湯野上温泉の旅館7選。懐かしくてほっこり温まります。

湯野上温泉の旅館をご紹介します。ここは福島県の会津地方の南、下郷町（しもごうまち）の大川の渓谷沿いにあります。豊かな自然に恵まれ、山々の緑に囲まれた風情ある街並みが楽しめます。電車で訪れると、茅葺き屋根の駅舎が旅情を盛り上げてくれます。この地では湯巡りを実施しており、こけしの形をした手形を持っていけば、様々な立ち寄り湯を堪能することができます。そんな古き良き街の、どこか懐かしい昭和の香りが漂うおすすめ宿をお届けします。筆者のおすすめ度付きですので参考にしてくださいね！

1. 藤龍館

わたしのオススメ度：★★★★★

藤龍館は、湯野上温泉の温泉街の中ほどの、大川の渓谷沿いの斜面に建つ温泉旅館です。全室12部屋しかありませんが、全て二間以上の広さのある離れ風の部屋になっており、しかも、全室に源泉かけ流しの露天風呂もついています。

藤龍館が斜面に建っていることから、全ての部屋が渓谷に面しており、窓から渓流沿いの景色が眺められ、また、川のせせらぎを聞ききながらリラックスすることができます。また、食事は、地元会津の旬の食材を使い、郷土料理を盛り込んだ「会津風懐石」です。

ここの温泉の泉質は無色透明でアルカリ性単純泉で、お肌に優しい温泉です。各部屋にお風呂があるほか、大浴場と付属の露天風呂もあるので、広いお風呂にも入ることができます。

温泉のお湯は、無色透明のアルカリ性単純泉です。とてもやわらかい湯触りで、お肌にお優しく、クレンジング効果もあるそうですよ。大浴場の男性と女性の露天風呂は、大きな岩を隔てて別れていて、お互いの顔を見ることができませんが、会話を詩ながら入ることができるというとってもワイルドな作りになっています。そんなワイルドな造りになっているから女性にはもう一つ、渓谷を望める露天風呂が用意されているので、安心です。岩を背に、パートナーと楽しく話をするのもいいですし、女性だけでゆったりとした時間を過ごすのも楽しいでしょうね。

2. 旅館 新湯

わたしのオススメ度：★★★★☆

旅館 新湯も、湯野上温泉の温泉街の中ほどの、大川の渓谷沿いの斜面に建つ温泉旅館です。創業が明治という老舗で、渓流に面した大きな露天風呂が自慢の温泉宿です。

渓流の近くに建っているので、窓を開ければ部屋からは渓流のせせらぎが聞こえてきます。周囲の自然が感じられる大きな露天風呂は混浴ですが、女性専用の時間が設定されています。なお、館内の全てのお風呂は、源泉１００％かけ流しになっています。

食事は、鮎やハヤ、イワナといった川魚を中心に、地元の野菜をふんだんに使った女将自ら調理したおいしい料理が頂けます。

露天風呂はホテルの裏口から階段を降りて行った先の渓流沿いあり、渓谷の向こう側に鉄道が走る姿をみることもでき、風情がありますよ。湯船になっている岩の一部は源泉が出てきているので茶色く変色しているのも、温泉ファンにはたまらない部分かもしれませんね。ただし、ホテルの部屋が全室渓流を向いていて、遠目ではありますが、露天風呂が見えているので、女性専用の時間でも気を抜かないほうがいいかもしれませんね。源泉かけ流しの男女別の内湯もあるので、どうしても不安な方は内湯でも十分温泉を楽しむことができます。

3. ホテル 洗心亭

わたしのオススメ度：★★★★☆

ホテル 洗心亭は、湯野上温泉の温泉街の北側、大川の渓谷沿いの開けた場所にある温泉ホテルです。このホテルは、周囲を４０００坪の自然林に囲まれており、露天風呂から四季を感じることができます。

ホテル 洗心亭では、イメージキャラクター「こぼうし」を使っています。これは、福島県会津地方に伝わる郷土玩具・縁起物「起き上がり小法師」を基にしたかわいいキャラクターで、「こぼうし」を使ったグッズには、「無病息災」「家内安全」のお守りとして人気があります。

湯野上温泉は、単純泉で、クセのない源泉のため、無味無臭・無色透明で、昔からや温泉で野菜をゆでたり、ご飯を炊いたり、お茶をたてたりと一般的に飲用でも使われていたのだとか。こちらの宿において、飲泉できるようになっているので、気になる方はぜひ飲んでみてください。温泉につかるのとはまた違う健康増進効果が期待できるそうですよ。緑の森を望む露天風呂、まるで絵画のような外の風景を見れる内湯と、入って、飲んで、見て、と様々な楽しみ方ができる温泉です。

4. 清水屋旅館

わたしのオススメ度：★★★★☆

清水屋旅館は、湯野上温泉の温泉街の中ほどの大川の渓谷沿い、ちょうど会津鉄道の線路脇に建つ温泉旅館です。ここは創業が明治という老舗旅館で、旅館の窓や露天風呂から通過する列車を眺めることができ、鉄道ファンに人気のある温泉旅館です。

清水屋旅館には、敷地内に温泉の源泉があり、５つの露天風呂にその源泉をかけ流しで利用しています。露天風呂は混浴ですが、女性用の時間が設定されています。また、日帰り入浴での利用も可能です。

露天風呂の周囲には桜が植えてあるので、春には満開の桜の下で、温泉を楽しむこともできます。

露天風呂前には憩いの広間があり、自由にソファで読書をしたり、ビリヤードを楽しむことができます。湯上りのちょっとしたひと時にも過ごしやすい場所です。浴場には浴槽とわずかな洗い場があるだけという質素ものですが、何もないからこそ温泉につかるだけというシンプルな過ごし方を堪能することができます。露天風呂は会津鉄道に面した場所にあるので、レトロな電車を目の前で見ることができるのもポイントです。レトロな場所で、何もしない時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

5. 渓谷美の宿 ホテル大坂屋

わたしのオススメ度：★★★☆☆

ホテル大坂屋は、湯野上温泉の温泉街の中ほどの大川にかかる橋の近くにある温泉旅館です。ちょうど渓谷の淵に建っているので、ホテルから大川の渓谷が見渡すことができます。

ホテル大坂屋には、渓谷に面して眺めのいい大浴場、貸し切り風呂、露天風呂があります。また、料理は山菜や川魚などが中心の料理で、特に鯉の旨煮は絶品です。

ホテルには駐車場がありますが、周囲の道路が狭いので、車で行く場合は運転に注意が必要です。

宿には会津の地酒飲み比べプランや、南会津のツーリングをするライダー向きのプランなど、様々なプランが用意されています。屋根付きの駐車場が用意されているので、大切なバイクも安心して駐車できますよ。また、ツーリングのために、朝早く出かける時には朝食をお弁当にしてくれるとのことなので、気持ちのいい空の下でお弁当を広げる楽しさを味わうこともできます。地酒飲み比べプランでは、「男山」・「会津」・「国権」の３種類を飲み比べることができるので、気に入ったお酒があったらお土産にするのもオススメです。

6. 湯季の郷　紫泉

わたしのオススメ度：★★★★☆

湯季の郷　紫泉は、湯野上温泉の温泉街の南の方、この辺りでは大きな集落の中にある、露天温泉のある民宿です。部屋はシンプルで決して広くありませんが、温水洗浄器付きトイレの付いた部屋が８部屋あり、アメニティーもそろっています。

ここには、民宿とはいえ内風呂と露天風呂があります。また、全館温泉床暖房で付いているので、冬でも暖かく過ごすことができます。また、食事は、旬の材料を使った郷土料理や、頭から食べられる人気の岩魚のから揚げなどが頂けます。

とにかく民宿とはいえ、周りの温泉旅館に負けない設備のある宿です。

和の情緒がある吹き抜けのロビーには、羽子板やメンコ、ベーゴマなどがあり、どこか懐かしい雰囲気になっています。壁には書道家でもある宿の主人の作品も飾られていて、見て回るのも楽しいものですよ。外に散策に出かける時には、貴重品などの身近なものを入れて持ち歩ける巾着と下駄のお出かけセットを借りることもできるので、滞在中の温泉街散策がもっと楽しくなりますよ。温泉街には足湯も多いので、散策に出かけてみるのもオススメです。

7. 一期一会のおもてなし　湯宿　にしきや

わたしのオススメ度：★★★★☆

湯宿　にしきやは、湯野上温泉の温泉街の南の方、この辺りでは大きな集落の中にある、明治中期に建てられた古民家を利用した民宿です。古民家らしい梁が見える独特の部屋や、和モダンな部屋など、個性的な７部屋の小さな宿で、源泉かけ流しの温泉と会津の伝統料理を楽しむことができます。

ここの温泉は、ヒノキ風呂と岩風呂で、どちらも源泉を１００％かけ流しで利用しています。また、会津の伝統料理は、ここでしか味わえないものばかり。ぜひ、会津の地酒といっしょに堪能してみてください。

全７室の客室は、一人旅の方専用のお部屋グループで滞在できるお部屋まで、それぞれ雰囲気が異なるお部屋が用意されています。会津に伝わる郷土料理は、今まで聞いたこともないような料理ばかり。お米を８分つぶしにしたお団子「姫しんごろう」はふわふわな食感が特徴で、これにじゅうねん味噌をたっぷりとつけて焼き上げている料理なのだとか。他にもお酒が進みそうな料理もあるので、「これなんだろう？」とか「初めて食べたけどおいしい！」とワクワクしながら食べてみてくださいね。

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湯野上温泉の旅館は豊かな自然と温かい雰囲気が素敵なところばかりでしたね。どのお宿も心からくつろいで滞在できそうです。ここで旅の疲れをいやし、南会津の観光を楽しんでください。近くに昔ながらの宿場町が今も残る大内宿（おおうちじゅく）や、紅葉の時期は特に美しい大川渓谷などの見どころもあります。なつかしい昭和の風情がただよい、都会から訪れればまるでタイムスリップしたような気分が味わえるような場所です。ぜひこころとからだを癒しに行ってくださいね。

素材提供：トリップアドバイザー