Yasuhiro Chatani
羽田神社は、羽田空港の程近くにあります。空の旅の安全や、パイロット、CA、飛行機の整備士といった航空関係の職業の合格祈願など、一年を通じて多くの人が訪れます。また、また、7月の最終土・日に行われる夏季例大祭は、神輿の担ぎ手が3000人、3万人もの見物客があふれる一大行事となっています。また、御祭神さまが二柱、夫婦であらせられることから、えんむすびや、勝負事のご利益もあるのだとか。フライト前にぜひ参拝したいこちらの神社をご紹介します。
羽田神社は空港近くにあるのでアクセスも良好です。航空安全にご利益があるなんて旅行好きなら一度は参拝しておきたいですよね。客室乗務員にも大人気のお守りや、祈祷等の情報も満載でお送りします♪
それではご覧ください。
1.「羽田神社」とは?
羽田神社の歴史
羽田神社の由来は約800年前まで遡ります。小田原北条氏が附近を治めていた鎌倉時代に領主「行方与次郎(なめかたよじろう)」が牛頭天王(ごずてんのう)を祀ったのがその起こりと言われています。江戸時代に入ると、旧羽田村(本羽田)/旧羽田猟師町(羽田)の鎮守となり、徳川家、島津家、藤堂家などにも厚く信仰されました。明治元年(1868)の神仏分離令により自性院境内に祀られていた牛頭天王社は八雲神社(やくもじんじゃ)として独立し、その後の明治40年には羽田神社と改称されます。
なんで航空関係に人気があるの?
羽田神社の近代史を語る上で羽田空港の存在は欠かすことができません。昭和6年に建設された羽田空港は太平洋戦争を経て連合国の管理下に置かれます。1958年7月に全面返還され東京の空からの玄関口として世界中から数多くの航空便が往来する空港となります。空港関係者や旅行会社関係者を精神的に支える支柱として、日々飛行機の安全運航を見えないところで支えているのが羽田神社なんです。
祀る神様は?
羽田神社は「須佐之男命(スサノオノミコト)」と「稲田姫命(イナダヒメノミコト)」の二柱・ご夫婦の神様をお祀りしてます。ヤマタノオロチ退治で有名な皆様もご存知のスサノオノミコトは日本神話に登場する神様の中でも武勇に長け非常にスター性の高い神様として有名ですよね。万能のスサノオノミコトは多方面にご利益の多い神様でその中でも「航空安全」に特に力を持っているといわれ、空の安全を司どっている神様として羽田神社で祀られています。
旅の安全を祈願!
海外旅行好きなら飛行機に乗る機会も増えますよね。又はビジネスで各地にフライトなさる方も多いと思います。旅の安全を祈願するなら羽田神社はご利益がありますよ!是非参拝して、スサノオノミコトの御加護を授かりましょう。神様にも守って貰えてると感じると心強いですものね。さらに強い御加護を預かりたい方は祈祷も受けてみてはいかがでしょうか?
◆【祈祷受付】 9:30~16:00
平日は事前予約制で、土・日・祝日は予約不要とのことです。
常日頃心がけとして敬う気持ちを持つのは大切なことですよね。人の想いが集まる場所にはそういった気も発生します。ご利益を与って、皆様の旅をより意味深いものにしましょう。
航空安全以外の御利益は?
羽田神社はスサノオノミコトとイナダヒメノミコトの夫婦を祀っていることから縁結びや良縁祈願、さらには夫婦円満にもご利益があるそうですよ。またスサノオノミコトの化身ともいわれる牛頭天王も祀ってます。牛頭天王は仏教の神様の一人で疫病を鎮める神として崇拝を受けています。時の将軍「徳川家定」も疫病収束の祈願に参詣し無事治癒したそうです。それにあやかって病気平癒を祈願する参拝客も多いですよ。
交通安全のお守り
羽田神社のお守りで一番人気なのは、やはり航空安全お守りです。専門分野の神様の御加護があると思うと、とても心強いですよね。客室乗務員が普段肌身離さず身に着けることができるよう考案されたミニサイズのお守りや、飛行機のストラップ付きのお守りに人気が集まってるそうです。どのお守りも等しくご利益を授かることができるのでご安心を。他にも江戸時代に天然痘が流行した際、当時の将軍である徳川家定が病気平癒祈願に参拝した事が由来になっている「病気平癒御守り」もご利益が高いと人気ですよ。
御朱印をいただこう
旅先で訪れた様々な神社の御朱印を集めてる方も多いのでは?旅の想い出や参拝の印として御朱印を集めるのは楽しいですよね。羽田神社の御朱印は旅好きの方ならマストですよ。羽田神社の御朱印は朝日の中で神社を背景に飛行機が飛び立つという羽田ならではの味わい深い御朱印。是非あなたの御朱印帳に加え、ご利益を常日頃心がけと共に持ち歩きましょう!御朱印帳をお持ちでない方は羽田空港で御朱印帳(1000円)を購入されてはいかがでしょうか?爽やかな水色に旅客機やお神輿が刺繍され希望に満ちたデザインです。三色あるご朱印帳袋(2000円)も人気です。限定御朱印帳の頒布も度々されてるそうですよ。レアものをゲットするのもいいですね。
境内には何があるの?
境内はそれほど広くはありません。正面に社殿と、「羽田稲荷社」「日枝神社」「増田稲荷神社」「鈴納稲荷神社」の計4つの稲荷社があります。羽田神社の社殿前にある天水桶は明治初年につくられたもので味わい深くて趣を感じる品ですよ。参拝の際注意深く観察してみてはいかがでしょうか。手水舎には牛頭天王にあやかり牛が置かれています。時の将軍も疫病の収束祈願に訪れたというご利益のある神様なんですよ。
羽田富士
社殿左奥に羽田富士といわれる大きな塚があります。頂上には浅間神社もあるそうですよ。この羽田富士は江戸時代初期から関東で流行した民衆信仰「富士講」が富士山を模して造った人造の小山で、区内では唯一の物だとか。明治初年につくられ大田区の文化財にも指定されていますよ。この塚に登頂すれば富士山を登頂したのと同じご利益を授かることができるそうですが、現在は残念ながら登山することはできませんのでご了承を。
羽田夏季例大祭は3万人もの見物客
毎年7月の最終土曜日曜に行われる羽田祭りは、とても多くの方が訪れる大変賑やかなお祭りです。各航空会社の客室乗務員も多く参加するそうで、毎年盛夏の盛りに特に熱い盛り上がりを見せてくれます。羽田祭りでは神輿を波打つ海を進むように左右に激しく揺らすという「ヨコタ」という独特の担ぎ方をします。これはその昔漁師町として栄えた名残だとか。屈強な男たちが勇ましい掛け声とともに荒々しく練り歩く神輿パレードは圧巻の迫力で見ごたえがありますよ。
2. マイカーでのアクセス
首都高速1号羽田線「羽田」出口から環八通り(都道311号)に入り西へ。「大鳥居」交差点を越え、次を南へ下る。「羽田」出口から約5分。敷地内に15台の有料駐車場があります。3.電車でのアクセス
京浜急行電鉄空港線「大鳥居」駅より南へまっすぐ、徒歩約9分。東京、神奈川方面から行く場合は、「羽田空港国内線ターミナル」駅行きに乗ってください。京急線の羽田空港国際線ターミナル駅から3駅の「大鳥居」駅で下車し、徒歩5分歩くと見えてくるのが今回ご紹介する羽田神社です。この神社は羽田空港がある地域一帯を守護する「氏神様」です。
4.バスでのアクセス
京浜東北線「蒲田」駅から羽田空港行きのバスに乗り、「羽田特別出張所」下車。バス停からはほど近く、徒歩約3分です。5.飛行機でのアクセス
各都市から飛行機で羽田空港へ。羽田空港からは電車を利用するのが便利です。京浜急行空港線で「大鳥居」駅下車。南へ向かい徒歩約9分。■ 基本情報
- ・名称: 羽田神社
- ・住所: 東京都大田区本羽田3-9-12
- ・電話番号: 03-3741-0023
- ・公式サイトURL: http://www.hanedajinja.com/index.htm
羽田神社までの各種アクセス方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?夏祭りでは、神輿を担ぐ人だけで3000人というのですから、驚きです。境内には屋台やのぼりが立ち並び、にぎやかさに華を添えています。ぜひ一度参加されてみてはいかがでしょうか?飛行機に搭乗する前でしたら、お参りと共に航空安全御守りを購入されるのをおすすめします。様々な幸運をもたらすスサノオ様のご加護が込められていますので、ポケットにしのばせておくだけで効果ばつぐんかと思います。空港に行くついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?