関西空港を徹底解剖！関空を楽しむために知っておきたい21のポイント！

関西国際空港は関西の世界への玄関口として、これまでに国外210都市、国内22都市、合計232都市との間に航空会社が就航しています。関西では、国際線の定期路線が飛ぶ唯一の空港として、欠かせない存在になっています。

大阪中心部から、電車で約30～60分の泉州沖にある人工島、関西国際空港について、様々な視点からその魅力をご紹介します。

Ⅰ．日本初もいろいろ、西日本の玄関 関西国際空港の特徴

１．すべてが人工島からなる海上空港

関空、ＫＩＸと呼ばれている関西国際空港は、泉州沖５ｋｍの海上に作られた人工島に、1994年９月に開港した国際空港です。関西国際空港は、完全な人工島として造成された島に造られた、日本で最初の海上空港となっています。

関空以外の国内海上空港は、大村湾に浮かぶ長崎空港、知多半島常滑沖の中部国際空港、神戸港内にある人工島のポートアイランドのさらに沖にある神戸空港、周防灘海上にある北九州空港の４空港です。長崎空港以外は、人工島上に造られた空港となっています。

２．旅客・航空貨物両方の24時間運用

関空は、日本初の完全24時間運用が行われた国際空港で、現在は関空と合わせて羽田、中部、新千歳、那覇、北九州の６空港が24時間運用可能となっています。

関空を深夜に出発する国際航空路線では、到着先の空港が旅行やビジネスに良い時間となる場合では、24時間運用のメリットを最大限に活用することが出来ます。

世界では、24時間運用の飛行場は珍しいものでは無く、シンガポールのチャンギ空港は、アジアのハブ空港として、世界各国から数多くの定期旅客便が飛んで来ています。

３．現在関西地方で唯一、定期国際便が離発着

関西地方には、関西３空港と呼ばれている、関西国際空港・大阪国際空港・神戸空港があります。大阪国際空港は、国際空港となっていますが、現在のところ定期国際便の就航はありません。

関空から海外へは、210都市との間に航空路線の就航実績があり、中国との間には、経済の街・大阪の国際的な玄関口に相応しく、成田国際空港の15都市よりも倍以上も多い35都市と、現在も定期航空路線で結ばれています。

４．LCC発着が日本一のＬＣＣ国内拠点

ＬＣＣは、今では格安な航空運賃で利用が出来るだけでなく、どこへ出かけるにも便利な航空会社となって来ています。関空には、国際線14社、国内２社が就航していて、国内で一番ＬＣＣの航空便が発着するＬＣＣの国内拠点空港となっています。

関空から飛ぶことが出来る都市は、国内では11都市、国外では22都市となっており、中国とは国外就航先の半分の11都市に飛んでいます。

５．第二ターミナルは Peach（ピーチ） 専用

ピーチ航空は、関空をハブ空港として、国内９都市（2015年８月28日からは、宮崎が加わり10都市）、国外５都市を結んでいるＬＣＣ航空会社です。

関空第二ターミナルは、2012年10月28日にオープンしたＬＣＣ専用ターミナルです。現在のところ、ピーチ以外のＬＣＣ15社は、第一ターミナルを使用しており、第二ターミナルは、実質ピーチ専用ターミナルとなっています。

６．ほぼ全てのエリアでフリーのWi-Fiが整備

関空では、フリーのWi-Fi によるインターネットサービスが、第一ターミナルの一部エリア以外の、ほぼ全てのエリアで利用することが出来ます。

無線アクセスポイントの利用は無料で、利用手続きも不要なので、手持ちのパソコンなどで、関空のフリーWi-FiのSSIDを選択すればインターネットへのアクセスが出来るようになります。Wi-Fi機能が無いパソコンでも、パソコンデスクに設けられているLANケーブルを使えば、インターネットが利用できます。

Ⅱ．出発時間に遅れそう！買い物、食事、リラックスなど充実の施設 ♫ 

７．ジ エアポートストア ユナイテッドアローズ 関西空港店

『THE　AIRPORT STORE　UNITED　ARROWS　LTD』は、ユナイテッドアローズグループの新ストアブランドで、関西空港のほかには、成田国際空港の第１・２ビルに店舗があります。

ユナイテッドアローズグループが扱う、数多くの商品の中からセレクトされたアイテムと、空港限定のオリジナル商品が加わった、豊富な品揃えとなっています。トラベル・ビジネス・デイリー・ギフトの４テーマで、ウェアから雑貨まで様々なアイテムがあります。

８．京都クラフトマート 関西空港店

京都クラフトマート 関西空港店は、第一ターミナルビル３Ｆ中央エスカレーターの横にあります。見ているだけでも楽しい、国内外へのおみやげに最適な和風アイテムや、お洒落な小物が並んでいます。

箱を開けたら美味しそうな和菓子が並んでいて、思わず手にとって口に入れてしまいそうですが、実はホンモノそっくりな和菓子マグネット。縮緬で出来た和柄の電卓で、布製なので折り曲げたり、丸めてカバンの中に入れられるという、遊び心ある楽しいおみやげがあります。

９．　551蓬莱 関西空港店

関空の国内線到着ロビー近くにある、ひとつひとつが手作りの「豚まん」で有名な、551蓬萊の豚まんを初めとした、焼売、餃子などの商品（チルドもあります）やお弁当の購入が出来ます。

551蓬莱 関西空港店にはレストランも併設されており、551蓬莱の本格中華料理の数々に、舌鼓を打ちながら時間をつぶしたり休憩したりも出来ます。朝７時から11時までは、モーニングメニューのみの営業で、お弁当は、11時からの販売となっています。

１０．ＫＩＸエアポートラウンジ

第一ターミナルビル２Ｆ北側にあるＫＩＸエアポートラウンジは、24時間営業のインターネットカフェ機能がある、北出発口の近くにある空港ラウンジです。

基本料金が最初の30分で、オープン席では310円と、リーズナブルな価格設定になっていて、チェックインから搭乗までの時間を有効に使うのに良い場所だと思います。

夏など汗をかいた後でさっぱりしたい時には、ラウンジ内に５室のシャワールームがあります。シャンプー＆リンス・ボディソープが常備され、受付カウンターの物販コーナーで、アメニティグッズを購入することも出来ます。

Ⅲ．空港で学べる、遊べる ♫♫

１１．わくわく関空見学プラン

わくわく関空見学プランは、『関空の裏側探検コース』と『～もっと知りたいスマート愛ランド～関空の２期島新発見コース』の２コースが、個人での参加が可能なオフィシャルガイドツアーとなっています。

『関空の裏側探検コース』は、通常は立ち入ることが出来ない保安区域に入ります。機内食工場や給油タンクなどの空港の裏方として働いている施設を、オフシャルガイドの説明を受けながら車窓見学します。

『～もっと知りたいスマート愛ランド～関空の２期島新発見コース』は、オフィシャルガイドの説明を受けながら、バスで関空島内を巡ります。「ＫＩＸメガソーラー」では降車して、アジア最大級のソーラーパネルを間近に眺めることが出来ます。

１２．関空展望ホールスカイビュー

関空のＡ滑走路北端付近にあるのが、関空展望ホールスカイビューです。関空展望ホールスカイビューのメインホール４・５Ｆには、飛行機の離着陸をじっくりと眺めることが出来るスカイビューデッキがあります。

メインホール４Ｆには、飛行機の離着陸を眺めながら食事が出来る、スカイビューカフェがあります。同じメインホール３Ｆには、スカイミュージアムがあります。

スカイビューへのアクセスは、関空第一ターミナルから、無料のシャトルバスが運行されています。第一ターミナルからスカイビューを経由して、りんくうプレミアムアウトレットとの間を結んでいるバスが、大人200円、小児100円で走っています。

１３．スカイミュージアム

関空展望ホールスカイビューのメインホール３Ｆに、見て、聴いて、触って、五感を使いながら空港と飛行機のことがわかるスカイミュージアムがあります。

スカイミュージアムには、全長30mにもなる関空の１／７２スケールの「ターミナルビル＆旅客エプロン模型」や、各種のシミュレーターマシンがあります。団体での見学の場合は、スカイミュージアムツアーを利用すると、説明を受けたり実験を楽しむことで、より空港と飛行機のことを知ることが出来ます。

Ⅳ．空港周辺情報

１４．SEACLE

SEACLE（シークル）は、関空の対岸にあるりんくうタウンにあります。シークルのシンボルは、高さ85mで関西空港が一望出来る、大観覧車「りんくうの星」がシンボルとなっているショッピングモールです。

シークルには、ショッピングやグルメを楽しむお店だけではありません。ゼロからものを作り出す楽しさを体感する「クリエイティブパーク キッズゼロ」などのアミューズメントや、「岩塩温泉 りんくうの湯」などの施設もあります。

１５．りんくうプレミアムアウトレット

SEACLEと同じく関空の対岸にあるりんくうタウンにある、アメリカの港町チャールストンをイメージした、２階建ての建物が立ち並ぶアウトレットモールです。国内外の約210ものブランドのショッピングを、りんくうプレミアムアウトレットでは楽しむことが出来ます。

関空とりんくうプレミアムアウトレットの間には、関空展望ホールスカイビューを経由して、スカイシャトルバスが走っています。関空をしっかり楽しんだ後には、りんくうプレミアムアウトレットでショッピングも良いでしょう。

１６．ホテル日航関西空港

ホテル日航関西空港は、関空内にある唯一のホテルで、早朝出発便や深夜到着便でも、とても便利に利用することが出来るホテルとなっています。

空港内にあるホテルらしく、早朝便の出発でも朝食を摂ることが出来るようにと、朝食ブッフェの利用時間が、通常期は朝5:30から、繁忙期は朝5:00からとなっています。早朝便の利用でも、ホテル自慢の地元食材を使ったブッフェが、心おきなく楽しめます。

Ⅴ．空港へのアクセス情報

１７．電車ならなんばや大阪、新大阪、京都も１本

関空にはＪＲ西日本の関西空港線と南海電鉄の空港線が乗り入れています。関西空港駅は第一ターミナルビルとペデストリアンデッキで直結されています。

ＪＲ西日本の関西空港駅からは、新大阪・京都方面へ「特急はるか」が、大阪・京橋方面へ関空快速が走っています。新大阪駅へは「特急はるか」で約50分、大阪駅へは関空快速で約65分となっています。

南海電鉄の関西空港駅からは、なんばへ「ラピートα・β」や空港急行などが走っています。なんばへは「ラピートα」で約34分、「ラピートβ」で約39分となっています。

１８．リムジンバスなら京阪神はもちろん、各地へ便利なアクセス！

関空からのリムジンバスは、大阪市内各方面や大阪府内各地をはじめとして、兵庫、京都などの京阪神エリアだけでなく、遠くは岡山、徳島、香川への便があります。

リムジンバスなら、京都、奈良、ＵＳＪなどへの観光地や、大阪市内中心部にある主要ホテルには、直行することが出来るので、乗車すれば目的地までゆったりと過ごせてとても便利です。また、大阪国際空港への国内線との乗り継ぎに便利な便も、数多く運航されています。

１９．神戸に行くなら高速艇が便利

神戸に関空から行くには、リムジバスで神戸三宮まで行くか、南海電車でなんば駅経由、もしくはＪＲで大阪駅経由で神戸三ノ宮に向かうことを考えます。

関空には、神戸空港行きの高速船の「神戸・関空ベイシャトル」が運行されています。関空のポートターミナルから、神戸空港海上アクセスターミナルまで約30分の船旅が楽しめます。神戸空港からは、ポートライナーで、三宮へ向かうことになります。

２０．KIX-ITMカードで駐車料金もお得！

KIX-ITMカードは、KIX（関西国際空港）とITM（大阪国際空港）からの旅を、便利にお得にする年会費無料のカードです。KIX-ITMカードには、関空発着の航空路線を利用するたびに、10ポイントが貯まるフライトポイントや、様々な割引などの特典があります。

KIX-ITMカードの特典の中には、関西国際空港内の駐車場料金が25％OFFのサービスがあります。フライトポイントが、40ポイントたまると、関西国際空港内の駐車場料金が24時間無料となるサービスも受られます。

２１．お得なきっぷで関空から観光地へ向かおう！

関空から観光地へ向かうには、鉄道、バス、高速艇、それぞれにお得なきっぷが用意されています。お得なきっぷを上手に使って、関西の旅をさらに楽しみましょう。

ＪＲには、「はるか往復きっぷ」があり、新大阪、京都方面への往復がとてもお得になっています。南海では、関西空港となんば駅との間の割引きっぷをはじめとして、奈良、京都、神戸への割引きっぷを販売しています。

リムジンバスは2016年３月31日まで、大阪空港と関西空港との間を航空機の乗り継ぎで利用する場合に「大阪空港～関西空港線 無料乗継 乗車券」がもらえるキャンペーンを行っています。

高速船には、神戸空港から三宮へのポートライナの乗車券と乗船券がセットになって、ポートライナー乗車券分が無料になる「ポートライナーセット券」があります。

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素材提供：トリップアドバイザー