キリシタン灯篭がある庭園！京都・大徳寺境内の「瑞峯院庭園」を見に行こう♪

京都市にある「瑞峯院庭園」をご紹介します。日本庭園なのにキリシタン灯篭や十字架の流れを配した石があるこの庭園。「一体なぜ？みどころは？」など、気になることをまとめました！

瑞峯院庭園とは？

京都府京都市北区紫野にある、臨済宗大徳寺派の寺院「瑞峯院」にある庭園です。瑞峯院は同派大本山・大徳寺の境内にある塔頭です。方丈を中心として南・北・西の三庭があり、いずれも昭和期の造園家で日本庭園史の研究家・重森三玲の手によって作庭されました。

そんな庭園がある瑞峯院の歴史とは？

瑞峯院の創建年については諸説ありますが、天文年間（1532 – 55年）に九州のキリシタン大名・大友宗麟が帰依した大満国師・徹岫宗九（てっしゅうそうきゅう）を開山に迎え、自らの菩提寺として創建したことが始まりです。そして、瑞峯院庭園は昭和36年（1961年）、開祖である徹岫宗九の400年遠忌に作庭されました。庭園にあるキリシタン灯篭などは、この大友宗麟にちなんでいます。

見どころ・オススメ情報など

庭園のキリシタン燈籠と十字架

瑞峯院庭園は方丈の正面に位置する蓬莱山式の「独坐庭（どくざてい）」、方丈裏庭の枯山水「閑眠庭（かんみんてい）」、茶庭方丈と餘慶庵の間にある露地である「茶庭」の3つから成っています。中でも特徴的なのが閑眠庭で、キリシタン灯籠を背にして庭園を見ると7つの石組による十字架の形が浮き出てきます。一見わかりづらいかもしれませんが、キリシタン大名・大友宗麟の思いを汲んだ重森三玲の手法に注目してみてください。

境内の見どころ

本堂（方丈）と玄関（唐門）、表門などは創建時のものが残っており、国の重要文化財に指定されています。室町時代の方丈建築の遺構として大変貴重です。他にも茶席安勝軒は通常拝観で見学できますが、平成待菴の拝観には予約が必要です。また、ご希望の方は要予約で御抹茶の接待を受け、法話、座禅なども体験できます。

大徳寺内を併せて散策♪

大徳寺の境内は大変に広大で、隅から隅までじっくりと見ようと思うと半日以上かかってしまいます。京都でも有数規模の寺院で20を超える塔頭が立ち並んでおり、のんびりと散策するだけでも近代寺院の雰囲気が感じられますよ。非公開や特別公開期間でないと見学できない寺院も多いのですが、いつでも拝観可能なのは「瑞峯院」の他に、大徳寺内でも最古の建物を有している「龍源院」、大徳寺山内塔頭の中でも特例別格地とされている「大仙院」、そして千利休ゆかりの品も多い「高桐院」の合計4つの寺院です。ぜひお時間があればそれらの寺院にも訪れてみてください。

訪れた人の声・写真

写真は、大徳寺瑞峯院の独坐庭です。三玲がこよなく愛した枯山水という庭園形式。高い精神性が感じられ、本当に素敵です。 pic.twitter.com/s26YI89ErQ

— 太陽の地図帖 (@taiyonochizucho) 2014, 7月 15

大徳寺で見た庭園は全部枯山水で、砂紋が独特で面白かった。瑞峯院庭園は重森三玲作。かっこいい(龍安寺みたいな角度)。明日は予約制の京都御所と重森三玲庭園美術館へ行く。仙洞御所は7月に予約とった。 pic.twitter.com/geFpKx6zZ0

— mitou (@romitou) 2014, 6月 16

大徳寺は興臨院(特別公開)、瑞峯院、大仙院へ。どの塔頭もお庭が素敵でした。 pic.twitter.com/37nC7k8zE1

— hisoka (@hisokaumihara) 2015, 5月 31

基本情報・地図

地図はこちら

いかがでしたか？日本庭園の中にキリスト教の要素を取り入れるなんて斬新ですよね。ぜひ、足を運んでみてくださいね！