「熊野神社」は全国にあり、身近な神社として親しまれています。きっと皆さまのお近くにもあるはずですよ。今回は、「熊野神社」について少し掘り下げてご紹介しましょう。「熊野神社」の由緒や魅力が伝わればと思います。また、「熊野三山」や「熊野古道」を巡る旅の参考になれば幸いです。
熊野三山は、熊野本宮大社と熊野速玉大社、熊野那智大社で全国的に有名な神社ですね。この熊野三山は、有史以前から自然信仰の対象として崇められ、平安時代頃には、皇族や貴族たちが熊野詣を行う聖地となっていきます。また、15世紀あたりには、熊野詣での先達や御師たちによって全国に広まったのです。
こうした歴史的背景があり、現在では「熊野古道」を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に認定され、全国から多くの人が訪れる一大観光スポットとして人気があります。
この熊野三山は、自然信仰の聖地として古代より崇められてきましたが、古代神道と仏教的要素が習合した日本独特のものとして存在してきました。神社でありながら寺院としての要素も強いのです。今でも、全国各地には、神社のすぐ近くにお寺があったり、神社の鳥居とお寺の鐘楼が共存していたりしますよね。
そうした光景が「神仏習合」の象徴として残っているのでしょうね。実際に、熊野那智大社の近くには、青岸渡寺(せいがんとじ)というお寺があります。神社とお寺が密接に関係していたことが分かりますよ。
※写真は熊野本宮大社です。
神社の主祭神は伊弉冉命(イザナミノミコト)です。こちらの神社の本殿裏には、三羽の「うさぎ」が隠し彫りされていて、三羽とも見つけることができますと幸運が訪れるという言い伝えがありますよ。「うさぎ」彫りのパワースポットとしても注目されています。
所属する県が違うからでしょうかね。ご祭神は群馬側では、新宮殿に速玉男命 (はやたまのおのみこと) 、 本宮殿に伊邪那美命(いざなぎのみこと)、日本武尊 (やまとたけるのみこと)です。長野側では那智殿に事解男命 (ことさかのおのみこと)なんです。シンボルマークの八咫烏(ヤタガラス)は同じです。
最初に熊野本宮大社を見ることができる「伏拝王子」は、修業にも似た参詣の道中の末、目的地にやっとたどり着いた熊野本宮大社を人々が伏し拝んだことから名づけられたと言われています。
本殿へと続く158段の石段。あたりは生い茂る杉の木立。総門をくぐると檜皮葺の立派な社殿が姿をあらわしますよ。 向かって左手の社殿が夫須美大神(ふすみのおおかみ)と速玉大神(はやたまのおおかみ)の両神。
中央は主神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)。そして右手に天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。交通安全、大漁満足、家庭円満、夫婦和合、長寿の神として人々から崇敬されています。
こちらの神社は社伝によると、以前は神倉山にまつられていた神々を景行天皇の時代に、今の場所にうつし、それが「新宮」の名のおこりになったとされています。
社殿には七体の古神像(重要文化財)が安置されていますが、いずれもヒノキの一本彫りの着色座像です。仏像は各お寺で拝見できますが、神社にも歴史的な価値のある「ご神像」があるんですね。このうち四体は平安時代初期の作と伝えられています。
境内にある「熊野神宝館」には、1000点以上もの国指定文化財が所蔵されています。館内では一般公開もされています。中世の櫛や紅皿、眉筆などの化粧道具が入った蒔絵手箱や檜扇など、朱塗りの唐櫃におさめられていたため、ついこの間まで使っていたかと錯覚するほどですよ。
熊野那智大社の社殿および境内地も、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年に登録されています。
先にも述べましたが、参道の長い石段の上には、右に青岸渡寺があります。左は朱の大鳥居と大社の境内が続いていいますよ。現在は山の上に社殿がありますが、もともとは那智の滝に社殿がありました。滝の神を祀っていたのです。
那智の滝は「一の滝」と呼ばれ、その上流の滝と合わせて那智四十八滝があります。熊野修験の修行地となっているんですね。
熊野三山を新たな聖地として成立させたのは、山岳修行を行う修験者たちの存在にあったと言われています。熊野への参詣も、山という他界に入り、巡拝して日常の生活に戻るという山岳修験のひとつとして位置づけられたのです。
そうした熊野参詣行は、平安時代の鳥羽上皇が21度行うことで皇族や貴族たちの間に定着してきます。後白河法皇は34度も熊野参詣を行ったと言われています。都から熊野への長い道のりを歩き、先達とよばれる修験者の導きで王子とよばれる行場を巡るのも修験行だったのですね。
鎌倉時代以降になると、熊野参詣行は各地の武士が中心となってきます。室町時代ごろには、庶民の参詣も増え、蟻の熊野詣とも呼ばれるようになります。これを支えたのも、各地の修験者たちです。また、宿を提供する御師たちも大切な役割をはたしてきました。
現在も熊野は、熊野古道巡りなど癒しのスポットともなり、現在版の「熊野詣」として人気があります。
種類は、大きく分けて「那智瀧宝印」「熊野山宝印(本宮)」「熊野山宝印(新宮)」の3種類。熊野三山の各大社ごとに違っています。
一般的な護符として、火難除けや盗難除け、病気平癒を祈願として使われます。裏面に起請文(誓約書)を書いて使う場合もあります。
【京阪神から電車・バスで熊野三山へ】
●熊野本宮大社へ
JRきのくに線を使い、紀伊田辺駅で下車。バスに乗り換え。 路線バスの場合は、龍神バス「熊野本宮線」で熊野本宮大社前まで約1時間15分。
●熊野速玉大社へ
JRきのくに線を利用して新宮駅下車。駅からタクシーで約5分。
●熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
JRきのくに線を利用して紀伊勝浦駅下車紀伊勝浦より神社お寺前駐車場まで路線バスで約30分 、タクシー約20分。 紀伊勝浦駅からは、便利な定期観光バスもあります。
【名古屋から電車・バスで熊野三山へ】
●熊野本宮大社へ
JR電車で新宮へ。新宮駅前より熊野交通バスまたは奈良交通バスにて本宮大社へ1時間20分。
●熊野速玉大社へ
電車利用の場合 名古屋駅より「JRワイドビュー南紀」にて新宮駅まで約3時間30分。JR新宮駅から熊野交通バスにて権現前まで4分。下車後、徒歩2分。
●熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
名古屋駅より、JRワイドビュー南紀にて紀伊勝浦駅まで約4時間。紀伊勝浦より熊野交通の路線バスにて約30分。
【東京から飛行機・電車・バスで熊野三山へ】
●熊野本宮大社へ
飛行機利用の場合、東京 羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。空港より明光バスの「快速 熊野古道号」で熊野本宮大社前まで約1時間。
●熊野速玉大社へ
飛行機と電車利用の場合、東京 羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。空港より路線バスにてJR白浜駅まで約20分。JR白浜駅より特急にて約1時間40分で新宮駅へ。下車後、駅からタクシーで約5分。
飛行機とバス利用の場合、東京 羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。空港より明光バスの「快速 熊野古道号」に乗車し約2時間15分で新宮駅へ。下車後、駅からタクシーで約5分。
●熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。空港より路線バスにてJR白浜駅まで約20分。JR白浜駅より特急にて紀伊勝浦へ約1時間25分。紀伊勝浦より熊野交通の路線バスにて約30分。
「からすまんじゅう」の他に、「からす煎餅」もあります。いずれもお土産には手頃のお値段です。もちろんその場で味わうのも楽しみのひとつですよ。
「天の川」は栗の入ったものと通常の大納言が入ったもの2種類があります。特に、大納言の入ったものは人気ですね。蜜の爽やかな甘さと、大納言自体の自然な甘さとが見事です。蜜は、砂糖と寒天とで作られていて絶品です。
このカステラは和三盆糖を使いしつこくない上品な甘さが特徴です。それに加えてバターとミルクの独特の風味があります。卵の香りが食欲をそそる美味しいお菓子との定評があります。新宮にお店があるだけですから見逃せません。地方発送もしているそうですが、保存料が入っていないためお早めに。
お土産売り場と軽食コーナーもあります。地元の「天満牛乳」を使ったソフトも人気があります。黒飴をかけた「ソフトクリーム」も懐かしい味です。
中には、さらし餡が入った揚げ饅頭なんです。外側がカリッとして、中はしっとり。この食感が人気の理由なんでしょう。美味しいですよ。お土産にも最適です。その他、「黒飴ソフトクリーム」も人気ですよ。
朝食バイキングは、宿泊予約時またはチェックイン時に申し込めば、朝6:30から利用出来ます。宿泊料金はリーズナブルで、その他のサービスはお好みで選ぶことができます。新宮に連泊の場合はオススメですね。
朝食はバイキング形式ですが、紀州の食材が盛り沢山です。午前7時から利用出来ます。お昼のランチも充実していますよ。松花堂弁当をはじめ、洋食ランチ、単品ではパスタなども用意されています。宿泊の予定はなくても利用されるお客さんも多いようです。フルコースディナーもオススメです。
吉野(よしの)は、桜と紅葉の名所として人気がありますね。歴史ある地でも知られています。「よしの」の名の由来は、狩りに適した良い所(野)からと伝えられています。「記紀」には、応神天皇や雄略天皇も吉野の狩りを楽しんだと伝えられています。大峰への道は修験者によって、熊野から開かれたようです。
【大峰山】
大峰山(おおみねさん)は、奈良県の南部にある山ですね。このあたりは1936年(昭和11年)に「吉野熊野国立公園」に指定されています。さらに2004年には、ユネスコの世界遺産に「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されています。史跡「大峯山寺」や史跡「大峯奥駈道」は特に有名です。
【高野山】
高野山(こうやさん)は、和歌山県伊都郡高野町にある高野山真言宗の聖地としてとても有名ですね。標高約1,000mあたりの山々が続いていますが、比叡山と並び日本仏教の中心的な存在となっています。山内にある寺院数は総本山金剛峯寺、大本山宝寿院のほか、子院が117か寺に及んでいます。宿坊も有名ですね。
【熊野三山】
熊野三山(くまのさんざん)は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称ですが、今まで紹介してきましたように、日本全国の3000社あまりある熊野神社の総本社です。この三山も2004年に、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されています。
古道としては、紀伊路(渡辺津から田辺)、小辺路(高野山から熊野三山)、中辺路(田辺から熊野三山)、大辺路(田辺から串本を経由して熊野三山)、伊勢路(伊勢神宮から熊野三山)があります。
これらの多くは、2000年に「熊野参詣道」として国の史跡に指定。その後。2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。「道」が世界遺産として登録されるのは、とても珍しく、他の例では、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(スペイン)」のみです。
いかがでしたでしょうか。「熊野神社」の奥深さが伝わりましたでしょうか。皆さまの近くにも「熊野神社」があるのではないでしょうかね。「熊野神社」をはじめ、古道などの世界遺産を訪れる際の参考になれば幸いです
素材提供:トリップアドバイザー
熊野神社とは?
http://largeking.exblog.jp/9185359
熊野神社(くまのじんじゃ)は、熊野三山の祭神から勧請された神社で、実は全国におよそ3000社あまりありますね。その他の呼び名として、熊野社や十二所神社(じゅうにそじんじゃ)と呼ばれる神社もあります。写真は、新宿西口公園近くにある熊野神社です。熊野三山は、熊野本宮大社と熊野速玉大社、熊野那智大社で全国的に有名な神社ですね。この熊野三山は、有史以前から自然信仰の対象として崇められ、平安時代頃には、皇族や貴族たちが熊野詣を行う聖地となっていきます。また、15世紀あたりには、熊野詣での先達や御師たちによって全国に広まったのです。
こうした歴史的背景があり、現在では「熊野古道」を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に認定され、全国から多くの人が訪れる一大観光スポットとして人気があります。
主要な熊野神社「日本三熊野」とは?
熊野三山を形成する熊野本宮大社や熊野速玉大社、熊野那智大社。山形県南陽市に鎮座する熊野神社 、長野県北佐久郡軽井沢町の熊野皇大神社を合わせて「日本三熊野」と呼ばれています。全国にある熊野神社の中心的な神社として位置づけられ、熊野信仰の聖域となっています。ご紹介しましょう。熊野三山
http://blogs.yahoo.co.jp/chiaki4575/31507003.html
熊野三山は、先にも述べましたが熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称となりますね。全国に3000あまりもある熊野神社の総本社であり、2004年7月にはユネスコの世界遺産として登録されています。この熊野三山は、自然信仰の聖地として古代より崇められてきましたが、古代神道と仏教的要素が習合した日本独特のものとして存在してきました。神社でありながら寺院としての要素も強いのです。今でも、全国各地には、神社のすぐ近くにお寺があったり、神社の鳥居とお寺の鐘楼が共存していたりしますよね。
そうした光景が「神仏習合」の象徴として残っているのでしょうね。実際に、熊野那智大社の近くには、青岸渡寺(せいがんとじ)というお寺があります。神社とお寺が密接に関係していたことが分かりますよ。
※写真は熊野本宮大社です。
熊野神社(南陽市)
http://okitamaok.com/miyauchikumanotaisya0310.html/
写真は、山形県南陽市にある熊野神社(くまのじんじゃ)ですね。こちらの神社は、熊野大社と呼ばれることもありますが、正式な名前は熊野神社です。熊野三山と長野県にある熊野皇大神社とともに日本三熊野と呼ばれています。神社の主祭神は伊弉冉命(イザナミノミコト)です。こちらの神社の本殿裏には、三羽の「うさぎ」が隠し彫りされていて、三羽とも見つけることができますと幸運が訪れるという言い伝えがありますよ。「うさぎ」彫りのパワースポットとしても注目されています。
■ 基本情報
- ・名称:熊野神社
- ・住所:山形県南陽市宮内3476-1
- ・アクセス:JR奥羽本線赤湯駅からタクシー5分
- ・電話番号:0238-47-7777
- ・公式サイトURL:http://kumano-taisha.or.jp/
熊野皇大神社
http://kuchibashi.blog.so-net.ne.jp/2010-09-08
熊野皇大神社は、長野県北佐久郡軽井沢町峠町にありますね。また、すぐ隣には熊野神社もあります。熊野神社の住所は、群馬県安中市松井田町峠となります。同じ熊野信仰の神社ですが、実は別々の神社となっています。御朱印も別々で独立しているんです。水道も別ですよ。珍しいことです。所属する県が違うからでしょうかね。ご祭神は群馬側では、新宮殿に速玉男命 (はやたまのおのみこと) 、 本宮殿に伊邪那美命(いざなぎのみこと)、日本武尊 (やまとたけるのみこと)です。長野側では那智殿に事解男命 (ことさかのおのみこと)なんです。シンボルマークの八咫烏(ヤタガラス)は同じです。
■ 基本情報
- ・名称:熊野皇大神社
- ・住所:熊野皇大神社 長野県北佐久郡軽井沢町峠町1番地
熊野神社 群馬県安中市松井田町峠1番地 - ・アクセス:軽井沢駅よりバスで約15分
- ・電話番号:0267-42-5749 熊野皇大神社
- ・公式サイトURL:http://www.geocities.jp/kumanokoutai/
世界遺産「熊野三山」とは?
熊野本宮大社
全国の「熊野神社」の総本宮にあたるのが熊野三山。なかでも熊野本宮大社は、特に古式ゆかしい雰囲気をもっている神社ですね。熊野詣で使われてきた参詣道のひとつである「中辺路」をたどっていき、最初に到着するのがこの神社です。最初に熊野本宮大社を見ることができる「伏拝王子」は、修業にも似た参詣の道中の末、目的地にやっとたどり着いた熊野本宮大社を人々が伏し拝んだことから名づけられたと言われています。
本殿へと続く158段の石段。あたりは生い茂る杉の木立。総門をくぐると檜皮葺の立派な社殿が姿をあらわしますよ。 向かって左手の社殿が夫須美大神(ふすみのおおかみ)と速玉大神(はやたまのおおかみ)の両神。
中央は主神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)。そして右手に天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。交通安全、大漁満足、家庭円満、夫婦和合、長寿の神として人々から崇敬されています。
■ 基本情報
- ・名称:熊野本宮大社
- ・住所:和歌山県田辺市本宮町本宮
- ・アクセス:紀伊田辺駅より路線バス(龍神バス)で
- ・参拝時間:午前6:00~午後7:00
- ・電話番号:0735-42-0009
- ・公式サイトURL:http://www.hongutaisha.jp/
熊野速玉大社
http://blog.livedoor.jp/yt0213/archives/51467400.html
熊野速玉大社も熊野三山のひとつ。熊野速玉大神が主神として祀られています。こちらの神社は、朱色に輝く社殿が特徴ですね。新宮の人々にとっては心の故郷ともなっています。こちらの神社は社伝によると、以前は神倉山にまつられていた神々を景行天皇の時代に、今の場所にうつし、それが「新宮」の名のおこりになったとされています。
社殿には七体の古神像(重要文化財)が安置されていますが、いずれもヒノキの一本彫りの着色座像です。仏像は各お寺で拝見できますが、神社にも歴史的な価値のある「ご神像」があるんですね。このうち四体は平安時代初期の作と伝えられています。
境内にある「熊野神宝館」には、1000点以上もの国指定文化財が所蔵されています。館内では一般公開もされています。中世の櫛や紅皿、眉筆などの化粧道具が入った蒔絵手箱や檜扇など、朱塗りの唐櫃におさめられていたため、ついこの間まで使っていたかと錯覚するほどですよ。
■ 基本情報
- ・名称:熊野速玉大社
- ・住所:和歌山県新宮市上本町1丁目1
- ・アクセス:新宮駅からバスで
- ・電話番号:0735-22-2533
- ・公式サイトURL:http://kumanohayatama.jp/
熊野那智大社
http://blog.goo.ne.jp/mobarider/e/699a4cc784b84657f732e969677a1a3f
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は那智の滝でも有名な那智勝浦町にある神社ですね。もちろん、熊野三山の一つです。主祭神は熊野夫須美大神です。かつては那智神社、熊野夫須美神社、熊野那智神社などと呼ばれていました。熊野那智大社の社殿および境内地も、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年に登録されています。
先にも述べましたが、参道の長い石段の上には、右に青岸渡寺があります。左は朱の大鳥居と大社の境内が続いていいますよ。現在は山の上に社殿がありますが、もともとは那智の滝に社殿がありました。滝の神を祀っていたのです。
那智の滝は「一の滝」と呼ばれ、その上流の滝と合わせて那智四十八滝があります。熊野修験の修行地となっているんですね。
■ 基本情報
- ・名称:熊野那智大社
- ・住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
- ・アクセス:那智勝浦町より約20分
- ・拝観時間:8:30~16:30
- ・電話番号:0735-55-0321
- ・公式サイトURL:http://www.kumanonachitaisha.or.jp/
熊野信仰とは?
http://kenpakunews.blog120.fc2.com/blog-entry-147.html
熊野信仰は、有史以前の自然崇拝から始まったとされています。平安時代の頃、末法の世と信じられた時代の到来とともに、熊野の神々は、神仏の住む現世の浄土と位置付けられるようになります。熊野三山を新たな聖地として成立させたのは、山岳修行を行う修験者たちの存在にあったと言われています。熊野への参詣も、山という他界に入り、巡拝して日常の生活に戻るという山岳修験のひとつとして位置づけられたのです。
そうした熊野参詣行は、平安時代の鳥羽上皇が21度行うことで皇族や貴族たちの間に定着してきます。後白河法皇は34度も熊野参詣を行ったと言われています。都から熊野への長い道のりを歩き、先達とよばれる修験者の導きで王子とよばれる行場を巡るのも修験行だったのですね。
鎌倉時代以降になると、熊野参詣行は各地の武士が中心となってきます。室町時代ごろには、庶民の参詣も増え、蟻の熊野詣とも呼ばれるようになります。これを支えたのも、各地の修験者たちです。また、宿を提供する御師たちも大切な役割をはたしてきました。
現在も熊野は、熊野古道巡りなど癒しのスポットともなり、現在版の「熊野詣」として人気があります。
熊野牛王符とは?
http://blog.goo.ne.jp/88hidetora_nagaya/m/201109
熊野牛王符(くまのごおうふ)は熊野三山で配布される特殊な神札です。別の名としては、「烏牛王」、「おからすさん」などと呼ばれこともあります。標準的な神札と違って、一枚ものの和紙の上に墨と木版で手刷りされています。それに朱印を押したもので、多くの烏が写し出されています。種類は、大きく分けて「那智瀧宝印」「熊野山宝印(本宮)」「熊野山宝印(新宮)」の3種類。熊野三山の各大社ごとに違っています。
一般的な護符として、火難除けや盗難除け、病気平癒を祈願として使われます。裏面に起請文(誓約書)を書いて使う場合もあります。
熊野三山へのアクセス方法
http://www.sekaiisan-wakayama.jp/walk/access.html
【京阪神から電車・バスで熊野三山へ】
●熊野本宮大社へ
JRきのくに線を使い、紀伊田辺駅で下車。バスに乗り換え。 路線バスの場合は、龍神バス「熊野本宮線」で熊野本宮大社前まで約1時間15分。
●熊野速玉大社へ
JRきのくに線を利用して新宮駅下車。駅からタクシーで約5分。
●熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
JRきのくに線を利用して紀伊勝浦駅下車紀伊勝浦より神社お寺前駐車場まで路線バスで約30分 、タクシー約20分。 紀伊勝浦駅からは、便利な定期観光バスもあります。
【名古屋から電車・バスで熊野三山へ】
●熊野本宮大社へ
JR電車で新宮へ。新宮駅前より熊野交通バスまたは奈良交通バスにて本宮大社へ1時間20分。
●熊野速玉大社へ
電車利用の場合 名古屋駅より「JRワイドビュー南紀」にて新宮駅まで約3時間30分。JR新宮駅から熊野交通バスにて権現前まで4分。下車後、徒歩2分。
●熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
名古屋駅より、JRワイドビュー南紀にて紀伊勝浦駅まで約4時間。紀伊勝浦より熊野交通の路線バスにて約30分。
【東京から飛行機・電車・バスで熊野三山へ】
●熊野本宮大社へ
飛行機利用の場合、東京 羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。空港より明光バスの「快速 熊野古道号」で熊野本宮大社前まで約1時間。
●熊野速玉大社へ
飛行機と電車利用の場合、東京 羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。空港より路線バスにてJR白浜駅まで約20分。JR白浜駅より特急にて約1時間40分で新宮駅へ。下車後、駅からタクシーで約5分。
飛行機とバス利用の場合、東京 羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。空港より明光バスの「快速 熊野古道号」に乗車し約2時間15分で新宮駅へ。下車後、駅からタクシーで約5分。
●熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。空港より路線バスにてJR白浜駅まで約20分。JR白浜駅より特急にて紀伊勝浦へ約1時間25分。紀伊勝浦より熊野交通の路線バスにて約30分。
熊野三山周辺のおすすめグルメ
癒し処 からす屋 熊野本宮
http://www.panoramio.com/photo/106601254
「癒し処 からす屋 熊野本宮」さんは、本宮前の道を渡った場所にあります。こちらのお店では、「からすまんじゅう」が人気ですね。よもぎを練りこんだ生地の中にこしあんがタップリ入っていますよ。こしあんも甘さ控えめで美味しいと評判です。「からすまんじゅう」の他に、「からす煎餅」もあります。いずれもお土産には手頃のお値段です。もちろんその場で味わうのも楽しみのひとつですよ。
■ 基本情報
- ・名称:癒し処 からす屋 熊野本宮
- ・住所:和歌山県田辺市本宮町本宮246
- ・アクセス:熊野本宮大社 大鳥居横
- ・営業時間:8:00~18:00 日曜営業
- ・定休日:木曜日
- ・電話番号:0735-42-1675
- ・料金:[夜]~¥999[昼]~¥999
- ・参考サイトURL:http://tabelog.com/wakayama/A3004/A300402/30004426/
松葉屋
「松葉屋」さんは、お店の札がないので見つかりにくいお店です。近くまで行って訪ねるのが一番早いかも知れませんよ。こちらのお店では、「天の川」というお菓子が人気ですよ。小豆を寒天で包み、表面だけ乾燥させてあります。家族の手作りで3日間かかるお菓子なんです。「天の川」は栗の入ったものと通常の大納言が入ったもの2種類があります。特に、大納言の入ったものは人気ですね。蜜の爽やかな甘さと、大納言自体の自然な甘さとが見事です。蜜は、砂糖と寒天とで作られていて絶品です。
■ 基本情報
- ・名称:松葉屋
- ・住所:和歌山県新宮市船町2-6-2
- ・アクセス:熊野速玉大社から徒歩3分
- ・営業時間:[月~土] 8:30~18:00 [日・祝] 8:30~15:00
- ・定休日:不定休
- ・電話番号:0735-22-5435
- ・料金:[昼]~¥999
- ・参考サイトURL:http://tabelog.com/wakayama/A3005/A300501/30006199/
香梅堂
http://blog.livedoor.jp/kinopanda/archives/44136690.html
「香梅堂」さんは、鈴焼が大人気のお店です。和歌山県のスイーツランキング1位に輝いたこともある絶品カステラです。鈴の形をしていてかわいいお菓子です。このカステラは和三盆糖を使いしつこくない上品な甘さが特徴です。それに加えてバターとミルクの独特の風味があります。卵の香りが食欲をそそる美味しいお菓子との定評があります。新宮にお店があるだけですから見逃せません。地方発送もしているそうですが、保存料が入っていないためお早めに。
■ 基本情報
- ・名称:香梅堂
- ・住所:和歌山県新宮市大橋通3-3-4
- ・アクセス:JR紀勢本線新宮駅徒歩15分
- ・営業時間:[月~土] 8:00~21:00 [日・祝] 8:30~17:30 日曜営業
- ・定休日:不定休
- ・電話番号:0735-22-3132
- ・料金:[夜]~¥999[昼]~¥999
- ・公式サイトURL:http://www.suzuyaki.jp/miso.html
那智山観光センター
「那智山観光センター」さんは、熊野交通バスセンターの休憩所となっているお店です。こちらでは、ひやしあめが人気です。他にも、あめ湯やじゃばらジュース、梅ジュース等もあります。ひやしあめは、暑い夏場には、しっかり冷えていて、懐かしい味として楽しめますよ。お土産売り場と軽食コーナーもあります。地元の「天満牛乳」を使ったソフトも人気があります。黒飴をかけた「ソフトクリーム」も懐かしい味です。
■ 基本情報
- ・名称:那智山観光センター
- ・住所:和歌山県那智福浦町那智山442-2
- ・アクセス:
- ・営業時間:8:00~16:30 ランチ営業、日曜営業
- ・定休日:無休
- ・電話番号:0735-55-0637
- ・料金:[昼]~¥999
- ・参考サイトURL:http://tabelog.com/wakayama/A3005/A300502/30005410/
那智ねぼけ堂
http://blog.livedoor.jp/shingucity/archives/53055419.html
「那智ねぼけ堂」さんは、道の駅のような地元の物産も販売しているお店ですね。店内は広く、各コーナーに試食があります。美味しいお菓子が揃っています。一番人気は、「かりんとうまんじゅう」でしょうね。黒糖と備長炭が入っているそうで黒光りしていますよ。中には、さらし餡が入った揚げ饅頭なんです。外側がカリッとして、中はしっとり。この食感が人気の理由なんでしょう。美味しいですよ。お土産にも最適です。その他、「黒飴ソフトクリーム」も人気ですよ。
■ 基本情報
- ・名称:那智ねぼけ堂
- ・住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字市野々3434-1
- ・アクセス:紀伊勝浦駅から熊野交通バス那智山行きで20分、大門坂下車 徒歩3分
- ・営業時間:お食事 9:30~16:00 (ラストオーダー 15:00)
※お正月 8:15~17:00 (ラストオーダー 16:00) - 喫茶 8:30~17:00 (ラストオーダー 16:00)
- お土産コーナー 8:15~17:00
- ランチ営業、日曜営業
- ・定休日:無休
- ・電話番号:0735-55-0031
- ・料金:[昼]¥1,000~¥1,999
- ・公式サイトURL:http://www.neboke.com/
熊野三山巡りの拠点にしたいホテル
ホテルニューパレス
http://www.hotel-newpalace.com/info/
「ホテルニューパレス」は、EV充電スタンドがあり、電気自動車を利用している人には安心の宿泊施設ですね。大きな浴場がありますので、旅の疲れを癒すにはオススメです。宿泊の予定はなくても、ホテル内の「和ダイニング燈」を利用した場合には、レシートを提示すれば当日のみ有効ですが利用できますよ。朝食バイキングは、宿泊予約時またはチェックイン時に申し込めば、朝6:30から利用出来ます。宿泊料金はリーズナブルで、その他のサービスはお好みで選ぶことができます。新宮に連泊の場合はオススメですね。
■ 基本情報
- ・名称:ホテルニューパレス
- ・住所:和歌山県新宮市新宮7683-18
- ・アクセス:新宮駅[出口]から徒歩約6分
- ・営業時間:チェックイン:15:00チェックアウト:10:00
- ・電話番号:0735-28-1500
- ・料金:4630円~
- ※宿泊プランは多数あります。詳しくは公式サイトへ。
- ・公式サイトURL:http://www.hotel-newpalace.com/
ユーアイホテル
https://asp.hotel-story.ne.jp/ver3d/planlist.asp?hcod1=07440&hcod2=001&hidmode=s…
「ユーアイホテル」は、ビジネスでのご利用やプライベートでの旅行にはオススメですよ。客室はゆったりとしていて寛げます。タイプもたくさんあります。朝食はバイキング形式ですが、紀州の食材が盛り沢山です。午前7時から利用出来ます。お昼のランチも充実していますよ。松花堂弁当をはじめ、洋食ランチ、単品ではパスタなども用意されています。宿泊の予定はなくても利用されるお客さんも多いようです。フルコースディナーもオススメです。
■ 基本情報
- ・名称:ユーアイホテル
- ・住所:和歌山県新宮市井の沢3−12
- ・アクセス:JR新宮駅下車徒歩6分
- ・営業時間:チェックイン15:00~ チェックアウト~10:00
- ・電話番号:0735-22-6611
- ・料金:シングルルーム 5,400円~9,720円(税込)
- ツインルーム 12,204円~17,280円(税込)
- ダブルルーム 11,340円~16,200円(税込)
- デラックスツイン 29,160円~32,400円(税込)
- 和室 電話で問い合わせ
- ・公式サイトURL:http://ui-hotel.co.jp/
併せて訪れたい世界遺産
3つの霊場(吉野・大峰、高野山、熊野三山)
http://www.koyasan.or.jp/meguru/sights.html
【吉野】吉野(よしの)は、桜と紅葉の名所として人気がありますね。歴史ある地でも知られています。「よしの」の名の由来は、狩りに適した良い所(野)からと伝えられています。「記紀」には、応神天皇や雄略天皇も吉野の狩りを楽しんだと伝えられています。大峰への道は修験者によって、熊野から開かれたようです。
【大峰山】
大峰山(おおみねさん)は、奈良県の南部にある山ですね。このあたりは1936年(昭和11年)に「吉野熊野国立公園」に指定されています。さらに2004年には、ユネスコの世界遺産に「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されています。史跡「大峯山寺」や史跡「大峯奥駈道」は特に有名です。
【高野山】
高野山(こうやさん)は、和歌山県伊都郡高野町にある高野山真言宗の聖地としてとても有名ですね。標高約1,000mあたりの山々が続いていますが、比叡山と並び日本仏教の中心的な存在となっています。山内にある寺院数は総本山金剛峯寺、大本山宝寿院のほか、子院が117か寺に及んでいます。宿坊も有名ですね。
【熊野三山】
熊野三山(くまのさんざん)は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社の総称ですが、今まで紹介してきましたように、日本全国の3000社あまりある熊野神社の総本社です。この三山も2004年に、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されています。
熊野古道
http://www.cosmos-kanko.com/mie_kanko/index.html
熊野古道(くまのこどう)は、熊野三山へと通じる参詣道の総称です。ほとんどは紀伊半島に位置し、道は三重県、奈良県、和歌山県、大阪府に跨っています。古道巡りの旅は注目のスポットですね。古道としては、紀伊路(渡辺津から田辺)、小辺路(高野山から熊野三山)、中辺路(田辺から熊野三山)、大辺路(田辺から串本を経由して熊野三山)、伊勢路(伊勢神宮から熊野三山)があります。
これらの多くは、2000年に「熊野参詣道」として国の史跡に指定。その後。2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。「道」が世界遺産として登録されるのは、とても珍しく、他の例では、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(スペイン)」のみです。
いかがでしたでしょうか。「熊野神社」の奥深さが伝わりましたでしょうか。皆さまの近くにも「熊野神社」があるのではないでしょうかね。「熊野神社」をはじめ、古道などの世界遺産を訪れる際の参考になれば幸いです
素材提供:トリップアドバイザー