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宝塚は、歌劇団で超有名な街ですが、温泉でも有名なのは、地元でしか知られていないのかなあ。有馬から宝塚あたりは、温泉の泉源があって、ということは昔、火山がどこかにあったってことですが、そういうわけで体の芯から温まるいいお風呂があるんですよ、そのなかから選んだ銭湯5選です。
1.ナチュールスパ宝塚
宝塚の温泉を代表するのが、金泉、銀泉の名前で知られる<宝塚温泉>の名前。昔から自噴していた温泉を引いていた旅館も数多かったのです。しかし1995年の阪神淡路大震災で被害を受けたため廃業したところも多く、宝塚市が第3セクターとしてつくり、その後、2006年に改装リニューアルしてできたのがここ。
金宝泉、銀宝泉という宝塚温泉を引き込んでいます。金宝泉は、鉄分が豊富に入り、湯冷めをしにくいのも特徴です。タオルが茶色に染まりますよ。銀宝泉は、透明な湯で、体を温め疲労回復、神経痛および筋肉痛改善、新陳代謝向上などに効果があります。
効能は、金、銀ほぼおなじです。女性は2階に、男性は3階に施設をまとめています。フィットネス、ボディケア、エステなどの設備も充実し、会員制度もあります。
鎌倉時代からの歴史あるお湯
開湯は鎌倉時代と伝えられている宝塚温泉は、現在の温泉地としては明治17年(1884)に源泉が発見されて、ナチュールスパ宝塚があるエリアが宝塚温泉として栄えました。明治44年(1911)に新宝塚温泉が開業し、それまでの宝塚温泉のエリアは旧宝塚温泉と呼ばれるようになりました。ナチュールスパ宝塚の源泉は宝塚温泉で、泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉(Na-Cl泉)等張性、中性、冷鉱泉で、湧出温度は38.2℃、神経痛、筋肉痛、五十肩などに効能があるとされています。
金銀のお風呂と露天ジャグジーや女性専用スパプールがある
金宝泉と銀宝泉の温泉のほかには、水着を着用して利用する男女共用となっている、露天ジャグジーが4階にあります。岩盤浴は3階に男女共用、4階に女性専用のものがあり、2階にあるスパプールは女性専用となっています。
S字橋の宝来橋のたもと武庫川河畔にあります
阪急宝塚線、今津線を利用した場合には、阪急宝塚駅を出て武庫川に向かって歩いて行き、珍しいS字橋の宝来橋を渡ると、橋の右側にナチュールスパ宝塚があります。JR福知山線を利用した場合は、宝塚駅から地上に降りずに、阪急宝塚駅に向かい、阪急線を利用した場合と同じ道すじをたどります。車で向かう場合は、中国自動車道の宝塚インターチェンジをおりて、国道176号線を宝塚駅方面に向かい、宝塚駅手前で宝来橋方面に左折して、宝来橋を渡って左折した先に駐車場入口があります。
■ 基本情報
- ・名称: ナチューレスパ宝塚
- ・住所: 兵庫県宝塚市湯本町9-33
- ・アクセス: 阪急とJRの宝塚駅から3〜4分
- ・営業時間: 平日9:30〜23:00 土曜、日曜、祝日 9:30〜21:00
- ・定休日: 第1木曜
- ・電話番号: 0797-84-7993
- ・料金: 一般女性1020円/ 男性820円/ 65歳以上710円/小学生510円 (岩盤浴45分600円などは、入浴料とは別にかかります)
- ・公式サイトURL: http://www.naturespa-takarazuka.jp/index.html
2. ホテル若水
温泉だけの利用は、できないのですが、昼食、夕食付きのホテルの日帰りプランを利用して、宝塚温泉のナトリウム塩化物冷鉱泉にゆっくりと入浴できます。ホテルの最上階に露天風呂があります。入浴の前後に「日本料理山茶花」か、お部屋で、お食事や休憩ができます。例えば、昼食を<山茶花での食事込み>の場合、会席(4500円〜6000円)か箱膳(3500円)を食べて入浴を、というプラン。食事は11:30〜13:20か、13:30〜15:20のどちらか、を選べて入浴は11時30分〜16時の間に入ればOK。
ほかに、部屋、宴会場での食事付きプランもありますし、<宿泊+入浴>プランもあります。
最上階の展望風呂と旬の食材を楽しむ
宝塚温泉を源泉とする宝甲の御湯が自慢のお風呂は、温泉成分の塩分が身体を芯から温めてくれると、冷え性の多い女性には好評です。お風呂があるのはホテルの最上階で、宝塚の街並みと自然をゆったり眺められる、男性用、女性用の展望大浴場と露天風呂が、それぞれ1つずつ設けられています。宝甲の御湯に入れる日帰りプランには昼席と夜席に分かれていて、いずれもお食事処の山茶花で旬の食材を使った料理が味わえます。昼席の温泉入浴時間は11:30~16:00、夜席の入浴時間は16:00~22:00となっていて、毎週月・土16:00~22:00には、女性用露天風呂限定でバラ風呂を楽しめます。
駅から近い武庫川河畔の好アクセス
阪急宝塚駅を出てS字橋の宝来橋を武庫川右岸に渡り、橋のたもとにあるナチュールスパ宝塚とは道路挟んで反対側にあるのがホテル若水です。JR・阪急宝塚駅からは、ナチュールスパ宝塚とほぼ同じルートで、どちらの駅からも歩いて5~6分という近さです。車で向かう場合は、中国自動車道の宝塚インターチェンジをおりて、国道176号線を宝塚駅方面に向かい、宝塚駅手前で宝来橋方面に左折して、宝来橋を渡って右折します。右折した先にホテルの入口があり、ホテル建物の向こう側に駐車場入口があります。
- ■ 基本情報
・名称・ホテル若水 - ・住所: 兵庫県宝塚市湯本町9-25
- ・アクセス: 阪急、JRの宝塚駅から徒歩5分
- ・営業時間: ホテルの昼食、宿泊プランに準じる
- ・電話番号: 0797-86-0151
- ・料金:昼食、宿泊プランに込み
- ・公式サイトURL: http://www.h-wakamizu.com
3.名湯 宝乃湯(たからのゆ)
宝塚市の観光名所からのアクセスも便利な源泉かけ流しの日帰り温泉施設です。ここの湯は敷地内で自噴するナトリウム塩化物強塩温泉で、無色透明のお湯が空気に触れて茶色に変化します。この温泉は露天エリアで入浴できます。ユニークなのは、地元でとれる新鮮野菜や、粉もん(関西だからね)を売る「宝山市場」(11時〜21時)をやっていることや、髪切り場を運営していること、男女ともカット、シャンプー、白髪染めもありますよ。さらに食事処として「本家さぬきや」が200種類のメニューを整えています。
自噴掛け流しの貴重な源泉
駐車場にある源泉櫓には、毎分190リットルもの含炭酸ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性・中性温泉)が地下800mから自噴しています。地中から出た時には透明な源泉が、館内の源泉風呂に引かれて空気に触れると、温泉成分の鉄分が酸化して黄金色へと変わります。自噴掛け流しの源泉は、日本でも数パーセントしかない貴重な温泉となっていて、その泉質は有馬・高槻構造線上にあることから、名湯として知られている有馬温泉とほぼ同じとされています。
名湯の源泉風呂にひのき風呂炭酸泉など多彩なお風呂
有馬温泉とほぼ同じ泉質とされる自噴源泉は、療養泉にも指定されています。貴重な源泉を引いているお風呂は、露天エリアにある第1から3までの源泉風呂と名付けられたお風呂で楽しめます。温泉気分にひたれる源泉風呂のほかにも、露天エリアには血行促進、美肌効果などがある炭酸泉のひのき風呂や、露天風呂気分を楽しめる岩風呂、ノンビリとつかれる信楽焼の壺風呂などがあります。内湯エリアには、日本庭園を眺めながら伸び伸びとお湯に入れる内湯に、座湯やサウナなどがあります。
最寄り駅との間を送迎バスが走ってます
最寄り駅はJR福知山線の中山寺駅となっていて、中山寺駅からは徒歩5分のほどの距離となっています。阪急宝塚線山本駅と中山観音駅からはほぼ等距離ですが、1km以上あるので歩くにはちょっと距離があります。宝乃湯から3つの駅、荒牧バラ公園前との間を、無料送迎バスが運行されています。宝乃湯→JR中山寺駅→阪急中山観音駅→宝乃湯、宝乃湯→荒牧バラ公園前→阪急山本駅→宝乃湯の2ルートとなっています。どちらのルートも10~18時の間、1時間1本運行されています。
■ 基本情報
- ・名称: 名湯宝乃湯
- ・住所: 兵庫県宝塚市中筋3丁目3番1号
- ・アクセス: JR中山寺駅から徒歩10分、ほかに阪急中山観音駅から徒歩15分、阪急山本駅から徒歩20分。それぞれの駅から無料送迎バスが出ています。
- ・営業時間: 9:00〜翌1:00(最終受付は零時)
- ・定休日: 無休(施設点検休日は休み)
- ・電話番号: 0797-82-1126
- ・料金: 大人(中学生以上) 750円
- 小学生 350円
- 幼児 200円
- (岩盤浴<大人650円など>だけでも利用可)
- いずれも会員制度あり
- ・公式サイトURL: http://meitou-takaranoyu.com
4.武田尾温泉 紅葉館別庭あざれ
http://mhlife.seesaa.net/category/8539353-10.html
宝塚からJRで3駅目の武田尾駅から徒歩7分のところにあるのが、武田尾温泉です。ここ、紅葉館では別館の温泉が日帰りで利用できます。六甲山を楽しんできたハイキング客がよく使っているんですよ。自然豊かな渓谷の雰囲気を楽しむのはいかがでしょうか。
武田尾温泉は、宝塚温泉と少し違い、ラドン含有なのが特徴です。ハイキング客がよく使うのは、タオル、バスタオル付きプラン(1800円。11時〜15時に利用)。このほか、<入浴+会席プラン>、部屋で休める<デイユースプラン>などプランはいろいろ備えられています。
関西では珍しいラドン含有の温泉が源泉掛け流しで楽しめる
紅葉館別庭あざれの源泉は、武田尾一号温泉(療養泉)で、泉質はラドン含有 ナトリウム・カルシウム塩化物泉となっています。関西では珍しいラドン含有の温泉に入れば、お肌がスベスベになることに加えて、疲労回復、胃腸病、皮膚病などに効能があるとされています。大浴場、露天風呂はもちろん、全12室ある離れ形式の客室の半露天風呂にも、源泉掛け流しで源泉からお湯が引かれています。
離れのお部屋で寛げるデイユースプラン
せっかく武庫川が創り出した渓谷美の中にある温泉宿で、日帰り温泉を楽しむならば、自然に囲まれた別荘感覚で過ごせる離れ形式の客室で、温泉リゾート気分を楽しまなくてはもったいないです。デイユースプランには、滞在時間が3時間のショートステイと、6時間のロングステイがあります。利用するなら、11:00~21:00のうち6時間の滞在出来るロングステイが良いでしょう。6時間あれば大浴場、露天風呂に、お部屋の半露天風呂、お風呂のあとはテラスで寛いだり、食事を楽しんだり、しっかりと温泉リゾート気分を満喫することが出来るでしょう。
■ 基本情報
- ・名称: 武田尾温泉 紅葉館別庭あざれ
- ・住所: 兵庫県宝塚市玉瀬字イズリハ1-47
- ・アクセス: JR宝塚から1駅、武田尾駅からすぐ
- ・営業時間: 銭湯だけの利用は11:00〜15:00。宿泊、食事付き、デイユース等のプランあり
- ・電話番号:0797-91-0131
- ・公式サイトURL: http://www.takedao-onsen.jp/index.html
5.ほっこり湯
地元に愛されている銭湯です。阪急小林駅から歩いて10分くらいにあります。市が1970年に開設し、自治会が運営して、阪神・淡路大震災の時もいち早く地域のために再開したという歴史ももっています。だけど、自治会の負担が重くなり2013年3月に休止しました。その半年後、高齢者サロンなどを運営している「NPO(非営利活動法人)スマイルウェイ」が引き受け、名前をほっこり湯にしたのです。
それでも運営はなかなか厳しい面もあるようです。設備としては従来のままジェット風呂もあり、スチームサウナもあり、水風呂もありですから、入浴するする人の自主性が期待されていると思います。
■ 基本情報
- ・名称: ほっこり湯
- ・住所: 兵庫県宝塚市大成町7-15
- ・アクセス: 阪急小林駅から南東に徒歩10分
- ・営業時間: 16:30〜22:00
- ・定休日: 水曜
- ・電話番号: 0797-73-2222
- ・料金: 大人250円、小中学生120円、就学前60円
ということで、料金は、いろいろですが、要は、宝塚は、温泉があちこちで湧いている「湯の町」ということです。銭湯5選を紹介しながら、もっとその名が知れるといいなあと思ったことでした。
素材提供:トリップアドバイザー