春をさきどり！今年の花見は「河津桜まつり」と「花見露天」どっちも欲張っちゃいましょ♪　

２月になれば、春の予感がするもの。本州で最初に咲く静岡県の河津桜は、毎年２月上旬からシーズンです。できれば温泉につかって、ピンク色の河津桜をみたいなーなんて。え、ある？そんな温泉がホントにあるの？

１．河津桜とは

河津桜が咲くのは、賀茂郡河津町。２月上旬から始まって、３月上旬までの１ヶ月間咲いているという、とても見ごろの長い桜です。花が大きくて赤みの強いピンク色が特徴で、本州でも一番早く咲きます。ソメイヨシノが咲く３月下旬とくらべると、１ヶ月半も早いんですね。河津町の「町花」でもあります。

花カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配と考えられてます。メディアなどでみかける、見事な桜並木は「河津桜並木」といって、河津駅近辺の河口から河津川沿いに約4キロのあいだ、こぼれるような花を咲かせています。桜のトンネルもありますよ～。

河津桜まつりに行くには

車と電車、どちらでもいけます。車なら東名高速道路「沼津」インターから伊豆中央道、修善寺道路経由で約1時間半。 週末はとても混雑するので、小田原厚木道路から箱根ターンパイク、伊豆スカイラインを使った方が、早いかもしれません。

電車は東京駅から特急『踊り子』で2時間20分。熱海まで新幹線を使って、乗りかえてもいいですね。電車ルートは、どっちもほぼ同じような時間で、金額もあまり変わりません。

２．花見露天の楽しめる宿はコチラ ♪

1.料理長の御宿　網元かわづ

「網元かわづ」は、腕のいい料理長が始めた宿です。食事も自慢ですが、相模湾を見下ろす高台にあるので、眺めがいい。とくに河津桜のシーズンは、上の写真のように露天風呂から海と満開の桜をみられます。

お料理は地魚のおまかせ料理です。これまで老舗旅館で腕を磨いてきた料理長の技を惜しげもなく披露してくれます。なのにお値段はとってもリーズナブル。建物はそれほど新しくありませんが、値段とお料理と景色を足したら、十分おつりがきますね。

イセエビつき舟盛りです

見てください、この豪華な舟盛り。新鮮な地魚だけじゃなくて、イセエビまで入っていますよ。さぞかしお高い宿泊プランのお料理なんでしょうねえ。それが、「かわづ」ではこれが通常のものなんです。イセエビが標準仕様だなんて、なんて豪華な。そのほか、当日の水揚げによっては珍魚が出ることもあります。

2.ファミリー＆リゾート 川ばた

どうせ温泉のある宿に泊まるなら、自家源泉のほうがお得な感じがしませんか？「ファミリー＆リゾート 川ばた」は、河津桜が見られる露天風呂と、２基の源泉から湧いている毎分２４０ℓのお湯が自慢です。内湯は源泉をかけ流し、渓流ぞいに露天風呂があります（上の写真　ライトアップしているあたりです）。

気持ちがいいせせらぎの音が聞こえ、川面を通ってきた風がさわやか。温泉と河津桜のほか、草花散策やバードウォッチング、アユ釣りなどもできます。例年５～６月は目の前のわさび沢でホタルもみられますよ。下の写真は女性用露天風呂。囲いがしっかりしているので、外からは絶対に見えません。

ズガニを食べよう

秋の河津町名物がズガニ（正式にはモクズガニといいます）です。ファミリー＆リゾート 川ばたでいただくズガニは、手のひらサイズの大きなもの。ズガニ鍋、塩ゆで、ズガニ汁、ズガニご飯などなどズガニづくしで大満足できます。ズガニ漁は１０月からがシーズンですよ。

3.伊豆稲取温泉　赤尾ホテル　海諷廊 （かいふうろう）

稲取温泉の赤尾ホテルは温泉が自慢。大浴場がふたつありますが、貸切露天風呂も６カ所あります。河津桜のシーズンにおすすめなのが「貴婦人の湯」。こちらはヨーロッパ風の真っ白な浴槽がステキです。露天風呂が付いていて、そこから桜を見ながらのんびりできます。

温泉中央のオブジェから温泉がでているのも、噴水みたいですね。貸切風呂は、どれをつかっても貸切量がかかりません。また特に予約も必要なく、時間も朝の６時～９時までと午後３時から２４時まで利用できます。貴婦人の湯は、午前中も使えますから、朝から花見露天ができますよ。

赤ちゃんファミリーに優しい温泉です

赤尾ホテルは赤ちゃんファミリーに使いやすいお宿です。まず、貸切風呂があるので家族だけでゆっくりお風呂に入れます。これは、ママにとってかなり嬉しいですね！こんなにのんびりお風呂に入ったのって、いつが最後だろうって思います（笑）。

露天ぶろ付き（デッキ付）和室プランもあるので、公式サイトを要チェックです！このへんで、赤ちゃんの温泉デビューはいかがですか？

4.御宿　さか屋

修善寺といえば、静岡でも有名な温泉地。「御宿　さか屋」は、すべての湯船で２４時間源泉をかけながしています。豊富なお湯がわいているからこそ、できることですね。露天風呂は貸切ができ、とくに湯船をつげの木で作った「白藤の湯」では、河津桜を眺めながらの花見露天が人気です。

こちらも特に貸切料は必要なく（宿泊客だけの特典です）、木々やまだ冬の景色が残る山並みをながめつつ、自分だけ温泉でぬくぬく。しかも河津桜つき。いやもう、ぜいたくですねえ。

子宝の湯です

御宿さか屋は、子宝の湯としてひそかに有名です。なにしろ吉奈温泉は１２００年も昔から湧いている名湯ですし、江戸時代以前から子宝をさずかる温泉として知られてきました。

御宿　さか屋は、もともと源泉の隣でお神酒をおさめる「造り酒屋」でした。徳川家康の子供のうち、２人を生んだ女性が滞在していたこともあるそうですよ。

5.水生の庄（みぶのしょう）

稲取駅からちょっと離れた高台にあるのが「水生の庄」です。部屋は全１０室というこじんまりとした宿ですが、すべてがメゾネットタイプ。広々したお部屋に、専用の露天風呂がついています。眺めのよさとゆとりを感じるお宿です。

多少お値段的には高いかもしれませんが、この眺めです。下の写真は客室「豊水」の露天風呂から見た景色です。いいですねえ。まだまだ寒い時期とはいえ、こういう景色がみられるなら早春も悪くないかも。ちなみにこのお部屋、10帖と6帖に露天風呂がつきます。お子様不可です。

大人限定のお部屋もあります

水生の庄は大人のための宿なので、お部屋によっては子供（0歳～12歳）が泊れないところもあります。ファミリーにはガッカリですが、忙しくてつかれているオトナ女子には願ってもないこと。純和風のお部屋で、食事も部屋で、お風呂もお部屋でできます。疲れが溶けていきそうです。

また上の写真のように、朝ご飯も豪華。リフレッシュして、元気をチャージしたい時に泊まりたいですね。ついでに河津桜で、女子力もアップさせちゃいましょ。
  　

6.「町営　踊り子温泉会館」

町営踊り子温泉は、この見晴らし。日帰り温泉で宿泊できないのが玉にキズですが、この見事なながめを見たら、満足できますね。入口を入るとすぐ、こんな桜並木がお出迎えです。公営日帰り温泉としては料金が￥1000とやや高めですが、じゅうぶんでしょう。館内はとても明るくて清潔です。

お風呂は内湯と露天があり、露天風呂には河津桜があって花見もできます。露天風呂もいいのですが、ここの内湯は２方向がガラスになっていて、とても開放的です。河津駅からは歩いて３０分くらいかかるかもしれませんが、桜を眺めながら歩けば、それほど大変でもありません。

明るく清潔な町営温泉です

踊り子温泉会館のある峰温泉は、河津川の下流にあります。河津町は川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台。踊り子会館の正面にも、かわいらしい踊り子のステンドグラスがあります。

お湯は無色透明、源泉の温度は６１度ありますから、やや熱めですね。見晴らしのいい休憩室は広い上に飲食物の持ち込みもできます。とってもつかやすい町営温泉なんです。
ついでに、となりにあるお蕎麦屋さんで食事もすませましょう。おそばとミニ天丼のセット。この天丼サイズはミニではない気がしますが（笑）。

7.豊泉の足湯処

河津の堤ぞいに、2003年にオープンした足湯です。河津桜まつりの峰温泉会場にもなるほどのお花見スポット。目の前はサイクリングコースや散策路になっているので、ひととおり河津桜を見終えたら、ここでちょっと一休みですね。

源泉は、河津町営温泉から（湧出地：峰温泉）。ここは源泉がそのまま入っていますので、はじめはぬるい入口近くから入るといいですね。慣れてきたら奥へ。といっても足湯が噴き出している中央付近は60度の源泉ですから、ご注意くださいね。

8.河津三郎の足湯処

河津桜を眺められる足湯は、数か所ありますが、眺めの良さなら「河津三郎の足湯処」です。場所は、河津川河口にある浜橋と上流にある館橋のあいだです。１階が谷津温泉立ち寄り湯になっていて、２階が足湯。高さがあるので、よりながめがいいのです。

桜まつり期間中は、足湯利用が20時まで出来るので、対岸のライトアップ（午後18時～21時）にもばっちり。河津駅から歩いて10分くらいしかかかりませんから、帰る前ぎりぎりまで桜のライトアップを楽しめますよ。

9.オマケ　ホテル京急油壺観潮荘

河津桜をみるのに河津町までとてもいけないなあという方。実は油壺にもお花見露天風呂があるんですよ。三浦市にあるホテル京急油壺観潮荘では、上の写真のような絶景露天風呂があります。

こちらのお風呂は宿泊客でなくても入れるのが嬉しいですね。目の前に広がる河津桜と海で、ストレスもパアッと吹き飛ばしましょう。

ここへ来たら、岬のマグロでしょう

桜と海を楽しんだら、やっぱりお食事。三浦ときたら、マグロを食べないわけにいきませんね！上の写真は特選海鮮丼。三崎マグロがたっぷりのっていて、そのほかイカやエビなど魚介の楽しみがつまった丼です。温泉と海鮮丼、そして河津桜です。日本人のDNAが燃えますね（笑）。 
     

３．「２０１５ 河津桜まつり」情報をそろそろチェック！

「2015 河津桜まつり」の開催情報が発表になりました。日程は2月10日～3月10日。オープニングセレモニーは、2月10日(火)の9時からです。大型No.１駐車場でテープカットやチビッ子による風船飛ばしなどがおこなわれます。期間中は毎日、約150軒の出店があり、河津町の地場産アイテムもでますよ。

今年は初イベントとして、夜桜ウォーキングも予定されています（2月28日(土)19時30分(受付19時)）。集合場所は河津桜観光交流館駐車場で、先着300名です。小雨決行ですよ。夜桜ライトアップは18～21時（峰温泉豊泉橋(ほうせんばし)～踊り子温泉会館裏は18～21時半）です。