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「泣く子はいねが~」で有名ななまはげは秋田の伝統行事ですが、山形県にもなまはげに似た「アマハゲ」という行事があるんです。子供なら泣いちゃうような迫力満点のアマハゲですが、その年の無病息災を願う神様としての役割を持っているんです。アマハゲってなに?
https://www.yuzachokai.jp/diary/12099.html
重要無形文化財であるアマハゲは山形県・遊佐町の滝ノ浦地区・女鹿地区・鳥崎地区に伝わる正月の奇祭で、鬼のような面とケンダン(藁でできた蓑)を身につけたアマハゲが地区内の家々を回ります。子供だけでなく若いお婿さんやお嫁さんを威嚇したり、お年寄りをねぎらったりすることもあります。 秋田の有名な「なまはげ」と同じ起源をもつと言われ、ところどころ差異はあるものの大まかな行事の流れはほぼ同じです。秋田・山形だけでなく、東北・北陸各地に似たような風習が伝わっています。
チェックポイント
1.泣いちゃう迫力と怖さ
http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=2013:01:05:5105
夕方になると、鬼や翁(老人)の麺をつけたアマハゲが太鼓の音とともに集落内の家々を訪ねてまわります。アマハゲたちは子供を追いかけ、抱え上げて「なまけていないか」「ちゃんと勉強やお手伝いをしているか」と脅かします。ある子は逃げ回り泣き叫び、また別の子は怖さのあまりボーゼン… といってもアマハゲたちはただ意地悪しているのではなく、お正月休みでついダラケがちな子供たちの怠惰を戒めて生活態度を改めさせる大切な役割を担っているのです。
2.無病息災を祈願
http://blogs.yahoo.co.jp/shinshi001jp/52818973.html
一連の騒動が終わると、家の大人たちはお酒やご馳走でアマハゲをもてなします。このとき家の人がアマハゲに餅を2個渡し、アマハゲは受け取った餅の片方を持ち帰りもう片方は「護符」として家の人に返します。2軒目以降の家では、他の家で受け取った餅を代わりに置いていきます。 アマハゲから受け取った餅は七草粥に入れて食べる慣わしになっており、無病息災の御利益があるとされています。かつてお米が貴重品だったころはお餅そのものにありがたい力が宿っているとされ、アマハゲとの餅のやり取りにもそうした意味合いがこめられているのでしょう。
3.ケンダンから落ちる藁くずには御利益がある
https://www.yuzachokai.jp/event/1283.html
アマハゲが去った後には、アマハゲが身につけていたケンダンの藁くず「コモジ」が落ちています。このコモジは捨てててしまうのではなく、「おかね」と呼んでていねいに集められます。秋田の「なまはげ」でも、なまはげの蓑から落ちた藁くずには無病息災や頭痛よけの御利益があるといわれているのだとか。 現在のようにガスが普及する前は、七草粥を作るときのかまどの焚きつけにコモジを使ってさらなる無病息災を願っていました。たとえ藁くずでも、神様の体の一部だったものはやはり有難いんですね。
4.ホンデ焼き(鳥崎地区のみ)
鳥崎地区でアマハゲが行われる1月6日の朝に地区の子供たちが家々の門松を集めて周り、1ヶ所に集められた門松を燃やします。日本全国で小正月に行う「どんど焼き」や「左義長」と同様の行事で、新しい年の五穀豊穣と無病息災を祝います。さらに、ホンデ焼きは正月休みを終えていつも通りの生活に戻る区切り的な意味合いももっています。毎年お正月気分が抜けずについダラダラしちゃう人には、いいイベントかもしれませんね?
5.鳥追い行事(鳥崎地区のみ)
1月6日の夜~明け方、子供たちが列になって太鼓を鳴らし「宵鳥 ほいほい いなかの鳥とたなかの鳥の 渡らぬ先に ほんや はんや」と唱え、集落内を巡ります。巡回は「宵鳥(よんどり)」「夜中鳥」「夜明け鳥」「朝鳥」の4回行われ、唱え言の冒頭がそれぞれ「夜中鳥」や「夜明け鳥」に変わります。もともと「鳥追い」は田畑の害鳥を追い払うための行事で、江戸時代には女性の職業の一種(編笠姿で三味線を持ち、人々の家を巡って鳥追い唄を歌いながら金品を得る女芸人)にもなりました。
アマハゲを見た人の感想
なまはげとあまめはぎ : 同類なんだそうです…。 母の故郷は山形なんですが、従兄弟が小さい頃あまはげを非常に怖がっていたことを思い出します。 なまはげの語源は、なもみという、囲炉裏にあたってばかりいると出来る火傷みたいな痕 … http://t.co/DCbyKq911k
— まない (@manai_k) 2015, 8月 9
あった。「女鹿のあまはげ」 https://t.co/vkwkWyOzfg http://t.co/9MWBDPPBJA (動画) http://t.co/OghjWKmWqV
— Sun_fine (@SunSun_fine) 2014, 12月 1
遊佐町に来たら、ここは訪れておきたい〈道の駅 鳥海ふらっと〉
地元産鮮魚・野菜・果物の直売をはじめ、山形名物さくらんぼ・ラフランス関連グッズ、お隣秋田県のお土産まで揃った道の駅です。クルマで遊佐町にアクセスされる方は、ぜひとも立ち寄ってみましょう♪ラーメン処「味の駅」ではとびうおダシの本格派ラーメンが味わえるし、ベーカリー工房「ほっほ」ではカスタード入りの「ほっほの白いパン」をはじめとする焼きたてのパンやスイーツがいっぱい! 近年は全国各地に道の駅が増えつつありますが、かなりレベルが高い部類ではないでしょうか?
■ 基本情報
- ・名称:道の駅 鳥海ふらっと
- ・住所:山形県飽海郡遊佐町菅里字菅野308-1
- ・アクセス:山形自動車道 酒田みなとI.Cから国道7号線を秋田方面へ約16km 約20分/象潟仁賀保道路金浦I.Cから国道7号線を酒田方面へ約26km 約30分
- ・営業時間: 8:30〜18:00(12月・1月・2月 8:30〜17:30) 直売所 9:00〜17:30(12月・1月・2月 9:00〜17:00)
- ・定休日:正月(1月1日)
- ・お問い合わせ:0234(71)7222
- ・参考サイトURL:http://www.chokai-flat.com/
あわせて読みたい参考ページ
全国ナマハゲの祭典遊佐鳥海観光協会
■ 基本情報
- ・名称:アマハゲ
- ・住所:山形県飽海郡遊佐町 滝ノ浦地区・女鹿地区・鳥崎地区
- ・アクセス:羽越本線女鹿駅下車/日本海東北道酒田みなとICより約50分
- ・開催日:1月1日(滝ノ浦地区)、3日(女鹿地区)、6日(鳥崎地区)
- ・お問い合わせ:0234-72-5892(遊佐町教育委員会教育課)
- ・参考サイトURL:https://www.yuzachokai.jp/event/1283.html
寒さも手伝ってお正月明けはなかなか休み気分が抜けないものですが、アマハゲに喝を入れてもらえばシャキッとした気分で年明けを迎えられるかも!?