Brendan DeBrincat
日本ワインを好んで飲んでいる!という方いらっしゃいますか?一時期のブームにより、銘柄や産地にこだわりを持ち、自分だけのお気に入りがある方もいますが、そのほとんどがフランス、イタリア、チリなどをはじめとした外国産だと思います。ですが、国内で生産されたものも良質で美味しく種類も増えてきているんです。そこで今回は初心者でも飲みやすい、本当におすすめのものを厳選してご紹介します。ワイナリー見学ツアーで製造過程や品質が見ることができたり、休日も楽しめるスポットですので、参考にご覧下さい。
1. ハラモ ブラン(山梨県)
オススメ度:★★★★★
http://azy.to/2014/11/vol4.html
山梨県は日本ワインの一大産地です。いろいろな醸造所がワインをつくっていますが、原茂ワインは創業が1924年と非常に歴史が古いワイナリーです。自社畑が1.5ヘクタール、地元農家との契約畑が25ヘクタールあり、年間の生産量は50キロリットルという堂々たるワイナリーです。こちらのスタンダードな白ワインが「ハラモ ブラン」です。勝沼産の甲州という品種のブドウだけを使い、飲みやすくて後味がサッパリしています。とてもフルーティなワインなので、初心者の女性にオススメします。
ほかにもブドウ畑ではシャルドネ、メルロ、ヤマソーヴィニオンなどを栽培しています。実店舗に行くと、明治時代に建てられた母屋を改装したワインショップがあります。2階のカフェでポトフなどと一緒にいただくと、するする入ってしまう爽やかな白ワインです。
■ 基本情報
- ・名称: 原茂園/原茂ワイン株式会社
- ・住所: 山梨県甲州市勝沼町勝沼3181
- ・アクセス: R中央本線「勝沼ぶどう郷」駅下車、徒歩20分
- ・営業時間: 試飲:9:00-17:00カフェ:11:00-17:00
- ・定休日:カフェは月曜日定休・祝日の場合は営業
- ・電話番号: [代表]0553-44-0121 [カフェ]0553-44-5233
- ・料金: ハラモ ブラン 750ml/¥1,512 375ml/¥869
- ・公式サイトURL: http://www.haramo.com/index.html
2. RICCA スパークリング2014(北海道)
オススメ度:★★★★★
http://ekimaru.jp/iwafo-blog/?tag=あそびプロジェクト、西山酒店、みどりのはっぱ
宝水ワイナリーは、北海道の岩見沢市にあります。北海道でワインをつくる。緯度からいえば出来ないことはありませんが、積雪2mを超える雪国でのワインづくりは、非常にめずらしい。遅い春と早い冬の隙間を縫うように葡萄を育てる。厳しい自然に耐え抜いた果実を、丹念に醸造することで出来るワインです。RICCAシリーズは、宝水ワイナリーの自社農園で収穫されたブドウだけで作りました。「RICCAスパークリング2014」は、ピノ・ノワールとシャルドネを使用(割合はピノが多いが、ほとんど半々だそうです)。辛口のスパークリングワインです。のどを通る感覚が清冽。現在は直売所のみの限定販売です。
ワイナリーは見学もでき、直売所でワインを買うこともできます。醸造所の反対側からはぶどう園が一望できるスペースがあり、岩見沢の四季を見ることができます。岩見沢を深く愛し、土地に合った品種・収穫量・味わいを追求し抜いてたワインです。
■ 基本情報
- ・名称: 宝水ワイナリー
- ・住所: 北海道岩見沢市宝水町364番3
- ・アクセス: 三笠ICを下車 車で約10分
- ・営業時間: 10時~17時
- ・定休日: 1~3月:水曜日定休 4月~12月:無休 年末年始は休み
- ・電話番号: 0126-20-1810
- ・料金: RICCAスパークリング 750ml \4000
- ・公式サイトURL: http://housui-winery.co.jp/index.html
3.ソラリス 信州 千曲川産 メルロー (長野県・山梨県)
オススメ度:★★★★★
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/2254/review.html
マンズワインは長野県の上田市や小諸市にブドウの栽培地をもっています。年間雨量の多い日本でも、健全なブドウを育てるため「マンズ・レインカット」という方法をを編み出し、細心の注意をはらってブドウを育てています。数々の賞を受賞してきたワイナリーの自慢の一本が、ソラリスシリーズです。「ソラリス 信州 千曲川産 メルロー 2010」は、長野県の千曲川流域にある契約栽培地でとれた、長野県産メルロー種を100%使用した赤ワインです。メルロー種の特徴である、キメ細かい渋みを引き出して、なめらかな、バランスの良いワインに仕上げました。
赤ワインデビューにはややクオリティが高いかもしれませんが、ワイン初心者にこそ飲んでほしいワインです。ちなみにマンズワインはお醤油のキッコーマンのワイナリー。醸造のプロが始めたワイナリーなのです。
■ 基本情報
- ・名称: マンズワイン小諸ワイナリー
- ・住所: 長野県小諸市諸375
- ・アクセス: 小諸駅下車、駅よりタクシー約10分
- ・営業時間:ワイナリー見学は午前9時~11時30分 午後1時~3時30分
- 売店でのご試飲とショッピングは午後4時30分まで
- ・定休日: 年末年始及び特定休日
- ・電話番号: 0267-22-6341
- ・料金: ソラリス 信州 千曲川産 メルロー 2010 750ml \5,400
- ・公式サイトURL:http://www.mannswine-shop.com/winery/komoro/
4. くずまきワイン(岩手県)
オススメ度:★★★★☆
http://greentage.com/?post_type=facilities&p=42
くずまきワインは、昭和61年に第3セクターとして設立された葛巻高原食品加工株式会社のワインです。町おこしとして始めたものが、今では立派な基幹産業。葛巻町は決してブドウ栽培に適した土地ではありませんが、もともと自生していた山ブドウを使ったオリジナルワインを醸造しています。くずまきワインの特徴は、やや甘口だということ。品種はキャンベルアーリーと山ブドウを使っています。甘口のため初心者にもとても飲みやすく、和食にもよく合います。なぜかお醤油と相性がいい赤ワインです。
ちなみに、山ブドウは通常のブドウより、鉄分・ポリフェノールが豊富です。酸味の強いのがワイン造りのネックでしたが、最近は品種改良も進み、ワインに適した品種もあります。鉄分も豊富なので、貧血の女性にはぜひともおすすめしたいワインです。
■ 基本情報
- ・名称: 葛巻高原食品加工株式会社
- ・住所: 岩手県岩手郡葛巻町江刈1-95-55
- ・アクセス: 八戸自動車道 九戸I.C.から 国道340号で約40分
- ・定休日: 第2土曜日、日曜日、祝日、お盆、年末年始
- ・電話番号: 0195-66-3111
- ・料金: くずまきワイン・ロゼ 1,500ml \1,944
- ・公式サイトURL: http://www.kuzumakiwine.com/
5.ブラン・ド・ノワール(栃木県)
オススメ度:★★★★★
http://item.rakuten.co.jp/fujimatsuwine/108475/
栃木県のココ・ファーム・ワイナリーは、知的障害者・こころみ学園の人たちと、アメリカ人のワイン造りエキスパートが力を合わせているワイナリー。畑作りからすべて手作業でおこなうという、丁寧な仕事ぶりです。小さなワイナリーですが、ここでしか生み出せないワインを作っています。おすすめは、スパークリングワインの「ブラン・ド・ノワール」。ブドウは北海道余市の木村農園で、2011年に収穫されたピノ・ノワールを100%使用。のびやかな酸と上品なコクが特徴です。工程のほとんどすべてが手作業によるもので、日本のピノ・ノワール種100%というのはとてもめずらしい。
ココ・ファーム・ワイナリーのブドウ畑は、1950年代に開かれて以来、除草剤をまいていません。化学肥料も一切使わず、醗酵も野生酵母(天然の自生酵母)が中心。ブドウの持ち味を生かすことに努力しています。清澄や濾過も極力ひかえているので、酒石酸の結晶などの「おり」が出ることもあります。
■ 基本情報
- ・名称: ココ・ファーム・ワイナリー
- ・住所: 栃木県足利市田島町611
- ・アクセス:あしバスアッシー(生活路線バス)「行道線」バス停「ココファーム入口」 より徒歩約7分です。
- ・営業時間: カフェ/11:00~17:30(L.O.)ワインショップ/10:00~18:00
- ・定休日: 収穫祭前日 年末年始(12/31~1/2)1月第3月~金曜日の5日間
- ・電話番号: 0284-42-1194
- ・料金: 2011 ブラン・ド・ノワール \6,800
- ・公式サイトURL: http://cocowine.com/
6.大森リースリング
オススメ度:★★★★★
http://www.andojyozo.co.jp/topics/好評発売中!地ワイン大森リースリング2013/
最後は、日本ワインの草分け、シャトー・メルシャンからの一本です。1877年(明治10年)にメルシャンの源流ともいえる「大日本山梨葡萄酒会社」が創立されました。日本のおける国産ワインは、ここから始まったのです。「大森リースリング」は、シャトー・メルシャン渾身の日本ワイン。秋田県横手市大森地区に点在する、日当たりと水はけのよい畑で育ったリースリングを使用しました。引き締まった酸味と、ほんのりと心地よい甘みが初心者でも受け入れやすい理由です。爽やかな甘口で、お寿司や天ぷらにもぴったりです。
シャトー・メルシャンもワイナリー見学ができますので、一度は行ってみたいですね。敷地内のワイン資料館は、1904年に建てられた、現存する日本最古の木造ワイン醸造所「旧宮崎第二醸造所」を利用し得います。山梨県指定有形文化財で経済産業省の近代化産業遺産に指定されている貴重な建物です。
■ 基本情報
- ・名称: シャトー・メルシャン
- ・住所: 山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1
- ・アクセス: JR中央本線「勝沼ぶどう郷駅」からタクシーで約8分
- ・営業時間: 9:30〜16:30
- ・定休日: 火曜日及び年末年始
- ・電話番号: 0553-44-1011
- ・料金: 大森リースリング[2013]年 \2,380
- ・公式サイトURL:
- http://www.chateaumercian.com/wines/local/jp_omori_riesling.html
日本ワインもなかなか興味深いと思いませんか?今回は国産とは言わなかったのには理由があるんですが、ご紹介した銘柄は、国内で栽培されたブドウのみを使用し製造されたものになり、輸入した果汁は使用されていないので本当に100%だからなんです。ワイナリーごとに特徴はありますが、どれを選んでも初心者の方には飲みやすく、パッケージも素敵なので、お土産にもおすすめですし、今まで飲めなかった方もぜひ飲みやすいのでチャレンジしてみて下さい。次のお休みには新しい発見を探しに足を運んでみてはいかがでしょうか。