歴史を動かした料理って? 織田信長が徳川家康にもてなした『安土饗応膳』が400年余の時を経て復刻
休暇村
安土饗応膳って?『本能寺の変』はこの料理が原因?
1582年(天正10年)5月、織田信長が明智光秀に宴の準備役を命じて、戦で功績をあげた徳川家康を、安土城でもてなしたのが安土饗応膳(あづちきょうおうぜん)です。まだ流通も保存技術も発達していなかった時代。
山海の珍味を盛り込んだ料理は、当時の感覚で、かなり豪華なものでした。
安土城があったのは、現在の近江八幡市にあり、琵琶湖のすぐ近くです。
当時の交通事情からは、それなりに海から遠い距離です。
しかし、そこは凝り性の明智光秀。徳川家康が鯛好きということもあり、海の魚も用意します。
諸説ありますが、遠方から取り寄せた魚のにおいが強くなったとも、器や内容を豪華にし過ぎたとも、言われていますが、この料理が原因で光秀は信長の怒りを買い、家臣の面前で叱責されたと言われています。
これが後の「本能寺の変」の引き金にもなったとも一説では言われています。
この食事次第で歴史が変わったかも?そこは歴史のミステリー。
思いを馳せること自体が楽しいですね。
*本能寺の変
翌月の6月、明智光秀が謀反を起こして京都の本能寺に宿泊していた織田信長を襲撃した事件
戦国ロマンの食事を、地元有志が復刻
休暇村近江八幡 写真は安土城跡
安土饗応膳から400年余の刻を超え、地元の有志と博物館の研究者の協力により復刻しました。 後世に残すため、地元の飲食店などによる団体が、饗応膳を研究する元近江八幡市立資料館長らと 復刻プロジェクトを結成、2013年6月には安土城考古博物館でイベントも実施され、安土饗応膳の展示や試食会、戦国時代の食文化に関する講演会が開かれました。
復元イベントの会場となった安土城考古博物館では、「信長と家臣たち」を展示中です。
信長政権を支えた多彩な家臣たちとその働きを、肖像画や発給文書を中心とした関係資料で紹介。
前田利家や羽柴秀吉の資料や、信長の人材登用術や組織の運用法など、戦国好きにはたまらない内容です。
現代風にアレンジした「信長饗応膳」は、家康も食べていない近江牛のすき焼き付き
先述の博物館でのイベントで調理を担当した休暇村近江八幡が、今回は味付けを現代風にして期間限定で饗応膳を復刻させます。あの時代には付いていなかった近江牛のすき焼きも付いています。 休暇村近江八幡
その名も「歴史ロマン懐石 信長饗応膳」 家康が食べた当時は塩と酢が中心の味付けでしたが、味付けを現代風にアレンジしていますので美味しくお召し上がりいただけます。これなら信長も怒らなかったかもしれません!
滋賀県名物の鮒寿司や、家康の好物の鯛もメニューに入っています。
休暇村近江八幡 写真は信長饗応膳 三の膳
休暇村近江八幡 写真は信長饗応膳 五の膳
休暇村近江八幡ってどんなところ?
琵琶湖まですぐそばのリゾートホテル。沖島散策や市内散策に便利です。お風呂は天然温泉で、近江牛の直売店もあります。
休暇村近江八幡
休暇村近江八幡
休暇村近江八幡
施設概要
- 平成28年春季特別展「信長と家臣たち」を見られるのは・・・
- ・名称:滋賀県立安土城考古博物館
- ・住所:滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678
- ・定休日:月曜日
- ・期間:6月5日(日)まで
- ・公式サイトURL:http://azuchi-museum.or.jp/
歴史ロマン懐石「安土饗応膳」を食べられるのは・・・
- ・名称:休暇村近江八幡(きゅうかむら おうみはちまん)
- ・住所:滋賀県近江八幡市沖島町宮ケ浜
- ・アクセス:JR琵琶湖線近江八幡駅北口⇒近江鉄道バス休暇村行きで約35分、
- 終点下車 運賃710円
- ・電話受付:8:00~21:00
- ・定休日:無
- ・電話番号:0748-32-3138
- ・料金:信長饗応膳 1泊2食 16,370円~18,470円(1人当たり)
- 2016年7月15日(金)まで 1日10食限定
- ・公式サイトURL:http://www.qkamura.or.jp/ohmi/
近江八幡の歴史ある街並みを歩いて、城跡を見たり、料理を食べると、戦国武将の気分になれるかも。 遊びに行ってみてください。