地下鉄駅なのに”標高日本一”?!仙台の「八木山動物公園駅」ってどんなところ？

八木山動物公園をご存知ですか。仙台市の中心部からやや近い青葉山丘陵にある八木山の上に位置し、とても景色のよい場所でもあります。見学をしている人間と動物との距離が近いことでも有名な動物園です。この動物園に昨年地下鉄の駅ができ、その駅が標高日本一ということで、今、注目を浴びています。

地下鉄駅なのに標高日本一の駅があった！

八木山動物公園駅

「八木山動物公園駅」は、昨年12月に開通しました。この八木山は、急な坂が多くて大雪が降るとバスも運休してしまい、陸の孤島となってしまうような場所でした。地下鉄の計画があったものの、震災で工事が遅れてしまい、仙台市地下鉄「東西線」が、9年と言う歳月をかけてやっと開通しました。

この「八木山動物公園駅」の最大の特徴は「地下鉄」といいながらも、「標高日本一の駅」なんです。地下鉄なのに、標高日本一とはいったいどういうことなのでしょうか。

実は計画的設計だった！

これまでの日本一の地下鉄駅は、神戸市地下鉄西神・山手線の総合運動公園駅(標高103m)でした。そこで「八木山動物公園駅」を作る際に、仙台市と地元住民が設計の段階から「標高日本一」になるようにしたいと計画し、建設したものだということです。

現在、仙台市はその記念プレートを設置することを検討中で、デザインなどを取り決めていくそうです。

駅改札は地下２階

「八木山動物公園駅」の改札は地下2階にあります。ホームは地下3階にあります。地上には駅前広場が広がり、バスやタクシー、自家用車からの乗り換えに便利です。

地上２階から屋上までが立体駐車場になっており、屋上には広々とした空間に芝生やウッドデッキが備えられて、とても地下鉄の駅とは思えない景色が広がっています。

最上階のてっぺんひろばは絶景スポット

屋上の広場は「てっぺんひろば」という名前がつけられており、ここからは仙台の街が一望できます。晴れていれば太平洋が見え、夜景も楽しめることもあり、デートスポットとしても人気だそうです。
写真撮影用のスペースもつくられており、絶景を楽しみながら、写真を撮ることができます。

その足で近くの動物園も行ってみて

「てっぺんひろば」の反対側には「八木山動物公園」への入り口ゲートがあり、地下鉄に乗ってしまえば、そのまま動物園に行くことができちゃうんです。

「八木山動物公園」には約140種、550点の動物が飼育されており、ガラス越しにホッキョクグマ、ライオン、スマトラトラなどが見られ、迫力満点なのが特徴です。

日本一の記念に利用してみては？

東日本大震災の被災地の復興はまだまだ途上だと言われていますが、この駅の運行開始も復興の一つであり、これからますます発展していってほしいものです。地下鉄なのに「標高日本一」の駅。記念に訪れてみてはいかがですか。