旅館に泊まる際に役立つ、基本的なこと36選

美味しいお料理に温泉、浴衣での散策等々･･･旅館には楽しみがいっぱいですよね！旅館に泊まる際に役立つ基本的なことをまとめましたので、目を通しておいてくださいね。お得に予約する方法から、知らないと赤っ恥をかく旅館でのマナーまで盛りだくさんですよ♪

■そもそも旅館とはどんな所？

旅館とは、和式の構造・設備の宿泊施設のことで、サービスも日本の文化を感じられるものになっています。寝具は一般的には布団で、旅館での給仕や接待を仕事とした「仲居さん」が敷いて下さいます。

仲居さんは布団敷き以外にも、お部屋にお食事を運んでくれたり（部屋食の場合）、きめ細かい心遣いでおもてなしをしてくれる存在です。

■旅館とホテル、どこが違う？

寝具が違う

旅館の寝具が布団なのに対し、ホテルの寝具はベッドが一般的です。また入室する際、旅館では下足を脱ぎますが、ホテルでは履いたまま入室します。

部屋着での行動範囲が違う

旅館での部屋着と言えば「浴衣」、ホテルでは「浴衣」や「バスローブ」が一般的ですが、旅館が浴衣で旅館内を移動したり、外出したりしていいのに対しホテルでは、浴衣やバスローブでは客室から出てはいけません。ホテルでは、備え付けのスリッパで外出するのも禁止なので気を付けましょう。

■予約方法

旅館の予約には様々な方法があります。それぞれにメリットを理解して、ご自分に合った予約方法で予約してくださいね♪

電話で予約するメリット

電話で予約をする場合、直接会話をして予約ができるため希望が伝わりやすいというメリットがあります。例えば「サプライズでバースデーケーキを出してもらいたい」など希望があるときには出すタイミングなどメールでは伝わりやすい詳細が伝えやすくなります。

部屋からの景色などを気にする場合も同様で、会話をして予約することで、部屋から見える景色などの情報を入手しやすく希望を伝えやすいと言うメリットがあります。

予約サイトでは通常3～5ヶ月前からの予約スタートですが、直接予約の場合1年程前から予約ができると言うメリットもあります。

「ホームページ」から予約するメリット

旅館がホームページを持っていて、予約システムを導入している場合、「ホームページ」から予約することが可能です。この場合、ホームページで旅館の雰囲気や特徴を知ってから予約ができるというメリットがあります。

またホームページ上から予約する際、多くのホテルは複数のプランを紹介しているので、好みのプランが選べる可能性が高いです。ホームページ上から予約することで、ウェルカムドリンクや宿泊金額割引などの嬉しいサービスが付くことも多くありますよ♪

「予約サイト」から予約するメリット

予約サイトで予約をするメリットとしてまず挙げられるのが、複数の旅館を一括比較できるということです。最安値で宿泊できる場合が多いので、電話予約やホームページからの予約に比べ安く宿泊できる（場合が多い）というメリットがあります。

時間を気にせず予約ができ、予約サイトの多くは口コミ欄を設けていますので口コミを参考にしながら予約ができるのもメリットです。

旅行会社・代理店の「店頭」で予約するメリット

旅行会社や代理店の店頭で予約する場合、情報豊富な旅行会社の方に相談をしながら予約ができるため、旅館や施設の選択ミスの確率がぐっと減るというメリットがあります。

また旅行会社の方は旅館の情報だけでなく、観光地の情報なども沢山持っていますので、分からないことだらけの旅行で不安な旅行のプランニングもお任せ出来ます。

繁忙期や人気旅館の場合、予約サイトで満室になっていることが多いのですが、旅行会社・代理店が確保している部屋などがあり宿泊できる可能性もあります。

■当日の流れ

旅館での流れを予習して、当日困らないようにして下さいね♪

1　チェックイン

チェックインとは、旅館を訪れた際にまずする「宿泊手続き」のことで、フロントで必要事項の記入等をします。予約の際にチェックイン時間の確認をし、必ず時間内にチェックインするようにしましょう（時間内にチェックインできない場合は、必ず連絡しましょう）

2　部屋に案内してもらう

一般的に旅館では、仲居さんが部屋まで案内してくれます。部屋につくと、お部屋の使い方やお風呂の場所などの説明をし、お茶を入れて下さいます。

3　お風呂に入るなど思い思いに過ごす

夕食までの時間は、思い思いに過ごしてください。旅館では浴衣で移動ができるので、お風呂に入って汗を流して、浴衣に着替えておくのもいいですね。旅館周辺に観光スポットがある場合、散策も楽しいですよ。

4　夕食

旅館では夕食を楽しみにしている方も多いことでしょう。旅館自慢のお食事を堪能してくださいね。スタート時間は17時半～19時半頃に設定している旅館が多く、食事時間は概ね1時間半ほどです。お食事の際にオーダーした飲み物のお代はチェックアウト時にまとめて支払うのが一般的です。

5　就寝

部屋食の場合は夕食後、個別会場食の場合は夕食中に仲居さんが客室に布団を敷いてくれます。ふかふかのお布団で旅の疲れを取ってくださいね。翌朝の起床に自信が無い方は、モーニングコールの依頼をお忘れなく。

6　起床

新しい一日の始まりです！朝風呂が楽しめる旅館なら、朝食前にお風呂を楽しんだり旅館のお庭などを散策するのもいいですね。

7  朝食

普段は朝食を食べない人でも旅館の朝食は特別！旅館の朝食が大好き！と言う方も多い、大人気の旅館の朝食。おひつに入ったご飯はお代わりOKなことが多いので、沢山召しあがってくださいね。

部屋食の場合は、朝食時間10分前までには、仲居さんが布団をあげにくるので、それまでには布団から出ていましょう。

8　チェックアウト

前払いで無い場合、チェックアウトで宿泊料金を支払います。お食事の時にオーダーした飲み物の金額もこの時に支払いましょう。部屋にある有料の飲み物を飲食した場合は、チェックアウト時に申告してください。

クレジットカードで支払う場合、予め使用できるかどうか確認しておきましょう。

■これってOK？旅館でのマナー

「恥」をかかないためにも、旅館でのマナーをしっかり身につけておきましょうね。

正しい靴の脱ぎ方はある？

【仲居さんが居る場合】靴はまっすぐ前を向いて脱ぎましょう。靴の向きを揃えるのは、自分でやってもやらなくてもOK。仲居さんに任せる場合は、「お願いします」「ありがとうございます」等の一言をお忘れなく。

【仲居さんが居ない場合】下駄箱があれば、脱いだ靴は下駄箱に。無い場合は、玄関の横に揃えておきましょう。旅館では、宿泊客以外の人が客室に入ることが多いため、玄関の横に揃えることで皆が気持ち良く通れます。

宿帳書き方に決まりはある？

特に決まりはありませんが、読みやすい字（楷書）を心がけて書きましょう。防犯登録も兼ねて居るため、必ず実名で記載してくださいね。

持ち込みはどのくらいならOK？

ペットボトル１～２本なら問題ありません。それ以上は「持ち込み禁止」と謳っていない場合、持ち込みは可能な旅館が多いですがは予め旅館に確認しましょう。（部屋に空の冷蔵庫が有る場合、持ち込み可能な旅館が多いようです）

夕食時に持込をされる場合は、最初の１杯目の飲み物はオーダーするのがマナーですよ。

部屋に案内された時、座る場所は決まっている？

座る場所には予め座布団や座椅子が置いてありますので、そこに座りましょう。和室では床の間に近い方が上座になり、和のマナーでは、年長者や男性が上座に座ります。誰が上座に座るのがふさわしいのか、きちんとした判断をしましょうね。

荷物は部屋のどこに置く？

旅館では、仲居さんが部屋に入ることもありますので、荷物が出しっぱなしでは恥をかいてしまいます。クローゼットなど荷物置き場を利用して、荷物をしまいキレイな部屋を保つことを心がけて下さいね。

部屋の開いているスペースがあればそこにまとめておいても問題ありませんが、床の間に荷物を置くのは禁止です。

温泉でのマナーってある？

温泉に入る際はまず「かけ湯」を忘れずにし、体に付いた汚れをしっかりと落としてくださいね。髪の長い女性はゴムで束ねることをお忘れなく。洗い場の独占や、タオルを湯船にいれることもマナー違反です。

大きな声で話したり、余計なものを持ち込む、染髪など、他の人に迷惑をかける行動も辞めましょう。皆が気持ち良く入浴できるように心がけましょうね。

■これはマナー違反です

モラルが無い人にならないために、マナーはしっかり守りましょうね。これから紹介する事は全てタブーですよ!!

真夜中のチェックイン

夕食の時間が決められていたり、夜になると鍵をかける旅館も少なく無いため真夜中のチェックインはマナー違反です。どうしても遅くなる場合は、予約時にその旨を伝えた上で予約しましょう。

大音量で大はしゃぎ

旅館に宿泊しているのは、自分たちだけでないことをお忘れなく。皆が気持ち良く過ごせるように、大音量での大はしゃぎは辞めましょうね。特に10時以降は気を付けましょう。

指定の食事時間を守らない

旅館では食事の時間が決められています。提供の時間、下げる時間などスタッフの流れが決まっていて、暖かい食事を絶好のタイミングで提供しているため、指定の食事時間を守らないと大変迷惑をかけてしまいます。決められた時間を守ってお食事を楽しんでくださいね。

■【心付け】いつ、どのくらい、どうやって

旅館では心付けを渡すものなの?渡すならどのくらい？分かりづらい心付けのアレコレについて、分かりやすく解説いたしますね♪

渡す？渡さない？一般的な考え方

日本にはチップ文化が無く、お礼の気持ちは「サービス料」に含まれているため、渡さなくても問題ありません。しかし特別お世話になった場合や、気持ち良いサービスを提供してくれた場合は、感謝の気持ちを伝えるために渡すのもアリだと思います

渡した方がいい場合

「子供が具合が悪くなって旅館の人に車を出してもらって病院に行った」「酔っ払いすぎて迷惑をかけた」等、特別お世話になった場合やサービス以上のことをしていただいた場合は、気持ちでお渡ししましょう。

相場はいくら？

心付けの相場は、宿泊費の１~２割程度（4や9などの数字は避ける）といわれていますが、「気持ち」なので、1000円でももちろんOKです。小銭で渡すのは好ましくないので、お札でお渡ししましょうね。

渡す時は「包んで」

熨斗袋やポチ袋に入れて新札で渡すのがベストですが、用意していない場合ティッシュペーパーに古札でもいいので必ず「包んで」渡しましょう。

渡すベストタイミングはいつ？

夕食時担当の仲居さんが挨拶に来て下さった時に渡すのが、ベストタイミングです。チェックイン後、仲居さんが部屋に案内してくださった時に渡すのも悪くないのですが、案内の仲居さんと担当の仲居さんが違うことがあるため、夕食時のほうが確実に担当の仲居さんに渡すことができます。

断られた時はどうする？

旅館によっては禁止されているところもあるので、２回ほど言って断られたら無理強いせずに、感謝の気持ちだけ伝え、心付けを下げましょう。