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小江戸と呼ばれるほど江戸情緒を残す埼玉県川越市。その川越の川越七福神詣でをしてみませんか。川越駅を起点として、昔から七福神をお祀りしているお寺を巡ります。菓子屋横丁、時の鐘や蔵の町の昔ながらの風情を楽しみながらの6Kmほどの行程。スタンプ帳を持って出発しましょう。
1. 第一番「毘沙門天」 妙善寺
私のおすすめ度 ★★★★☆
http://s.webry.info/sp/83980271.at.webry.info/201201/article_11.html
川越駅東口から南東方向400mほどの所に有るのが、毘沙門天を祀る第一番「妙善寺」。寛永元年(1624年)に建立された天台宗「元中院」の末寺で、本尊「不動明王」を中心に阿弥陀如来、観世音菩薩と「毘沙門天」が安置されています。別名「多聞天」とも呼ばれる毘沙門天は鎧、兜を身につけた仏教の守護神で、右手に持つ鉾で邪を払い、左手に捧げる宝塔から無量の宝物を衆生に与えるとされ、特に勝負事にご利益があるとも言われています。そっと手を合わせ、頭を下げ、しばし思いを巡らすのも良いかもしれません。
妙善寺境内の「川越さつまいも地蔵尊」にも、お参りしましょう。江戸の街に現れた焼芋屋に使われたことを起源として発展、有名になった「川越いも(さつまいも)を食べてガンを防ごう」の願いを込めて建立されたとのこと。10月13日には「いも供養」が執り行われます。
■ 基本情報
- ・名称:妙善寺
- ・住所:埼玉県川越市菅原町9-6
- ・アクセス:東武東上線、JR埼京線「川越駅」東口から徒歩5分
- ・拝観時間:自由
- ・休館日:年中無休
- ・電話番号:049-222-7559
- ・拝観料金:無料
- ・公式サイトURL:http://myouzenji.kikakushin.com
2. 第二番「寿老人」 天然寺
私のおすすめ度 ★★★☆☆
http://nebanebawh.blog75.fc2.com/blog-entry-1061.html
一番「妙善寺」から東に950mほど(徒歩11分)、国道16号線沿いにある「天然寺」。天文23年(1554年)に建立された大日如来を本尊とする天台宗のお寺で、川越七福神霊場とともに武蔵国十三霊場の一つとして古来より信仰を集めています。この寺に祀られる七福神は「寿老人」。別名「福禄寿」とも呼ばれ、右手に杖、左手に桃を持つ長頭、長髭のどこかユーモラスでホッコリするお姿…。ご利益も、富財、子宝や諸病平癒など多岐に渡りますが、何と言っても長寿の神様として崇められています。
その他、境内には、受験、仕事、恋愛や結婚などの様々の願いを持つ多くの方々がお参りする願掛観音が立っています。寿老人像とともに、願い事を祈るのも良いかもしれません。そっと、手を合わせませんか。
■ 基本情報
- ・名称:天然寺
- ・住所:埼玉県川越市仙波町4-10-10
- ・アクセス:東武東上線、JR埼京線「川越駅」東口から徒歩15分
- ・七福神詣アクセス:妙善寺から徒歩11分
- ・拝観時間:自由
- ・休館日:無し
- ・電話番号:049(222)6151
- ・拝観料金:無料
- ・参照サイトURL:http://www.kawagoe.com/7fukujin/tennenji.html
3. 第三番「大黒天」 喜多院
私のおすすめ度 ★★★★☆
http://tompei.way-nifty.com/diary/2008/05/post_59c6.html
二番「天然寺」から北に1.5Km(徒歩18分)ほどにある「喜多院」は天長7年(830年)に建立された星野山無量寿寺を起源とする天台宗の寺院。古くから徳川家の信頼も厚く、寛永の火災後の再建時には、家光誕生の間が書院に、そして春日局化粧の間が客殿として移築されたほどです。境内に祀られている「大黒天」は食を司り、糧食財宝を授ける台所の神として信仰を集めています。くろ(黒)くなるほどまめ(魔滅)に働いて、大黒天を拝めば大きな福と利益が得られるとのこと。ここでも、そっと頭を下げ手を合わせましょう。
建物をはじめ国の重要文化財が数多く残る喜多院。その中でも特にユニークなのが500余りの羅漢像です。中央の大仏を中心にして、十大弟子、十六羅漢を含めた五百三十五尊者など様々な表情をした羅漢様。深夜、羅漢様の頭を撫でると一つだけ温かいもの…亡くなった親の顔に似ているそうですよ。
■ 基本情報
- ・名称:喜多院
- ・住所:埼玉県川越市小仙波町1-20-1
- ・アクセス:東武東上線、JR埼京線「川越駅」東口から徒歩20分
- ・七福神詣アクセス:天然寺から徒歩18分
- ・拝観時間:3月18日~11月 平日 8:50〜4:30(日、祝は4:45まで)、12月~3月17日 平日 8:50〜4:00(日、祝は4:15まで)
- ・休館日:12月25日~1月8日、2月2日~4日、4月2日~6日、4月下旬宝物特別展開催日の前後日、8月16日
- ・電話番号:049-222-0859(喜多院拝観寺務所)
- ・拝観料:大人 400円、小人(小・中学生) 200円 *客殿、書院、庫裡、慈恵堂(本堂)、五百羅漢のコース
- ・公式サイトURL:http://www.kawagoe.com/kitain/
4. 第四番「恵比寿天」 成田山
私のおすすめ度 ★★★★★
http://blogs.yahoo.co.jp/bjwwx687/45698018.html
三番「喜多院」から北に300m(徒歩4分)ほど、県道15号線沿いに有る「成田山」は嘉永6年(1853年)に建立された真言宗の寺院。ご本尊として成田山新勝寺の不動尊の分霊を祀り、不動明王の知恵の火で、煩悩を清浄な願いに浄化させる真言密教「護摩行」で有名なお寺です。境内にある福寿殿に祀られているのが「恵比寿天」。右手に釣り竿、左手には鯛を持った、どこか福々しいお姿です。七福神の中でも唯一、日本古来の神で「福の神」の代表。漁業の神、商売繁盛の神として信仰を集めています。
11月23日に行われる「柴燈護摩(火渡り)」にも参加してみませんか。屋外の結界をめぐらして作った道場の中に薪を積み、桧の葉で覆い火を点じて修法する「柴燈護摩」と、その火の上を歩いて渡る「火渡り」の秘法です。邪念を焼き尽くし、念願が成就するとのこと。多くの信者が参加する伝統儀式です。
■ 基本情報
- ・名称:成田山
- ・住所:埼玉県川越市久保町9-2
- ・アクセス:東武東上線、JR埼京線「川越駅」東口から徒歩23分
- ・七福神詣アクセス:喜多院から徒歩4分
- ・拝観時間:自由
- ・休館日:無し
- ・電話番号:049-222-0173
- ・拝観料金:無料
- ・公式サイトURL:http://www.kawagoe-naritasan.net
5. 第五番「福禄寿神」 蓮馨寺
私のおすすめ度 ★★★☆☆
http://blog.livedoor.jp/ygd_bros/archives/52444086.html
四番「成田山」から西に650m(徒歩8分)ほどにある「蓮馨寺」は、天文18年(1549年)に建立された浄土宗の寺院。徳川時代には、関東の「十八檀林」の一つとして多くの学僧を育ててきたお寺で、特に生仏として崇められた呑龍上人で有名です。ここに祀られている七福神は「福禄寿神」です。古来、中国から渡来し、「子供に恵まれ」「財産に恵まれ」そして「長寿に恵まれる」という三徳を具現化した神。右手に霊芝、左手に神亀を持つ、その姿に手を合わせ、三徳を祈念してみませんか。
合わせて訪れてみたいのが「おびんずる様」。祈願所「呑龍堂」の正面に赤い前垂れをかけて鎮座しています。その体に触れると病が癒え、頭に触れれば頭が良くなるとのこと。さあ〜、どこに触れてみましょうか…。
■ 基本情報
- ・名称:蓮馨寺
- ・住所:埼玉県川越市連雀町7-1
- ・アクセス:東武東上線、JR埼京線「川越駅」東口から徒歩19分
- ・七福神詣アクセス:成田山から徒歩8分
- ・拝観時間:自由
- ・休館日:無し
- ・電話番号:049-222-0043
- ・拝観料金:無料
- ・公式サイトURL:http://www1.user.kcv-net.ne.jp/renkeiji/
6. 第六番「布袋尊」 見立寺
私のおすすめ度 ★★★☆☆
http://uboatdata.sakura.ne.jp/hatochan/2013/01/post-506.html
五番「蓮馨寺」から北へ800m(徒歩10分)ほど、観光名所「菓子屋横丁」のすぐ裏手にある「見立寺」。永禄元年(1558年)に北条政繁によって建立された「建立寺」を起源とし、木造阿弥陀如来を本尊として祀り、念仏行者「徳本上人」名号碑や松平家の位牌などが残る浄土宗のお寺です。ここに祀られている「川越七福神」は「布袋尊」。中国に実在した、自ら弥勒菩薩の化身と称した伝説的な仏僧です。見るからに福々しい容貌に大きな太鼓腹、そして大きな袋を背負った姿は見る者を安らぎの世界に導いてくれますね。
その他、境内には赤穂浪士「矢頭右衛門七」の妹の墓もあります。奥州白河藩(白河市)、上州厩橋(前橋市)から川越藩(川越市)と転々とした女性の数奇な運命に思いを馳せるのも良いかもしれませんね。
基本情報
- ・名称:見立寺
- ・住所:埼玉県川越市元町2-9-11
- ・アクセス:東武東上線、JR埼京線「川越駅」東口から徒歩28分
- ・七福神詣アクセス:蓮馨寺から徒歩10分
- ・拝観時間:自由
- ・休館日:無し
- ・電話番号:049(222)3321
- ・拝観料金:無料
- ・参照サイトURL:http://www.kawagoe.com/7fukujin/kenryuji.html
7. 第七番「弁財天」 妙昌寺
私のおすすめ度 ★★★☆☆
http://www.ee-tera.com/shrines/11143
六番「見立寺」から南西方向に850m(徒歩10分)ほど、市立月越小学校近くにある「妙昌寺」は日蓮宗大本山池上本門寺の末寺として、永和元年(1375年)に幸町に開創された日蓮宗の寺院。松平伊豆守によって寛保元年(1741年)に今の地に移築されたお寺です。ここに祀られる「川越七福神」は弁天堂に鎮座する「弁財天」です。開運、商売繁盛、弁舌、芸術、財神、延寿などのご利益をもたらす神として、毎月一日の縁日には多くの参詣者が訪れるほど。お堂の漆喰に残された弁財天や浦島太郎などのこて絵も見ものですよ。
土用丑の日に行われる伝統行事「ほうろく灸」を受けてみませんか。素焼きのほうろく皿を頭に乗せ、大きなもぐさに火を付けてもらいましょう。ジーっと我慢すれば、暑気あたりや頭痛等に効能があるとされる伝統行事。早朝から、多くの参詣客で賑わいます。
基本情報
- ・名称:妙昌寺
- ・住所:埼玉県川越市三光町29
- ・アクセス:東武東上線、JR埼京線「川越駅」東口から徒歩11分
- ・七福神詣アクセス:見立寺より徒歩10分
- ・拝観時間:自由
- ・休館休日:無し
- ・電話番号:049(222)0686
- ・拝観料金:無料
- ・参照サイトURL:http://www.kawagoe.com/7fukujin/myoushouji.html
いかがでしたか。小江戸とも称される川越の「七福神」の紹介でした。今もアチラコチラに残る江戸情緒を味わいながら、一番「毘沙門天」から七番「弁財天」までめぐり、これからの幸せを祈念してみませんか。