Dai Fujihara
福島県には昔ながらの素敵な宿場、江戸時代の町並みを今に残している場所があります。それが大内宿、時代のタイムスリップさながら江戸時代を散策してみませんか?ここではそんな大内宿の見どころを一挙にまとめてみました。1.大内宿とは?
2.大内宿の歴史
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寛永20年(1643年頃)会津西街道の宿場として開かれました。若松から5里の距離にあった大内宿は会津藩の重要な駅の役割を果たしています。延宝8年(1680年)には流通業者が利用する街道にシフトし、天和3年の日光自身で一部が崩壊しました。
半農半宿期
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会津藩により崩壊した部分を復旧させようと試みましたが、その間に代替えの街道が主流となり、奇しくも純粋な宿場町として成り立たなかったので、半農半宿に様変わりしました。慶応4年/明治元年(1868年)には会津戦争の戦場ともなりましたが、宿場は戦禍を逃れることができました。
純農村期
明治15年(1882年)、会津三方道路の工事で明治17年(1884年)には会津西街道が当地の東側、大川沿いに付け替えとなり日光街道と改称したため、大内宿は新街道から外れてしまい。明治19年(1886年)に宿場内の用水路を分割し街道を広げたりと努力をしたのですが元の活気は戻りませんでした。
その後も町村制施行や、日本鉄道開通に伴う物流の回避などで衰退は続き、大内宿の宿駅としての地位は完全に失われる程になりました。
近代化
高度経済成長と共に大内宿でも電気や水道がひかれはじめ、住民は近代化の一途をたどるかに見えました。しかし、外部の研究者からの評価により町並みの保存活動が始まり、近代化を希望する住民と外部の町並み保存を希望する意向がぶつかり、急速な近代化には至りませんでした。
それでも昭和46年(1971年)より徐々に第一次産業から第二次・三次産業への転換がみられ、昭和50年(1975年)文化財保護法改正に伴い、福島県は重要伝統的建造物群保存地区選定に打診するも、住民の意向で旧街道の舗装・茅葺屋根からトタン屋根・水回りの近代化・家屋の増改築に踏み切りました。
観光地化
重要伝統的建造物群保存地区として昭和56年(1981年)選定され、住民による保存活動も活発化していきます。昭和59年(1984年)には下郷町町並み展示館の開館、昭和61年(1986年)には大内宿雪まつりの開催、その他道路の新設や裏配線による無電柱化、旧街道の土道路復元等で環境整備が進みました。
その結果、平成4年(1992年)美しい日本のむら景観コンテスト、平成8年(1996年)日本の音風景100選、平成16年(2004年)美しい日本の歩きたくなる道500選、平成17年(2005年)手作り郷土賞やわたしの旅100選と次々に受賞していくことになりました。
3.大内宿の魅力
大内宿の魅力は何といっても、江戸時代の町並みをそのままに復元しているところですが、更に四季折々の様相や、イベントもまた観光客を魅了する魅力の一つです。その他にも歴史的建造物なども見どころが満載の大内宿です。
大内宿の春
大内宿の春はとても色とりどりの花々で飾られます。桜や水仙、アジサイなど大内宿を散策するのが楽しくなります。さらに大内ダム周辺には一面に広がるタンポポが!意外と知られていない穴場な場所でもあり、少し足を延ばして散策してみてください。
大内宿の夏
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大内宿の夏は夜が涼しくとても過ごしやすいクーラーいらずです。暑い夏は短く、そこで頂く冷たいお蕎麦は格別の味です。早朝や夕方からの散策がとてもきもちの良い季節になります。早朝散策では朝霧も立ち込めているので、幻想的な大内宿が堪能できます。
大内宿の秋
http://www.tif.ne.jp/jp/photo/photo_disp.php?id=10112
大内宿の秋もまた色鮮やかな色彩に囲まれ、また一層風流な大内宿になります。9月から天候も安定してくるので、観光に大人気の季節です。10月11月は渋滞も予想されるので、余裕をもって計画を立てて散策する事をお勧めします。
大内宿の冬
重要伝統的建造物群である茅葺屋根たちも雪化粧です。冬もまた趣のある大内宿ではいろいろなイベントが開催されています。雪の中の大内宿散策もまた乙なものです。江戸時代車も明かりもなかった時代の旅人がほっとする場所だた事がうかがえます。
半夏祭り
http://town.shimogo.fukushima.jp/category/town/about_sightseeing/photo/
大内宿の夏は待ちに待った半夏祭です。毎年7月2日に行われるこのお祭りは家内安全・五穀豊穣を祈願する古式ゆかしい伝統行事のひとつです。天狗を筆頭に山車や時代装束に身を包んだ氏子達、白装束に黒烏帽子姿の男衆が担ぐ神輿などでとてもも賑やかになります。
大内宿雪まつり
http://www.tif.ne.jp/jp/photo/photo_disp.php?id=10267
毎年2月になると大内宿では雪まつりが開催されます。茅葺屋根の下雪灯篭に明かりが灯ると、とても幻想的な世界に包まれます。雪まつりは2日間にわたり開催され初日に行われる御神火戴火は、この雪灯篭に神前で清められた下帯姿の男衆が裁断から御神火を頂き、一つ一つに火を入れて廻ります。真っ白な雪に包まれた大内宿を少しずつ神の火で温めていく幽玄にして勇壮、すべての雪灯篭に明かりが灯ると盛大な花火が打ち上げられます。この時期しか体験できない時代のタイムスリップと幻想の世界、花火の後の静けさが一層心を落ち着かせてくれます。
町並み展示館
大内宿本陣跡を復元した宿駅時代の本陣であり、江戸当時の風習を伝える写真や、生活用具がところ狭しと展示されています。大内宿を熟知するには欠かせない町並み展示館は大内宿復元の第一歩となった建物でもあります。
■ 基本情報
- ・名称: 町並み展示館
- ・住所: 福島県南会津郡下郷町大字大内字山本8番地
- ・アクセス: 会津鉄道 湯野上温泉駅からタクシーで10分
- ・営業時間: 9:00~16:30
- ・定休日: 12月29日~1月3日
- ・電話番号: 0241‐67‐2657
- ・料金: 大人¥250
- 小人¥150
- ・公式サイトURL: http://town.shimogo.fukushima.jp/category/culture_tourism/culture/town_exhibitio…
高倉神社
大内宿の街中に目を引く木造の鳥居、これが高倉神社への第一の鳥居、ここをくぐって第二、第三の鳥居をくぐれば高倉神社へたどり着くことができます。人里から少し離れた山間に位置する高倉神社は樹齢800年の大杉の下たたずんでいます。正方寺
http://assign.way-nifty.com/blog/2013/01/20121228-02f1.html
大内宿の少し高台に位置する正方寺から見下ろす大内宿は、とても感慨深いものがあります。四季折々の様相を一目で臨むことができるので、ぜひ足を延ばしてみてください。ただし、冬の積雪時には階段が急な為安全の為閉鎖されることもあります。
子安観音堂
大内宿の見晴台に子宝・安産を祈願する子安観音堂があります。もちろん子供の成長祈願も請け負う観世音菩薩を祀ってあります。観世音菩薩は一般的に観音様と呼ばれ、一番親しまれている神様です。衆生の苦しみや救いの声を聞きつけて馳せ参じてくださる仏様です。弁天様
http://d.hatena.ne.jp/hantubojinusi/20121101/1351770044
見晴台の左に位置する弁天財は七福神に登場し琵琶を弾く妖艶な姿で現される女神様です。才は財をもたらすとして、弁天財(弁才天)福徳・諸芸能上達の神様として広く信仰されています。大内宿では大内弁天と命打って幟に記載されています。
桜木姫の墓
http://www.harusan1925.net/0813.html
高倉宮の愛妾であった桜木姫は、大内宿へ逃げ延びたとされる高倉宮を追って辛い長旅をして大内宿へたどり着きましたが、病に臥し奇しくも息絶えてしまったとされています。病床の桜木姫の喉を潤したとされる大内宿の湧き水も健在で、心優しい町民らにより桜木姫の墓も建てられ今でも祀られています。
火の見やぐら
http://www.chinraiken.net/blog/?p=2997
大内宿宿場中央に位置する火の見やぐらは、昔ながらの町並みに溶け込んだ様相で、宿場を見守っています。8角形の屋根と細部に行き届いた装飾は繊細な印象をも与えてくれます。第七分団 昭和四十一年 林鉄工所 栃木縣大田原市という分団銘板も飾られています。
4.大市宿を訪れた人の声
トリップアドバイザー
トリップアドバイザー
5.大内宿の位置情報
■ 基本情報
- ・名称: 大内宿
- ・住所: 福島県南会津郡下郷町大字大内字山本
- ・アクセス: 会津鉄道 湯野上温泉駅からタクシーで10分
- ・営業時間:9:00~17:00(施設により異なる)
- ・定休日: 施設により異なる
- ・電話番号: 0241-68-2920
- ・料金: 散策無料
- ・公式サイトURL: http://ouchi-juku.com/
素材提供:トリップアドバイザー