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群馬県足利市にある「足利学校」というのはご存知ですか?昔、社会科の授業で「日本最古の学校」などと学んだ記憶がある方も多いのではないでしょうか。今回は足利市にある足利学校をより深く知ってもらう為の5つのチェックポイントをご紹介します。足利学校を知るための5つのチェエックポイント
1.孔子廟
http://f.hatena.com/x-0/20081220110422
扁額「大成殿」は有栖川宮織仁親王の子で、のちに京都知恩院門跡となった尊超法親王の書です。
この孔子廟の入口をはいり、向かって左側に、東郷平八郎が植樹した月桂樹があり、廟堂をはさんで向かって右側には伊東祐亨、上村彦之丞が植えた月桂樹があります。これは、日露戦争の勝利を記念して植樹したものだといいます。
孔子廟の中には孔子座像が聖廟の中央にまつられています。孔子の坐している姿は珍しいものだそうです。
2.足利学校
http://s.webry.info/sp/19741230.at.webry.info/200908/article_16.html
寺院以外の教育機関がなかった戦国時代に国内最大の教育機関が下野国にありました。足利学校は、応仁の乱以後引き続く戦乱の中、学問の灯を絶やすことなく灯し続け、学徒3000人といわれるほどに隆盛しました。この頃、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルにより「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」と世界に紹介し足利学校は海外にまでその名が伝えられました。現在の姿は落雷により消失してしまった江戸時代の姿を1990年(平成2年)に方丈や庭園が復元され、当時の学徒がどのようなところで勉強していたのかを、見学できるように一般開放しています。
学校門は、寛文8(1668)年の創建で足利学校のシンボルとして現存しているものなんです。これは教科書にでてくる門なので一度は見たことがあるのではないでしょうか。
3.伝統行事
ここでは1907年(明治40年)から続いている釋奠(せきてん)が執り行われています。釋奠は、孔子とその弟子をまつる儀式で、この言葉には「供え物を置く」という意味があるそうです。8種類の祭器にコメや野菜、酒などを入れ、孔子像の前に設置された祭壇に供えます。現在も毎年11月23日に執り行われています。この行事が行われる当日は足利学校が特別無料公開となるので、一般の参加者も儀式を見学できます。
4.宇降松(かなふりまつ)
読めない字や意味の解らない言葉などを紙に書いてこの松の枝に結んでおくと、翌日にはふり仮名や注釈がついていたことから、「字降松」と呼ばれるようになったと伝えられています。学生だけではなく、近所の方も利用していたそうです。勉強熱心な方が多かったんですね。
5.日本遺産
足利学校は文化庁が2015年4月24日日本遺産として認定した「近世日本の教育遺産群」の一つです。史跡足利学校は当時、多くの貴重な書籍を所蔵し国内随一の“知の宝庫”で「尚書正義」など国宝4種77冊をはじめ約1万7千冊を所蔵し、儒学者ら多くの知識層を引きつけたとされています。日本遺産認定を契機に、改めて「最古の学校」の価値が見直されてきています。足利学校を訪れた方の声
仕事で足利来てて、仕事まで時間あるから足利学校見てきた pic.twitter.com/eD2n41x7UJ
— しば (@SHIN593) 2015, 9月 11
今日は栃木県の足利を訪れています。 こちらは足利学校。フランシスコ・ザビエルが「坂東の大学」として紹介しています。 pic.twitter.com/PqIIVUy3WB
— 常陸常盤@ありがとう北斗星 (@tokiwahatano) 2015, 9月 6
仕事で足利来てて、仕事まで時間あるから足利学校見てきた pic.twitter.com/eD2n41x7UJ
— しば (@SHIN593) 2015, 9月 11
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基本情報
■ 基本情報
- ・名称:史跡足利学校
- ・住所:栃木県足利市昌平町2338
- ・アクセス:JR両毛線足利駅から徒歩10分・北関東自動車道足利ICから10分
- ・受付時間:4月~9月 9:00~16:30 10月~3月 9:00~16:00
- ・定休日:第3月曜日(祝日、振り替休日のときは翌日)
- ・電話番号:0284-41-2655
- ・料金:一般420円 高校生210円 中学生以下無料
- ・公式サイトURL:http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/site/ashikagagakko/
足利学校では入場券の代わりに、入学証が発行されます。裏面には入学記念のスタンプが押せるようになっています。これは手に入れたい入場券です。