「青森・弘前公園」、「岩手・北上展勝地」、「秋田・角館」は、みちのく三大桜名所と言われ、角館の枝垂れ桜の多くは国の天然記念物に、桧木内川堤のソメイヨシノの桜並木は国の名勝に指定されているという、角館の人々が愛して守り続けて来た桜は、「角館の桜まつり」のころに町中をピンクに染めて匂い立ちます。
Ⅰ.角館 桜まつり とは?
http://busalemon.exblog.jp/10101793
角館の桜は、武家屋敷通りの枝垂れ桜や桧木内川堤の桜並木などで、遅い東北の春を謳歌するように桜花が一気に咲き並び匂い立ちます。角館の春の盛りとなる桜花の季節にあわせて、「角館の桜まつり」は桜花を堪能し角館を楽しむことが出来るよう、角館の町に訪れる人達へのおもてなしのイベントとなっています。
角館の桜まつりは、毎年4月20日から5月5日まで開催されます。 期間中は全国から120万人以上の観光客が訪れ、角館町内では様々なイベントが開催され賑わいます。北東北にあたる角館に桜前線が訪れるのは、例年だと4月下旬。ゴールデンウィークにはちょうど満開となります。この時期は町中が薄紅色に染まり、落ち着いた武家屋敷の街が華やいで見える季節です。
Ⅱ.角館 桜まつり の見どころ
i . 武家屋敷通りの枝垂れ桜
http://plaza.rakuten.co.jp/kabegamimura/backnumber/201105/
武家屋敷の枝垂れ桜は、約400本のうち162本が国の天然記念物となっていて、約350年前に角館佐竹家二代当主 佐竹義明の妻がより輿入れした際に、京より持参された3本の苗木が始まりと言われています。武家屋敷の黒塀に映えるピンクと白の桜花、それが通りの両側から流れ落ちてくる様は、美しい桜のシャワーか七夕飾りのように思えます。
武家屋敷通りは角館の市街地でも北側、桧木内川の西側にあります。秋田新幹線も停まるJR角館駅からは、徒歩で15分から20分ほどの距離。広い通りの両側に武家屋敷が並んでおり、屋敷内に植えられた桜が、その通りに覆い被さるように花を咲かせています。いつもは落ち着いた佇まいの武家屋敷の通りですが、桜まつりの時期は、この通りの桜を目当に多くの観光客が訪れます。
ii . 桧木内川沿いのソメイヨシノ
角館の町の西側を流れる桧木内川の堤防には、南の落合運動公園から北の古城山にかけて桜が植えられています。おすすめは武家屋敷からも近く堤防沿いの市営桜並木駐車場。武家屋敷の桜と堤防沿いの桜をいっしょに楽しめます。この辺りは特に混むので、車で出かける場合は、JR角館駅近くに駐車場を確保し、そこから歩いていった方がいいかもしれません。落合運動公園に車を置いて、堤防沿いをゆっくり歩いて桜を楽しむのもいいですよ。
iii . 外町の枝垂れ桜
http://www.tostem-fc.jp/blog.php?post_cmd=article&post_blogdir=5000448&post_eid=…
角館の町では、江戸時代初期に武士と商人、町人が居住するエリアが明確に分けられ、武家屋敷があるエリアを内町(うちまち)、商家があるエリアを外町(とまち)に区分して町作りがされました。内町のゆったりとした街並みの武家屋敷通りの枝垂れ桜とは異なる、びっしりと商家や町家が立ち並ぶ外町の枝垂れ桜も、内町とは異なった雰囲気の桜花を楽しむ事ができます。
外町で外せないのは安藤醸造元 本店です。ここは、JR角館駅の西側にある、江戸時代に創業した老舗の味噌や醤油の醸造所です。敷地内に明治時代に作られた東北地方最古のレンガ作りの蔵があり、一般にも公開されています。また、その向かいにある太田家にも、昔の地主の家屋が残されています。他にも町の中には、昔の家屋や蔵が保存されているので、ぜひ、町を散策して探してみてください。
iv . 角館樺細工伝承館前の枝垂れ桜
http://blog.livedoor.jp/biopro/archives/2009-04-24.html
角館樺細工伝承館は内町にあり、角館の代表的な伝統工芸品として有名な山桜の樹皮を用いて造られる樺細工などの角館の伝統工芸品の紹介や角館の観光拠点となっていて、黒塀に映える美しい枝垂れ桜を楽しむ事が出来ます。角館樺細工伝承館は、周りの武家屋敷に似たような黒塀に囲まれており、敷地内に植えられた桜が黒塀を覆うように咲きます。武家屋敷と同じように立派な門を入ると、現代的な伝承館が現れます。館内には、樺細工を始めとして工芸、文化、歴史資料の展示室があり、また樺細工製作なども体験できます。さらに、館内に喫茶室もあるので、ここでゆっくりすることもできます。
v . 古城山の姥桜
http://hakkaisan-photo.com/q/2014/04/
古城山は、戦国時代の武将 戸沢氏の館があった場所で、山の上からは角館の町を一望することが出来ます。その古城跡の山頂には角館の町をまるで見守るかのように、推定樹齢300年以上とも言われている古城山の姥桜が、今なお麓の桜と咲き誇るように春になると艶やかな姿を見せています。古城山の姥桜は、幹の太さが5.2メートルもあり、推定樹齢が300年以上と言われています。古城山は角館の市街地北側にある標高160メートルの小高い丘で、ここから南側の市街地をはじめ、周囲の田園地帯や桧木内川を見渡すことができます。また、公園として整備されているので、古城山の姥桜のある頂上までは遊歩道で安全に登ることができます。なお、桧木内川の堤防に植えられた桜を眺める場所としてもいいと思いますよ。
vi . 市之丞の桜
http://blogs.yahoo.co.jp/lonely2traveler/61379737.html
角館町中川地区の高屋集落は枝垂れ桜の里と呼ばれており、集落内の小林家の屋敷林の外に咲く枝垂れ桜は、「市之丞の桜」と呼ばれる高屋集落の中で最も見事な樹齢およそ160年の古木です。市之丞の桜は、民謡の大家であった小林家の小林市之丞が角館佐竹家に招かれて、民謡を披露したところ褒美に枝垂れ桜の苗を与えられたものと言い伝えられています。
市之丞の桜は、角館の市街地の北の郊外にあたる中川地区、ちょうど中川小学校の近くの集落の民家にある枝垂れ桜です。角館の市街地からは一旦桧木内川を渡って国道46号線に入り、これを北上して県道250号線に入り、さらに北上した先です。小学校を通りすぎると、古い屋敷に枝垂れ桜が咲いている集落に入ります。その中のみごとな枝垂れ桜が、市之丞の桜。今も小林家の敷地内にあります。
vii . 夜桜
http://調べる納得解決.com/2014/03/27/post-3506/
角館の桜花の美しさは昼も夜も壮観で、夜遅くまで桧木内川や武家屋敷通りではライトアップが行われていて、昼とは違った桜花を愛でることが出来ます。夜桜とライトアップは、角館の桜まつり期間中のイベントとして実施されます。この企画は、桜まつりの期間中(4月20日~5月5日)の開花状況に合わせて行われるので、どうしても見たい方は仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」(TEL:0187-54-2700)に問い合わせしてみてください。また、ライトアップの時間は、桧木内川堤では日没から24時まで、武家屋敷通りでは日没から22時30分となっています。
Ⅲ.角館 桜まつり を訪れた人の声
角館桜咲いとるで武家屋敷かっこいい pic.twitter.com/aBO1pVYgRj
— きむ (@kmb1e_wdzl) 2014, 5月 3
角館桜まつり!!!!! どん!!!! pic.twitter.com/32bvLIEb18
— AI (@aibon314) 2014, 4月 28
角館、桜の時期と似たようなアングルを撮ってたので並べてみた。枝垂桜と豪雪の差が激しい。桜:2014/04/26 雪:2015/01/11 pic.twitter.com/KQqblzTDPm
— とれみい (@uu_ptolemy) 2015, 1月 11
Ⅳ.角館 桜まつり 場所と基本情報
http://hakkaisan-photo.com/q/2014/03/syunbun.html#hinokinai
■ 基本情報
- ・名称: 角館 桜まつり
- ・住所: 秋田県仙北市角館町
- ・アクセス: 角館駅から徒歩16分
- ・開催期間: 4月下旬から5月上旬 ※2015年4月20日~5月5日
- ・開催時間: 24時間(イベントを除く)
- ・ライトアップ: 桧木内川堤|日没~24時、武家屋敷通り|日没~22:30
- ・電話番号: 0187-54-2700(角館町観光協会)
- ・料金: 無料
- ・所要時間: 1~4時間
- ・公式サイトURL: http://kakunodate-kanko.jp (角館町観光協会)