金沢発祥の洋食メニュー「ハントンライス」って何？　

今や日本中にあるB級グルメ。気軽に食べられ、地域性を感じられるので旅行者にとっては見逃せません。金沢のハントンライスも立派なB級グルメ。ハンガリーのハンとフランス語でマグロを意味するトンをあわせた造語です。店ごとにオリジナリティがあるので、食べ比べもオススメです。

Ⅰ.ハントンライスって何？

ハントンライスは最近、人気急上昇中の金沢B級グルメです。ケチャップライスの上に、半熟の薄焼き卵とフライものを乗せ、タルタルソースをかければ出来あがり。１９７０年に金沢の有名なパン屋さん、ジャーマンベーカリーがレストラン出店にあたり、目玉メニューにしようと考案したものです。

卵の上は魚フライが王道ですが、店によっては海老フライや鳥のから揚げ、トンカツなどバリエーションが豊富です。ごはん部分もチキンライスにしたり、ベーキライス（洋風焼きめし）にしたり、デミグラスソースがかかっていたりと店ごとに特徴がはっきりします
つまりは「大人用お子さまセット」で、いくつか食べ歩きたくなることは、まちがいありません。

1.金沢でハントンライスといえば「グリルオーツカ」

金沢でハントンライスといえば、まず「グリルオーツカ」。お客さんのほとんどがハントンライスをオーダーするほどの人気ぶりです。上の写真はエビハントン風ライス。この店ではなぜか「ハントン風」とよんでいて、それがまた、奥ゆかしくていい感じ。

定番の魚フライもあり、魚はサワラのことがおおいです。大盛りサイズもありますが、オーツカのハントンライスは量がけっこうありますので、女性なら普通サイズでじゅうぶんでしょう。食べ始めたら、最後まで絶対に食べちゃえます。

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2.古き良き真っとうな洋食屋「洋食屋RYO」

「洋食屋　RYO」は、せせらぎ通り沿いに片町から２０１４年３月に移転しました。「古き良き真っとうな洋食屋」というポリシーそのまま、おいしい洋食を出してくれます。ハントンライスは気茶プライスでなくてチキンライス。上の卵はふわとろ半熟です。

なぜか、豪快にエビフライが刺さっているのがいいですね（笑）。エビはもちろんぷりぷり。白身魚フライもトッピングされ、ケチャップとタルタルソースが加わります。つけあわせに野菜ソテーがつき、ほかにサラダとおみそ汁もあります。ボリュームがありますから、お腹をすかせていくといいですよ。


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3.金沢の町屋カフェ「フルオブビーンズ」

ビジュアル的に、女子に好かれそうなハントンライスですね。「フルオブビーンズ」は、もと鰻屋だった古民家を改装した金沢の町屋カフェです。最初はおにぎりとお惣菜のカフェとしてはじまったので、おかず類のおいしさには定評があります。

B級なイメージのあるハントンライスも、ここでならおしゃれでヘルシー。ごはんには１６穀米をつかい、ケチャップライスにせず、うえに半熟卵をのせています。トッピングは大きなエビフライ。タルタルソースとデミグラスはたっぷり目です。男性は物足りないかもしれないので、デザートもいっちゃいましょう。

とにかく女子好みのお店です

古民家を改装したカフェで、靴を脱いで上がる形式が大人気です。

さらに店内にはかわいい雑貨がたくさんあって、内装も小物もすべてが女子好みです。貸切で、結婚式の二次会によくつかわれているようですよ。

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4.お肉屋さん併設「ホーム　くっく　わかばやし」

「ホーム　くっくわかばやし」は、片町でもちょっと中心地から離れています。そのせいか、観光客はあまり行かないお店です。お肉屋さんに併設している、気軽なところがいいですね。ご飯はケチャップとハムが多めで、上にはウィンナーが乗っかっている。全体的に、なつかしい味です。

そしてこの「キュウリ」。なぜこの角度で刺さっているのか？他のアイテムは王道中の王道をいっているのに、なぜキュウリを指してみようと思ったのか？知りたいことはたくさんありますが、食べるとキュウリのさわやかさが濃いめのハントンライスにピッタリなのです。

くっくわかばやしのあり得ない値段設定

くっく　わかばやしは、近隣で「やすくてボリュームがある店」として有名です。なにしろ、昼の定食は一律￥600、夜は￥700なんです。上の写真は牛肉なんばん焼き定食で、昼なら、￥600ですよ。ありえないですね。

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5.大人数にもおすすめ「キッチンユキ」

「キッチンユキ」の創業者は、ハントンライスを最初に考えたジャーマンベーカリーのシェフを知っているという古いひとです。秘伝の味と、ユキ名物のベーキライス（洋風焼きめし）が合体すると、上の写真のような完成されたハントンライスができあがります。

お店はカウンターもありますし、奥にテーブルもあります。３階は団体も入れるので、いろいろな場面で使いやすいところですね。キッチンユキでは、ベーキライスのほか、ケチャップライスも選べるので、気分でどうぞ。上の写真では、お店名物の金沢ブラックカレーもトッピングされています。

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6.ボリューム志向におすすめ「キッチンすぎの実」

「キッチン　すぎの実」もハントンライス発祥のお店とかかわりがある方がやっています。ここのハントンはライスは３種類です。スタンダード版とカツがのったもの、エビです。スタンダード版なら、魚フライは５切れものります。こちらのケチャップライスは味が薄めなので、あっさり食べたい時にいいですね。

もちろん卵はふわふわ。魚フライの上にのるのが、タルタルソースでなくてサウザンドソースというのが、めずらしい。あっさりしすぎて物足りないと思うかもしれませんが、ご飯の量は多めなのでそれほどアッサリでもありません。アーケード商店街にあるお店ですが、店舗の裏に駐車場もありますよ。

これ、おすすめです

すぎの実の看板メニューがボンライス。たっぷりの玉ねぎと豚肉を炒めてオリジナルソースで煮込んだものです。てっぺんの卵をくずしながら食べるもよし、最初からガッツリまぜちゃうのもよしです。

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7.創業1969年「ラッキー」

「洋食ラッキー」は、創業が1969年という古いお店です。兼六園の近く、横山町にあります。家庭的な雰囲気で、入りやすいですね。ハントンライスは見た目よりご飯がたくさん入っていますので、ご注意くださいね。

こちらのシェフは、もとホテルのシェフだったので、ソースやドレッシング、マヨネーズなどはすべて手作りだそうです。そのこだわりと、ワンプレートに主食とおかずが乗る昭和スタイルのハントンライス。ギャップがありそうで、しっくりおさまっているのがすごいですね。

とことん昭和チックな洋食です

シェフこだわりの洋食がいただけるのがラッキーのいいところです。上の写真はチーズ入りトンカツ定食。皿に盛ったご飯やおみそ汁、割りばしといった、いかにも昭和の洋食を感じさせるアイテムがいっぱいいです。シェフ自慢のデミグラスソースは赤ワインの風味がきいています。

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8.番外編　カレーかハントンか？ゴールドカレー本店

最近は首都圏でも着々と知名度を上げている金沢カレー。ルーを全体にかけ、細切りカツをのせた独特のスタイルです。カツにはソースがかかって、キャベツの千切りも同じお皿にのせます。つかうのはスプーンではなく、フォーク。お皿もアルミ製です。

金沢カレーとハントンライスが合体すると、どうなるのか。優しい味のカレーになります。基本の金沢カレーの上に半熟卵とエビフライ，カキフライ，白身魚のフライがのり、タルタルソースがかかります。もともと金沢カレーはコクがあるのに控えめなので、卵が入ることでよりまろやかな味になります。
ガツンと言うカレーが好きな人には、おすすめできませんが、まあ通常のハントンに飽きちゃったというなら、食べてみてほしいですね。

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