島根県のお祭りと言えば、出雲大社のお祭りのイメージが強いですが、それだけではないんです!島根県には種類豊富な様々な祭りがあるんです!特に祭りの季節である9月から10月には、面白そうなお祭りが目白押しなんですよ。
「読書の秋」や「食欲の秋」もいいけれど…今年は、「お祭りの秋」がアツイ!島根で9,10月に秋祭りを楽しむなら、こちらがオススメです。勇ましい闘牛からコスモスが咲き乱れるフラワーパークまで、みんなで楽しめるお祭りが盛りだくさんですよ~。
八朔牛突き大会(2015/9/1)
http://www.let.osaka-u.ac.jp/geography/news/201408-09okinoshima/
隠岐牛突き本場所大会のひとつで、八朔祭り(壇鏡神社の例祭)の余興として行われます。隠岐に配流された後鳥羽院を慰めるために地元の人が始めた闘牛が起源とされています。体重1t前後の選び抜かれた雄牛が勢いよくぶつかり合い、どちらかが逃げ出すまで熱い闘いが繰り広げられます。 毎年9月1日に開催される隠岐の名物イベントで、島根県の無形民俗文化財に指定されています。とにかく大迫力の試合で、長い時には1時間以上も続く大激戦になることも。なお、「観光牛突き」では勝敗を決めることが許されておらず、引き分けとして取り扱われます。記念に雄牛と一緒に写真撮影もできますよ。
■ 基本情報
- ・名称:八朔牛突き大会
- ・住所:島根県 隠岐郡隠岐の島町都万 佐山牛突場
- ・アクセス:西郷港から車で40分/隠岐空港から車で50分
- ・電話番号:08512-2-0787(隠岐の島町観光協会)
- ・参考サイトURL:http://oki-dougo.info/data01/room/broom/event_ushi2014.html
東三瓶フラワーバレーコスモス祭り(2015/10/11)
http://ono-matsu.jp/event/
およそ10ヘクタールの敷地内に咲く100万本ものコスモス、地元の特産品がそろった「うまいものコーナー」、ヤマメのつかみ取りイベント、郷土芸能などが行われるステージイベントなど、家族で楽しむのにぴったりのお祭りです。 毎年10月の第2日曜日に開催されています。ピンク色をした可愛らしいコスモスがあたり一面に咲き乱れ、まさに絵本の中に飛び込んだかのようなメルヘンな景色に包まれます。また、上の写真をご覧いただくとお分かりかと思いますが、無料でコスモス畑をバックにモデルさんを撮影することもできちゃうんですよ。
■ 基本情報
- ・名称:東三瓶フラワーバレーコスモス祭り
- ・住所:島根県飯石郡飯南町志津見 東三瓶フラワーバレー
- ・アクセス:中国自動車道 三次ICから車で(国道54号~飯石広域農道~県道~国道184号)
- ・電話番号:0854-76-2214(コスモス祭実行委員会事務局)
- ・参考サイトURL:http://www.kankou-shimane.com/ja/event/detail/699
鑽火祭(きりびまつり)(2015/10/15)
https://www.youtube.com/watch?v=BJoaZz40vXc
熊野大社の例祭で、鑽臼(ひきりうす)と鑚杵(ひきりぎね)(※火を熾すための道具)を出雲大社へ送り出す祭りです。臼と杵を受け取るために、出雲大社からはるばるやってきた国造(神職)も参加します。国造が持参した餅に「去年より小さい」「色が悪い」などと亀太夫(熊野神社の神職)が難癖をつけて押し問答したのちに臼・杵と餅を交換する変わった神事「亀太夫神事」にご注目ください。
このあと、熊野大社から譲り受けた燧臼と鑚杵を用いて、出雲大社にて毎年11月23日に開催される新賞祭の神火を熾します。出雲大社の国造の先祖である天穂日命(日本神話の神)が熊野大神櫛御気野命(出雲大社のご祭神)から燧臼と燧杵を授かり、それ以降、出雲国造はこの燧臼と鑚杵で熾す神火で心身を清めるようになったことが由来だそう。
■ 基本情報
- ・名称:鑽火祭
- ・住所:島根県八束郡八雲村熊野2451 熊野大社
- ・アクセス:山陰線松江駅より一畑バスにて約30分
- ・電話番号:0852-54-0087
- ・参考サイトURL:http://www.kankou-matsue.jp/kankou/m-event/page17.html
松江祭鼕(さいどう)行列(2015/10/18)
http://shimane.souken.or.jp/item/6/subcatid/3
松江神社の例大祭にあわせて、松江の開府を祝うお祭りです。1.2-1.8mの鼕(どう)と呼ばれる大きな太鼓を載せた屋台十数台を子どもたちが曳き、お囃子にあわせて打ち鳴らしながら街を練り歩きます。もともとは平安時代に京都で行われていた「左義長」という正月行事がこの地に「とんど行事」として伝わったもので、江戸時代に松平藩主の婚礼を祝って町民が鼕を打ち鳴らしたのがこの祭りの起源とされています。
さらに、行列をなすようになったのは大正天皇の御大典の時からだそう。各町が挙ってより大きな鼕を作ろう競い合いました。現在、鼕を保有している町・団体は32あり、そのうち15~16が参加します。
法被を着た子どもたちも参加し、元気よく鼕山車屋台を引いたり鼕を叩いたりしています。幅広い世代が楽しめますよ。
■ 基本情報
- ・名称:松江祭鼕行列
- ・住所:島根県松江市
- ・アクセス:JR松江駅からバスで10分
- ・電話番号:0852-27-5843(松江観光協会)
- ・参考サイトURL:http://www.kankou-matsue.jp/event_calendar/events/201401-12/201410/0003.html
鰐淵寺弁慶祭り(2015/10/25)
http://joho-site.com/archives/859.html
大山寺から鰐淵寺までの距離(約85km)を、釣鐘を担いで一晩で歩いたという武蔵坊弁慶の伝承にちなんで行われる祭りです。釣鐘の模型を背負った弁慶が、多くの僧兵や幟持ち・稚児とともに参道を練り歩きます。釣鐘をかつぎながら数々の行をこなす弁慶の姿はまさに圧巻です! 弁慶は松江でこの世に生を受け、18歳から3年ほど鰐淵寺(がくえんじ)で修行を積んだと伝えられています。その後、五条大橋で出会った義経に仕えるようになり、平家の討伐に成功したあとは再び鰐淵寺に身を寄せたそうです。このとき、弁慶は釣鐘を担ぎながら鳥取県の大山寺から約100km以上も離れたこの地へ一夜で持ち帰ったといわれています。なお、この釣鐘は国の重要文化財に指定されています。
■ 基本情報
- ・名称:鰐淵寺弁慶祭り
- ・住所:島根県出雲市平田町2273-8
- ・アクセス:一畑電鉄平田市駅からバス25分
- ・電話番号:0853-63-0893
- ・参考サイトURL:http://gt.kouryu.or.jp/detail/32203/5915.html
松江水燈路(2015/10/01~10/31)
松江の秋の風物詩となっているこちらの祭りでは、幻想的な景色が見られます。夜には松江のシンボルである松江城をライトアップし、塩見縄手には「光船」と呼ばれる行灯が立ち並び、暖かい光に包まれた不思議な空間が生まれます。行灯には子供が一生懸命書いたであろう習字やかわいらしい絵、達筆な大人が書いた一句などが書かれていて、地元の方々の作品が見られる場所でもあります。
また、この時期の夜間にしか運航しない「堀川遊覧船」もイベントの目玉になっていて、川から見る行灯の美しさは格別ですよ。
LEDを使用したイルミネーションとは異なる、柔らかく温かみのある光に包まれます。風情のある町並みを行灯が照らす姿は息を呑むほど幻想的です。毎年10月1日から31日までの1ヶ月間開催されてます。開催期間中の土曜・日曜・祝日(約10日間)がメインとなり、約1500個もの行灯が点灯されます。
■ 基本情報
- ・名称: 松江水燈路
- ・住所: 島根県松江市末次町86
- ・アクセス: JR松江駅南口よりシャトルバス運行
- ・電話番号: 0852-27-5843
- ・公式サイトURL: http://suitouro.com/
熊野大社庭火祭(9月上旬)
元は庭火を焚いてその明かりで神楽を楽しむお祭りでした。熊野神社ではその昔のお祭りの再現と共に、世界各地から人を呼び、民俗音楽や舞いをみんなで楽しむということも行っています。まさに日本の伝統と海外の伝統が織り交ざったお祭りですね。かがり火に照らされながら踊ったり歌ったりする方々の芸を見るのって、なかなか無い経験になることでしょう。この貴重な空間を是非味わってみてくださいね。
もちろん披露される音楽や舞は毎年違うのでどこの国の芸事が見られるのか楽しみですね。また、この庭火祭は年によって日付が違うので、公式サイトから日程を確認するのが吉です。
2015年で23回目を迎えました。城下町として栄えた松江には伝統的なお祭りがいくつも存在しており、熊野大社庭火祭はまだ歴史の浅いお祭りと言えますが、出雲国では古くから夜間に庭火(かがり火)を焚いて祭典を行っていたそう。日本古来の伝統と世界各国の伝統が織り成す、非常に特殊なお祭りです。
■ 基本情報
- ・名称: 熊野大社庭火祭
- ・住所: 島根県松江市八雲町熊野2451
- ・アクセス: JR松江駅~一畑バス「八雲町」~コミュニティバス「熊野大社」
- ・電話番号: 0852-54-0087
- ・公式サイトURL:http://www.niwabi.jp/
ガッチ祭(2015/10/23)
本来の名称は「祇園社神幸祭」。この祭りは明治42年に日吉神社が日御碕神社へ合祀されたのを機に始められたもので、日吉神社に祀ってあった神様の年に1度の里帰りのお祭りなんです。そして、その里帰りする神様の先導役が、ガッチなんですって。そのガッチの姿が怖くて、長柄の鎌を持っていたり、鬼の面や獅子頭の面を被っていたり、ワラで編んだ注連縄のようなものを持っていたりしています。そして声をあげながら地区内を清めてまわるので結構びっくりします(笑)
そんな怖いガッチですが、縄で叩かれたり、獅子の面のガッチに頭をかまれたりすると無病息災でいられるという御利益があります。ガッチ祭見物の際には、是非そのご利益を受けてみては?
本来は神様をお導きするのがガッチの役目でしたが、現在では秋田県のナマハゲのように子供を怖がらせる変わったお祭りとしての要素が大きいようです。叩かれる痛みとあまりに恐いお面に泣きながら逃げまわる子供が毎年続出するのだそう。当日の10時から16時まで町内をガッチたちがうろついています。
■ 基本情報
- ・名称: ガッチ祭
- ・住所: 松江市島根町野波
- ・アクセス:JR松江駅よりバス50分
- ・祭開催時間:10:00~16:00
- ・電話番号: 0852-55-5722 (松江観光協会島根町支部)
- ・参考サイトURL: http://www.kankou-matsue.jp/shimanecho/gatti_201401.html
島根の秋のお祭り、いかがだったでしょうか?神社以外でのお祭りもありましたね。この秋は島根県の個性あるお祭りに参加してみるのも良いかもしれませんね。普段目にすることはできない島根の秋を祭りを通して是非楽しんでください。