日本国内には多くの桜の名所がありますが、その中にも伝説を持つ桜が多く存在しているのをご存じでしょうか?中にはほっと温まるようなお話や切ない話など、様々なストーリーが眠っているものです。今回は15本の伝説持ちの桜をご紹介いたします。
1.高野山慈眼寺のしだれ桜
http://suzukura-02.at.webry.info/201504/article_1.html
樹齢が約1250年といわれているこちらの桜には伝説があり、前橋城主であった男性があまりの美しさに自分の部屋の前へ桜を植え変えさせたのですが、次第に桜は美しさを無くしていきました。ある日突然女性が傍で泣いているのに気が付き、またこのお寺に植え戻した、という話が言い伝えられています。 2.淡墨桜(岐阜県)
http://photozou.jp/photo/show/199775/12252619
樹齢が約1400~1500年あると言われる、とても古く美しい桜です。また天然記念物指定も受けている素晴らしい桜でもあります。作家である宇野千代さんの働きかけによって、蘇生術が施された桜としても有名で、238本もの桜が根を継いでいます。 3.浄妙寺の鎌足桜(神奈川県鎌倉市)
http://web-kamakura.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-0a7c.html
こちらの桜は伝説があり、藤原鎌足が持っていた杖がそのまま桜になったという言い伝えがあります。温かい薄ピンクの色が色づき、見る者の気持ちを温かく迎えてくれます。こちらの桜は、大体毎年3月~4月頃が見ごろだと言われています。 4.素桜神社の神代桜(長野県長野市)
http://www.shinetsu-furusato.jp/?p=1114
スサノオノミコトがこちらで休んだ時に植えた、という伝説が伝えられていて、樹齢は1200年と遠い昔を感じさせます。 5.伊佐沢の久保桜(山形県長井市)
http://www.watarigraphic.com/sakura/kubo.php
こちらの桜は樹齢が約1200年と歴史が濃い桜です。一説によると、坂上田村麻呂がここで出会い親密になった娘が亡くなってしまった知らせを聞き、彼女を悼んでこの桜を送ったという話が伝えられています。 6.草岡のさくら(山形県長井市)
http://www.watarigraphic.com/sakura/daimyoujin.php
こちらの桜は樹齢が約1200年といわれており、由緒正しき美しい桜です。また歴史的な伝説も残っており、伊達政宗が初陣で敗れた際に、この桜の木に隠れたことで命拾いした、といわれております。 7.子守堂のサクラ(山形県長井市)
http://photograph.pro/jp/sakura/tohoku/yamagata/komorido.html
こちらの桜は樹齢が約1030年と長い歴史を見てきた桜です。この桜にも不思議な言い伝えがあり、鮎貝城主の子どもの子守をしていた方がこちらの桜のあたりで姿を消したことで、その方が地蔵菩薩の化身だったのでは、と考えられています。 8.馬場桜(福島県大玉村)
http://www.watarigraphic.com/sakura/baba.php
こちらでは昔、源義家が自分の馬をつなげておくために、この桜の枝を指し、それがいまこのように成長したと伝えられています。約1000年というときを超えて、源義家を感じることができます。 9.三春の滝桜(福島県三春町)
http://plaza.rakuten.co.jp/kabegamimura/diary/201203170000/
こちらの桜は約1000年の樹齢を持つと言われており、ベニシダレとしては最も長寿であるとされています。枝が滝のように垂れている姿は、老婦人の晴れ着姿をイメージさせるとも言われています。 10.狩宿の下馬桜(静岡県富士宮市)
http://kuriharano.exblog.jp/10763328/
こちらの桜は樹齢が約800年で、日本では最古のヤマザクラだと伝えられています。さらにこの桜にはあの有名な歴史上人物の源頼朝の伝説が言い伝えられており、別名「駒止めの桜」とも言われています。つまり…源頼朝がこの桜に馬を繋ぎ止めたといういわれのある桜なのです!11.尾所のヤマザクラ(岡山県津山市)
http://goodtime2001.ciao.jp/syasinkan2/aaa/051/051.html
約600年もの樹齢を持つこちらのヤマザクラには、山伏がそこの土にさした杖が、年月を超えて桜になったという伝説までも言い伝えられています。 12.血脈ザクラ(北海道松前郡)
http://www.asobube.com/database.cgi?dbnum=69&dbkonum=1
こちらでは4月下旬から5月上旬にかけてが見ごろで、樹齢は200年から280年といわれております。北海道指定記念樹木にも選定されていて、昔こちらの桜を伐採しようとした際にある娘が血脈証文を行ったのですが、翌日になりこの桜を見るとその娘の証文が桜の木の枝にかかっていたことから、その娘はこの木の精霊だったのでは、という伝説が残っています。 13.実相寺 神代桜(山梨県北杜市)
こちらの桜は日本一の長寿と言われており、なんと樹齢は約2000年と言われています。またこちらの桜の伝説には、ヤマトタケルが植えたと言われており、老朽化が恐れられている中でも人々に愛されています。14.根尾谷の淡墨桜(岐阜県本巣市)
http://tabisuke.arukikata.co.jp/mouth/55939/
日本三大桜の1つとも言われているこちらの桜は、散り際に薄墨色を見せるということでも有名です。淡墨公園内に位置していて、樹齢は1000年を軽く超えているとも言われています。見ごろは毎年4月の半ばごろと伝えられています。 15.石戸蒲桜(埼玉県北本市)
http://yoshida.justhpbs.jp/kabazakura.html
こちらの桜は源頼朝の弟がこの地に来た際についてきた杖がこの桜になったという伝説がある桜です。元気がなくなってきてしまったこちらの長寿の桜ですが、切ない気持ちに浸ってしまいます。しかしそれだけ歴史を見てきたということでしょう。