島根の紅葉の名所16選。出雲大社を参拝した後は、紅葉狩りに出かけよう♪

言わずと知れた島根県の観光名所「出雲大社」。平成の大遷宮も無事終え、パワースポットとして益々人気の観光地となっています。今回はそんな出雲大社に訪れた際に、少し足を延ばして立ち寄りたい、紅葉の名所をご紹介します！

読書の秋！食欲の秋！そして紅葉の秋！新緑の緑から赤やオレンジに移りゆくその様は、自然がつくりだす芸術。今回は、島根県にあるおすすめの紅葉スポットを1６つご紹介します。ちょっぴり遠出してでも見る価値のある紅葉ばかりですよ♡

紅葉の季節に島根県へ訪れる際は、是非参考にしてくださいね！

１．清水寺（安来市）

私のおすすめ度：★★★★★

歴史的にも重要なお寺ですが、秋の紅葉は絶景！県立自然公園の景勝地として知られており、5万坪という広い境内を散策するだけなら無料だというのも嬉しい♡

清水寺のまわりを囲む杉山の青と、モミジの深紅、さらには銀杏の黄と、たくさんの色が折り重なる自然の美にうっとり！その中で凛と立つ三重塔は風情があります。目移りしちゃいそうですね！

２．鰐淵寺（出雲市）

私のおすすめ度：★★★★★

旅伏山（たぶしやま）の奥深くにひっそりとたたずむ「鰐淵寺」は、かの有名な武蔵坊弁慶が修行したという伝説が残る由緒あるお寺です。弁慶も修行し、鰐淵寺という名前の由来にもなっている「浮浪の滝」はとても神秘的な雰囲気。

そんな静寂に包まれている鰐淵寺の紅葉は、”山陰屈指の紅葉”と言われるほど美しい！特に、仁王門から本堂へ向かう参道はまるで紅葉のトンネル♡色づいた葉が落ちた石段は、真っ赤な絨毯にも例えられます。11月中旬～下旬には鰐淵寺紅葉まつりが開催され、多くの観光客が訪れますよ。

ちなみに、鰐淵寺にあった多くの重要文化財や寺宝は、現在「古代出雲歴史博物館」に寄託されているので、興味あるかたはそちらにも立ち寄ってみてくださいね！

３．足立美術館（安来市）

私のおすすめ度：★★★★★

5万坪もの日本庭園を持つ「足立美術館」は、アメリカの日本庭園専門誌『Sukiya Living/The Journal of Japanese Gardening』で、なんと12年連続１位に選ばれている”日本一の庭園”なんです！いつ訪れても美しい枯山水庭ですが、紅葉の季節はドウダンツツジの赤色と松や芝生の緑色のコントラストが見どころ。

日本一の庭園「足立美術館」には、日本画や陶芸などの美術品が収蔵されています。特に、横山大観のコレクションが多く、その中には”紅葉”という名のとても大きな作品が飾られています。

”芸術作品の絢爛豪華な紅葉”と”日本一の庭園で自然美の紅葉”の２つの紅葉を楽しめるのは、ここ「足立美術館」だけですよ！

４．日本庭園 由志園（松江市）

私のおすすめ度：★★★★★

島根県の中海にぽつりと浮かぶ大野島にあるのが「由志園」です。大野島では、貴重な漢方薬として知られる高麗人参が特産、また牡丹も有名。由志園でも、一年中ボタンの咲く「牡丹の館」があり、ゴールデンウィーク中は池に浮かんだ３万輪の牡丹は絶景！和傘の無料貸出もあり、風情たっぷり♡

そんな牡丹が有名な由志園ですが、紅葉の季節も見逃せない！昼間の紅葉もさることながら、2015年11月14日～12月5日の期間中には『秋の紅葉ライトアップ 夜間観賞会』が開催され、水面に浮かぶ紅葉がとても幻想的です。

また、由志園では、食事処や茶房があるのでゆったりと過ごせるのもおすすめ。冬が進むにつれて七色に変化する紅葉の美しさとはかなさを感じられますよ！（『二十四節気にふれる出雲の美 七色の紅葉』）

５．金言寺（仁多郡奥出雲町）

私のおすすめ度：★★★★☆

「金言寺」には、県指定天然記念物に指定されている、樹高33ｍ・幹囲6ｍ・推定樹齢350年もある大イチョウがあります。黄金色に染まる大イチョウは迫力満点！2010年には『島根県景観大賞』を受賞し、訪れる方が多くなりました。

金言寺は、いわゆるお寺の建物ではなく、藁葺き屋根のまるで古民家のような佇まい。だからこそとても雰囲気があります♡おすすめの時間は早朝。人も少なく、朝日に照らされたイチョウがひとつひとつ優しい光につつまれています。また、水を張った田んぼに映る”逆さまのイチョウの木”もお忘れなく！

11月上旬（2014年は11月1日～3日）には、夜のライトアップがされます。昼とは違った表情を見せる金言寺の大イチョウ、是非見てくださいね！

６．立久恵峡（出雲市）

私のおすすめ度：★★★☆☆

神戸川の清流に沿って約2kmにわたる「立久恵峡」は、高さ100～200mもの岩壁がそそり立つ”太古の仙境”とたたえられる渓谷。また、景観が九州の耶馬渓谷に似ていることから”山陰の耶馬渓”とも言われています。

そんな立久恵峡の紅葉は、赤やオレンジ・緑と色のグラデーションが美しい！一周30分～1時間ほどの遊歩道があるので、気軽に紅葉を楽しむことができるのが嬉しいですよね♡

ちなみに、立久恵峡の絶景は紅葉の季節だけでなく、冬も素晴らしいんです。雪化粧をほどこした渓谷美はまるで水墨画のよう。地元では、冬の立久恵峡が一番！と語る人も多いそうなので、冬に訪れてみるのもいいかもしれませんね！

７．【津和野町】旧堀氏庭園

続いては、「山陰の小京都」と呼ばれる鹿足郡津和野町からのご紹介です♪津和野町には、江戸時代より残る武家屋敷が立ち並ぶエリアがあり、その町並みはまるで京都のよう♡そのため、観光地として人気となっています。そんな津和野にある「旧堀氏庭園」は、国の指定名勝です。

こちらは、名家・堀氏の旧家にある庭園。堀家は、笹ヶ谷銅山などの採掘によりその地位を築き上げた家系です。敷地内には何か所か庭がありますが、メインは「楽山荘」にある庭園「楽山園」です。紅葉の頃には庭園内のモミジやカエデが色づき、さらに魅力的なロケーションを楽しめますよ♪

８．【太田市】三瓶山

大田市の市街地より南東に位置する活火山「三瓶山」。男三瓶山、女三瓶山、子三瓶山などが環状になっています。主峰である男三瓶山は、1,126メートルの高さを誇ります。周りを峰に囲まれた凹地は、「室の内（むろのうち）」と呼ばれ、その一帯は「特別保護地区」として指定されています！

三瓶山では、例年10月中旬ころから紅葉の時期に入ります。おすすめの紅葉スポットは、男三瓶山から女三瓶山にかけての「室の内」です。また、三瓶山のふもとには「島根県立三瓶自然観 サヒメル」、「北の原キャンプ場」などもありますよ♪是非ご家族で訪れてみてくださいね♡

９．【益田市】匹見峡

続いてご紹介するのは、山々に囲まれる島根県ならではの紅葉スポットです。こちら「匹見峡」は、益田市匹見町にある、約10キロメートルに渡る渓谷です。「前匹見」「表匹見」「裏匹見」「奥匹見」の4つのエリアから成っています。

紅葉の季節には、元々の渓谷美と、色づいた木々の組み合わせが絶景を生み出します！例年10月下旬に紅葉が始まりますよ☆周辺には、キャンプが楽しめる「匹見峡レストパーク」や、「匹見峡温泉」もありますよ♡ファミリーで紅葉狩りにもぴったりのスポットではないでしょうか♪

１０．【益田市】秦佐八郎博士生家庭園（秦記念館）

益田市にある「秦記念館」は、地元美都町出身の細菌学者・秦佐八郎博士の功績などを展示している施設です。秦佐八郎博士は、梅毒の特効薬を開発し、医学史に名を遺した人物の一人です。記念館では、師事していた北里柴三郎博士や、友人であった野口英世博士等と映る貴重な写真も展示されています！

こちらの記念館は、秦博士の生家でもあります。この生家の庭園が、人気の紅葉スポットになっているんですよ☆庭園には、樹齢120年以上のイロハモミジの大木があり、紅葉の季節には鮮やかに色づき人々を楽しませます。例年、10月下旬から紅葉が始まります♪

１１．【雲南市】八重滝

出雲市街地より南方、雲南市掛合町にある「八重滝」。その景観の素晴らしさから、「日本の滝百選」に選定されています。大小8つの滝から成り、それぞれのロケーションを楽しむことができます。「竜頭八重滝県立自然公園」では、同じく「日本の滝百選」に選ばれた「龍頭が滝」と共にその景色を楽しめます。

八重滝の8つの滝のうち、最も上流に位置するのが「八汐滝」と「八塩滝」です。水量が豊富で、そのダイナミックな景観には魅了させられますよ♡例年、10月下旬より周りのモミジやカエデが色づき始めます。周辺はクマの生息地ですので、注意をしてくださいね！

１２．【飯南町】飯南町ふるさとの森

続いてご紹介するのは、自然豊かな飯南町にあるスポット。こちら「飯南町ふるさとの森」では、山陰初の「森林セラピー基地」に認定された飯南町ならではの景観を楽しめます。敷地内には、「ふるさとの森キャンプ場」や、森のホテル「もりのす」もありますよ♪

敷地内の森のホテル「もりのす」は、ウェディングも行っている施設。アウトドアを楽しみたいけど、いきなりキャンプは…と思っている方にもお勧めできる宿泊施設です。地元産の食材を堪能できるプランも充実していますので、要チェックです☆例年10月中旬より、森のブナやコナラが色づきます♡

１３．【奥出雲町】鬼の舌震

仁多郡奥出雲町にある「鬼の舌震（おにのしたぶるい）」。ネーミングも凄いですが、その景観も素晴らしいですよ！約2キロメートルのV字渓谷ですが、2013年に吊り橋「舌震“恋”吊り橋」とバリアフリー遊歩道が完成しています。この吊り橋、高さが45メートル、長さ160メートル…。通るのには勇気が要りますね！

鬼の舌震は、浸食された岩、断崖絶壁、滝などが独特の景観を生み出しています。その素晴らしさは、国の名勝と天然記念物に指定されるほど。紅葉の時期になると、さらにその美しい姿を見せてくれますよ♡紅葉の見ごろは、例年11月上旬から。是非足を運んでみてください！

１４．【益田～津和野～吉賀】安蔵寺山

「安蔵寺山（あぞうじやま）」は、益田市匹見町と鹿足郡津和野町、同郡吉賀町の3町にまたがる山です。標高は1,263.2メートルで、島根県内最高峰！毎年多くの登山客が訪れる地となっています。山頂は益田市匹見町にあり、先にご紹介した匹見峡からこの安蔵寺山をめぐるコースもあります☆

安蔵寺山は、ブナの原生林を多く有し、その規模は西中国山地屈指と言われています。また、樹齢600年以上のミズナラの巨木があり、「ナラ太郎」と呼ばれています。紅葉の季節にはブナやミズナラの色鮮やかな風景を楽しめます。山麓の「杣の里よこみち」では、蕎麦打ちや豆腐作りなどの体験が行われていますよ♪

１５．【雲南市】雲南市健康の森

雲南市木次町にある「雲南市健康の森」は、バンガローやキャンプ場を始め、大型遊具やテニスコートなどもあるスポットです。特にファミリーにはおすすめですね☆敷地内の牧場では、羊やヤギ、うさぎとも触れ合えますので、小さなお子さんも楽しめます♪

こちらの敷地内の散策路には、なんと2000本もの桜が植えられており、満開の頃には美しい桜並木を見られます。また、「ちびっこ冒険の森」近くにある展望台からは、周辺の森も眺めることができます。例年、10月下旬から紅葉が始まります。その時期の展望台からの景色はさらに素晴らしいですよ♪

１６．【吉賀町】椛谷渓谷

鹿足郡吉賀町にある「椛谷渓谷（かばたにけいこく）」。日原駅から車で40分ほどの場所にあります。先にご紹介した「匹見峡」に並ぶ絶景スポットです！福川川上流にある渓谷で、その規模は約1キロメートル。川の流れの浸食によって生み出された岩や深淵が、独特の景観を見せてくれます☆

椛谷渓谷の周辺の森には、カエデやウルシが生い茂ります。例年10月上旬からそれらが色づき、渓谷と共にその美しさで見る人を楽しませてくれますよ♡また、谷底と「椛谷ダム」望むスポットの景色は圧巻！是非、紅葉の季節に大自然のパワーを感じに行ってみてくださいね♪

---

いかがでしたか？こんなにも紅葉の絶景スポットがつまっている島根県。山々で囲まれた島根県ならではの紅葉スポットが多数ありましたね！しかも、そんな紅葉スポットの周辺には、キャンプ場や温泉など、大人も子供も楽しめる施設がありますね～♡

せっかく出雲大社に訪れたのなら、数々ある紅葉の名所に行かないなんてもったいない！この秋は、島根県で紅葉を楽しんじゃいましょう。
自然豊かな島根県へ、紅葉の時期に是非訪れてみてくださいね♪