新潟県の日本海沖合にある佐渡島。日本地図で見るとS字型をしており、面積は大阪府の約半分とかなり大きな島でもあります。今回はそんな佐渡島の観光スポットを、歴史を学びながら巡ってみることにしましょう!
佐渡といえば歴史ある「金山」
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奈良時代の頃から佐渡国として発展を遂げてきた佐渡島。古くは歴史的偉人達が流刑にされ最期に辿り着いた場所でもありますが、佐渡が最も発展を遂げたのは江戸時代に入ってからのこと。江戸幕府を支配していた徳川家によって佐渡金山が発見されてからのことなのです。1.金銀採掘で栄華を誇った過去
佐渡といえば金山のイメージが強いですが、実は採掘できるのは佐渡金山ではありません。佐渡金山が発見される50年ほど前に発見された鶴子銀山からは大量の金銀が採掘されていました。佐渡から産出される金銀は、佐渡を直轄領としていた江戸幕府に大きな財をもたらしました。当時は金山を発見して一攫千金の夢を抱いた人々や採掘に携わる人々で佐渡には多くの人々が集まり、世界でも有数の人口密集地となっていたと言われています。
2.「佐渡金山遺跡」で採掘時代をリアルに体験
坑道を見学するコースは、ガイドツアー付きのものや当時の様子を再現したジオラマが展示されているものなど種類も色々!中でもおすすめなのはノミ跡まで残された当時のままの坑道を探索できる「ガイド付 山師探検ツアー」。体力に自信のある方はぜひ挑戦してみてください!
■ 基本情報
- ・名称: 佐渡金山
- ・住所: 新潟県佐渡市下相川1305
- ・アクセス: 両津港からバスに乗り換え「佐渡金山」下車すぐ
- ・営業時間: 8:00~17:30(11月~3月は8:30~16:30)
- ・電話番号: 0259-74-2389
- ・公式サイトURL: http://www.sado-kinzan.com/
3.「佐渡相川ふれあいガイド」もオススメ
佐渡金山を見学したあとは金山で栄えた街、相川町を巡るガイドツアーに参加してみてはいかがでしょうか?相川町には佐渡金山と共に歩んできた歴史が、今でも史跡として数多く残されています。佐渡相川ふれあいガイドのうれしいところは、モデルコースだけでなく希望した場所を巡るフリープランが用意されているところ。行きたい場所にガイド付きで確実に行けるというのがうれしいですね。初めての方には選べる3つのモデルコースもありますよ♪
■ 基本情報
- ・名称: 佐渡相川ふれあいガイド
- ・住所: 新潟県佐渡市相川羽田町15
- ・定休日: 年末年始のみ
- ・電話番号: 0259-74-2220(月~金の8:30~17:00で受け付け)
- ・公式サイトURL: http://www.visitsado.com/05plan/06guide_o/04.shtml
見どころは昔と変わらぬ佐渡の「自然」
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島といっても佐渡島の面積はかなり広く、島内には豊かな自然環境が存在しています。1000メートル級の山々が連なる北の大佐渡山脈、小高く温暖な風景の広がる南の小佐渡山脈、そしてその山脈にはさまれるようにしてある国仲平野。ここが島だということを忘れさせてくれるほどの光景を見せてくれます。4.カンゾウの花咲く頃に「大野亀」
海にせり出すようにしてそびえる、標高167メートルの巨大な一枚岩が大野亀。日本三大巨石の一つにも数えられる大野亀があるのは、佐渡島の北端近く。遠く海の向こう側から眺めるだけでも、その迫力が味わえるほどの巨石です。大野亀に訪れるなら、おすすめの季節はトビシマカンゾウの咲く初夏の頃。岩山に生える緑とトビシマカンゾウの優しい黄色が心を穏やかにしてくれます。
■ 基本情報
- ・名称: 大野亀
- ・住所: 新潟県佐渡市願
- ・アクセス:バス停「大野亀」(内海府線)より徒歩約1分
- ・営業時間: 終日開放
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0259-23-3300
- ・公式サイトURL: http://www.visitsado.com/03amuse/02nature/scene-find-id.php?id=e700003
5.遊覧船から望む絶壁!奇岩!「尖閣湾」
佐渡島の西海岸、姫津から北狄まで約4キロに渡って続く5つの湾を総称して尖閣湾と呼びます。高さ約30メートルの絶壁が特徴的な尖閣湾は、非常に美しい光景が見られる景勝地として知られています。尖閣湾を楽しむのにおすすめの方法はグラスボートでのクルーズ!展望台からの景色とは異なり、絶壁の迫力を満喫することができますよ♪もちろん、グラスボートなので水中の様子もばっちり見ることができます。運がよければ魚をとる海鳥が間近で見られるかも!
■ 基本情報
- ・名称: 尖閣湾
- ・住所: 新潟県佐渡市北狄
- ・アクセス: 両津港から車で50分
- ・営業時間: 終日開放
- ・電話番号:(0259)75-2311
- ・公式サイトURL: http://ageshima.eek.jp/
国内初「世界農業遺産」認定された島
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世界農業遺産(GIAHS)とは国連食糧農業機関(FAO)が認定する、生き物と農業がうまく共存できている環境や景観のこと。佐渡市は「トキと暮らす郷づくり」を進める里山として平成23年に世界農業遺産として登録されたんですよ!それを感じられるスポットをご紹介します。6.マチュピチュ遺跡のような「小倉千枚田」
http://jasado-gallery.blogspot.jp/2015/05/blog-post_17.html
美しい棚田の風景が広がる小倉千枚田。元々は江戸時代ごろに金山で働く人々の食糧を生産するため開墾された田んぼで、一時期は生産性などの問題から廃れかけたものの平成20年から管理・保全活動が開始され美しい風景が再び見られるようになりました。まるでマチュピチュ遺跡のように広がる棚田は、季節によって見せる顔を変えてくれます。田植えを終えて緑が茂る夏、黄金の稲穂の実る秋、厳しい寒さの中雪に覆われる冬、そして雪解け後新芽の萌える春。それぞれの季節にそれぞれの魅力があります。
■ 基本情報
- ・名称: 小倉千枚田
- ・住所: 新潟県佐渡市小倉
- ・アクセス: 両津港より車で35分
- ・営業時間: 終日開放
- ・電話番号: 0259-55-3589
- ・公式サイトURL: http://sadotanada.com/tanada/ogura/
7.トキを間近で見られる「トキの森公園」
佐渡島といえばトキが有名ですね。豊かな自然環境と美しい農業の元に、かつては島内のあちこちで生息していたトキ。今では個体数が激減し、日本産のトキは絶滅してしまいましたが、今でも佐渡島にある佐渡トキの森公園ではトキの姿を見ることができます。佐渡トキの森公園は、飼育されているときを間近で観察することのできる珍しいスポット。あざやかな赤色の顔や、ドジョウを水から上手にすくって食べる姿をぜひとも見学してみてくださいね!
■ 基本情報
- ・名称: 佐渡トキの森公園
- ・住所: 新潟県佐渡市新穂長畝383-2
- ・アクセス: 両津港より車で約20分
- ・営業時間: 8:30~17:00
- ・定休日: 月曜日(3月~11月は無休)、年末年始
- ・電話番号: 0259-22-4123
- ・料金: 高校生以上400円、小中学生100円
- ・公式サイトURL: http://tokinotayori.com/
8.農作業体験ができるツアー
佐渡の自然を堪能するのにおすすめなのが、佐渡観光協会の開催している佐渡エコツアーガイド!原生林の巨木を見ながらトレッキングをしたり、のどかな里山の風景を地元ガイドの方のお話しを聞きながら巡ってみるのはいかがでしょうか?こちらのツアーの魅力は、地元ボランティアの運営するビオトープで農作業体験ができること。実際に田んぼに入って見る棚田の風景は一味違ったものがありますよ♪
■ 基本情報
- ・名称: 佐渡観光協会
- ・住所: 新潟県佐渡市両津湊353
- ・電話番号: 0259-27-5000
- ・公式サイトURL: http://www.visitsado.com/05plan/06guide_o/01.shtml
「佐渡グルメ」はお土産にもピッタリ
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佐渡の魅力で忘れてはならないのが、佐渡のご当地グルメ。佐渡島にはお土産にもぴったりな、おいしい特産品が色々とそろっています!9.磯薫る特産品「いごねり」
http://sado-chiiki-okoshi.blog.jp/tag/%E9%A3%9F
いごねりは、乾燥したエゴノリ(いご草)を煮溶かして固めた佐渡の代表的な郷土料理。きしめんのように細く麺状に切ったら、ネギやショウガなどの薬味をかけて醤油や酢みそでいただきます。いごねりの魅力はツルツルとしたのどごしと、爽やかに香る磯の香り。海藻で作られたヘルシー食品というのもうれしいですね。佐渡に行くとパックに入った状態のいごねりが販売されているので、お土産として買って帰るのに最適です!
10.濃厚な甘さ「おけさ柿」
http://lescles.jp/wordpress/?p=1211
佐渡島の中でも羽茂地区で栽培がさかんなおけさ柿は、戦前から生産されている佐渡の代表的な農作物の一つ。八珍柿という渋柿を品種改良して作られたおけさ柿の魅力は、濃厚な甘みとまるでゼリーのような舌触りにあります。秋の季節にしかとれないおけさ柿ですが、おけさ柿タルトやおけさ柿カレーなどおけさ柿を使ったお土産も色々あって年中楽しめるのがうれしいところ。おけさ柿をモデルにしたゆるキャラグッズも可愛いですよ!
11.峠の茶屋の味「沢根だんご」
http://sado-tabi.blog.jp/archives/9613628.html
佐渡のご当地スイーツといえばコレ!沢根だんごは江戸時代から峠の茶屋の甘味として販売されていたもので、佐渡で作られたコシヒカリを使用して作られたまさにご当地スイーツなのです。沢根だんごの面白いところはその食べ方。そのまま食べてもよいのですが、一度さっと氷水にくぐらせて食べると白玉のようなもちもちとした食感が楽しめます♪佐渡の玄関口である両津港の待合でも販売されているので、ぜひお土産にしてみくださいね!
佐渡に泊まるならこのお宿!
旅行といえばはずせないのが宿泊施設。せっかく佐渡島まで海を渡って旅行に行くんだったら、宿泊してゆっくりと観光地を巡りたいですね。今回は佐渡島の中でもおすすめの宿2つをご紹介致します!12.夕陽百選の宿「ホテル大佐渡」
佐渡の美しい風景を眺めながら宿泊できるホテル大佐渡は、特に美しい夕日が見られることで話題のホテル。雄大な日本海に夕日が沈み、海がゆっくりと赤く染まる美しい光景を大浴場や露天風呂から眺める贅沢な旅行プランはいかがでしょうか?ホテル大佐渡のもう一つの魅力は交通アクセスの良さ。両津港からは離れているものの、佐渡金山から近い場所にあるため相川の街を巡るのにおすすめのホテルです。
■ 基本情報
- ・名称: ホテル大佐渡
- ・住所: 新潟県佐渡市相川鹿伏288-2
- ・アクセス: 両津港から車で約50分
- ・チェックイン: 15:00~20:00
- ・チェックアウト: 10:00まで
- ・電話番号: 0259-74-3300
- ・公式サイトURL: http://www.oosado.com/
13.時を忘れるモダンなおもてなし「浦島」
せっかく泊まるのであれば、ホテルもオリジナルのサービスなどがあるとうれしいですね。浦島は近代的な建物とモダンなサービスが話題のホテルで、雑誌などでも話題のお宿なんです!浦島で一番人気なのは、佐渡の食材をふんだんに使用した本格フレンチのお食事。おいしい日本海の海の幸がおしゃれな料理になって食卓に登場します。他にも、同じく佐渡の食材を利用した日本料理も提供しており、胃袋まで満足できるホテルとしても知られています♪
■ 基本情報
- ・名称: 浦島
- ・住所: 新潟県佐渡市窪田978-3
- ・アクセス: 両津港から車で約30分
- ・チェックイン: 15:00から
- ・チェックアウト: 10:00まで
- ・電話番号: 0259-57-3751
- ・公式サイトURL: http://www.urasima.com/
佐渡まではフェリーで訪れましょう!
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空港のある佐渡島ですが、現在はすべての便が運休中。佐渡へのアクセスは新潟県からのフェリーに頼ることになります。今回はその中でも新幹線などからアクセスしやすい2路線をご紹介致します!14.新潟港〜佐渡島 両津港
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佐渡島の代表的な港が両津港。島の東部、ちょうどS字のくびれた部分にある港です。両津港へのアクセスがある新潟港は、新潟駅や新潟空港からバスで向かうことができ大変便利な場所にあります。両津港の魅力は、佐渡島内での移動のしやすさ。港ですぐレンタカーが借りられるのはもちろん、観光地に向かう路線バスのアクセスが非常に良いのが魅力です。お土産やさんもあるので、帰りがけにお買いものが楽しめるのもうれしいですね。
15.直江津港〜佐渡島 小木港
http://blog.livedoor.jp/tochanisao/archives/2006-06.html
佐渡島の代表的な港として両津港と並ぶのがこの小木港。新潟県の直江津港からアクセスすることができる港で、佐渡島の最南端にある港です。レンタカーでなく自家用車を島内に持ち込みたいときには断然小木港がおすすめ!直江津港は北陸自動車道上越ICから車で約10分の位置にあり、車でのアクセスがとても便利なんです♪電車での旅行をお考えの方は、北陸新幹線上越妙高駅から連絡バスが運行しています。
自然やグルメ、歴史などあらゆる楽しみ方ができる佐渡島。聞いたことはあっても行ったことはないという方が多いのではないでしょうか?ガイドブックだけでなく、実際に佐渡島の空気を堪能するのがおすすめですよ!
素材提供:トリップアドバイザー