長い歴史の間に、食通や文豪が足を運び、その名物料理が「洛北、山鼻といえば平八、平八といえば山鼻」と壬生狂言でも演じられたという、由緒あるお店が、京都左京区にあります。江戸時代の旅人も食べた麦飯とろろ汁や、明治の文豪も食べた川魚を、賞味しに行きませんか?
天正年間(1576年)に、若狭街道の街道茶屋として創業したという、400年以上の歴史を誇る茶屋です。宿泊もできます。江戸時代の旅行ガイドブック「拾遺都名所図会」や、江戸後期の「浪花講定宿帳」にもその名があり、長らく、若狭街道を行き交う旅人に一時の休息を提供するお店であったことが伺えます。
大学時代の夏目漱石も正岡子規と共に訪れ、漱石の日記にはたびたび「平八」の名が登場するそうです。漱石は川魚料理を食べたそうで、川魚のコース料理を現在も食べることができます。
18代目当主は、画家、兼陶芸家、兼美食家、兼書家であった北大路魯山人と交流があったといい、18代目当主の還暦の祝いに魯山人が贈った、“とろろやの主ねばって六十年平八繁昌子孫萬采”の書が大切に保管されているそうです。
平八茶屋の“麦飯とろろ汁”は、創業当初から出されていたと言われており、若狭街道を行く旅人達は、ここの麦飯とろろで腹ごしらえをして、長い旅に備えたのかも知れません。
現在の麦飯とろろ汁は、白米に麦を少し混ぜたものです。お米は、以前はコシヒカリを使っていましたが、現在の21代目当主が、麦と相性のよい朝日米に変えたそうで、400年以上を経た今でも、山ばな平八茶屋ならではの味を追求しています。
捕れたてに浜で塩を振り、新鮮なままで運ばれてきたぐじ(甘鯛)。山ばな平八茶屋では、その新鮮なぐじをお造りや若狭焼きで頂くことができます。
浜塩のぐじを、少し醤油勝ちの二杯酢で、山葵とともに頂く「ぐじの向付」。うろこをつけたまま、じっくりこんがりと焼き上げ、身と一緒にパリパリのうろこも堪能できる「ぐじの若狭焼」。若狭懐石ではこの両方のぐじ料理を楽しむことができます。名物「麦飯とろろ汁」と水物付き。
夏目漱石が食べたという川魚と、季節の野菜を使ったコース料理です。お魚は鯉や鮒(ふな)、鮎に鰻、もろこ(コイ科の小さな魚)など。八品に名物の麦飯とろろ汁に水物もついて、若狭を堪能できる大満足のっコースになっています。
“おいしい”
京都観光バスの市内ツアーに参加しました。京都冬の旅、「あじわい」だったような・・。お昼は平八茶屋さん。建物はとてもシック。食事は麦飯とろろがメイ ン。昔、静岡で食べた思い出は、×だったが、今回は何故か、おいしくいただけた。不思議だ。
安土桃山の昔から、江戸、明治も通じて、現代まで愛されてきた街道のお茶屋さん。昔の旅人もここでこんな風に麦飯を食べていたのかな、なんて思いを馳せながらのお食事も楽しそうですね♪
山ばな平八茶屋とは?
山ばな平八茶屋の魅力
400年の歴史があるだけあって、歴史好き・文学好きにはたまらないエピソードが残っています。大学時代の夏目漱石も正岡子規と共に訪れ、漱石の日記にはたびたび「平八」の名が登場するそうです。漱石は川魚料理を食べたそうで、川魚のコース料理を現在も食べることができます。
18代目当主は、画家、兼陶芸家、兼美食家、兼書家であった北大路魯山人と交流があったといい、18代目当主の還暦の祝いに魯山人が贈った、“とろろやの主ねばって六十年平八繁昌子孫萬采”の書が大切に保管されているそうです。
山ばな平八茶屋のお勧めメニュー
麦飯とろろ汁
平八茶屋の“麦飯とろろ汁”は、創業当初から出されていたと言われており、若狭街道を行く旅人達は、ここの麦飯とろろで腹ごしらえをして、長い旅に備えたのかも知れません。
現在の麦飯とろろ汁は、白米に麦を少し混ぜたものです。お米は、以前はコシヒカリを使っていましたが、現在の21代目当主が、麦と相性のよい朝日米に変えたそうで、400年以上を経た今でも、山ばな平八茶屋ならではの味を追求しています。
ぐじ(甘鯛)料理
捕れたてに浜で塩を振り、新鮮なままで運ばれてきたぐじ(甘鯛)。山ばな平八茶屋では、その新鮮なぐじをお造りや若狭焼きで頂くことができます。
浜塩のぐじを、少し醤油勝ちの二杯酢で、山葵とともに頂く「ぐじの向付」。うろこをつけたまま、じっくりこんがりと焼き上げ、身と一緒にパリパリのうろこも堪能できる「ぐじの若狭焼」。若狭懐石ではこの両方のぐじ料理を楽しむことができます。名物「麦飯とろろ汁」と水物付き。
川魚料理
夏目漱石が食べたという川魚と、季節の野菜を使ったコース料理です。お魚は鯉や鮒(ふな)、鮎に鰻、もろこ(コイ科の小さな魚)など。八品に名物の麦飯とろろ汁に水物もついて、若狭を堪能できる大満足のっコースになっています。
訪れた人の声
京都観光バスの市内ツアーに参加しました。京都冬の旅、「あじわい」だったような・・。お昼は平八茶屋さん。建物はとてもシック。食事は麦飯とろろがメイ ン。昔、静岡で食べた思い出は、×だったが、今回は何故か、おいしくいただけた。不思議だ。
■ 基本情報
- ・名称:山ばな 平八茶屋
- ・住所:京都府京都市左京区山端川岸町8-1
- ・アクセス:電車で行く場合
- 京都市営地下鉄(烏丸線)「北山駅」(2番出口)よりタクシーで5分
京都市営地下鉄(烏丸線)「松ヶ崎駅」より徒歩20分 - 叡山電鉄「修学院駅」より徒歩 5分
- JR京都駅よりタクシーで30分
- 車で行く場合
- 名神(京都南IC、京都東IC)より45分
- バスで行く場合
- 四条河原町より京都バス(八瀬大原行17,18、岩倉実相院行21、岩倉村松行 41)で約20分「平八前」下車すぐ
- ・営業時間:11:30~21:30(入店19:00まで)
- ランチ 11:30~15:00(入店14:00まで)
- ・定休日:水曜日
- ・電話番号:075-781-5008
- ・料金:メニューによって3,000円~20,000円前後 別途、税・サービス料あり
- ・公式サイトURL:https://www.heihachi.co.jp/
安土桃山の昔から、江戸、明治も通じて、現代まで愛されてきた街道のお茶屋さん。昔の旅人もここでこんな風に麦飯を食べていたのかな、なんて思いを馳せながらのお食事も楽しそうですね♪