日本から6時間！ベトナムってどんなところ？

日本から約6時間で行けるベトナムは、比較的気軽に行ける国です。多くの世界遺産をはじめ、歴史、文化、自然、食事が一度に楽しめるベトナムとはどんな国なのでしょうか？旅行前に概要を知っておきましょう。

1. ベトナムとは？

ベトナムの正式名称は「ベトナム社会主義共和国」。国土は南北に長く伸びており、北は中国、西はラオス、カンボジアと国境を接しています。東は南シナ海に面しています。首都はハノイで、最大の都市はホーチミンです。

公用語はベトナム語です。人口はおよそ9000万人で、世界第12位(2013年)。フランスの植民地時代を知る世代の中には、一部フランス語が分かる方もいらっしゃいます。政治体制は社会主義共和制です。

2. ベトナムの主要観光エリア

国土が南北に長い為、観光地は主に4つのエリアに分けられます。ハノイ(Hanoi)やハロン湾(Halong Bay)がある北部。ダナン(Danang)やホイアン(Hoi An)がある中部。ニャチャン(Nha Trang)やダラット(Da Lat)がある中南部。ホーチミン(Ho Chi Minh)やカントー(Can Tho)がある南部です。

北部

北部エリアには、ベトナムの首都であるハノイがあります。世界遺産のタンロン遺跡や文廟(孔子廟)、ホーチミン廟(写真)などがあります。

また、北部エリアにあるハロン湾(写真)は、世界自然遺産に指定されているベトナムを代表する景勝地です。「海の桂林」とも呼ばれています。変わった形の岩を縫うように進む観光クルーズが有名。

中部

中部では、ベトナムの古都フエが代表的な観光地です。フエの建物群はユネスコの世界文化遺産に登録されています。また、16～17世紀頃には日本人街があったとされているホイアンの古い町並みも世界遺産登録されています。

チャンパ王国の聖地であったミーソン遺跡も中部地区を代表する観光スポットです。壁画のチャンパの女神像(写真)や石造彫刻などは必見。

中南部

中南部の代表的な観光地はニャチャンです。美しい砂浜のリゾートエリアで、最近ビーチリゾートとして人気が急上昇しています。また、中南部には、避暑地として人気のダラットがあります。

南部

南部には、ベトナム最大の都市、ホーチミン市があります。町の活気と喧騒の中、ショッピングやグルメ、観光を楽しむことができます。その他には、水上マーケットで有名な水の都、カントーがあります。

3. 定番の観光スポット

【北部】 絶景を楽しむ「ハロン湾クルーズ」

「海の桂林」との異名が高い景勝地でハノイの東にある湾です。ハロンとは竜が舞い降りる地という意味で、言葉通り竜のような岩が海から突き出しており、その間を縫うようにクルーズ船が進んでいきます。船から眺める夕日や朝日は絶景です。

【北部】 世界遺産「タンロン遺跡」

ユネスコの世界文化遺産。2003年からハノイで発掘されている遺跡です。時代や王朝が変わっても1010年から1804年までほぼ一貫このハノイの地が首都であったため、様々な時代の遺跡が重なって出土している珍しい遺跡です。

【中部】 フエの美しい寺院「ティエンムー寺」

中部フエにある世界遺産。1601年に建立され、高さ21.24mの七層八角形の塔をもつ寺院としてその美しさが有名。各層には仏像が安置されていて、塔の隣には鐘楼もあります。この七層八角形の塔は蓮の花がシンボルとなっています。

【南東部】 ベトナムのパリ「ダラット」

ベトナム中南部の高原地帯にあるダラットは、フランス統治時代に避暑地として開発された街です。フランスの文化を色濃く残し、町並みはまるでパリのよう。ベトナム最後の皇帝「バオダイ」も愛したこの地は、近年観光地として人気が上昇しており、ベトナム人の新婚旅行先の定番にもなっています。

【南部】 ホーチミンの定番観光スポット「統一会堂」

ホーチミン市内にある定番中の定番観光スポットです。南ベトナム政権時代の大統領官邸だった場所をそのまま博物館にしています。内部には内閣会議室や地下司令室など100室以上の部屋があり、一部がそのままの状態で公開されています。ついに1975年に戦車がこの地に踏み込みベトナム戦争が終結しました。

4. ベトナムの定番グルメ

ベトナムに行ったらこれを食べておかなきゃ！という定番グルメをご紹介します。ベトナムの都市を歩いていればどこででも見かけることができる定番中の定番料理です。

フォー

言わずと知れたベトナムの名物料理。専門店をはじめ、レストラン、露店、フードコートなどどこででも売られているベトナムを代表する料理です。街中にはフォーが食べられる食堂や屋台、レストランがたくさんあり、お店によって味も違いますので、ぜひ食べ比べてみて下さい。

生春巻き

ご存知、米粉を原料としたライスペーパーで巻いて食べる生春巻は、野菜や香草、豚肉やエビなどが入ってとってもヘルシー。つけダレはお店によって異なりますが、たいていはヌクマムか味噌をつけて食べます。どこに行っても見かけることができるベトナム料理の定番です。

チェー

ベトナムで観光で歩き回ると絶対に食べたくなるのが甘くて冷たいもの。ベトナムのスイーツの定番チェーは屋台などの庶民的な場所には必ずお店があります。豆、芋、穀類や果実などの食材を砂糖といっしょに煮込んだぜんざいのようなもので、氷と一緒の冷たいタイプと温かいタイプのチェーがあります。