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京都の市街地から遠く離れた深い山奥にある志明院は、修験道の修行場として有名ですが、様々な怪異が起こる場所としてもその道では有名なようです。この志明院が広く世に知られるきっかけとなったのが、司馬遼太郎が昭和29年8月に発表した志明院で体験した妖怪の話「石楠花妖話」の存在が大きいといえます。また、スタジオジブリの宮崎駿監督がアニメ映画「もののけ姫」のタイトルを生み出した場所としても知られています。
志明院とは?
また、司馬遼太郎が好んだ山寺でアニメ「もののけ姫」のタイトルもこの森から生まれたといわれています。
志明院の魅力
石楠花(しゃくなげ)
市の天然記念物に指定されている境内の岩屋山頂上付近を中心に1000本ある石楠花は4月下旬から5月上旬が見頃です。書院の脇から朱塗りの小橋の先にある山門までの参道の両側に咲き、全山が花で埋まる群生地は山門を入って左手の道を15分程登った所にあります。山全体に咲く石楠花は見ごたえがあります。水源のある洞窟
志明院のもののけ伝説
司馬遼太郎『石楠花妖話』
当時新聞記者だった司馬遼太郎さんがここ志明院に泊りその夜の出来事をエッセイにしています。エッセイの中で妖怪が今でも住んでいる場所と聞き、志明院を訪れたと記していますし、自ら屋根の上でなにものかが四股を踏む音を聞き、誰も居ないのに障子が揺れるのを目撃したと記しています。その後、司馬遼太郎さんは宮崎駿監督を伴い、その話しをされたことで映画「もののけ姫」が誕生したと言われています。
歌舞伎十八番「鳴神」
歌舞伎十八番「鳴神」の舞台となった岩屋がある場所でもあります。護摩洞窟は鳴神上人が竜神を閉じ込めた場所とされ、そのために生じた旱魃と竜神を解放して雨を降らせた物語は「鳴神」として演じられています。志明院を訪れた方の声
からの、志明院。くねくねの山道は大変やったけど…。鴨川の源流と言われてるところ。山深かった! pic.twitter.com/tIzuJ9YXNz
— タケオサトシ/KENBAN WALK (@sanzenhyakuyon) 2015, 6月 14
キャベツ(以下略)洛北雲ヶ畑の志明院へ創作意欲アップと清浄な空気を吸いたくて行ってきました。個人的にとても好きなお寺です〜(^.^)山門以降は撮影出来ない分目に焼き付ける感じで。 pic.twitter.com/YoayNdU271
— 睦月ムンク (@m_munku) 2015, 5月 15
志明院は、鴨川の水源を祈祷しています。前から凄く行きたかった場所。岩屋の闇に響く水滴の清らかな音に感動しました。敷地内は写真禁止で、これは外にある滝。 pic.twitter.com/ooOdBrUKhs
— 河津聖恵・新刊『闇より黒い光のうたを』 (@kiyoekawazu) 2015, 4月 18
志明院・基本情報
■ 基本情報
- ・名称:志明院
- ・住所:京都市北区雲ケ畑出谷町261
- ・アクセス:京都バス「岩屋橋」下車 徒歩約20分(本数少ない)
- ・拝観時間:7:00~17:00
- ・電話番号:075-406-2061
- ・拝観料:大人300円
- ・公式サイトURL:http://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000015