四川料理を香港で食べたい！日本人の口に合うお店をご紹介

日本人は中華と聞くと、つい激辛麻婆豆腐などの四川料理をイメージします。スパイスをたっぷり使った、
辛さがくせになるおいしさです。 辛くて口の中がしびれてしまう四川料理。辛いものが得意な方でも、そうでない方でも、香港でいただく辛い料理はとくに美味しく感じます。

ただ、残念なのは、香港でこの料理を専門としているお店の数が少ないので見つけにくいこと。実は香港人は辛いものが苦手（笑）。だから、香港にはあまり本格四川料理のお店はないんです。 あっても辛さ控えめなお店が多い。それだけに、日本人が行きやすいですね。

今回は、香港で人気の、それでいて日本人の口に合うお店を一挙ご紹介します。

1.　 雲陽閣川菜館　（Yunyan Szechuan Restaurant）　：　 銅鑼湾エリア

香港の四川料理といえば、ここです。誰もが頼むのが、 鶏肉の赤唐士炒め（乾煎鶏　写真　奥）。
上等な花椒（唐辛子の一種）を使っているので、辛さの中にもウマさがあります。鶏肉はカリカリです。
エビ小籠包（蝦汁小籠包）もぜひ！


彌敦道（ネイザン・ロード）沿いに建つ、ミラマーショッピングセンター（ミラマーホテル隣）に
あります。自家製チリソースには花椒と唐辛子、砕いた鶏骨が入っています。お土産にいいですよ。

格式高い中華料理が味わえるこのお店。駅から直結している「タイムズスクエア」内にあるお店なので、雨の日でもアクセスが楽なのが良いですよね！ 唐辛子を使用していますが、そんなに攻撃的な辛さではないのがポイント。

2.　翡翠拉麺小籠包・尖沙咀店（Crystal Jade）　：　尖沙咀エリア

シンガポールに本拠がある「クリスタル・レストラン・グループ（翡翠餐食集団）」の点心のお店です。
人気はやはり小籠包。ひとり分が4個なので、他のメニューも頼めますね。アツアツをほおばりたい。

店では、その場でラーメンを手打ちしてくれます。他に大エビのチリソースなども一緒に食べたいですね。
エビの甘みとチリソースのピリ辛でお酒もご飯も進みます。　香港空港内にも店舗があるので、
最後の最後までいただけます。

アジアを中心に多くの地域に進出しているお店で、見たことある！という人もいるかもしれません。肉料理やロブスターのみならず、独特な小籠包など、試してみてほしい料理はたくさん。大エビのチリソースは日本と同じくらいの価格です。 

3.　面譜京川料理　：　尖沙咀エリア

香港でカジュアルに四川料理と食べたかったら、面譜京川料理がいいですね。おススメは
水口鶏（上の写真）。ラー油をたっぷり使った甘酸っぱいソースがかかった冷菜です。

このお店はシェラトンホテルから歩いてすぐのロケーションなのですが、あまり観光客は見かけません。
なぜかガイドブックにもあまり載りませんね。ここで食事をしてシェラトンかインターコンチネンタルの
バーに流れるのが、香港大人の定番です。

中国の能面が飾られている店内は雰囲気漂うお洒落空間。ライトはちょっと落としてあり、大人なムードの中で中華料理を堪能できます。カップルシートに使えそうな席もあるので、プライベートで訪れるのもいいかも。

4.　四川菜太平伙（Sichuan Cuisine Da Ping Huo）　：　中環エリア

香港で地元の人にひそかな人気を集めているのが、私房菜（プライベートキッチン）です。中でも、
予約困難なお店として有名なのが四川菜太平伙。料理はすべておまかせコースですが、定番メニューは
麻婆豆腐。口に入れると、花椒（ホアジャオ）の痺れるような辛さで息が止まります。

元々、オーナーご夫妻の奥様が、ホームパーティーで出していた料理です。店内はモダンチャイニーズで、
センス良くまとまっています。

店内は中華円卓が置いてありますが、こちらは回らないタイプ。四角いテーブルもあるので、デートなんかで２人で訪れた際にはこちらに座りましょう。プライベートキッチンと言うだけあって、玄関がわかりにくいのもポイント。

5.　南北樓（The Red Pepper Restaurant）　：　銅鑼湾エリア

看板メニューの南北鶏を求めて、週末は観光客と地元の常連でギッシリ。予約しないと店にも入れません。
南北鶏はカシューナッツと唐辛子、チキンを炒めたもの。一緒に炒めてある、大きな唐辛子さえ外せば、
それほど激辛ではありません。ご飯にのせて食べると、意外とあっさりした味です。

店の内装は開店当時のまま。８０年代を強く感じさせるインテリアも今となってはレトロな感じです。
メニューには、ミディアムサイズ（中）とスモール（小）があります。けっこう量があるので、スモールを何品か頼むのがいいでしょう。定番麻婆豆腐も忘れずに。

中国もちょっと昔の街はこんな感じだったんです。この１０年で大きく変わりましたが、昔は中国を色濃く感じさせる黄色、赤！派手！という感じ。当時の色使いが色濃く残っているこのお店。味も色褪せることなく当時のクオリティーを保っています。

6.　景霖正宗四川麻辣米線　：　九龍エリア

米線（マイシン）とはライスヌードルのことです。こちらは長く香港人に愛されてきたお店。
辛いスープと辛くないスープがあり、辛い方はかなり本格的。よほど辛さに自信がある人以外は、やめて
おきましょう。

お店は紅磡と佐敦にあり、どちらもおいしいです。旺角にも店舗ができましたよ。午後に行くと２１ドルで１つの具＋おいしい手羽２つ＋豆漿（豆乳）が食べられます。リーズナブルですね。

中国大陸の方で言われる米線（ミーシエン）と香港の米線（マイシン）は味も見た目もちょっと違います。どちらが好きかは好みですが、香港のマイシンはちょっと甘酸っぱい味付け。そして中国のは辛めの味付けが特徴。 

7.　覇王山荘 (King’s Lodge)　：　 尖沙咀エリア

限られた時間の中だから、ひとつのレストランで北京料理、上海料理、四川料理、杭州料理とまとめて
楽しみたい。覇王山荘なら、できることです。おススメは鶏肉の紹興酒漬け。上海料理の定番メニューで
紹興酒につけた鶏肉の冷たい前菜です。魚の甘酢あんかけも人気。

覇王山荘は、敷居が低くて気軽に入れるのに、それぞれの料理は本格的です。日本語メニューもあるので、観光客には 注文しやすいですね。

香港初心者にオススメのこのお店。日本人にとって中国の玄関口でもある香港で、中国料理のあらましを知るためには持って来いのお店ですよ！地方によって味付けや使っている材料などが様々。中国は広い！

8.四川楼

四川料理を本格的に扱っている「四川楼」。南洋中心の一階にあります。香港にいながらにして、四川の本格的な味を楽しむことができるので、海外からもツアーのお客が殺到するほどの有名さ。また、香港には珍しく日本語表記のメニューが準備されているので、安心して訪れることができるお店です。

とにかく辛い料理を堪能したいのであれば、一度は足を向けてみる価値があるお店です。人気店だけあって、少し順番を待つことになるかもしれませんが、後悔しない味です。夜の時間も23：30までですから、ゆっくりと料理をいただくことができます。

屋号から分かる本格四川料理の風格。見た目だけではなく、料理までしっかり四川風なので、この店はぜひとも訪れてもらいたいお店の一つです。夜はちょっとお酒を傾けながら辛めの四川料理を楽しんでみて！

9.詠藜園四川担担面

四川でも有名な担担面を食べることができる「詠藜園四川担担面」。香港の中でも、数少ない四川省の味を再現しているお店です。地元の人にも一押しされているお店でけあって、いつもお客で満員状態。もちろんお店のウリである担担面は、とてもリーズナブルな値段で、お腹いっぱい食べることができます。

真っ赤なお店の入り口は、まさに辛さの象徴の赤なのか、それとも中国人の好きな赤なのか。そのような疑問がよぎるお店ですが、香港の人も認める四川担担面なので、一度は足を向けたいですね。

赤は幸福の象徴。中国で一番大きいお金、１００元札の色も赤色です。赤色と、お金は密接な関係があるんです。ただそれも中国ならではの話。香港まで来ると、色使いはちょっと地味になります。香港にいながらして気分は四川。

10.詠藜園四川菜館

「詠藜園四川菜館」では、日常四川人が愛する麺料理や水餃子、ショウロンポウなどをいただくことができます。人気メニューの「招牌担担麵」を始め、職人が一杯一杯の麺を丹念をこね、作り上げる料理は格別です。値段もとてもリーズナブルですし、気軽に入ることができるお店の雰囲気です。

店内は日本語は通じませんが、身振り手振りでだいたいのことが通じます。また、麺料理だけでなく、ご飯が食べたい方にも嬉しい野菜料理などのメニューもあるので、積極的に店主に手振りなどで聞いてみることができます。

毎日たくさんの外国人が訪れる香港。それもいろんな国の人が訪れるので、ボディーランゲージには慣れているよう。また、英語があんまりという場合、ブロークンイングリッシュでもなんとか伝わったりしますよ！

11.House of Qi

「House of Qi」は、激辛四川料理を食べることができるお店です。店内はグレーを基調色とした、落ち着いた店内で、高級感ある作りになっています。もちろんこのお店のオススメ料理は「水煮魚」。トウガラシに埋め尽くされた魚料理のことで、辛い白身魚を食べている感覚です。

四川料理のほとんどを食べることができる「House of Qi」。庶民の麺などはこのお店では食べないとしても、一度は四川の高級料理を味わってみたい方や、激辛料理が好きな方には、ぜひオススメのお店です。

12.ビストロ・エルジン

オーナーの方自体が日本で過ごした背景があるだけに、日本語が通じる香港で足を運びやすい「ビストロ・エルジン」は、四川料理と北京料理の両方を楽しむことができるお店です。高級感ある内装で、中国の雰囲気がたっぷり味わうことができます。もちろん四川料理の味に定評があります。

「ビストロ・エルジン」のメニューは日本語表記の物があります。もちろん日本語での注文もＯＫ。味も日本人好みの四川料理です。海外からのお客が沢山集まる高級レストランとなっています。

13.重慶（旧北京食府）

「重慶（旧北京食府）」は、北京料理の専門店ですが、その中のメニューに少しだけ四川料理が入っています。店内は外国人でおおにぎわいで、真っ赤の店内にはいつもお客の笑い声が絶えません。人気メニューの一つに、大ぶりのトウガラシが丸ごとたくさん入っているカエル料理。一度チャレンジしてみてください。

辛いものが苦手な方でも、安心して四川料理をいただくことができるお店です。辛いものが苦手な香港人が通っているお店だけあって、辛くない四川料理もありますから、これらを主に注文することができます。

14.Lumiere,Sichuan bistro+ bar　亮明居

ビクトリアハーバーを望む立地にある、高級レストラン「Lumiere,Sichuan bistro+ bar　亮明居」。最高級のレストランだけあって、優雅な景色を眺めながら、美味しい四川料理をいただくことができるお店です。シェフが四川省出身だけあって、本格四川料理と創作料理の結合を楽しむことができます。

店内はすべて高級感あふれる作りになっているので、大切なお客様との食事や、旅の思い出として優雅な時間を過ごすことができます。四川料理の辛さが苦手な方でも、創作されている料理には、舌鼓を打つこと間違いありません！

15.小辣椒

「小辣椒」は、北角駅そばにある四川料理専門店。香港人が通うだけあって、あまり辛くない四川料理もあります。でも、中には、日本人にも「辛い！」と思うような四川料理もあるので注意が必要です。「小辣椒」は、その名も通り「辛い」の意味があります。辛いものが大好きな人には、たまらないお店です。

店内のメニューも豊富なので、自分の好みを店主に伝えて、メニューを選ぶのも一つの手です。ご飯もののメニューや麺のメニューもあるので、自分のお腹と相談してみてくださいね。何を食べても、ランチ時にはご飯とドリンク付きで、とてもリーズナブルな値段でお腹いっぱいいただくことができます。

16.老川皇

香港の旺角付近で美味しい四川料理を探しているなら、「老川皇」がオススメ。庶民度満点の「老川皇」ですが、味はバツグン。地元の方からも人気があるお店です。オススメのメニューは、何といっても「水煮魚片」と人気四川料理の「マーボー豆腐」。真っ赤な料理で後を引く辛さが人気の秘密です。

女性だけでもフラリと簡単に入ることができるお店の雰囲気。実は吳松街や廟街は、夜の時間でも周囲のお店や露天が開いているだけあって、「老川皇」のお店も夜遅い時間でもＯＫなのです。観光次いでに、ぜひ足を延ばしてみてくださいね。

17.渝川菜館

辛いものが苦手な方でも、安心して食べることができる四川料理を提供している「渝川菜館」。香港人のリピーターも多く、人気となっているお店です。人気料理はやはり「水煮魚」。このメニューを目当てに、わざわざ遠くから足を運んでいる方もいるくらいです。

ほとんどの四川料理を食べることができる「渝川菜館」。味の定番もあり、店内はいつも大勢のお客でにぎわっています。「夫妻肺片」や「辣子肥腸」などの、モツ料理も人気があるので、好きな方はぜひチャレンジしてみてもいいかも。

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香港でお気に入りの四川料理店は見つかったでしょうか？辛いものが苦手な香港人でも、リピーターになって何度も訪れているお店ばかりです。香港での思い出作りとして、ぜひ、これら辛いものを出しているお店に足を運んでみてくださいね。日本人の口に合うお店ばかりなので、足を向けないと損しますよ。