Kennosuke Yamaguchi
栃木県にある東部日光駅とはどんな駅?徳川家康公没後400年の記念イベントで多くの歴史ファンでにぎわう東照宮のある日光の観光起点です。周辺スポットや時刻表などを合わせて、訪れる前に知りたい「東部日光駅」の基礎知識を5つまとめました。東武日光駅とは?
今のアルペン風の三角屋根の駅舎は、1979年に改築されて以降使われています。すぐ隣りにあるJR日光駅とは100メートルも離れていませんが、どちらの駅舎もうまく街並みに溶け込んでいます。また、観光の起点となる東武日光駅の駅前からは中禅寺湖や奥日光、霧降高原方面等に多くのバスが出発しており、バス停のある駅前の広場は多くの乗り換え客で賑わっています。
乗り入れる路線
東武日光駅には、東武鉄道の日光線が乗り入れています。東武日光駅は日光線の終点駅になっています。東部日光駅は乗り継ぎ駅になっていませんが、歩いて2分ほどのところにJR日光駅があります。JR日光線から東北本線に乗り換えられます。ただ、日光線は1時間に1本程度の運行なので時刻表の確認が必要です。東武日光線は、埼玉県の東武動物公園駅から東武日光駅までの路線です。東武動物公園駅では、東京スカイツリー駅と群馬県の伊勢崎駅を結ぶ東武伊勢崎線と接続しています。この路線を使うことで、浅草から2時間くらいで日光に行くことができます。なお、途中の下今市駅で鬼怒川線が分岐しており、列車の一部は鬼怒川温泉方面に行きます。乗り換える場合は、列車の行き先をちゃんと確認しましょう。
時刻表
東武日光駅は日光線の終点駅になっていますのですべての列車が停車します。1時間に2~3本の列車が運行されていますが、日光線は東武日光駅と東武動物公園駅間が路線となっていますので、浅草方面の長距離利用する場合は注意が必要です。浅草までの「特急けごん」は1日4本と少ないですが、あきらめずに快速などを利用して終点の「東武動物公園」まで行き、伊勢崎線や宇都宮線などに乗り換えることができます。各路線の時刻表詳細 東武鉄道
東部日光駅 http://railway.tobu.co.jp/timetable/index.html?timetable=21799_13
浅草まで行く特急列車の4本は、いずれも午前中に出発します。宿から出て、バスで駅まで来て乗り換えるとちょうどいい時間になっています。なお、快速電車は1時間に1本あるので、午後に帰る場合は快速をうまく利用してみてください。また、東武日光駅の発車メロディには、旅の思い出にもなるうつくしい楽曲「夜のストレンジャー」が使われています。東武日光駅から帰りの列車に乗った人だけが聞けるので、乗った際は注意して聞いてみてください。
1日の駅利用者数
東部日光駅の一日の平均乗降車客数は、過去10年間では東日本大震災の年に減少しましたが、現在は震災以前の利用者数に戻っています。今年は家康公没後400年の記念イベントが行われていますので、利用客が増えるでしょう。 平成14年度の一日の平均乗車客数は、3,105人となっています。東部日光線は、宇都宮の近くからJR日光線と平行しています。昔は、日光を訪れる観光客をめあてに、東部鉄道とJR東日本の前身の国鉄とが競っていました。しかし、東部鉄道の特急列車が勝り、今ではJR東日本の東京からの臨時列車も東部日光線に乗り入れています。そのため、首都圏からの観光客が利用する東部日光駅の利用者が1日3千人にもなるのに、地方路線のみが乗りれているJR日光駅の利用者は1日千人に満たない状況です。
周辺観光スポット
中禅寺湖
中禅寺湖は、自然湖としては日本で最も高い場所(標高1269m)にある湖です。いろは坂から中禅寺湖にかけて紅葉の名所となっています。湖では遊覧船に乗ってゆったりとした時間を過ごすこともできます。 中禅寺湖のほとりにある「中禅寺」には、珍しい立木観音があります。根を張ったままの木に刀(ノミではなく)で彫ったと言われるものです。一見の価値ありです。 少し足を延ばせば、華厳の滝や日光東照宮、日光山輪王寺など多くの歴史遺産を巡ることができます。東部日光駅からは、東部バスの路線の中禅寺湖温泉行きや湯元温泉行きのバスで行くことができます。中禅寺湖に登る途中には、紅葉が美しいつづれ折りの坂道「いろは坂」があります。大きな観光バスが行き来する道路ですが、路線バスもこの道路を通ります。なお、中禅寺湖温泉のバス停の近くは、華厳の滝や遊覧船のりばなどがある中禅寺観光の中心地になっています。
明智平
明智平にはバス停があり、東部日光駅から中禅寺湖温泉行きや湯元温泉行きのバスで行くことができます。東部日光駅からはバスで約35分の場所で、いろは坂でも上り専用の第2いろは坂の終点近くになります。大きな駐車場があるので、東部日光駅の近くでレンタカーを借りてここにドライブしてもいいと思います。なお、ロープウェイの運賃は往復730円がかかりますが、バスなどのフリーパスでも利用できるようです。東部日光駅近くのバスの案内所で聞いてみてください。
竜頭ノ滝
竜頭ノ滝は、日光三名瀑の一つで奥日光を代表する滝です。男体山が噴火してできた溶岩の上を流れるために、傾斜のあるごつごつしたこぶ状の岩場を水が流れ落ちます。ざらざらの岩場を210メートルにわたって水しぶきを上げながら豪快に落ちる様子は、垂直に落ちる滝とは違った美しさがあります。 滝つぼの近くには大きな岩があり、流れ落ちる滝を二つに分かれさせています。その様子が竜の頭に似ていることから竜頭の滝といわれています。紅葉の名所でもあり、観爆台から眺める紅葉の赤と滝の白い流れのコントラストは最高です。竜頭ノ滝は、中禅寺湖からその奥の戦場ケ原に行く途中の国道120号線沿いにあります。竜頭ノ滝の上流にかかる橋の近くにバス停があるので、東部日光駅からもバスを利用して行くことができます。ただし、ここを通る湯元温泉行きのバスは本数が少ないのバス時間には注意してください。車で行く場合は、橋の近くに駐車場があり、また、滝の下流には休憩施設があるのでそこに車を置いて見に行くことができます。
■ 基本情報
- ・名称:東武鉄道 東部日光駅
- ・住所:日光市松原町4-3
- ・電話番号:0288-54-0137
- ・公式サイトURL:http://railway.tobu.co.jp/guide/station/info/3215.html