神秘的な鍾乳洞、地底に感動！岩手で洞窟探検をしよう

岩手県は、日本三大洞窟に挙げられる龍泉洞を筆頭に多くの鍾乳洞や洞窟が点在しています。神秘的な地底湖や洞窟を探検して、地球の歴史と自然の謎を感じてみませんか。

龍泉洞・龍泉新洞

青く輝く地底湖が神秘的な龍泉洞は、日本三大洞窟に挙げられる鍾乳洞です。洞窟内に生息する5種類のコウモリとともに国の天然記念物にも指定されています。未公開も含めて7つの地底湖のうち、第3地底湖の透明度は41.5ｍと世界一を誇り、その地下水は日本の名水百選にも選ばれています。すぐ向かいには、1967年の観光整備中に発見された龍泉新洞があり、こちらも見ごたえがある鍾乳洞ですので、龍泉洞に来たら是非見学をすることをおすすめします。

ここの「龍泉新洞」って今から48年ほど前の昭和42年に道路の拡幅工事中に見つかられたものなんだそうですよ。「龍泉洞」のすぐぞ場にあるのどちらも全く異なった物になっていますね。どちらの鍾乳洞もとっても幻想的な物になっていますが、「龍泉新洞」は、お隣の大陸と地続きだったことを物語るシベリアで生息しているヘラジカの骨なども見つかっています。原始人がここに住んでいたという証拠の串や土器もたくさん再現展示されていますので必見ですよ。

滝観洞・白蓮洞

滝観洞は、総延長1132mまで確認されている鍾乳洞です。入口から880mのところに高さ60mのドームがあり、天井から29m落ちてくる滝は壮観です。映画八ツ墓村のロケで使用されたこともあります。 一方、白蓮洞は、滝観洞よりも古い時代に形成された鍾乳洞と言われており、滝観洞と隣接していながらも全く異なった雰囲気の自然造形が見られる鍾乳洞です。現在は2011年の震災の影響で、洞内の見学が休止されています。

「白蓮洞」は、2016年現在、残念ですが東日本大震災の影響で閉鎖中です。ここがまた見学できるようになったら是非洞窟内に祀られている「六地蔵尊菩薩」や「白蓮観世音菩薩」などを参拝してみてはいかがでしょう。「滝観洞」の轟音が響く洞窟の滝がある「天の岩戸の滝」は何か神がかった空気感ですね。ここの洞窟は行程が長いので往復の時間をよく考えて見学に行くといいでしょう。「上有住駅」から徒歩ですぐですが、JR釜石線本数が限られているため気をつけたいとこです。

安家洞

安家洞は、総延長約23,702mもある日本一長い洞窟です。鍾乳洞の全貌は未だ明らかになっていませんが、すべてのタイプの鍾乳石がほとんどみられる天然記念物に加え、三陸ジオパーク、ジオサイトに指定されています。

昭和55年に国の天然記念物に指定された「安家洞」は長いですね～。23キロメートルって言ったら東京の日本橋から東海道を行くと、だいたい川崎市と横浜市の境くらいまでの距離ですよ！洞窟の中では1000箇所以上もの分かれ道があるようです。そのうちの東本洞（観光洞）の洞口から約550メートルが一般公開されていますね。入洞の時にはヘルメットと長靴と合羽が渡されこれらを着てイザ！入洞です。観光化された洞と違い低く屈まないと行けなかったり、薄暗かったりと、とってもワイルドな洞窟になっていますよ。

幽玄洞

岩盤上で日本初の化石が発見され、洞内に様々な鍾乳石と地底湖がある幽玄洞は、3億5千年前の地層で日本最古の鍾乳洞と言われています。ひょうたん池や水深10ｍ以上もある地底湖「エメラルドの浄魂の泉」がよく知られていますが、それ以上に注目なが、他の鍾乳洞では見られない全国でも最も古い地層が見られることです。景観と渓流で有名な猊鼻渓からも比較的近い場所にありますので、観光で立ち寄ってみたい場所です。

古生代の地層を間近で見られて体感できるなんてここだけでしょう！日本の化石のメッカともいわれていますね。長い時の流れを感じさせられます。ここの見学路の階段などには滑りにくいように人工芝が貼られていたり、手すりにはテープが巻かれていたりと、きちんと整備されているのでお子様と一緒に来て自由研究などの題材にするにもいいでしょう。現在でも水質の変化が少ない海に棲む生きた化石の「ウミユリ」の化石が日本の岩盤上で初めて見つかったところでもありとっても鑑賞深い洞窟です。