地下から湧き出る「桃の井」の水が育てた酒蔵「キンシ正宗」。拠点を伏見に移した今も創業の地にはこんこんと湧き続けています。この「京の水」が現代に「町家麦酒」として蘇りました。江戸から明治にかけて、京都で酒造りに励んだ堀野家の歴史を刻む町家と現代に生まれた麦酒を味わってみませんか。
江戸時代(1781年)若狭からこの地で酒造りを始めた松屋久兵衛の本家と酒蔵を今に残す京町家です。切妻造段違桟瓦葺の母屋、切子格子、虫籠窓(むしこまど)など京町屋の伝統的形式を今に伝えています。敷地内には3つの土蔵が現存し、当時の面影を残しています。
本宅内部も当時のままに、大切なお客様をもてなす設えや、外からの視線を遮りながらも賑やかな気配を感じられるそんな町家造りに感心さされます。
酒造りは伏見に移ってしまいましたが、ここの庭に今も湧き出る「桃の井」の水を生かして、新たにクラフト麦酒の醸造を行っています。「京都町家麦酒」と名付けられたビールは、あえて独自の芳香とコクにこだわり、京の食文化に相応しくその味を引き立たさせることを目指して、酒造りの技術を生かして生まれました。
ここの見学ツアーの注意事項に「納豆禁止」というのがあります。納豆菌というのは相当強力な菌のようで、見学の当日は納豆を食べないで欲しいとしています。酒造りへのこだわりを感じますね。
京町家文化と新しい麦酒醸造所、ちょっとアンバランスな感じがしますが、京の伝統文化と名水が生んだ傑作ですね。町家文化に触れつつ麦酒を一杯!いいですね。
1.「堀野記念館」とは?
2. 「堀野記念館」の魅力
伝統的な京町家形式を保存しつつ、京都の造り酒屋と町家文化の資料を展示し、江戸から明治にかけての京都の生活文化を体感できる施設です。「桃の井」の名水が今も湧き出ており、この水を現代に生かした「町家麦酒醸造所」を併設しています。町家ファンならずともクラフト麦酒ファンにも嬉しいところです。3.見どころ
造り酒屋と京町家文化
館内には、江戸時代から保存されている「文庫蔵」には、酒造業の変遷を記した「酒造株之事」など創業当時の古文書や紋入り瓦などが展示されています。「天命蔵」には酒造りの道具が保存され当時の酒造りの雰囲気を伝えています。本宅内部も当時のままに、大切なお客様をもてなす設えや、外からの視線を遮りながらも賑やかな気配を感じられるそんな町家造りに感心さされます。
京都町家麦酒製造所
「新常盤蔵」見学ツアー
場所は少し離れてしまいますが、酒造りは現在伏見を拠点に行われています。その新しい「新常盤蔵」の工場見学をすることができます。予約制ですが、酒造りの工程を見ながら、蔵出しの酒を試飲する見学ツアーです。夏の間(概ね6月〜9月)は酒造りは行っていません。ここの見学ツアーの注意事項に「納豆禁止」というのがあります。納豆菌というのは相当強力な菌のようで、見学の当日は納豆を食べないで欲しいとしています。酒造りへのこだわりを感じますね。
4.口コミ
Photo: Kyoto, Signboard at キンシ正宗 堀野記念館 by mknt on EyeEm http://t.co/4MgGQZXrGJ
— ますだけんたろう (@mknta) 2015, 5月 13
キンシ正宗堀野記念館その5(酒蔵部分 pic.twitter.com/4Ta3O83eHW
— リアン (@rian1978) 2015, 4月 10
キンシ正宗 堀野記念館でお世話になった方へここで作られている地ビール送りました。ケルシュタイプの「町家かるおす」、アルトタイプの「花街まったり」、ドライスタウトタイプなどあります。お弟子さんがここにいます、看板娘! http://t.co/m4HfGDO2jR
— 箏春庵Soushunan (@soushunan) 2015, 7月 24
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称: キンシ正宗 堀野記念館
- ・住所: 京都市中京区堺町通二条上る亀屋町172
- ・アクセス: 地下鉄「丸太町駅」下車徒歩約7分
- ・開館時間: 11:00~17:00
- ・休館日: 4・5・10・11月:毎週火曜日、1・2・3・6・7・8・9・12月:毎週火水曜日、年末年始、7・8月は臨時休館あり、イベントによっては臨時休館あり。
- ・電話番号:075-223-2072
- ・入館料:大人300円、学生200円(観光ガイド付)※売店及びビヤホールのみ利用者は入館料不要
- ・公式サイトURL: http://kinshimasamune.com/horino/
京町家文化と新しい麦酒醸造所、ちょっとアンバランスな感じがしますが、京の伝統文化と名水が生んだ傑作ですね。町家文化に触れつつ麦酒を一杯!いいですね。