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天岩戸(あまのいわと)神社をご存知でしょうか?有名なのは日本神話のふるさと、宮崎県にある天岩戸神社なんですが、なんと、京都にも天岩戸神社があったんです。京都の天岩戸神社はどこにあって、どのような神社なのか、今日はそんなことを調べてお知らせしたいと思います。1.「天岩戸神社」とは?
同じ福知山市の元伊勢内宮である皇大(こうたい)神社、元伊勢下宮である豊受大(とゆけだい)神社とならぶ元伊勢神社のひとつとされている由緒正しき神社です。
天岩戸の名から御祭神は、天照大神と思いきや、櫛御毛奴命(くしみけぬのみこと)のようです。
また、神社が鎮座する岩戸山周辺は聖域となっているそうです。
元伊勢神社とは、三重県伊勢市の伊勢神宮が現在地に鎮座するまでに一時的に祀られていた神社のことです。伊勢神宮内宮の御祭神・天照大神はもともと皇居で祀られていましたが、それを畏怖した崇神天皇が皇女に命じて皇居外に祀らせました。90年かけて理想の鎮座地を求め、伊勢市にたどり着いたそうです。
元伊勢神社は京都・奈良・三重・滋賀・愛知・岡山・岐阜・広島・和歌山に数多く点在しており、天岩戸神社が鎮座する大江町には他にも二社ほどあるそうです。
山の中にあるというだけでもなんだか神様がしっかりと子の神社を守っているんだな、という感じがありますよね。そしてなんとこちらの神社が位置している場所は、聖域となっている場所で、特に神秘的な場所だと考えられているようです。伊勢神宮のある伊勢に関係する神社と並ぶほど、素晴らしく神々しい場所だということは覚えておきましょう。
2. どんな魅力が?
何といっても自然の造りだいた芸術ともいうべき景色と相まって、不思議な印象を与えてくれる神社です。最近ではパワースポットという言葉が流行りのようですが、普通、神社はその境内に一歩足を踏み入れると、何とも言えない神秘的な気分になります。
その神秘さが、天岩戸神社は並大抵のものではないような気がします。
また、神社が鎮座する大江町は、酒呑(しゅてん)童子の伝説の地なので、源氏の武将”渡辺綱(わたなべのつな)”に関する遺跡や言伝えも残っているようです。
酒呑童子伝説とは、平安時代中期ごろ大江山に住み着いていた最強最悪の鬼の物語です。
酒呑童子は貴族の若い姫君を連れ去って使えさせたり食ったりと悪行の限りを尽くしていました。これに困り果てた一条天皇は、源頼光と頼光四天王(渡辺綱・坂田公時・碓井貞光・卜部季武)に討伐するよう命じました。
討伐に向かった頼光ら5名は、毒入りの酒を酒呑童子に飲ませ、体が動かなくなったところで首をはねて無事成敗することに成功しました。
本当に神秘的で神様がいると思われるような神社や場所というのは、入った瞬間誰しもが「空気が変わった」と感じるようですね。この神社もきっと入った瞬間、ヒヤッとした空気が当たりを包み込むような、今来た場所とは違った空気が漂っているのでしょう。またこの場所には様々な言い伝えがあるというところも魅力を増大させています。
3.渓谷の中の神社の見どころ・お勧めポイント
圧巻!岩盤の上の神社
本殿は巨大な岩盤の上に建てられており、ちょうど清水寺の舞台のように何本もの柱が土台となる岩盤に向かって伸びています。さらに、本殿のある岩場から、鎖が下に向かって下がっているのですが、どうもこの鎖を伝って岩登りをしないと、本殿にたどり着くことができないようです。
いや、ホントに体力に自信がある方でないとお参りできないのでは?
岩場の足場はかなり悪くなっているので、気をつけて登ってくださいね。女性はヒールやサンダルは避けてスニーカーなどペタンコ靴で行かれることをおすすめします。
また、この本殿の裏手にはひときわ巨大な岩が鎮座しています。なぜか目を奪われるこの岩は「御座岩」と呼ばれており、神様が座して天下ったところだと言い伝えられています。
なんと普通の神社であれば、本殿には少し歩けば着きますよね?しかしこちらの神社の本殿は、なんと岩盤の上にあるため、鎖を伝って登って行かなければ着くことさえ許されないというのです。さすが偉大な神様に守られ、聖地の上に位置しているだけのことはありますね。ぜひ無理をせず、体力に自信のある方だけ行ってくださいね!
神社を囲む渓谷
こちらの谷川の水も上質なようで、明治の頃、ある宗教家の方が「世界広しといえども、生粋の水晶のような水は、元伊勢の産釜のお水以外にない」というような内容のことを言われたそうです。
そんな渓谷の天岩戸神社、新緑の時期や紅葉の時期に訪れたら、それこそ目を奪われてしまうような景色を見せてくれるのではないでしょうか。
「産釜」は、具体的には川底の岩盤に空いた穴のことを指します。この穴は河川の浸食作用によって出来た甌穴(おうけつ)と呼ばれているもので、神様はこの甌穴で湯浴みをしたと言い伝えられています。
また、この「産釜」の水を汚すと異変が起こるとも言い伝えられています。雨が降らず日照りが続く干天の時でも枯れることはなく、水面に水を注げば干天の慈雨をもたらすそうですよ。
先ほども山の中にある神社だというお話はしました。そのため、季節によって様々な景色を見ることができるのが魅力の神社でもあるのです。また谷川はとても神秘的な場所なので、上記にあるような言い伝えがしっかりと今でも残っているのです。雨がまったく降らない期間でも水が無くなることはないというのは不思議ですよね。
神社の不思議
天岩戸神社は、皇大神社の西側にあたり、夏至には皇大神社から見て、天岩戸神社が鎮座する岩戸山に陽が沈んでゆくそうです。このような位置関係を作ったのは農業のためだったと聞いています。自然のランドマークと神社が巨大な日時計になっていたんですね。外の神社でもこのような位置関係にあることは、よく耳にするのですが、今から何百年も前の人々はいったいどのようにして、計測を行ったのか、神社の神秘さがさらに増してゆく気がします。
ちなみに、この美しい錐形を描く岩戸山は古代よりこの地に住む人々の信仰の対象とされてきた山で、禁足地とされてきました。この山に神が降臨したと言い伝えられており、頂上あたりには祭祀跡となる岩が鎮座しているそうです。
山に向かって願かけすると一つだけ叶うとも言われており、地元では「一願さん」の愛称で親しまれています。
たしかに位置関係をしっかりと計り、その場所に神社を立てたのであれば、どのように計測したのが謎が残るばかりです。様々な方法があったのでしょうが、今の時代のように便利な道具は何百年も前にはなかったはずですよね。当時の人々の苦労やこの神社の不思議さがより増すのもよくわかります。「巨大な日時計」という言葉も時代を感じさせますよね。
4.口コミ
白川水源と、宮崎の高千穂に行ってきたー!天岩戸神社行けたのが嬉しかった。風が気持ちよくて大地にありがとうと3回言った。 pic.twitter.com/Dpl4Sr5RMX
— りんごるご (@ringorugo) 2015, 9月 19
その16. 天岩戸神社 天安河原アマテラスオオミカミが隠れたという洞窟・天岩戸を御神体としています。岩戸川沿いには世界が闇に包まれた時に神々が話し合ったという天安河原があり、今も願いをこめて石を積む人が絶えない場所です。パワースポットといわれ神秘的な空間が広がっています。
— 神話のふるさと宮崎 (@shinwanavi) 2015, 9月 19
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称 : 天岩戸神社
- ・住所 :〒620-0321 京都府福知山市大江町佛性寺字日浦ケ嶽206-1
- ・アクセス:京都丹後鉄道宮福線 大江山口内宮駅下車 徒歩約20分
- ・電話番号: 0773-56-1102 福知山観光協会大江支部(福知山市役所大江支所内)
- ・オススメの時期:春季、夏季、秋季
- ・公式サイトURL: http://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=581&r=d60d0f61d551f1d3a5d7fa9c3cf5…
6.櫛御毛奴命(くしみけぬのみこと)とは?
櫛御毛奴命(くしみけぬのみこと)ってあまり聞いたことがない名前ですよね。でもこの神の別名はみなさん耳にしたことがあるのではないでしょうか。この神の別名は須佐之男命なのです。須佐之男命には、他にも別名がたくさんあります。櫛御毛奴命の櫛は、もともと奇妙な霊である「くしび」が語源となっているといわれています。
たしかに最初の名前で聞いてしまうと「それは聞いたことがない」と思ってしまう人もいるかと思いますが、須佐之男命(スサノオノミコト)という名前で聞くと「聞いたことがある!」という方は多いのではないでしょうか。この他にも様々な名前を持つほど、こちらの神社だけではなく、多くの人に信仰されていたのでしょう。
7.櫛岩窓戸命(クシイワマド)
別名、天石門別神(あまのいわとわけのかみ)は、日本神話に出てくる神のことで、豊岩窓戸命(トヨイワマド)という名前もあります。名前に石門とついていますが、この神様は、ご門を守る神とされています。その神がこの天岩戸神社の祭神とされています。もう一つ別名である名前の櫛岩窓戸命からわかるように岩にもゆかりがあります。
古来にあった巨石神話、信仰などにつながるものがあります。石座もこの神社にはありますね。
神社の本殿が岩盤の上にあるため、鎖を登って行かなければ辿り着くことができないというお話は先ほどしましたよね!実際この岩盤を思い出させるかのようなお名前ではありませんか!それを考えると、この櫛岩窓戸命の神様がしっかりとこの地を守ってくださっているということが改めてよくわかります。門も守っているということなので、この土地全体を見守っているのでしょう。
8.周辺の元伊勢神宮は?
天照大御神が伊勢に宮を構えるまで、点々とした地域が元伊勢とよばれます。元伊勢は京都市内にも点在しています。元伊勢籠神社、真名井神社、比沼麻奈為神社、大宮賣神社、元伊勢内宮皇大神社、元伊勢外宮豊受大神社などです。神社それぞれに大変興味深いエピソードが残っているところなので、天岩戸神社同様他の元伊勢も回られてみてはいかがでしょう。
最初の方でもこの神社は伊勢と関係があるというお話をしました。実は天照大御神が転々と移動した場所を元伊勢というのですね。そのため様々な場所に元伊勢と言われる場所は存在するのです。 上記にも書かれている通り、多くの元伊勢がありますので、ぜひこの天岩戸神社に訪れた後は、他の元伊勢と言われる場所を巡ってみてください。
9.鮎返りの滝
神社の御座石の裏手にある滝は、鮎返りの滝といわれています。滝の規模としては小さめの滝です。天岩戸神社の説明板のすぐ隣に、鮎返りの滝という看板もでています。この神社の見どころのひとつです。他にこの神社の旧蹟とされているのが、真名井ヶ原、真名井ヶ池、鶏鳴岩、鱒池などがあります。
なんとこちらの天岩戸神社には、小さいながらも滝まで存在するのですね!山の中にあるというだけでも神秘さを感じるのに、滝まであるとは、自然に守られた神社であるということを改めて感じさせられます。またこの滝はこの神社の中でも見どころとして知られているようなので、訪れた際には必ず見るようにしましょう。
京都府のパワースポット
— 開運&パワースポット (@kaiun_item) 30 March 2016
天岩戸神社
人が登れない場所に鎮座する、只ならぬパワースポット。「鎖を使わないと登れない」そんな神社聞いたことが 、、、 https://t.co/p80B6hAFuL#行ってみたい人はRT #RTした人全員フォロー #相互フォロー
京都の天岩戸神社のご紹介はいかがでしたか?チェーンを使って登らないと行けない神社ということからも、軽々しく足を踏み込んでいけない。そんなパワースポットの匂いが漂ってきますね。ぜひ、機会があったら行ってみてください。