マウンテンカレーに大人も大興奮！「玉子入りムルギーカレー」が富士山のよう

カレーといえば、ご飯またはナンとルー。こう思っていたら、渋谷道玄坂の「ムルギー」には山型のカレーがあるというじゃありませんか。その名も「ムルギーカレー」。お客さんのほとんどがオーダーする人気メニューらしいけれど、カレーで山って？

うわっ斜め!?入店前にトリックアート気分

ムルギーは、昭和26年創業の老舗カレー店です。外観はボルドー色のレンガが目立つ重厚なたたずまい。ですが、じっと見ているとなんだかお店が傾いているような気がします。実はここ、坂道の途中に店舗があるので斜めに見えるのです。

これはトリックではない！富士山のようなカレーに驚愕

こちらが「玉子入りムルギーカレー」！これこそトリックかのようなビジュアルですが、違います。とんがったごはんの姿がまるで富士山のよう。裾野に広がるスライスゆで卵とルーの海に合わせて、やっぱり富士山です。何とも美しい形。食べるのがもったいなくなりますね。っていうか、ごはんはどこから崩せばいいんでしょう。

どんなカレー？ヒントは店名にあり！

店名のムルギーはヒンディー語で「ひな鳥」のこと。一般的にはインドの鶏肉カレーをさします。ムルギーカレーの中にもチキンが入っていて、独特の味わいがあります。食材は国産のものを使い、13種類のスパイスとチキンを１週間煮込んでつくるこだわりカレーです。

なぜ食べるか。そこに山があるから！

メニューにはハヤシカリーというものもありますが、お客さんほぼ全員が「当店おすすめ」の玉子入りムルギーカレーをオーダーします。味はスパイシーでチキンのうまみが出ている大人向けのカレーです。玉子と一緒に食べるとマイルドになり、チーズをトッピングするとよりマイルドになります。

ルーに映るは「逆さ富士！」

ムルギーカレーのビジュアルを完璧なものにするのは、ずばり「逆さ富士」。つやつやしたルーの上に、ごはんマウンテンがそびえたち、湖面にうつる富士山のよう。できればごはんの両側に、黄色い福神漬けと赤い紅ショウガを乗せてほしい。このお店にはラッキョウはなく、かわりに紅ショウガがあります。

ゆるやかなとろみのルーが、ピリリとしたスパイシーさとぴったりです。

先代の想い脈々と！

ムルギーカレーの圧倒的なビジュアルを考案したのは先代店主さんです。山好きだったのでこの形にしたとか。裏から見ると、ごはんの高さがよくわかりますね。ごはんの裏にひっそりとあるのは、手づくりチャツネ。フルーツや香辛料を煮詰めたもので、ルーに混ぜると味に奥行きが出ます。

こっちも気になる！ガドガドサラダって？

ムルギーカレーとともに人気が高いのが「ガドガドサラダ」。レタス、玉ねぎ、ツナ、トマト、スライスゆで卵が入ったサラダで、醤油ベースのドレッシングでいただきます。ガドガドとはインドネシア料理で、「ごちゃまぜ」の意味。スパイシーなムルギーカレーのおともにぴったりです。

登山届は不要。レッツ、トライ！

さあ、ムルギーカレーに登頂する準備はできましたか。重厚なドアを開ければ、店内はレトロな雰囲気。カップルや親子連れもやってきますし、おひとりさまも大歓迎です。といっても、ムルギー初登頂を甘く見てはいけません。辛いものが苦手なら、ムルギーカレー甘口をオーダーしましょう。

なんともキュートな姿に、スパイスの深みをしっかりともっているムルギーカレー。池波正太郎や大槻ケンヂなどのエッセイにも登場する人気店です。ぜひとも道玄坂へ出かけましょう。
素材提供：トリップアドバイザー