芦北町はどんな町？おすすめ観光情報がわかる熊本県「芦北町」の魅力について

１．芦北町とは

芦北町（あしきたまち）は火の国・熊本県の葦北（あしきた）郡に属する町で、江戸時代には薩摩と江戸を結んでいた薩摩海道の宿場町として大勢の人の往来があった町でした。
また、漁業が大変に盛んな町でして、うたせ船による漁（後述）が行われていることで知られています。

熊本市の南西60ｋｍに位置し、北西部は八山代海に面しています。山間部は球磨川が流れていて自然豊かな町です。人口は約1.7万人（2016年）です。漁業の他、かんきつ類の栽培が盛ん。特に甘夏は日本一の生産量を誇っています。町内には星野富弘美術館、海水浴場、温泉などの観光施設があります。
 

２．芦北町の魅力

芦北町は、温暖な気候に恵まれ、自然と楽しくふれあえる、いや、自然に癒されるありがたさを教えてくれる町のひとつだと思います。コンクリートに挟まれた街から自然豊かな町へ、ひと時の良い意味での逃避をして、身も心もリフレッシュさせてもらえることでしょう。

特産物は、甘夏の他、デコポンが知られています。大関牛、大関米、芦北地酒などもありますよ。うたせ漁の季節には、観光用のうたせ船も出ますのでぜひお楽しみ下さい。4月下旬には、赤ちゃんの土俵入りで知られる佐敷諏訪神社例大祭が催されます。
 

３．芦北町の歴史

芦北町には、貝塚や遺跡など埋蔵文化財が多く、旧石器時代から縄文・弥生・古墳時代などの遺跡も数多く発見されており、古代からの人々の生活の跡が見受けられます。
そういえば、”芦”北町に”葦”北郡、この辺は池や沼が多かったのでしょうか。

町の中心部にあたる佐敷地区にはぶ薩摩街道の宿場が置かれていました。宿場町として栄えた町ですが、現在その面影は残っていません。薩摩街道は、熊本と鹿児島を結ぶ南の大動脈でした。豊臣秀吉を始め多くの人が交わった道として知られています。機会がありましたらぜひ歴史を感じる旅に出て見てください。
 

４．芦北町へ行ったらできること

海に接した芦北町、きれいな海水浴場は夏ならば絶対に行ってみたいところですよね。
汚されていない透きとおる海に南国の気候、もう言葉がありません！
中には、一年を通してビーチバレーができる砂浜などもあるのですから、素敵ですよね！

町内には海水浴場がいくつもあります。御立岬公園海水浴場は熊本県の最大級の海水浴場で、夏には多くの人が訪れます。キャンプ場も隣接しています。鶴ヶ浜海水浴場、マリンパークビーチも人気です。また、町内には温泉センターがいくつもあり、温泉を楽しむことができます。
 

５．お勧め観光スポット

うたせ船

うたせ（打瀬）船は元々は瀬戸の海軍が浸かっていた軍用船で、後に船が網を引いて魚を獲る”うたせ漁”がはじまったそうです。幾枚もの白い帆をかけた船が、真っ青な海に浮かぶ姿はまるで南国の白鳥の様です。
正直かなり お高いですが、歴史がある船でクルージングっと思えば、ねっ！？

真っ白い帆のうたせ船は不知火海のシンボルです。７つの袋網で海の底の獲物を引き揚げる伝統の底引き漁法を行っています。計石港には17隻のうたせ船があり、1981年からは観光船として活躍しています。またトイレやエアコンなど設備が完備されたレディース船があり、船上でお食事をいただくこともできます。
 

赤松館

「赤松館（せきしょうかん）」は後に日本の料理研究家の草分けとして活躍した江上トミの生家です。

トミはここで小学生の頃から母親に料理を仕込まれたとされ、トミの料理のルーツといえる場所ですね。
”高い水準の大工技術を有する近代和風建築”として、主屋をはじめとする９軒の建築物が国の登録有形文化財に登録されています。

赤松館は2016年4月に起きた熊本地震による被害も少なく、5月から通常に開館しています。本格的な数寄屋作りの日本家屋で、館内には明治～昭和初期にかけての道具や生活雑貨などが展示されています。カフェ「米蔵」では、先代当主・藤崎彌熊の英国留学に同行した妻ツネが、英国で仕入れたと思われるカレーレシピを元に作られたカレーをいただくことができます。
 

６．お勧めホテル

２０１５年４月にオープンしたきれいでリーズナブルなホテルです。

HOTEL AZ 熊本芦北店は芦北ICより5分と便利な場所にあります。駐車場は無料、また朝食も無料サービスとなっています。2016年4月の熊本地震の被害も少なく、通常通り営業しています。客室は全室ブロードバンド対応でシングルや2段ベッドルームがあります。

７．お勧め名産グルメ

味噌漬けエビ

海の幸が豊富な芦北町、美味しいエビもたくさん水揚げされます。
獲れたての新鮮な車えびなどを茹でた後、独自の製法で作った風味豊かな味噌に漬け込んだのが「味噌漬けエビ」です。新鮮な素材を使っているので漬けた後の色つやも素晴らしく、お遣い物としても重宝されています。。

テレビ番組でも紹介された、人気の商品です。うたせ船で獲られたアシアカエビを独特の風味のある味噌に漬けこんであります。400ｇで5,150円。火で炙ると味噌の風味が強く出て、お酒のおともにぴったりだそうですよ！　通信販売も行っています。
 

海の幸・乾物

うたせ船漁に代表されるように漁業が盛んな芦北町では、海の幸のオンパレード。

でも新鮮な魚はお土産にできないし？いえいえ、ご安心ください、日持ちする食品も豊富にあります。
タチウオやサバ、アジなどのみりん干しにイリコ、干しエビ、芦北の海苔など持ち帰って自宅でいただいても美味しいものばかりです！

また「道の駅たのうら」には直売所の他、いろいろな特産品が販売されていますよ！敷地内にある物産館「肥後うらら」では芦北の特産品、お弁当、名物の乾物、干物などが売られています。甘夏やデコボンで作ったゼリーもありますよ♪　お食事処でもいただくことができます。


 

８．イベント

芦北伽哩街道

さあ、芦北へ行ったら伽哩街道に足を運ばなくちゃ！えっ？なんで芦北でカレーなのよ、って？
はい、ＮＨＫの料理番組を通じてカレーを広く家庭に紹介したのが「芦北町出身の料理研究家・江上トミ」なんです。

この功績をたたえて始った町おこしが「芦北伽哩街道」なんですよね。
毎年、夏期限定で行われているカレー屋さんが集結するイベントなんです。

芦北伽哩街道では毎年夏に期間限定のイベントを行っています。ピリッとした辛さが印象的なカレー鯛焼き、道の駅たのうらのオリジナルカレー、カフェ米蔵の「赤松館百年伽哩」、英理郁のスペシャルカレーパンなど、ぜひ食べ比べをして見て下さいね！


 

９．アクセス

肥薩おれんじ鉄道「佐敷駅」までのアクセス例を記載させていただきます。

北海道・東北・東京・名古屋・大阪・北陸・沖縄方面から

①　空路にて鹿児島空港へ
②　空港連絡バスで鹿児島中央駅へ
③　九州新幹線でJR新水俣駅下車・肥薩おれんじ鉄道へ乗換 佐敷駅へ到着

中国・四国方面から

①　ＪＲ山陽新幹線で博多方面へ乗車
②　ＪＲ博多駅で下車・ＪＲ九州新幹線に乗換
③　九州新幹線でJR新水俣駅下車・肥薩おれんじ鉄道へ乗換 佐敷駅へ到着