国宝の五重塔が魅力的！京都府木津川市にある「海住山寺」について

恭仁京と呼ばれた都『瓶原』の地が一望できる海住山の中腹にある「海住山寺」は、聖武天皇が大仏造立平安祈願の為に良弁僧正に命じて建立させた事がはじまりです。十一面観音菩薩が安置されている事や五重塔など見どころが満載！！

１．「海住山寺」とは？

奈良の大仏の造立工事の無事を願った聖武天皇が東大寺の初代別当「良弁（ろうべん）」に勅願し、十一面観音像を祀ったのが「藤尾山観音寺」。その後、家事で堂宇が焼失した為に笠置寺の貞慶が草庵を営んだことから「補陀洛山 海住山寺」となったそうです。

２. どんな魅力が？

回りが田園と環境的にはのんびりとした場所で、聖武天皇の勅願寺であり弁僧正の創設といった重々しい感じはまったくありません。天皇が直接足を運ぶ勅願寺として、かなり都から離れた感じではありますが・・だからこそ、この近辺の里の民の心の拠り所として長くここに存在したのではないでしょうか。

３．見どころ・お勧めポイント

五重塔

鎌倉時代に建立された「五重塔」は木造の造りで、室生寺の五重塔に次いで小さいものだそうです。一番下の屋根は、飾り屋根「裳階（もこし）」で、屋根の耐久性を高くする為のものだそうです。

全体的に細身の塔に造られていて、六重塔にも見える優雅なものです。通常は心柱が本尊になるので、初層から心柱を造りますがこちらは二層目から心柱が伸びているが特徴です。飾り屋根にしている事などを考えると、従来の初層はこの二層目となるんですよね。

これについては、特別公開の時に内部までみることが出来るので、じっくりご覧下さい！！

十一面観音像

木心乾漆造の南山城では一番古い天平時代の十一面観音像なんです。優しいお顔の小さな観音像で、通常は公開されていないので特別公開時期は見逃せません。

角度によって表情が異なり、凛としたお顔であったり菩薩のようであったりと気持ちが洗われる気がします。細長く慈愛にお満ちた瞳は何をみているのでしょうか・・・

本堂もゆっくりと見て欲しい！！

山門を潜り、境内向かって左手には「五重塔」、正面に「本堂」がみえます。右手には「文殊堂」と「奥の院」がありますが、拝観できるのは本堂のみ。残念な感じもしますが鎌倉時代の役行者像、四天王像に、牙六牙象を拝観することができます。

特別拝観では、五重塔が開扉され内部が公開されます。非常に貴重な事で秘仏を拝観と文化財特別公開が同時と贅沢ですよ。

《2015　秋の特別拝観》

日時：2015年10月31日～11月8日

特別拝観料：一般800円

４．口コミ

海住山寺の国宝五重塔。 https://t.co/s8p7I13mQb

— valygar (@valygar) 2015, 8月 16

こないだ行った海住山寺 五重塔は国宝です pic.twitter.com/3Ry8uz84tB

— ヨシト (@072906bad7f743d) 2015, 6月 29

海住山寺 pic.twitter.com/kmPAPlobbr

— 世界平和正太郎 (@sekaiheiwaxxx) 2015, 6月 28

５．詳細

京都は中心街にスポットがあたりますが、遷都を繰り返し繁栄してきた日本の歴史は様々な場所の潜んでいます。隠れた名所でもあるので、京都旅行の思い出に訪れて頂きたいところ。