Keiko Shih
京都で食べたい親子丼の人気店をご紹介します。皆さんも御存知の通り、こちらは非常に古い歴史を持つ、名所や見どころが盛り沢山の国内でも有数の観光地ですから、当然有名な飲食店も多く軒を連ねており、いろんな美味しい食べ物が目白押しです。その中で今回は敢えて、フアトロの食感が楽しめる、あのメニューをいただけるお店を調べてみました。ファーストフードのような気軽に入れるところから、昔から多くの方々に親しまれている老舗までをラインナップしましたのでお楽しみに!
1. 八代目儀兵衛 (ギヘエ)
http://rukki.blog.so-net.ne.jp/2015-02-23
京阪祇園四条駅を出て、四条通を東進、「祇園交差点」を左折してすぐ、八坂神社の真ん前に佇む「八代目儀兵衛」は2009年にオープンした客席22席ほどの日本料理のお店。「おかわり自由、炊きたて10分以内」の美味しいご飯にこだわる、開店前から行列のできている人気店です。京町家風の佇まいの店内も、シットリと京都の風情が漂う和の空間。客席は、1階にカウンター席、2階にカウンター席、テーブル席と小上がり席の構成で個室も用意されています。2階席で八坂神社を眺めながらの食事も良し、カウンター席で目の前の調理風景を眺めながらの食事もまた良し…ですね。
数量限定の「京赤地鶏のあんかけ親子丼(1,380円)」をいただきましょう。旨味が凝縮した京赤地鶏が入り、出汁が効いたふわふわの玉子とじが別皿になった逸品。まず、ご飯の美味しさを味わってから、トッピングしていただきましょう。そのトロトロの美味しさ…、言葉もありません。
日本人に生まれてよかったと思える、そんな言葉が全く誇張ではないほど美味しい贅沢ランチが味わえるお店です。ここに来たら逃すことができないのが鯛茶漬けです。鯛は新鮮な切り身を使っているので、茶漬けにして食べるのがもったいないくらいですが、そこをあえて茶漬けで食べるというところに価値が見いだせます。
■ 基本情報
- ・名称:八代目儀兵衛 (ギヘエ)
- ・住所:京都府京都市東山区衹園町北側296
- ・アクセス:京阪本線「京阪祇園四条駅」から徒歩7分
- ・営業時間:ランチ 11:00~14:30、ディナー 18:00~21:00
- ・定休日:水曜日
- ・電話番号:075-708-8173
- ・平均予算:ランチ 1,000〜2,000円、ディナー 6,000〜8,000円
- ・公式サイトURL:http://www.okomeya-ryotei.net
2. 鶏三和 JR京都伊勢丹
http://afterlife.xyz/archives/19
JR京都駅に直結した「伊勢丹」の地下2階に店を構える「鶏三和」は客席6席だけの鶏を使った丼のお店。尾張小牧村で1900年(明治33年)創業以来「名古屋コーチン」を全国ブランドに育て上げてきた「三和」の精肉販売店のイートインコーナーです。店内は、白木のカウンター6席だけ。背中には大きな暖簾が垂れ下がっていますが、その後ろは通路で頻繁に人が通っています。サーッと来てサーッと食べる、手軽に素早く美味しい親子丼を食べたい時に便利なお店。でも、週末には行列ができることも有る人気店なんですよ。
メニューは、2種類の肉それぞれの「親子丼」と「鶏かつ丼」の4種類のみ。その中から「名古屋コーチン親子丼(1,059円)」をいただきましょう。ちょっと甘目の出汁のきいたフワトロ食感で、名古屋コーチンのシャキシャキとした歯ざわりの一品。鶏つくねのスープも絶品です。
名古屋コーチンはどこでも食べられるわけではないので、貴重な鶏肉ですね。香りもよく、味も美味しい。それでいてとても柔らかい名古屋コーチン。是非一度試してみてくださいね。名古屋コーチンの親子丼と同時に見逃すことができないのが、カツ丼。鶏カツ丼とスープ、梅干しがセットでついてきます。カツでも美味しい鶏肉ですよ。
■ 基本情報
- ・名称:鶏三和 JR京都伊勢丹
- ・住所:京都府京都市下京区東塩小路町 京都伊勢丹B2F
- ・アクセス:JR「京都駅」北口から徒歩1分
- ・営業時間:10:00~19:30
- ・定休日:不定休
- ・電話番号:075-352-1111
- ・平均予算:〜1,000円
- ・公式サイトURL:http://www.sanwa-grp.co.jp
3. 権太呂 本店
http://westernmama.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_338d.html
京都四条通「四条河原町交差点」から西に進み、麸屋町通を北に130mほどの「権太呂」は客席60席のうどん屋さん。明治43年に大阪で創業、京都でも50年を越えた「京風うどんすき(権太呂なべ)」が人気の老舗です。京都の水と、厳選された素材からジックリと採った自慢の「ダシ」を使った料理をどうぞ。地上5階地下1階の近代的な建物の中は、本格的な数寄屋造りでシットリとした京都の風情が漂う和の空間。客席は、1階にテーブル席、2階に掘り炬燵席を主に配置し個室も用意されています。更に、3、4階は宴会場と、家族での食事から会社の宴会まで使い勝手の良いお店。TPOに合わせて使って下さいね。
オススメは、こだわりの出汁を使った「親子丼(1,250円)」。出汁、玉子と鶏肉の旨味が渾然一体となった絶妙な美味しさの逸品…、別に付いてくる、赤みが強くコクのある玉子を乗せ軽く混ぜて、いただけば、もう箸の止まることはありません。
お馴染みの玉露を練り込んだ緑のおそばで有名なこのお店。おうどんもあったりして、オールマイティーに美味しい人気料理が食べられるお店なんです。わらび餅や鴨南そばもこの店の特色ですね。特にわらび餅はかわいい器に入って出てきます。トッピングには抹茶パウダーがたっぷりとかかっています。これが味に深みがあるんですよ。
■ 基本情報
- ・名称:権太呂 本店
- ・住所:京都府京都市中京区桝屋町52
- ・アクセス:阪急京都線「河原町駅」から徒歩5分
- ・営業時間:11:00~21:00、12月31日のみ 11:00~23:30
- ・定休日:水曜日
- ・電話番号:075-221-5810
- ・平均予算:ランチ 1,000〜2,000円、ディナー 5,000〜6,000円
- ・公式サイトURL:http://gontaro.co.jp
4. 西陣 鳥岩楼 (にしじん とりいわろう)
「烏丸今出川交差点」から今出川通りを西進、「今出川智恵光院交差点」を右折して智恵光院通りに入り、最初の信号を左折した五辻通りに佇む「鳥岩楼」は、祇園で創業、昭和20年にこの地に移転した、鳥料理の名店。京の町家風の情緒有る佇まいが魅力です。広々した店内は、座敷席のみの構成で、老舗らしいシットリと落ち着いた風情豊かな和の空間。窓の外に、綺麗に手が入った日本庭園を眺めれば、日頃の喧騒とは異なる別の世界が広がります。年季の入った座卓に、急須や箸入れ…、ゆったりと時間が流れますね。
ランチメニューは「親子丼(900円)」のみ。黙って座れば、順番に配膳されます。トロトロの半熟玉子と鶏肉の上に、更に乗せられた生卵…、軽くかき混ぜてどうぞ。フワトロ食感で、ちょっと甘目の出汁と濃厚な卵がご飯に絡んだ、言うことなしの美味しさです。鳥だしスープと沢庵もついていますよ。
親子丼はとろとろなのがとっても人気。そして意外に評価が高いのが、セットで、というかおまけで付いてくる鶏スープ。鶏を茹でる時に出てくる美味しいだしを使ったスープですよね。こちらもかわいいお猪口にはいって出てくるのですが、このコクが半端無いんですよ。親子丼が少し濃い目に味付けされているので、スープによく合うんです。
■ 基本情報
- ・名称:西陣 鳥岩楼 (にしじん とりいわろう)
- ・住所:京都府京都市上京区五辻町75
- ・アクセス:地下鉄烏丸線「今出川駅」から徒歩17分
- ・営業時間:ランチ 12:00~14:00、ディナー 17:00〜20:00
- ・定休日:木曜日 *祝日の場合営業
- ・電話番号:075-441-4004
- ・平均予算:ランチ 〜1,000円、ディナー 6,000〜8,000円
- ・参照サイトURL:http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260501/26001030/
5. とり安
地下鉄東西線烏丸御池駅を出て、烏丸通を北進してすぐ、押小路通との交差点の角に佇む「とり安」は週に4日しか営業していない鶏肉専門店。1890年(明治23年)創業の地元の人が行列するほどの隠れ家的な老舗人気店です。ただし、中学生以下入店不可なので注意して下さいね。京都の風情漂う佇まいの店内は、カウンター8席とにテーブル4席の合計12席の構成で、ちょっと狭めながら落ち着いた和の空間。店舗の隣に建つ「鶏肉販売専門店」直営のお店で、店主と美人女将の柔らかな接客と合わせて素材の良さが人気の秘密の一端です。
ここでいただくのは「親子丼(880円)」。プリッと弾力のある歯ざわりの鶏肉に、フワトロの出汁の効いたトジ玉子…、また食べたくなるどこか懐かしい味わいの丼です。ご飯に、絶妙に絡みつく玉子には脱帽の一品…、アッと言う間に完食ですね。
このお店のもう一つの名物が唐揚げ丼です。サクサクの唐揚げは丼にぎっしりと詰まっており、ふわふわの玉子が全体にまんべんなくどっさりかかっています。ふわふわの玉子が多すぎて、下の唐揚げが見えないほど♪このボリュームにはちょっと驚いてしまいますよ。このお店の名物料理をぜひとも一度食べてみてください。
■ 基本情報
- ・名称:とり安
- ・住所:京都府京都市中京区烏丸通押小路角
- ・アクセス:地下鉄東西線「烏丸御池駅」から徒歩1分
- ・営業時間:ランチ 11:30~14:00、ディナー 17:00~19:30
- ・定休日:水・土・日曜日、祝日
- ・電話番号:075-241-0456
- ・平均予算:ランチ 〜1,000円、ディナー 〜1,000円
- ・参照サイトURL:http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26003240/
6. 侘家古暦堂(わびや これきどう) 祇園花見小路本店
祇園四条駅を出て四条通を八坂神社方向へ直進、最初の信号を右に折れて花見小路を230m、通りに面して佇む「侘家古暦堂」は2002年開業の鶏料理専門店。鳥取大山で育てているオリジナルブランド「侘家鶏」をはじめ、「秋田比内鶏」などの日本三大銘柄の上質な鶏肉にこだわるお店です。京の町家風の佇まいの店内は、明るくシットリと落ち着いた和の空間。客席は、1階に14席ほどのL字カウンターと、2階の4室の個室の構成です。調理風景を眺められるカウンター席やおこもり感いっぱいの個室など、デートにもピッタリの空間。大事な人と、大事なひと時をシッポリと過ごしてみませんか。
オススメは「石焼親子丼(1,400円)」。オーダーしてしばらくすると、鶏肉とご飯が入った熱々の石鍋が登場。店員さんが、目の前で出し汁と2個の尾張一宮の新鮮な卵を割り入れかき混ぜると、アッと言う間に親子丼の完成です。3個目の卵を割り入れて、まろやかながら濃厚な絶妙な味わいを堪能して下さいね。
鶏パイタンスープもこの店のご自慢のスープです。トロまったりスープという特徴的なスープを使っており、ここがオリジナリティを感じるところなんです。またこの鶏パイタンスープは麺との相性が抜群。麺とネギをたっぷり載せた鶏パイタンの中華麺はこの店に来たらぜひ食べてみてほしい料理の一つです。お忘れなく♪
基本情報
- ・名称:侘家古暦堂(わびや これきどう) 祇園花見小路本店
- ・住所:京都府京都市東山区祇園町南側歌舞練場北側
- ・アクセス:京阪本線「祇園四条駅」から徒歩6分
- ・営業時間:ランチ 11:30~14:00、ディナー 17:00~23:00
- ・定休日:月曜日
- ・電話番号:075-532-3355
- ・平均予算:ランチ 1,000〜2,000円、ディナー 8,000〜10,000円
- ・公式サイトURL:http://www.wabiya.com/shop.php
7. とり新 (とりしん)
祇園四条駅を八坂神社方向へ出てすぐ、最初の四つ角を左手に折れて大和大路通りを北進120mほど、白川南通との角に佇む「とり新」は客席16席ほどの焼き鳥屋さん。明治中頃創業と言われる、鶏料理専門のお店の併設店で白川通側が入口になります。明治中頃に建てられたという趣きのある京町家の建物の店内は、ちょっと狭めの清潔感に溢れた落ち着いた空間。客席はカウンター席とテーブル席の構成です。やっぱり、カウンター席に座り大将の手捌きと会話を楽しみたいもの。お任せで、美味しい日本酒をいただくのも良いかもしれません。
オススメの「親子丼(750円)」はお昼のみの限定メニュー。季節によって産地を変えるこだわりの鶏肉と、九条ネギか加茂の青ねぎを閉じ込めた卵とじの真ん中に更に黄身が乗せられた一品で、黄身をつぶしながら頬張って下さい。口の中に広がるジューシーな旨さ…、絶妙な味わいを堪能して下さいね。
親子丼ももちろん美味しいんですが、鶏肉系なら何でもOK。焼き鳥なんかももちろんおいしいです。もともと、焼き鳥メインのお店ですからね。コース料理が特に充実しています。生ビールがついてきて、突き出し、串八本、鳥スープ、ごはん物。串も追加できるので、自由に追加しちゃいましょう。鶏の希少部位などがおすすめですね。
基本情報
- ・名称:とり新 (とりしん)
- ・住所:京都府京都市東山区祇園縄手四条上ル
- ・アクセス:京阪本線「祇園四条駅」から徒歩2分
- ・営業時間:ランチ 12:00~14:00、ディナー 18:00~22:00
- ・定休日:木曜日 *臨時休業有り
- ・電話番号:075-561-1362
- ・平均予算:ランチ 〜1,000円、ディナー 3,000〜4,000円
- ・公式サイトURL:http://homepage1.nifty.com/torisin/index1.htm
京都で食べる親子丼というのも結構アリですね!少し高級な料亭などでいただく京料理なども良いですが、敢えてこのプリッと弾力のある歯ざわりの鶏肉と、出汁の効いたフワトロ卵の黄金コンビを楽しむのもおすすめですよ。今回ご紹介した7軒なら、もちろんどこも味は保証付きですが、食事をする店内の雰囲気も素晴らしいので、ちゃんと旅行気分も味わえます。観光あるいはビジネスでこちらを訪れた際には、この記事を参考にして、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?