原鶴温泉の基礎知識まとめ。知るともっと楽​しめる魅力が満載

「博多の奥座敷」原鶴温泉。博多から車で１時間という手軽さと、豊富な湯量ととろりとした「美肌の湯」が人気の温泉地です。周辺にはレジャースポットも多く、知れば知るほど行きたくなってくる！
そんな原鶴温泉について、ご紹介します。

１．原鶴温泉とは

原鶴温泉は、博多より車で約１時間、福岡県朝倉市にある温泉地です。気軽に行くことができ、豊富な湯量とリウマチや神経痛などにも効くという良質な「美人の湯」で人気の温泉です。
筑後川の中州に約20軒の旅館やホテルが広がり、福岡県下で最大の温泉街となっています。

■原鶴温泉の歴史

原鶴温泉の歴史は110年以上。江戸時代より「博多の奥座敷」の湯治場として栄えてきました。
開湯は、筑後川に一ヶ所だけ雪が積もっていない場所を掘ったところ、お湯がこんこんと湧いてでたのがきっかけといわれています。 また、羽を痛めた鶴が湯あみをして傷を癒したとの伝説もあり、原鶴の名の由来となっています。

■原鶴温泉の泉質

原鶴温泉の泉質は「W美肌の湯」といわれる、ph8前後からの弱アルカリ性の単純温泉と単純硫黄泉、そしてph8.5以上のアルカリ性単純温泉の３種類。美肌のほか、打ち身、くじき、慢性婦人病、神経痛、慢性消化器病、冷え症などに効果があるとされています。 原泉温度は40℃～60℃です。 豊富な湯量と良質のお湯は、多くの人を癒しています。

■原鶴温泉の魅力

原鶴温泉の魅力は、「W美肌の湯」の２つの泉質もさることながら、四季折々に豊かな自然の中でゆったりと過ごせることです。 周辺には、ハーブ公園や家族で遊べるパークゴルフ場などのレジャースポットも充実しています。花や紅葉など、四季折々の変化に富んだ自然。夏の風物詩・筑後川の鵜飼いや秋のフルーツ狩りなども楽しめます。

２．一年中楽しもう！原鶴温泉でできること

■お花見に紅葉狩り、味覚狩り…周辺の自然を楽しむ

原鶴温泉の周辺には、秋月城跡、黒門、杉の馬場通り、甘木公園など、桜や紅葉の名所が目白押し。
ハーブ公園のラベンダー畑、キリンビール福岡工場の花畑など、一面に咲き誇る花を楽しむこともできます。また、杷木の街はフルーツの栽培が盛んで、秋には柿、なし、巨峰などの味覚狩り※もおすすめです。

※味覚狩りのお問い合わせはこちら：ＪＡ筑前あさくら志波支店（tel　0946-62-0504）

■夏の風物詩 鵜飼に感動 (5月20日～9月)

鮎漁の解禁に伴い、筑後川では鵜飼を楽しめます。屋形船に乗り、間近で鵜匠の優雅な手綱さばきや、鵜が魚をとらえる瞬間から飲み込むまでを観ることができます。

乗船時間 20:00～ 乗合料金 大人お一人様 2,100円・小人1,050円(当日予約可) ※時間と料金は変更になることがあります。所要時間：1時間半 問い合わせ：0946-62-0001(原鶴温泉旅館協同組合)

■ゆったり温泉三昧…湯めぐりを楽しむ

原鶴温泉に軒を連ねる、旅館・ホテルの多くは「立ち寄り湯」が可能です。 1冊で２～３軒の宿で入浴ができるチケット「湯めぐり帳」(1冊7枚つづり、1500円)も各宿で販売しており、使うと少しお得に湯めぐりが楽しめます。

３．原鶴温泉周辺のおすすめ観光スポット

■朝倉の揚水車群

朝倉の水車は、約220年前に設置された、実働している日本最古の水車群として有名です。水稲の作付期間（６月中旬～１０月中旬）に稼働し、「菱野三連水車」・「三島二連水車」・「久重二連水車」は合計35haもの農地を潤しています。
６月中旬の「山田堰通水式」では、水神社で神事が行われ、水門が開門。15分ほどかけて、約2ｋｍ離れた水車群に水が到達し、水車が稼働を始めます。
８月13日～15日には三連水車のライトアップが見られます。お盆の時期のみの幻想的な光景、是非観てみたいものです。


■キリンビール福岡工場

大規模なビール工場では、ビールの製造工程を楽しく学べ、試飲のサービスもあります。大人も子供も楽しめること間違いなし！初夏にはポピー、秋のコスモスと、四季折々に一面に咲き誇る花畑が見事です。

４．原鶴温泉に泊まるならここ！おすすめの宿３選

■ホテルパーレンス小野屋

創業130年以上の老舗。畳敷きの珍しいお風呂、日本庭園を楽しめるお宿です。朝食ランキング入賞の「九州バイキング」も人気。バリアフリー設備を兼ね備えた『人にやさしい宿』で、足腰に不安がある方やお子様連れにもおすすめです。

■延命館

全客室から筑後川が見渡せる、絶景のお宿です！筑後川に沈みゆく夕日を眺めながら、アットホームにのんびりした時間を過ごせます。食事も美味しいと評判です。


■ビューホテル平成

高台のお宿で、筑後川の流れと原鶴温泉街を一望できます。特に夕暮れや朝焼けの景色は一見の価値あり。お料理やサービスの良さも評判です。露天風呂付客室が人気。

５．原鶴のお土産は「道の駅　原鶴」で。

■道の駅　原鶴とは

道の駅　原鶴は、国道386号線沿い、原鶴温泉の入り口にあります。原鶴温泉はここから徒歩で10分。
駅内の物産館バサロでは新鮮な特産品の販売を行っています。フードコートバサロでは焼きたてのパンが人気です。

■一押しお土産！冨有柿

道の駅原鶴の地元杷木町は、柿・梨・ぶどう・スモモなどの生産が盛んな「フルーツのまち」。
中でも、「柿の王様」冨有柿は、日本一の産地として『日本農業賞』も受賞したイチオシの特産品です。
柿チップや柿酢・柿ドレッシングなど、バラエティ豊かな関連加工品も見逃せません。

６．原鶴温泉のおすすめイベント

■川開き温泉祭り　花火大会（５月20日）

５月に観られる花火大会！筑後川の川開きにあわせ、打ち上げ花火約３千発、仕掛け花火20基の花火が行われます。夜空を彩る花火は筑後川の水面にも映え、風情のある美しさです。
この日から鮎漁も解禁され、花火とともに鵜飼ショーを楽しむことができます。

■ハーブ・フェスタin原鶴（10月下旬）

ラベンダー畑が満開を迎える季節、原鶴温泉ハーブ園を中心に、各所で様々な催しが行われます。
会場ではハーブティーの試飲や、ハーブ石鹸作りを体験できます。また、開催日にあわせて、各旅館やホテルではミニギャラリーやコンサート等を行い、筑後川の屋形船遊覧船や湯めぐりもお得に楽しめます（湯めぐり帳500円offで限定販売）。
原鶴のハーブは無農薬で、良い香りが長続きすると評判。一面のラベンダーやハーブの香り、原鶴温泉のお湯に身も心も癒されるイベントです。

７．原鶴温泉へのアクセス

■公共交通機関利用（新大阪から約４時間）

【新大阪から】
・新大阪→新幹線（みずほ）149分→博多→鹿児島本線快速34分→久留米
　　　　→久大本線(日田行)　55分　→うきは→徒歩約30分→原鶴温泉

【羽田空港から】
・羽田空港→飛行機　110分→福岡空港→福岡地下鉄空港線(姪浜行)6分→博多
　　　→鹿児島本線快速37分→久留米→久大本線(日田行)　55分→うきは→徒歩約30分→原鶴温泉

または
　・久留米 →久大本線(日田行)　37分　→筑後吉井→車で約10分→原鶴温泉

または
　・博多駅（福岡交通センター）から西鉄高速バスで約70分→杷木ICより車で５分
■車利用

・大阪から　山陽自動車道経由653㎞（7時間44分）
・別府から　大分自動車道経由92.4㎞（1時間14分)