TANAKA Juuyoh (田中十洋)
日本でも有数の織物の街、群馬県の桐生市。でも、桐生の魅力は織物だけじゃないんです!
行ったことのある人も、まだ行ったことがない人も、きっと行きたくなる桐生の魅力を紹介します。
桐生とは?
奈良時代からの絹織物の産地で、江戸時代には京都の西陣織と並ぶ日本の絹織物の一大産地になりました。
北側は足尾山地、西側は赤城山、市街地には桐生川と渡良瀬川の2つの川が流れている、水と緑に恵まれた街です。
桐生の魅力
絹織物の一大産地としての長い歴史と豊かな自然が最大の魅力です。街の中には歴史的な建物が残り、街を離れれば豊かな自然が眼と心を癒してくれます。
桐生の歴史
気流にあたる地域は、奈良時代に朝廷に絹を献上していたという記録が残っていて、桐生、という名前は平安時代ごろからあったようです。江戸幕府が開かれてからは幕府の天領になりました。
桐生が市になったのは1921年。山田郡桐生町から桐生市に変わりました。2005年、平成の大合併で黒保村と新里村を編入して、桐生市は今の形になりました。
桐生に行ったらできること
織物体験
桐生に行ったらぜひ体験したいのがこれ!織物参考館「紫」と天然染色研究所で、テーブルセンターや花瓶敷きを作れます。桐生伝統の織物を、ぜひ体験してください。また、この2か所では、染色の体験もできます。
キャンプ
花見ヶ原と利平茶屋、2つの森林公園でキャンプができます。どちらにもテントとバンガローがあって、利平茶屋にはバーベキュー用のあずま屋もあります。
花見ヶ原は、季節になると様々な種類につつじが美しく咲き誇ります。
桐生のおすすめ観光スポット
織物参考館「紫」
かつて使われていた機織りの道具の展示や、繭から糸を取って記事に織り上げるまでの工程の展示解説をしている施設です。実際に現在も織物を製造している工場の見学もできるので、桐生の機織りの歴史と今を実際に見て学べます。また、織物や染め物の体験もできるので、自分だけの思い出の一品を作ってみるのもいいかも知れません。
桐生明治館
明治11年に群馬県衛生所として建てられた擬洋風の建物で、「白い洋館」と呼ばれています。館内にある喫茶室では、懐かしい蓄音器の音を聞きながら、おいしいケーキやコーヒーを味わうことができます。
桐生織物記念館
昭和9年に桐生織物同業組合事務所として建設された建物です。桐生の織物の歴史を今に伝える建物として、国の有形文化財に指定されています。1階では桐生織の販売、2階では桐生織に関する資料の展示を行っています。
おすすめの宿泊場所
梨木館
明治12年創業の由緒ある温泉宿です。自家源泉かけ流しのお風呂は、内風呂と露天風呂があります。春は桜、夏は紫陽花に蛍、秋の紅葉と冬には雪景色と、四季折々の様々な景色を楽しめます。
名物きじ料理は、他ではなかなか味わえない珍しいお料理。訪れたならぜひ味わいたいお料理です。
割烹旅館 清風園
桐生川の上流にある一軒宿です。客室は全部で7部屋と、大きすぎず落ち着いた雰囲気です。5月から9月の季節には、鮎尽くしの懐石料理を味わうこともできます
おすすめ名産グルメ
桐生うどん
小麦粉の産地である群馬県には各地でうどんが作られていますが、桐生もうどんの産地の一つ。おいしいうどんを味わえるお店が市内各地にあります。県内産の小麦を使った地産地消のうどんを出すお店もあります。
ソースかつ丼
桐生の名物、ソースかつ丼。一般的な卵とじのかつ丼とはまた違ったおいしさを味わうことができます。市内にある志多美屋本店は、ソースかつ丼を最初に出した、元祖・ソースかつ丼のお店です。
まいたけ
桐生の特産品、まいたけ。見つけた人が喜んで舞を舞ったともいわれるまいたけは、道の駅や直売所で買うことができます。イベント
からくり人形芝居
かつて蔵として使われていた風情ある建物「有鄰館」。現在はフリースペースとして有鄰館で、毎月第1と第3土曜日に開催されます。人形芝居は江戸時代に始まり、昭和36年に一度途絶えてしまいますが、平成11年に復活上演されました。入場は無料です。桐生へのアクセス
東京から
東京駅から上越新幹線で高崎駅下車、JR両毛線桐生駅で下車浅草駅から東武鉄道特急りょうもう号新桐生駅で下車