家を穴に飲み込まれた住人は半数以上！ペルーの鉱山にある巨大穴が不気味すぎる

日本でも様々な問題が山積みになっていますが、世界に目を向けるとさらに深刻な事態に陥っている地方もたくさん！ここでは、ペルーのとある町をご紹介。まずは、世界の問題を知ることから始めてみませんか？

今にも地面に飲み込まれそうな町が…！

思わず何かの映画のCG？と目を疑いたくなりますが、これが実際の町の写真です。ペルーの中部の町、セロデパスコは現在大変危機的な状況に陥っています。この穴は自然災害ではなく、人の手により作られたもの。複雑な現状が、この町を飲み込もうとしています。

ここは世界で最も標高の高い町の一つ

セロデパスコは、アンデス山脈上にある町です。標高4330mで人口は７万人ほど。人口5万人以上の町では世界で一番高い所にあると言われています。主な産業は、鉱業。町を飲み込んでいる穴は、露天掘りの採掘穴が大きくなったものなんです。

歩行注意！町の中心には巨大な穴

町の中心にある露天掘りの採掘穴は、巨大な階段状になっています。縦1600メートル、横800メートル、深さ400メートルもあるというから驚き。さらに、現在もボルカン鉱山の子会社が操業を続けていて拡大していく危険性もあります。

家が穴に飲み込まれた住人は半数以上！

鉛と亜鉛の最大の鉱脈が町の真下にあることがわかってから、穴はどんどん広がっていきました。その上で暮らしていた人々は、家を奪われる形に。1960年代に建てられた建物のあった地区まで穴に飲み込まれていきました。

かつてはペルー第二の都市

この地で一番最初に発見されたのは、銀鉱。世界随一の銀の産地として大変栄えたという記録が残っています。ペルーで一番最初にスペインから独立したのもセロデパスコでした。外国領事館や歴史的建物もあったのですが、今はもう穴の中に消えてしまっています。

基本情報

露天掘りの採掘穴による被害だけでなく、子供の鉛中毒も深刻な問題になっているセロデパスコ。町全体を移転する話も出ていますが、費用が掛かるということで話が前に進んでいかないのが現状です。

いかがでしたか？か弱い力ですが、何か私たちにも出来ることはきっとあるはず。まずは世界の現状を知ることから始めてみましょう。