片山津温泉について知っておきたい、31個のこと

柴山潟に面する片山津温泉は北陸で最も人気のある温泉地のひとつです。1980年代には多くの人で賑わいました。1990年代以降は少しずつその賑わいも落ちつきましたが、最近総湯がリニューアルされたり、季節ごとにたくさんのイベントが開催されるなど温泉街も新しく生まれ変わりつつあります。

また近代的な施設のホテルや温泉も多く、新幹線が開通したこともあって若者にも人気急上昇中の温泉です。各地から金沢までのアクセスが格段に便利になったことからも再び注目を集めています。

１.片山津温泉とは？

北陸屈指の温泉が集まる加賀温泉郷。そのなかでも一番歴史が新しいのが片山津温泉で、本格的に温泉地として開拓されたのは明治時代に入ってからのことです。柴山潟と霊峰白山を見渡せる素晴らしい風景が魅力です。一日に湖面が七つの色に変わると言われる柴山潟を周遊する屋形船もあり、花火の打ち上げや大噴水など見どころもたくさんあります。温泉街にある旅館やホテルでは、お風呂上がりに美味しいお料理と地酒でゆっくりくつろげるプランがたくさんあります。

自然を見渡しながら温泉に入ることができるというのも素晴らしいですが、湖を周遊する屋形船を眺めたり、打ち上がった美しい花火を眺めたりと、他の温泉では味わえないような楽しみがあるのも魅力的です。プランも多いので、様々なお客様に人気ですよ！

２.片山津温泉は加賀温泉郷の１つ！

石川県南部にある加賀温泉郷。片山津・山代・山中・粟津という4つの温泉地があり、それぞれに魅力があります。片山津温泉は日本海に近く、白山連峰に囲まれ景色が美しいことでも知られています。また山中温泉や粟津温泉は開湯から1300年もの歴史がある古い温泉地です。地理的な条件や交通アクセスの面からも関西圏からの訪問者が多いですが、北陸新幹線の開通で関東圏からのアクセスもよくなりました。

1300年という歴史が古く、景色もきれいな温泉片山津温泉を知っていたという人は、意外と少ないかもしれませんね。今までは首都圏からのアクセスが難しかったのですが、北陸新幹線という便利なアクセス方法ができましたので、ぜひこの機会に行ってみてくださいね！

片山津温泉

柴山潟の一部を埋め立てて作られた温泉で加賀温泉郷のなかでは最も新しい温泉です。JR北陸本線加賀温泉駅からタクシーで10分ほどで温泉街に到着。駅から観光周遊バス「キャンバス」も運行しているので、周辺観光も便利です。温泉街には旅館が14軒ほどあり、宿からは柴山潟を眺めることができます。サイクリングで柴山潟を一周すれば気分爽快になること間違いなしです！

7色に変化するなんて言われている美しい柴山潟を眺めることができるのも片山津温泉の魅力の1つです。自然に囲まれているのはもちろんですが、緑だけでなく水にも面しているところが素敵ですね！どちらも楽しめる素晴らしさがあります。

山代温泉

北陸を代表する温泉地で加賀温泉郷のなかでも一番大きな温泉街です。開湯から1300年もの歴史があり、奈良時代に多くの寺院を建立し、仏教をひろめた行基によって開湯されたという伝説もあります。山代温泉には「総湯」と「古総湯」という２つの公衆浴場があります。明治時代の総湯を復元した「古総湯」（写真）はレトロな雰囲気の内装になっていて、「湯あみ」という温泉につかってお湯を楽しむというシンプルな当時の入浴方法をそのまま体験できます。

なんと明治時代にあったと言われている復元された温泉を体験することができるなんて、貴重ですよね！そして行基によって開かれたと言い伝えられていると言いますから、入ればなんだかご利益がありそうな気がしてくるかもしれません。

山中温泉

山中温泉はその名前のとおり、自然豊かな山に囲まれたところにあり「鶴仙渓」と呼ばれる有名な景勝地もあります。こおろぎ橋・あやとり橋・黒谷橋といった和情緒ある日本らしい風景が人気です。総湯である「菊の湯」は地元の人にもこよなく愛されています。山代温泉同様、開湯から1300年もの歴史があり、かつては松尾芭蕉もこの山中温泉を訪問したことがあるという言い伝えもあります。

こちらもここまでご紹介してきた温泉と同じように、1300年という長い歴史を持つ温泉です。あの有名な松尾芭蕉も訪れたかもしれないということもあり、歴史を感じさせます。自然に囲まれた中での温泉というところも魅力的ですね！

粟津温泉

加賀三湖のひとつ木場潟の奥にあり、西暦700年ごろに開湯された歴史ある温泉です。泉質は純度100％の芒硝泉で無色透明のお湯です。血管拡張作用に優れているので、血行がよくなり新陳代謝を促進。神経痛などにも効くそうです。また美肌効果もあるそうですヨ。開湯から間もない718年に創業した宿「法師」は2011年まで世界で最も古い旅館としてギネス登録されていました。また「おっしょべ恋物語」にちなんで恋人の聖地に指定され、カップルでの旅行にもおススメです。

西暦700年ごろということで、こちらも約1300年ほどの歴史を持っております。「法師」というお宿はギネス記録にも認定されているということで、1度は行ってみたいですよね！恋人の聖地に認定されているというところもカップルにとっては魅力的ですね！

３.片山津温泉の魅力は外せない！

加賀温泉郷で2015年9月から始まったばかりのサービス「湯モビ（ぬくもび）」。2人乗りの電気自動車で海辺から山道までスムーズに走行できます。温泉街からちょっと足をのばして景勝地に観光に行く時にとても便利です。片山津温泉にはこの湯モビのレンタルができる「湯モビステーション」があります。レンタル料は1時間1,600円から。海辺を走る時は、コンパクトなボディで普通車よりもずっと外との距離が近く気分爽快になれるそうです。片山津温泉に行ったら是非利用してみてください！

とてもコンパクトで、風通しも良いので自然を十分に満喫することができそうです。「とりあえずこの辺りの自然を感じたいね！」と思った方はぜひ体験してみてはいかがでしょうか。1時間1600円という料金も手の届く値段ですよね！

知っておきたい！開湯の歴史

片山津温泉は江戸時代の1653（承応2）年に発見されました。その後、幾度となく柴山潟の埋め立て工事が行われましたが、なかなか成功することはありませんでした。時は流れて1882（明治15）年、柴山潟に松材3万本を使って約1ヘクタールに及ぶ大規模な埋め立てを行い、発見から229年後にようやく片山津温泉が誕生しました。そしてその翌年、片山津温泉最初の温泉旅館が開業することになりました。片山津温泉配湯所（写真）には片山津温泉の守護神である薬師如来が祀られています。ここから各温泉旅館に配湯されています。

初めは発見されていたにもかかわらず、成功していなかったのですね。驚きです！200年以上もの歳月が流れてようやく温泉が完成したということですが、その200年もの間、結局諦めることがなかったというこの土地の人々の気持ちが生んだ温泉なのでしょう。

霊峰白山を望む温泉街は柴山潟のほとりにあります

柴山潟は加賀市の北部に位置している潟湖です。外海から分離されてできた海跡湖で1日に朝・昼・夕・夜と時間が経つに従って、湖面の色が七色に変わるという言われています。白山連峰を背景にのどかで美しい湖面を見ているだけでも気持ちが安らぎ癒されそうです。また冬になると白鳥たちが越冬しにこの柴山潟にやってきます。ほとんどの温泉旅館は柴山潟の湖畔にあり、温泉につかりながら景色を眺めたり、のんびりと散歩をしてみるのもおススメです。穏やかな時間が流れていくのを感じられることでしょう！

自然の中にある温泉は全国にも数多くありますよね。しかし湖を眺めながら穏やかな時間を温泉の中で感じることができるのは、あまりないのではないでしょうか。また7色に色が変わって行くというのも神秘的で、一度は温泉に浸かりながら眺めたいものです。

気になる効能は？

片山津温泉のお湯は少し塩辛いのが特徴で、湯冷めしにくいと言われています。冷え込む季節にはゆっくりと温まりたいものですね。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で73度の高温泉が毎分400リットル・1日に576トンも湧き出ているそうです。主な効能は神経痛・リウマチ・関節痛・筋肉痛。腰やひざの調子が悪い人は、時間をかけてゆっくりお湯につかってみてはいかがでしょうか？そのほか胃腸病や皮膚病にも効果があるのだとか。そして痔にも効くそうですよ！

様々な体の部位に効くというのが嬉しいですね！腰やひざに効くだけではなく、胃腸や皮膚にも効くというから驚きです！冷え性の女性も多くいると思いますが、この温泉は湯冷めしにくいということもありますからオススメですよ！

紫灯路

片山津温泉は歌人・与謝野晶子が逗留していたことでも知られています。実際に柴山潟を詠んだ歌もあるそうです。これにちなんで柴山潟の湖底土を利用した染織方法は「晶子染め」と呼ばれるようになりました。紫灯路では昌子染めの行灯1,000個が温泉街の広場や公園に設置され、あたたかな光につつまれた幻想的な景色を作り出します。1年に1、2度イベントとして開催されているので見逃さないように、事前に日程をチェックしておきましょう！

4.温泉街にはおすすめのお宿がたくさん！

片山津温泉の旅館やホテルは、お部屋やお風呂から柴山潟や白山連峰を見渡せる眺望の良さが魅力です。またそれぞれの旅館でユニークな朝食・夕食のメニューが用意されていたり、貸切風呂や岩盤浴などが楽しめたり、旅館ごとにそれぞれの魅力があります。家族での温泉旅行や女子旅、温泉地での同窓会などさまざまな旅にぴったりのプランが見つかるはずですよ！片山津温泉で人気のお宿をピックアップします。

ヨーロピアンスタイルの癒しのリゾート　加賀の幸 ホテルアローレ

洋室メインの温泉リゾートホテルです。お部屋からは白山連峰と柴山潟を望むことができ、四季折々の風景に心が癒されます。部屋着とスリッパのまま館内を移動でき、リラックスした時間が過ごせます。夏は花火の打ち上げ場所を屋形船でめぐる「花火クルーズ」が人気。秋から冬にかけては、少し足をのばせば地元の人が稲刈りをしている風景を見ることもできます。シルバーウィーク・ハロウィン・クリスマス・年末年始と季節のイベントも開催されます。秋にも花火の打ち上げが予定されており、年間を通して楽しめます。

湯量豊富な源泉の湯元　かのや光楽苑 

片山津温泉の泉源の近くにあり、湧出ている約70度の温泉が直接大浴場と露天風呂に注がれています。さすがに70度は熱すぎると思ってしまいますね！注入する湯量を調整することで温度を管理しているのだとか。これは昔ながらの手法で、極力加水もしないようにしているそうです。とにかくお湯が自慢の宿です。お部屋からは柴山潟が見え、加賀の旬の食材を使った美味しいお料理も人気です。

湯快リゾート　体験型リゾート温泉ホテル　NEW MARUYA HOTEL

リーズナブルな宿泊費用で楽しめる湯快リゾートのホテルです。朝食・夕食とも地元食材を利用したバイキングスタイル。お風呂はドクダミやハーブの薬草露天風呂や打たせ湯もあり、大浴場からは柴山潟がよく見えます。お部屋はすべて和室。情緒あふれる空間でゆったりとくつろげます。コスパ重視で宿を選びたいという方にはおススメの施設です。また徒歩3分のところには別館もあります。

「旅情モダニズム」季がさね

2015年で開業9周年という比較的新しいホテルです。朝食では3種類の魚から好みのものを選んで炙って食べられるメニューがあり、北陸ならではの味が楽しめるプランが設定されている時もあります。また「セレブの朝食」をコンセプトとした洋風の朝食も人気です。大浴場と露天風呂からは柴山潟が展望でき、花火もすぐ近くに見えます。サウナ・ジャグジー・岩盤浴もあるのでさまざまなスタイルで温泉を楽しめます。

温泉街のど真ん中。立地No.1　湖畔の宿 森本

創業明治25年の歴史ある旅館です。柴山潟だけでなく浮御堂が望めるお部屋や岩風呂付のお部屋もあります。片山津温泉のお湯は湯冷めしにくく、冷え性の解消にも効果があると言われています。貸切風呂はユニバーサルデザイン。宿泊した人が安心してゆっくりとお湯につかれるような配慮が随所に行き届いています。蟹づくしの会席やのどぐろなどの海の幸が堪能できるお料理も魅力です。

5.温泉街のおすすめグルメ！

温泉を旅した時の楽しみのひとつといえば、やっぱり「温泉グルメ」。その街ならではの美味しい味をお腹いっぱいになるまで食べてみたいですよね！片山津温泉には全国的に注目を集めているご当地グルメもあります。そして忘れてはならないのが地酒。加賀といえば「常きげん」をはじめ美味しい地酒の名産地でもあります。常きげんの蔵元・鹿野酒造の創業は文政2（1819）年と古く歴史があります。お米や水にこだわって作られた味わい深いお酒はお土産にもおすすめです。

新名物！片山津バーガー 

片山津温泉の新しい名物として最近話題になっているのが「片山津バーガー」。ご当地のB級グルメとしてちょっとしたブームになっています。特徴は片山津温泉の塩泉で作った温泉たまごがハンバーガーの間にはさまっていること！温泉街には片山津バーガーが食べられるお店がいくつかあり、お好み焼バーガー、照り焼きチキンをメインにしたバーガー、カモ治焼バーガーなど様々なスタイルがあります。とろ～っとした温泉たまごとの相性は抜群。いろいろな味を試してみたいですね！

お酒好きには外せない！地酒！

北陸・加賀は美味しいお酒の産地として有名です。寒冷地であること・霊峰白山から流れ出るキレイで美味しいお水・お酒の原料となるお米「五百万石」の生産地という美味しい日本酒を作るのに必要な条件がそろっています。「天狗舞」「手取川」「菊姫」「常きげん」といった銘酒があり、濃厚でまろやかな味わいが人気です。地元でとれた食材やお魚料理とも相性がよく、ゆっくりと味わいたいものです。

6.早めに到着して散策もお楽しみ！

片山津温泉の名所といえば、何と言っても柴山潟。この湖の真ん中には大きな噴水があり、高さ70メートルまで空に向かって一直線に水が噴き上がります。あたり一面には豪快な水しぶきがあがるので、お天気の良い日は噴水の近くに小さな虹を見ることもできます。噴水は1日に13回（7・8月は15回）もあがるので、片山津温泉に行ったら何度となく見るチャンスが訪れることでしょう。夜になるとライトアップされ幻想的な雰囲気に。1日に湖面が7つの色に変わると言われる柴山潟を華麗に演出します。屋形船に乗って噴水のすぐ近くにまで行くこともできます。

フワフワ浮き桟橋を渡ってお参り！浮御堂（うきうき弁天）

柴山潟の湖の真ん中に浮かんでいる御堂。この浮御堂には「うきうき弁天」という愛称もついています。湯の元公園から浮き桟橋がでていて、その上を渡っていくとたどり着くことができます。かつてこのあたりには大きな蛇（おろち）がいて村人たちを困らせていました。そこで姿を娘にかえた弁財天が琵琶を弾くと、その大蛇が龍神に姿を変えたという伝説があるそうです。この伝説にちなんで、御堂には弁財天と龍神が祀られています。夜になるとライトアップされ、その先には噴水が見えます。まるで湖面を歩くような感じで浮き橋を渡って行ってみましょう！

生まれ変わった片山津温泉総湯

柴山潟の湖畔に建つひときわモダンな建物。一見すると美術館や博物館のような佇まいですが実は片山津温泉装湯（公衆浴場）なんです。えっ！ここで温泉に入れるの？というくらいちょっと意外ですが、窓から柴山潟が一面に広がる「潟の湯」と緑の樹々に囲まれた「森の湯」という２つの湯があり、毎日女湯・男湯が入れ替わります。浴室のなかもスタイリッシュでモダンなデザイン！2階には「まちカフェ」があり、オープンテラスで心地よい風を感じながら美味しいお料理やスイーツが楽しめます！

茶房や体験イベントも。芸妓検番「花館」

紅殻格子（べんがらごうし）が目印の花館は、大正9年に建てられた古い建物で、もともと芸妓さんが唄や舞・三味線・鼓などの芸を磨くための練習場でした。片山津温泉には昭和40年代には芸妓さんが400人もいて、置屋さんも30軒ほどありとても賑わっていたそうです。花館の1階に入ると芸妓さん名前が書かれた稲荷提灯がずらりと掲げられていて、昔の風情たっぷりです。花館では温泉の源泉を使った豆腐づくりや、源泉と柴山潟の湖底土を使った晶子染めなどの体験ができます。滞在中のプランに加えてみてはいかがでしょうか？

ハート型の絵馬に良縁の願いを。お薬師愛染寺

片山津温泉の守護寺として「お薬師さん」と呼ばれ親しまれている愛染寺。愛染寺はもともと金沢・兼六園の近くにあり、前田家の安産祈願所でした。やがて片山津温泉に建立されることになりますが、鷹狩りでこの地を訪れていた前田利明公によって温泉が発見されたという言い伝えがあることから、前田家と縁のあるお寺です。そして、この愛染寺ではハート型の絵馬が大人気！ハートの部分にひとつだけ願いごとを書き、ハートがピタッとハマる絵馬本体にはめ込んで奉納します。縁結びにご利益がありそうですね。

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まだまだあるお勧めの旅館＆スポット

ホテル北陸古賀乃井

コストパフォーマンスに優れたホテルと言えば、このホテル北陸古賀乃井がおすすめです。きせつに合わせた宿泊プランが用意されていて、館内には温泉はもちろん、プールもあるので、アクティブに楽しむ人見たい人にはおすすめのホテルです。

柴山潟を庭のように望む大浴場は、さすが片山津温泉らしく、また露天風呂もありますので、様々な湯をノンビリ楽しむことも出来ますよ！ズワイガニを食べ尽くす「蟹づくし会席プラン」は一押しです。

加賀観光ホテル

北陸最大級となる22種もの温泉がある、片山津温泉を代表するホテル、それが加賀観光ホテルです。アクセスが便利なので、加賀観光の拠点にピッタリです。「カップルプラン」「誕生日お祝いプラン」「ファミリープラン」「体験プラン」「ビジネス一人旅プラン」などが選べます。

どの部屋からでも湖を一望できる「レイクビュー客室」はこのホテルの最大の特徴です。もちろん、それぞれの温泉からの見晴らしも最高ですよ！

矢田屋松濤園

「縁起の宿」として名高い矢田屋松濤園。施設内のあちこちに、七福神や福助様などの縁起物が飾られています。おもてなしの心がこもっているのが伝わる宿です。保湿効果の高い、なめらかな泉質が特徴の片山津温泉の良さを十分味わうことが出来ます。

宿の名前にもなっている「松濤園」とは、裏千家家元の方が訪れたことにちなんで昭和8年に作られた由緒正しい茶室です。見学も可能だそうですので、記念に行ってみましょう！

佳水郷

2016年１月にリニューアルオープンした佳水郷ですが、ここの特徴は、露天風呂付きの部屋があることです。また、旅の目的に合わせたプランも豊富で、夫婦には夫婦むけの、子ども連れの家族には家族向けの観光プランを提案してくれますので、初めて片山津温泉に来る方も安心です。

季節に応じた料理が絶品で、春であればホタルイカが有名です。国の特別天然記念物にも指定され、春の風物詩として堪能できます。もちろん、カニも忘れてはいけません！

屋形船で柴山潟周遊

加賀三湖の一つ、柴山潟を屋形船で巡るクルーズを楽しめるのが「柴山潟周遊」です。約30分かけて片山津ならではの素晴らしい柴山潟の景観を周遊できる、ちょっとぜいたくな船旅になります。加賀の歴史と屋形船がマッチしています。

天気のいい日には霊峰白山の絶景を見ることができますし、高さ７０ｍもの高さを誇るダイナミックな巨大噴水のすぐ近くまで屋形船で迫ることさえできるのです。

納涼花火まつり

花火が連日連夜打ち上がる、片山津ならではの夏のイベントです。お盆までの期間には夜店も多数出店していますし、祭礼行事や輪踊りなどの多彩な催しが2日間続く「湯のまつり」も行われますので、それに合わせて花火を見ると良いでしょう。

特に、片山津温泉の中心部にある「湯の元公園」から「浮御堂」に出て眺める花火は絶景です。湖畔と花火のコラボレーションは圧巻です。もちろんのんびり温泉につかりながら眺めるのも乙なものです。

カボチャ村ビル

片山津温泉で、4種類のグルメが楽しめるのがカボチャ村ビルです。イタリア料理の「ビストロ　ラ・ヴィーヴ」、居酒屋の「いちごいちえ」、カフェの「アレコレ」、ケーキショップの「ア・ポワン」という個性的な4店舗を中心とし、他にも姉妹店の居酒屋「和さび」などの店もあります。

どのお店も、地元食材をたっぷり使っているので、どこに行っても片山津に来た記念になります。家族連れでも慰安旅行でも、とりあえずこのカボチャ村ビルに来れば大丈夫です。

たこ焼き つぼ家

創作たこ焼きを味わうことができる「たこ焼きつぼ家」は、たこ焼き好きな石川県民の多くが好む、玄人好みのたこ焼きが楽しめます。店内でもお持ち帰りでも食べられます。醤油たこ焼き、塩たこ焼きなどを、地元で捕れた素材で食べられます。

バジルソースやニンニクチップなどを加えると、大人の味わいのたこ焼きになります。ワイン片手にたこ焼きを味わうのがこの店でのおすすめの食べ方です。

足湯「えんがわ」

「えんがわ」は、片山津温泉の中心部にある砂走公園に設置されている足湯です。通常、夜遅くなると閉まる足湯が多いのですが、このえんがわは、なんと深夜まで利用可能です。ただし、夜12時までの利用ですので、居酒屋などで夜遅くまで飲んで、帰りに足湯を利用しようとされる場合は、時間に注意しましょう。

床がすべてウッドデッキなので、快適な座り心地で足湯を楽しむことができます。お湯はもちろん片山津温泉ですので、体がぽかぽか暖まり、気軽に利用できます。

パインダイナー

1964年の東京オリンピックが開催されたときに、選手村食堂でふるまわれたというカレーの味をうけついたお店がパインダイナーです。アメリカンスタイルのお店ですので片山津温泉を歩き回っているうちに、カレーの匂いに誘われてふらっと行き着くようなお店です。

昼食ランチ・カフェ・夕食ビストロ・バーなどを楽しむことができます。ランチは日替わりメニューとなっています。昼食、夕食ともにコース料理が選べます（要予約）。

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片山津温泉の魅力を紹介しました！歴史ある風情とともに、新たな観光客を呼び込むイベントや施設のリニューアルを行い、にわかに活気づきつつある片山津温泉。広大な湖を眺めながらゆったり温泉につかることができるのが、他所にはない魅力ですね。周辺の観光地を巡るもよし、総湯をはじめいろいろなお湯を楽しむよし、のんびりとプライベートな時間を過ごすのにぴったりの温泉地です。

加賀の歴史を感じながらゆっくり時が過ぎていく、街の喧騒を離れて静かな時間を過ごしたい人におススメです。

素材提供：トリップアドバイザー