奈良の町家に泊まる！ならまちの宿 紀寺の家を紹介します！！

奈良には歴史的街並みを今にも残している地区がいくつかありますが、近鉄奈良駅からほど近い場所に「ならまち」というところがあり、そこもそのうちの一つです。そんなならまちにある町家のお宿を紹介したいと思います。

奈良町宿　紀寺の家とは？

マンションに建て替えられる予定だった築約１００年の町家３軒をリフォームした宿泊施設です。家の特徴から、それぞれ「前庭の家」「通り庭の家」「縁側の家」と名付けられた町家を１軒丸ごと貸し出し、宿泊客の評判を呼んでいます。また、その後、新たに2軒が加わり、現在５軒が貸出可能です。

一つの町家の定員は4名又は５名です。ご利用は中学生以上からとなっているので、お気を付けください。また、朝食は基本料金に含まれています。

奈良町宿　紀寺の家の魅力は？

「紀寺」という地名は、古代豪族「紀氏の氏寺」という意味です。「紀寺の家」の近くには璉珹寺・中将姫ゆかりの誕生寺・高林寺・徳融寺や、元興寺（世界遺産）、十輪院、御霊神社などの古社寺があり、歴史好きにとってはついつい目が輝く地区となっています。

また、ならまちは観光地で無料で見学できる史料館や町家カフェなどもあるので、どなたでも楽しめる場所となっています。

奈良町宿　紀寺の家のみどころは？

前庭の家

玄関前に小さな庭が整えられています。畳の香りがする室内に入ると、しっくいの壁や天井に渡された梁(はり)が目に留まります。寝室のほか４畳、６畳の部屋があります。奥にはもう一つの庭があり、２つの庭を楽しめる贅沢な家となっています。

通り庭の家

明治時代に建てられ、２０年以上空き家で老朽化が進んでいた家を２年がかりでリフォームされました。吹抜けの通り庭を持つ町家玄関のくぐり戸から中に入ると、天井が高く開放的です。昔、通り庭には竃（かまど）があったそうです。木の香りを感じることができる高野槙のお風呂があります。

縁側の町家

家の奥にある庭には改修前からあるだいだいの木が存在しています。庭を眺めながらのんびりと昔ながらの五右衛門風呂に浸っていただけます。縁側の家は床暖房がないため、ほかの町家と比べ、冬場は少々寒さを感じやすいでしょう。

角屋の町家（つのやのまちや）

前庭の町家と間取りは少し似ていますが、こちらには縁側があるのが特徴。寝室からは前庭を眺めることができ、奥にある縁側からは奥の庭を眺めることができます。和洋折衷の味わい深い町家となっています。

三間取りの町家

書斎のあるこじんまりとした町家。49.9㎡で一番小さい町家なので、少人数で過ごすのに丁度いい大きさです。書斎からでも、浴室からでも庭を眺めることができます。自然を愛でながら過ごす時間は日常生活を忘れさせてくれます。

奈良町宿　紀寺の家を訪問した人の声