神楽坂で人気の銭湯５選。おすすめな場所だけを厳選して紹介

神楽坂といえば、坂の街。飯田橋から坂道を上がり、表通りから少しでもそれると江戸情緒の漂う花街（はなまち）の小径が顔を出します。最盛期には芸者さんが500人を優に超えていたとか。神楽坂の銭湯５選は、そんな小径にある銭湯から始めましょう。

１．熱海湯（あたみゆ）

銭湯は江戸時代が最も栄えました。ちょうど神楽坂芸者さんの最盛期と重なります。神楽坂の表通りから近い細い小道に入ると階段があり「熱海湯階段」と呼ばれます。その昔は芸者さんが、熱海湯で一番風呂に入ってお化粧を整えたあと、夜のお座敷に行った話から「芸者小道」とも言われます。

現在の熱海湯は、1954年（昭和29年）創業で、ずっと、薪と備長炭で沸かしています。番台にいる経営者のご夫婦に入浴料を払って中へ。タオルは無料で貸していただけますし、大浴場にボディソープもシャンプーもありますから手ぶらで来湯OK。

男女湯に共通の壁には富士山の大きなペンキ絵が。外国人も多く来るそうで、浴場入り口には英語のマナー説明が＜Please enjoy Japanese public bath.＞と共に掲示されています。

２. 金成湯（きんせいゆ）

江戸銭湯は、熱い湯が特徴ですが、東西線神楽坂駅から江戸川橋通り側に歩いて5分のところにあるこの金成湯は、まさにその伝統を継いでいます。周りは、ブティック、パスタ店などが並び、ちょうど「西神楽坂」といったたたずまいの中にあります。

浴室は浅風呂、座風呂、サウナがあります。サウナは追加料金が必要なところもありますが、ここは不要です。金成湯は、ビルの1階をつかった「ビル銭湯」。ビル銭湯にしては、脱衣室も、浴室も、天井が高いのです。昭和40年代には、こういった背の高い銭湯がふつうだったのかもしれません。

３．弁天湯（べんてんゆ）

神楽坂からは少し離れるのですが、ここでしか紹介できないはずなので。弁天湯は、都内の銭湯では珍しく、露天風呂がある銭湯です。大江戸線牛込神楽坂から2駅先の若松河田駅と都営新宿線曙橋駅のちょうど真ん中辺りの街中にあります。1957年（昭和32年）の創業で半世紀の歴史があります。

露天風呂を含めて7種類のお風呂とサウナ（別料金）があり、「竜宮の湯」と「桃源の湯」があり、奇数日、偶数日で男女湯が、替わります。ジェット風呂は「七色スイッチ」があります。どうなるか、は行って試してください。銭湯ランナー歓迎（一時預かり可能）の銭湯です。

４．第三玉の湯（だいさんたまのゆ）

東西線神楽坂駅と各線飯田橋駅のちょうどまんなか、両駅から徒歩5分位の、大久保通り沿いにある白銀（しろがね）町にあるレトロ感満載の銭湯です。ここも銭湯ランナー歓迎（荷物の一時預かり可能）です。薬草風呂が名物です。あったまりますねえ。

このほか、強力ジェット風呂とよく冷えた水風呂が人気。水風呂と熱い湯に代わる代わるに入ると身体に良いって言いますよ。最終入店時刻は午前1時と界隈の銭湯ではもっとも遅くまでやっています。ボディソープとシャンプーは常備ですから、タオルだけ持って行けば良いですよ。

５．柳湯（やなぎゆ）

都営大江戸線の牛込神楽坂駅よりも、牛込柳町駅の方が近いです。マンション1階の銭湯です、ということは、このマンションは、「銭湯付きマンション」ということですね。その割に背が高い湯場なのは、やはり伝統。井戸水を薪で沸かしているので、湯量はたっぷり。

木曜、土曜のハーブ風呂が名物です。奥行きがあまり無いためなのか、コンパクトは脱衣所にマーサージチェア、テレビ、体重計など多くの設備があるのはおもしろい。風呂は熱風呂。サウナ室は狭いのですが、スチームが効いて汗がたっぷり出ます。サウナは無料です。銭湯ランナー歓迎(荷物の一時預かり可能)です。改めて分かったのは、最近、銭湯に行く外国人旅行者が結構多いんですね。日本情緒のひとつのあらわれが銭湯ということなんでしょうか。日本人も負けてはおられませんね（笑）