿舎です。国民宿舎というと地味なイメージですが、2014年に全面改装されお風呂・お料理・お部屋ともに三拍子そろってクオリティが高いと評判です。鷹巣海水浴場での海水浴、亀島遊歩道、越前加賀海岸国定公園、恐竜博物館、東尋坊といった福井の観光名所にも車で20分から30分で行けるので便利です。

駅前で便利！アパホテル<福井片町> 

福井市の中心部・片町にあり、周辺は繁華街になっているため飲食店も多く便利です。天然温泉の広い大浴場があり、リラックスできます。お部屋などの施設や設備は一般的なビジネスホテルとほぼ同じ広さで、出張で利用するビジネスマンに人気があります。

越前海岸で泊まる！料理旅館 一丁来

福井市随一の景勝地でもある越前海岸。その海岸沿いにある料理旅館です。「一丁来」という名前は福井の方言で「一番いい」を意味する「一張羅」と千客万来の願いを込めてつけられたもの。お料理は特に自慢でカニや天然あわび、新鮮なお刺身など日本海の味覚を存分に堪能できます。お宿の前では海水浴や釣りも楽しめるので、海と魚好きの方におススメです！

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歴史の重みを感じる遺跡や景勝地など福井市のおすすめスポットを紹介しました。春は桜、夏は海水浴や花火、秋はライトアップされた街の散策、冬は越前ガニ…と季節によっても楽しめるポイントが異なるのも福井市の魅力ですネ！

素材提供：トリップアドバイザー