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遠くシベリアから白鳥が飛来すると、東北に本格的な冬が訪れます。冬の間、白鳥は稲刈りの終わった田んぼでエサを探して越冬するので、稲作の盛んな土地に飛来する言われています。稲作の盛んな東北は、白鳥の越冬する姿が各地で見られます。そんな東北の代表的な白鳥飛来地を紹介します。1. 伊豆沼・内沼 【宮城県】
わたしのオススメ度:★★★★★
伊豆沼・内沼は、宮城県の北部、栗原市の築館・若柳と登米市にまたがり場所にある、渡り鳥の飛来地として有名な場所です。国際的に重要な湖沼を保護するラムサール条約の登録地で、毎年、何万羽というマガンやハクチョウなどの渡り鳥の群れがやってきます。
「伊豆沼・内沼の鳥類およびその生息地」として国の天然記念物に指定されており、平成21年からは自然再生事業など、地域全体で自然環境の保全にも取り組んでいます。また、この地域では、稲刈りの終わった田に水を張って野鳥のエサとなる動植物を増やす活動にも取り組んでいます。
日の出と共に、エサを求めて一斉に渡り鳥は飛び立つ姿は、朝日に照らされとても幻想的です。渡り鳥の飛び立つ羽音により、伊豆沼・内沼は日本の音風景100選にも選定されています。一度訪れて目と耳でここのすばらしさを感じてみてはいかがでしょうか。
■ 基本情報
- ・名称:伊豆沼
- ・住所:宮城県栗原市若柳上畑岡敷味17−2
- ・アクセス:東北自動車道・築館ICから車で約10分。
- ・電話番号:0228-22-1151 (栗原市産業経済部田園観光課)
- ・オススメの時期:12月~2月
2. 平筒沼 【宮城県】
わたしのオススメ度:★★★☆☆
http://blog.livedoor.jp/tomozoh1003/archives/23661807.html
渡り鳥の飛来地が点在する宮城県の北部の登米市にある平筒沼は、その周囲が公園として整備されており、遊歩道と浮桟橋があるので市民が散歩や散策に訪れています。冬になると白鳥などの渡り鳥が飛来する場所でもあります。平筒沼の周囲の平筒沼ふれあい公園には、500本の桜が植えられており、春には花見が楽しめます。また、隣接する広葉樹の林の中を遊歩道が通っており、秋には紅葉を楽しむことができます。
■ 基本情報
- ・名称:平筒沼ふれあい公園
- ・住所:宮城県登米市米山町字桜岡貝待井581-2
- ・アクセス:JR「陸前豊里」駅からタクシーで約10分
- ・営業時間:8:30-17:00
- ・定休日:なし
- ・電話番号:0220-55-4007 (平筒沼youyou館)
- ・オススメの時期:12月~2月
3.猪苗代湖 【福島県】
わたしのオススメ度:★★★★★
http://blogs.yahoo.co.jp/y58122001/50010408.html
福島県にある猪苗代湖は、毎年10月上旬から4月上旬に約4,000羽の白鳥がシベリアからやってくる、福島県最大の白鳥の飛来地です。雄大な磐梯山や湖の冬景色をバックに、優雅な白鳥を撮影するため、多くのカメラ愛好者が訪れています。広い猪苗代湖の湖岸には、何箇所も白鳥が見れる場所がありますが、高速のインターを降りてすぐの白鳥浜、東岸側の湖水浴場がある志田浜、西岸側の遊覧船の船着場がある長浜などが有名です。
また、猪苗代湖では、国内では珍しい「しぶき氷」が見られる場所です。「しぶき氷」とは、風で飛んだ湖水が、周囲の木の枝に付着して凍ったもので、木の枝を透明な氷をまとった姿が見られます。この幻想的な光景も、ぜひ、カメラに納めてみてください。
■ 基本情報
- ・名称:猪苗代湖
- ・住所:福島県耶麻郡猪苗代町長浜 (磐梯観光船長浜営業所)
- ・アクセス:JR「猪苗代」駅より磐梯東都バス「長浜・金の橋行き」で12分「長浜」下車すぐ
- ・営業時間:9:30-17:30 ※長浜営業所より運航している遊覧船は通年営業
- ・電話番号:0242-65-2100 (磐梯観光船長浜営業所)
- ・オススメの時期:11月上旬~3月
4. 最上川河口 【山形県】
わたしのオススメ度:★★★★★
http://golf-562.com/index.php?最上川 酒田スワンパーク
山形県酒田市にある最上川河口の両羽橋付近は、市民の手による白鳥の愛護運動の結果、今では約9000羽が飛来する日本でも最大の白鳥の飛来地・越冬地となっています。また、河川敷には最上川スワンパークが整備されており、ここで白鳥をはじめとする渡り鳥を見ることができます。以前は市民のボランティアが餌付けをしていましたが、鳥インフルエンザの影響で、ここ数年は餌付けをしていません。それでも、最上川河口にかかる両羽橋から出羽大橋にかけて、越冬する白鳥の姿を見ることができます。
酒田の冬の味覚といえば「寒鱈」です。寒鱈とは取れたての鱈を、味噌仕立てで身も骨も内臓も余すところなく入れて煮た郷土料理です。酒田に来た際には、ぜひ、食べてみてください。
■ 基本情報
- ・名称:最上川河口(最上川スワンパーク)
- ・住所:山形県酒田市堤町地先
- ・アクセス:JR「酒田」駅より車で10分
- ・電話番号:0234-26-5759(酒田市観光物産課)
- ・オススメの時期:11月~2月ころ
5. 大堤公園・新堤 【岩手県】
わたしのオススメ度:★★★★☆
http://blogs.yahoo.co.jp/tomomingusu/folder/1261958.html?m=lc
北上市の市街地の南にある大堤公園は、北上総合運動公園に隣接した、松林に囲まれた7haの沼があります。新堤は、大堤公園の西側に隣接した沼で、この新堤は岩手県最大の白鳥飛来地です。新堤と公園内の大堤とで、1000羽を超える白鳥が越冬します。ここには、オオハクチョウに混じって、国内への飛来は珍しいアメリカコハクチョウも毎年飛来するそうです。
大堤公園には、隣接した運動公園の他にキャンプ場もあり、夏はレジャーや市民の憩いの場所となっています。冬は、白鳥をめあてに公園を訪れる人が多いようです。
■ 基本情報
- ・名称:大堤公園・新堤
- ・住所:岩手県北上市相去町高前檀27-36
- ・アクセス:JR北上駅より車で約10分、
- 東北自動車道・北上江釣子ICから約10分
- ・オススメの時期:11月~2月ころ
6. 横手市十文字 【秋田県】
わたしのオススメ度:★★★★☆
http://hojinashi.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_8eea.html
横手市十文字町志摩地区付近、ちょうど横手市と湯沢市の境界付近を流れる皆瀬川は、毎年2000羽近くの白鳥がシベリアから飛来する秋田県最大の白鳥飛来地です。以前は地域のボランティアが餌付けをしており、近くで見ることもできたそうですが、鳥インフルエンザの影響で、今はやめてしまったようです。それでも、この地域では毎年、飛来するたくさんの白鳥を見ることができます。
横手市の冬の風物詩といえば「かまくら」です。毎年2月15・16日の夜に行われる小正月の伝統行事で、「かまくら」が横手市各地で作られます。ぜひ、白鳥とともに雪国のメルヘンを見に行かれてはいかがでしょうか。
■ 基本情報
- ・名称: 横手市十文字
- ・住所: 秋田県横手市十文字町志摩
- ・アクセス: 湯沢横手道路から約10分
- ・電話番号: 0182-42-5116 (横手市十文字地域局商工課)
- ・オススメの時期: 11月~2月ころ
7. 十三湖 【青森県】
わたしのオススメ度:★★★★☆
http://syaraku-nonnon.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-70c4.html
青森県の津軽半島北西部の日本海に面した場所ある十三湖は、主にオオハクチョウが飛来する場所として知られており、「十三湖のハクチョウ」は青森県の天然記念物になっています。また、コハクチョウも飛来するのですが、越冬地はもっと南なので、ここを中継地として利用するようです。以前は数千羽もの白鳥が飛来することもあったようですが、近年は減少しており、三八上北地方にある間木堤の方が飛来数は多くなっています。とはいえ数は減っていますが、河口に近い場所の水辺で、白鳥を観測することができます。
十三湖のある津軽半島北西部は津軽国定公園に含まれており、十三湖岸公園や、足を伸ばせば竜飛崎や権現崎などの海岸浸食の景観を見ることができます。
■ 基本情報
- ・名称: 十三湖
- ・住所: 青森県五所川原市十三
- ・アクセス: JR「五所川原」駅より弘南バス「小泊線(十三経由)」乗車、「十三湖」下車。
- ・電話番号: 0173-35-2111 (五所川原市観光物産課)
- ・オススメの時期: 11月下旬~2月
素材提供:トリップアドバイザー