大神山神社は鳥取県にあり、平安時代には修験道場として広く知られていた大山のふもとに位置します。そのため、登山の無事を祈るために訪れる人も多いようです。その名前は、むかし神様のことを「おおかみ」と呼んでいたことに由来すると言われています。
奥深い山の中にポッカリと現れる奥宮は神秘的で、とてもミステリアスな空気に包まれており、人々を妖しく惹きつけます。今回は、そんなスポットの魅力についてまとめてみました。
1 大神山神社とは
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大神山神社は、鳥取県にある神社です。伯耆大山の山の裾にある本社と奥深い山の中腹の奥宮と二つの社があります。特に、奥宮は重要文化財に指定されているものも多く、貴重な神社です。伯耆大山は、平安時代には修験道場として名を馳せた山でもあります。この麓に位置する大神山神社は、もちろん山岳信仰を色濃く残してきました。1333年には、隠岐を脱出した後醍醐天皇が当社で鎌倉幕府打倒の祈願を行ったという記録も残されています。
http://ronem.asablo.jp/blog/2010/08/31/5316911
長い歴史を重ねてきた大神山神社。地域の人々に愛されて大切にされてきたことを感じる、歴史ある神社です。とっても古い信仰の場です
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「大神山神社」は「大智明権現社」と呼ばれていました。「大智明権現社」と「大山寺」は、中国地方隋一の霊峰である「大山」の化身「智明権現」を祀る山岳信仰の修行場として古来より多くの人々の信仰を集めてきました。大山といえば「東の富士山、西の大山」とも言われる名峰として知られてますよね。
「大智明権現社」の創建年は具体的には不明ですが「出雲国風土記」や「延喜式」などに記載もされており、奈良時代以前から存在していたことは明らかとなってます。僧が修行のために大山に登りその道場として簡単な遥拝所を設けるようになったのが始まりと云われています。
神仏習合の山岳信仰の修行場
明治初頭の神仏分離令により「大智明大権現」の社殿を大山寺から分離し、現在の「大神山神社奥宮」へと至ったそうです。
大山寺
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E5%AF%BA_(%E9%B3%A5%E5%8F%96%E7…
大神山神社奥宮に続く石の参道の起点に「大山寺」への入り口が伸びてます。大山寺も見どころはたっぷりとありますのでこちらも併せて参拝しましょう。国の重要文化財である「阿弥陀堂」は室町期の建築で、建物内部には本尊である木造阿弥陀如来が鎮座しています。両脇には観音と勢至の両菩薩も安置されており、これら「阿弥陀三尊像」も国の重要文化財に指定されてます。また宝物館である「霊宝閣」内にも多数の貴重な仏像も展示されており、事前申し込みと拝観料を払えば見ることができます。
■ 基本情報
- ・名称: 大山寺
- ・住所: 鳥取県西伯郡大山町大山9
- ・「霊宝閣」の入場時間: 午前9時〜午後4時
- ・「霊宝閣」の入場期間: 4/1〜11/30
- ・電話番号: 0859-52-2158
- ・基本志納額: 大人 300円 小人 200円 <霊宝閣入館料含む>
- ・公式サイトURL: http://daisenji.jp/
2 見逃せないね!6つの見どころ
日本一長い参道
http://ogatours.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-71db.html
この大神山神社の参道は、整備されていない天然石の日本一長い参道があることでも有名です。昔ながらの風景を残す大神山神社に足を運んでみませんか。この道は別名「御幸参道」とも呼ばれ、大神山神社参拝のハイライトのひとつです。周辺を杉の老木に囲まれた参道は神聖な佇まいで、両手で囲めないほどの巨木も見受けられます。初夏の木漏れ日が差す参道は、野鳥の声とそよ風が杉を揺らす音が静かにこだまし厳かな雰囲気です。太古より人々の信仰を集め参拝する人々を見守って来た老木たちは、今も参拝者に優しい木漏れ日を降り注がせます。
敷き詰められた石畳は、寛政年間に原形ができたそうです。参道両脇にはかつての僧坊跡があり、江戸中期の「吉持地蔵」が鎮座して参拝客を優しく出迎えてくれます。
美しい山の木々
大神さまが住む山として信仰の対象になってきた伯耆大山。参道の脇には、立派な木々が天まで真っ直ぐと伸びています。深い緑に包まれていると、マイナスイオンたっぷりで、きっと想像以上に癒されることでしょう。参道の脇に「御神水」といわれる名水が湧いています。この湧水は遥か太古より湧き続け、僧兵たちもこの水を大切に守って来たそうです。飲用可能ですので、是非その水で喉を潤してください。澄んだ透明感のある味わいは体の隅々まで染み渡る様です。霊峰大山の麓、豊かな自然に囲まれた清らかな環境で育まれた生命の水は霊水あらたかで、なんだか清らかな心持ちになる気がしませんか?夏でもとっても冷たくて気持ちがいいですよ♪
大山夏山開き
http://blog.livedoor.jp/kaheru_koubou/?p=33
大山の夏山シーズンを告げる大切なお祭りです。登山の安全を願って、2000本の松明に火が灯され、夜の参道を彩る姿は、まさに神秘的で美しいお祭りの姿です。神門(逆さ門)
参道を進み大神山神社の本殿へと到着する最後の階段に神門があります。この神門は通称「逆さ門」とも呼ばれ、扉が逆向きに開く門なんです。こちらの神門、実は明治時代の神仏分離令によって「大山寺」からそのままの向きで移築された門で、それ故に逆さになっているそうです。しかし神社建築の形式としてはこの向きが正しいそうなんですよ。神事は奥が深いですね。
奥宮本殿
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日本最大級の権現造りで作られた本殿は、まさに質実剛健そのもの。奥宮は、冬になると雪深くお参りに訪れるのも難しいほど。そんな雪深い土地で、本尊を守り続けた奥宮本殿の姿は勇壮です。神仏混交の様式を伝えてる奥宮社殿は国の重要文化財にも指定されてます。正面の長廊は両翼約50メートルもあるそうで、その大きさから最盛期の栄華が伝わってきます。内部の柱などは日本最大級の白檀塗りで、色鮮やかな彩色壁画と彫刻に囲まれています。また花鳥風月が描かれた天井画もとても美しいので是非ご覧になってくださいね。
雪の大神山神社
3 大神山神社はパワースポットです!!
国立公園の豊かな自然に囲まれた大神山神社はパワースポットとしても知られています。霊峰大山のみなぎる自然のエネルギーを感じながらゆっくりと自然散策と森林浴を楽しみましょう。太古より人々が祈りをささげた霊場の尊い気の流れは、訪れた人の体や心に作用し浄化してくれる様な心地を味わうことができるかもしれませんよ。自然の神々の息吹を感じ、大気を胸いっぱいに吸い込んで心も体もリフレッシュしましょう。
4 口コミ・感想はこちら!
http://ohara98jp.exblog.jp/d2013-07-22/
参拝客の中には、大山登山の無事を願って訪れる方も多くいるそうですよ!■ 基本情報
- ・名称: 大神山神社
- ・住所: 〒689-3318 鳥取県西伯郡大山町大山1
- ・アクセス:本社…米子道、米子I.Cより車で約4分
- バス 観光道路経由大山寺行き、「尾高バス停」下車徒歩5分
- 奥宮…大山寺旅館街より参道を徒歩15分
- バス 観光道路経由大山寺行き、「大山寺」下車
- ・拝観時間: 拝観自由
- ・電話番号: 0859-52-2502
- ・公式サイトURL: http://www.oogamiyama.or.jp/
地図はこちら
大神山神社奥宮へのアクセス
大神山神社奥宮へのアクセスを紹介します。最寄りの駐車場「博労座駐車場」からは山の参道を1km程歩くことになりますので、ウォーキングしやすい靴を用意してくださいね。自動車でのアクセス
自動車でのアクセスは下記のようになります。◆日本海側からのアクセス・・・・山陰自動車道(国道9号)の「米子東I.C」から県道24号線に乗り、大山方面へ約20分車を走らすと博労座駐車場へと到着します。博労座駐車場から大神山神社へは大山寺参道を徒歩で移動して約10分の距離です。
◆山陽方面から・・・・山陽方面からは米子自動車道の「米子I.C」から県道24号線に乗り、大山方面へ約20分車を走らすと博労座駐車場へと到着します。博労座駐車場から大神山神社へは大山寺参道を徒歩で移動して約10分の距離です。
広島、大阪からはわずか約3時間のドライブで到着できます。大神山神社は国立公園に囲まれた自然豊かな場所にありますので道中は景色も楽しむことができますよ。お気に入りの音楽とともにお出かけくださいね。
公共交通機関でのアクセス
鉄道でのアクセスは、関東、関西、中部、九州方面の方はJR新幹線「のぞみ」で「岡山」駅を目指しましょう。「岡山」駅で「特急スーパーやくも」に乗り換え、乗車時間約2時間で米子駅に到着します。◆特急スーパーやくも
米子バスターミナルから大山寺へは、タクシー利用で所要時間約30分を目安にしてください。
また路線バスも発着しています。「大山方面行き」へ乗車し約50分で到着します。
◆路線バス 各時刻表はコチラ
関東方面からのアクセスは、羽田空港から米子空港への直行便が運航していますので空路も快適です。所要時間はわずか1時間15分で、あっと言う間に到着できますよ。空港1階にはレンタカー案内所もありますので、ここでレンタカーの申し込みをすることができます。レンタカー利用を計画されている方は事前に予約をしておくと安心ですよ。
◆米子空港ホームページ
大神山神社のご紹介でした。いかがでしたか?長年の歴史が蓄積されているスポットには、過去から現在までいつまでも続いてる人々の喜怒哀楽の香りがすべて残っているような気がして、なんだか愛おしくなってしまいます。まっすぐ伸びる木々の姿もどこか異世界のようで、心が高揚しますね。日常生活からすっかり隔絶されたような空間で、なにを感じ取り、何を考えるかは、皆さんの自由です。ちょっと疲れた時などに、是非訪れてみてはいかがでしょうか?
以上、太古の信仰と大自然の神秘に出合える場所、大神山神社についてのまとめでした!
それでは皆様、良き旅を・・・♪
素材提供:トリップアドバイザー