奥大井湖上駅はどんな駅？利用する前に知っておきたい6個の基礎知識

今回は、静岡県にある奥大井湖上駅をご紹介していきます。奥大井湖上駅は秘境駅とも呼ばれており、大勢の秘境ファンが足を運ぶ人気のスポットで、長島湖のダム湖突端に位置しています。赤い鉄橋を優雅に渡る鉄道はまるで映画のワンシーンのよう！とても絵になる光景です。写真に絶景を収めたいという人が多いのも納得ですね。この場所に行くという方は、是非この記事を参考にしていただければと思います。

奥大井湖上駅とは？

奥大井湖上駅とは、静岡県榛原郡川根本町梅地にある大井川鐵道井川線の駅です。
また周辺に民家等がないので、さながら陸の孤島の様相を呈しています。そのため「秘境駅」に数えられることもあります。 また当駅のホーム上には、Happy Bellという「幸せを呼ぶ鐘」があります。

なんでこんな場所に駅があるの？っと思われるような、接岨湖（せっそこ）と言うダム湖に突き出た半島の様な場所にあり駅を通る線路は、これまた凄いことに湖畔を走っているのでは無く湖上の真ん中を鉄橋を要して横断していて「奥大井湖上駅」を通過しています。いわゆる駅のある半島を橋脚代わりにしているんですね。駅自体は風景などを楽しむ観光客が乗降するだけで単式の1面ホームで屋根もなく簡素な造りになっています。駅にはレイクコテージ奥大井と言う休憩場所もあって景色とお弁当を楽しむのにいいですよ。

乗り入れる路線

乗り入れる路線は１本です。
①井川線
以下に奥大井湖上駅の時刻表を載せておくのでご参考にしていただければと思います。 http://ekikara.jp/newdata/station/22428121.htm

ダム建設のために使用されていた専用鉄道だったことから、トンネルや橋が多く大井川にそって大半を自然豊かな場所を通過する大井線は、住宅街などを結ぶことは無く観光客がその利用者の大半を占めています。なので奥大井湖上駅だけではなく秘境駅と言われるものが多くみられる路線でもあるんですね。2枚または3枚のラックレールが設置してあり車両にある歯車とかみ合わせて駆動させ急勾配を行き来させるアプト式も使われているため、「南アルプスあぷとライン」とも言われていますね。この駅には県道側にちゃんと駐車場もありますので、ハイキング気分で訪れてみてはいかがでしょう。

周辺観光スポット

夢の吊橋

長さ90ｍ・高さ約8ｍの大吊り橋で寸又峡の象徴的存在の橋です。
大間ダムでせき止められたエメラルドグリーンの湖面を眼下にし、歩く部分には簡単な板を渡しただけで、進むにつれ少し揺れるのでスリル満点ですよ。 遊歩道の途中にはこの吊橋を見下ろす地点があり、絶好のカメラアングルとなっています。

ここも大間ダムと言うところに架かっている吊橋です。奥大井湖上駅は静かで売店もなくまさに秘境を地で行くような雰囲気ありますが、夢の吊橋がある寸又峡温泉はさすが温泉の観光地としてあるだけあって、有料駐車場の周りには売店などがかなり出ています。花崗岩を多く川底が太陽光に反射して見事なグリーンの水面が観れると言う観光スポットなんですね。トリップアドバイザーで死ぬまでに一度は渡ってみたい橋のトップ10に入った程素敵な吊橋なんです。

寸又峡温泉

大井川の上流、秋の紅葉では東海随一といわれる寸又峡にあります。
飛竜の滝をはじめ、数多くの滝もあり、また温泉街から少し行ったところには長さ９８ｍの夢の吊橋という吊橋がかかっています。 宿は近代的な旅館やロッジ風、山荘風のものなどあり、全体に明るくアカぬけた感じでおしゃれです。 泉質は硫黄泉なので、湯はスベスベしてなめらかな肌をつくることから、美女づくりの湯として知られていますよ。女性におすすめです。

大井鉄道で近い駅は「奥泉駅」ですね。近いと言っても車で県道77号線を20分程行った場所にあります。県道77号川根寸又峡線の終点になります。ちょうど夢の吊橋と大井鉄道の奥泉駅の中間にある温泉地です。ここには町営の露天風呂や旅館がありオートバイなどのツーリングの名所にもなっているそうで週末になると多くのツーリング客で賑わっています。湯楽戯手形（ゆらぎてがた）と言う町営露天風呂などを含めた3箇所の寸又峡温泉が楽しめる手形もありお得に温泉を楽しめる物もあります。

川根温泉ふれあいの泉

大井川に寄り添い、緑多き山々に囲まれた日帰り温泉です。
日本では唯一露天風呂からSLを見ることができる温泉として有名ですね。川根温泉ふれあいの泉は、露天風呂をはじめ大浴場や水着で楽しめる温水プール、サウナ、寝湯、ジャグジーのバーデゾーンなどさまざまな温浴施設がそろっており、地元の人々はもちろん町外からもたくさんの人が訪れます。 泉質はナトリウム塩化物泉で神経痛、筋肉痛、疲労回復や美肌にも効果があります。

大井川鉄道の奥大井湖上駅を堪能した帰りにそのまま汽車に揺られて「川根温泉笹間渡駅」で降りたら徒歩5分の場所にある道の駅なんです。露天風呂からＳＬ機関車を観れることでも有名な温泉しせつです。鉄道好きや子供にとっても人気ですね。「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」などと江戸時代に詠われた大井川ですが、その川に架かる鉄橋とＳＬの眺めは素晴らしい景色になっています。茶摘みなどの体験もできるそうなので紅葉シーズンや初夏には最高の観光地ですね。

天狗石山

長島ダムのダム湖南側に位置する山です。奥大井湖上駅からのアクセスが人気です。

天狗石山とは？

天狗石山は標高1366mの美しい景観を持つ山です。多くの人が奥大井湖上駅を利用して、天狗石山への登山を楽しんでいます。そういえば、天狗という名前の付いた山は全国にたくさんありますね。天狗石山にも天狗にまつわる所以があるのです。

この山には天狗石と呼ばれる特別な石がゴロゴロしているんです。天狗石の集まりが多く見つかっているので、そのままシンプルに天狗石山と名付けられたそうです。

山頂には落葉広葉樹の壮大な森が広がり、秋になると紅葉が素晴らしい山でもあります。山自体は山頂に近付くにつれてなだらかになっていくので、気兼ねなく登山が楽しめます。

おすすめ登山コース

天狗石山へはどのように登るのがベストなのか？そう感じている人も多いと思います。おススメのルートとしては奥大井湖上駅～天狗石山～猿見石山コースでしょう。山頂から朝日岳のガレが見えますよ。その他、奥泉駅～猿見石山～天狗石山のルートを選択する人もいるようです。

また、七つ峰登山口～増田山～天狗石山のルートを辿り、智者山～天狗石山～奥大井湖上駅といったコースも人気があります。体調を整えて登山に挑みたいですね。

天狗石山への登山は景色も良く見どころも多いので楽しいですよ。お出かけの際は、登山用の衣類とトレッキングシューズ、また軽食や水を忘れないようにして下さいね。

長島ダム

奥大井湖上駅の下に広がる長島ダム。グリーンの湖面が美しく輝いています。

長島ダムとは？

長島ダムは寸又峡や接阻峡の大自然の中にあるダムです。有名な黒部ダムなどに比べると小さいです。山間に築かれた「突如現れたダム」というイメージがあります。

長島ダムは国土交通省管轄の特定多目的ダムで、大井川の上流からおよそ84ｋｍの位置にあります。
周辺には「長島ダムふれあい館」があり、ダムについて種類や用途などが学べるようになっています。水力発電以外の目的、洪水調節や水資源開発を目的に使われるのが「多目的ダム」です。

最新の「重力式コンクリートダム」型を取り入れた長島ダム。奥大井湖上駅の大きなアクセントにもなっている重要な施設であり、水道用水や工業用水を貯める大切なダムなのです。

周辺の見逃せない観光スポット

奥大井湖上駅の周辺にある見逃せない観光スポットをご紹介します。

大井川鉄道SL資料館

千頭駅に併設された大井川鉄道に関する資料館。鉄道マニアには必見の観光スポットです。ここでは普段見られないようなSLの部品、SL模型、鉄道ジオラマなどが数多く展示されています。SL模型はレバーを使って操縦することができ、子供も大人も楽しめるコーナーになっています。

SLは乗るだけでも楽しいですが、どういった部品が使用されて構造はどうなっているのかなどが理解できれば、もっとSLへの興味が湧いてくると思います！

マニアにはたまらない「転車台」という手動式のターンテーブルが千頭駅に復元されています。電車の方向転換をする機械ですね。現在は文化財建造物に指定され、産業遺産にもなっているんですよ。

飛龍橋

飛龍橋は近代的でしっかりした橋です。橋から眺める美しい渓谷を見ていると、まるで大自然を独り占めしたような気分になります。山間に青々と茂った森がとても印象的です。

車で訪れる場合は飛龍橋の駐車場を利用するのが一番です。駐車場から橋到着までは周りの景観を楽しみながらウォーキングをするのも良いと思います。

飛龍橋周辺には山の茶屋や長島園などのグルメスポットもありますので、アイスクリームやコーヒーを頂きながら、旅の疲れを癒すことができますよ。

奥大井湖上駅は神秘的な要素を兼ね備えた駅です。無人ということもあるので、静寂感覆う雰囲気がとても素敵です。ホームにあるベルを鳴らせば皆が幸せになれる・・・本当にその思いが叶いそうな不思議な駅とも言えます。湖の上にある駅。ロマンチックなイメージがピッタリですね。