http://www.confiscatedtoothpaste.com/weird-wonderful-and-lonely-places-i-have-sp…
日本ではクリスマスはカップルや友人と過ごす日として定着していますが、世界には様々なクリスマスの過ごし方があります。そこで今回は、世界各地のユニークなクリスマスを紹介したいと思います。クリスマスシーズンにどこかに出かけようと思っている人、または「クリスマスにちなんだ面白エピソードを忘年会で披露したい!」なんていう方はぜひ読んでみてくださいね。
1.まずは定番!ドイツのクリスマス
クリスマスといえば、ドイツのクリスマスマーケット。国内150か所以上の町で開かれるドイツの一大イベントで、飾りやお菓子、ワインなど、クリスマスにちなんだ色んな物が売られます。世界三大クリスマスマーケットがすべてドイツに集結しているほど、国内は大盛り上がり!
USACE Europe District
ところでドイツにはサンタクロースが2人いるって、知っていましたか?12月6日の聖ニコラウス祭の時にやってくるサンタさんと、25日に煙突からやってくるサンタさん。2人のサンタさんからプレゼントもらえるなんて、ドイツの子どもたちはラッキーですね!■ 基本情報
- ・国名:ドイツ連邦共和国
- ・人口:8,094万人(2014年)
- ・面積:35.7万平方キロメートル(日本の約94%)
- ・首都:ベルリン(最も有名なクリスマスマーケットはニュルンベルク)
- ・宗教:キリスト教(約63%)※2008年のデータ
- ・日本との時差:7~8時間
2.二度楽しめる!ロシアのクリスマス
-5Nap-
ロシア正教のクリスマスは1月7日なので、ロシアではクリスマスが新年の後にやってきます。中には12月25日のクリスマスもお祝いする人もいるので、「ロシアには一年に二度クリスマスがくる」と言われていて、さらに新年も盛大にお祝いをするため、この時期はずーっとお祝い続き!とはいっても、基本的には温かい料理とプレゼントとともに、家族でゆったり過ごします。
dmytrok
ロシアのサンタさんは青や黄色の服を着ていたり、娘を連れていたりと、とてもユニークです(正確にはサンタではないのですが)。ロシアのサンタさんは何と住所が公開されていて、直接会いに行くこともできるんです。どうしても欲しいおもちゃがあったら、直談判しに行きましょう! Rodrigo Soldon 2
ロシアの多くの町でヨールカという大きなモミの木が飾られ、このツリーの近くで花火が打ち上げられます。ヨールカの周りがアイスリンクになっていることも多く、休暇中はスケートをする人々で賑わいます。■ 基本情報
- ・国名:ロシア連邦
- ・人口:1億4,306万人(2012年1月)
- ・面積:約1,707万平方キロメートル(日本の45倍)
- ・首都:モスクワ
- ・宗教:ロシア正教,イスラム教,仏教,ユダヤ教など。
- ・日本との時差:5~6時間(モスクワ)
3.みんなで幸せを分かち合う日。フィリピンのクリスマス
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東南アジアで唯一のキリスト教国であるフィリピンでは、クリスマスは最も大切な日とされています。フィリピン人はみんなクリスマスのお祝いが大好きで、早ければ9月からお店ではクリスマスソングが流れ始め、徐々にパロル(下の写真)というカラフルなランタンやオーナメントなどで町中が色鮮やかに飾られていきます。
michael_swan
クリスマスイブは多くの人が教会のミサに参加します。そしてその後は、朝までパーティー!ドアをオープンにし、来た人には誰にでも食事を振る舞うという家も多く、知らない人も一緒に歌って踊って沢山食べて、特別な夜をみんなで楽しみます。フィリピンへ行くとみんなから「次はクリスマスにおいで!」と言われます。それだけフィリピンの人たちにとってクリスマスは特別なんですね。敬虔なクリスチャンが多く、そしてとびきり明るくて気さくなフィリピンの人々ならではの、心温まるクリスマス。いつか行ってみたい!
mark.hipolito
■ 基本情報
- ・国名:フィリピン共和国
- ・人口:約9,234万人(2010年フィリピン国勢調査)
- ・面積:299,404平方キロメートル(日本の約8割)
- ・首都:マニラ
- ・宗教:83%がカトリック、その他キリスト教が10%、イスラム教5%
- ・日本との時差:1時間
4.サンタがサーフィンで登場!オーストラリアのクリスマス
http://theinspirationroom.com/daily/2012/aldi-perfect-aussie-christmas/
真夏にクリスマスがやってくるオーストラリアでは、サンタさんがサーフィンで登場します!日本やヨーロッパのクリスマスとは雰囲気が全く違いますが、この日が特別であることはオーストラリアの人にとっても同じ。大切な家族や友人と特別な料理を食べて、盛大にお祝いします。 Victory & Reseda
典型的なオーストラリアのクリスマス料理は、海老やロブスターなど、新鮮なシーフードを使ったバーベキュー!クリスマスの時期は漁港の市場がとても混み合います。青空の下でBBQをしながら過ごすクリスマス、ぜひ一度体験してみたいです! mikecogh
■ 基本情報
- ・国名:オーストラリア連邦
- ・人口:約2,294万人(2013年3月。豪州統計局)
- ・面積:769万2,024平方キロメートル(日本の約20倍)
- ・首都:キャンベラ
- ・宗教:キリスト教64%、無宗教19%(2006年国勢調査)
- ・日本との時差:0.5~2時間(場所によって異なる)
5.道路を閉鎖?ベネズエラのクリスマス
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南米にある、自然豊かな国ベネズエラは、国民の大半がカトリック教徒です。そんなベネズエラの首都カラカスでは、クリスマスに行われる面白い習慣があります。 http://delightfull.eu/blog/2012/12/top-ten-bizarre-christmas-traditions/
クリスマスの時期(12月16日~25日まで)、早朝から町の道路を車両通行止めにし、住民はクリスマスのミサに参加するために、スケートボードやローラースケートで教会へ向かうんです!みんなで「イエス様が生まれる!」と叫びながら、町の中を駆け抜けます。親は子どもたちをいつもより早めに寝かしつけ、翌日の早朝に備えるそうです。不思議な風習ですが、車のない広い車道で思いのままにスケートボードを滑らせながらみんなで教会に行くなんて、なんだか楽しそうですよね!
■ 基本情報
- ・国名:ベネズエラ・ボリバル共和国
- ・人口:2,990万人(2012年,世銀)
- ・面積:912,050平方キロメートル(日本の約2.4倍)
- ・首都:カラカス
- ・宗教:カトリック76%、その他プロテスタント、ユダヤ教、イスラム教など
6.悪魔が町を練り歩く。オーストリアのクリスマス
Giulio GMDB
ヨーロッパ中部にあるオーストリアには、クランプスという悪魔の伝説があります。これ、よい子にプレゼントを配るサンタクロースとは対照的に、悪い子に罰を与える悪魔なんです。12月の前半2週間にわたって若者がクランプスの扮装をし、子どもを脅かしながら町を練り歩きます。 weisserstier
そしてオーストリアの多くの家庭では、12月に入ると上の写真のようなものを用意します。これは『アドヴェントクランツ』と呼ばれる、モミの木に4つのロウソクを埋め込んだ飾りで、クリスマスまでのカウントダウンをするものなんです。毎週日曜日に1本ずつ火を灯していき、4本全てに火が灯ると、ついにクリスマス!ということになります。これがあったら、クリスマス当日だけでなく、それまでの過程もワクワク楽しめそうですね!
■ 基本情報
- ・国名:オーストリア共和国
- ・人口:約850万人
- ・面積:約8.4万平方キロメートル(北海道とほぼ同じ)
- ・首都:ウィーン
- ・宗教:カトリック約63.1%、プロテスタント約3.55%、イスラム約6.8% ・日本との時差:7時間
7.子どもも大人も大騒ぎ!ハイチのクリスマス
Ricymar Photography (Thanks to all the fans!!!!)
中米の島国ハイチのクリスマスのお祝いは、とってもにぎやか!イブの夜は多くの家が夜中まであいていて、子どもたちは自由に近所の家を行き来して遊びます。一方で大人たちは、小さい子の面倒を年長の子に任せてパーティーや教会のミサに行き、踊ったり歌ったりご馳走を食べたりして夜を明かすそうです。子どもにも大人にも最高に楽しいクリスマスですね!
CDC Global Health
しかし2010年の震災の影響で、近年は楽しいクリスマスを過ごせない人も多いようです。早く復興して、また思いっきりクリスマスを楽しめるようになることを願っています。■ 基本情報
- ・国名:ハイチ共和国
- ・人口:1,046万人(2014年 世銀)
- ・面積:27,750平方キロメートル(北海道の約1/3)
- ・首都:ポルトープランス
- ・宗教:キリスト教(カトリック、プロテスタント等)、ブードゥー教など
- ・日本との時差:13時間
以上、7つの国のクリスマスを紹介しました。行ってみたい国はありましたか?他にも世界には面白いクリスマスの習慣がまだまだ沢山あるので、クリスマスや年末年始に海外へ出かける予定の方は、行く前にその国のクリスマスについて調べてみると、きっとさらに面白い旅になると思います!