熊野古道人気は、従来にもまして熱い視線が注がれています。歴史ある観光スポットでもあり、最近ではパワースポットとしても人気があります。特に、熊野古道めぐりはある種の“巡礼”として捉えられ、若い世代の人に注目されています。そんな熊野古道と熊野三山、周辺のグルメなども含めてご紹介します。
熊野古道は、熊野本宮大社と熊野速玉大社、熊野那智大社の「熊野三山」へと通じる参詣道です。そのほとんどは紀伊半島にあり、全体像は、三重県や奈良県、和歌山県、大阪府にまたがっています。熊野古道の多くは、2000年に「熊野参詣道」として国の史跡に指定されました。
2004年には、「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。熊野古道の遺構の特徴は、舗装に用いられた石畳が残っている点でしょう。石畳が用いられたのは、紀伊半島が日本でも有数の降雨量の多い地域であるからです。
熊野古道の中には、国道や市街地のルートと重複していて吸収されてしまったものもあります。紀伊半島の中央部は、日本アルプスのような高い山はありませんが、どこまでも続く山々と谷に覆われています。このため、古来より交通開発が困難であり、交通路に適する場所は限られていたからです。
こうした地理的な条件は、現在も同様です。結果として、現代の主要な交通路は古人の拓いた道に並行しています。熊野古道と現在の道が重なっているのも、決して不思議ではありません。
世界遺産に登録されたものが、熊野古道の全体像ではないことも重要なポイントです。「熊野三山」の参詣が時代によって盛衰します。そのため、正確なルートが不明になっている区間があること、そして、歴史的な変遷から生じた別ルートも存在してと考えられています。
熊野古道研究家や古道ファンの中には、まだ未知のルートがあるのではという見地から、熊野古道の全体像を明らかにしようとする動きもあるようです。
様々な観点から見ても歴史の深さがわかる道ということですね。今でも多くの雨量を観測している場所ですから、大昔ならば今以上に交通の便が悪かったということが想像できます。その道に石畳を用いるという技術を昔の人々はいち早く行なっていたのですね。
熊野古道は、熊野三山(本宮・新宮・那智)へのお参りのルートです。出発地はそれぞれ異なる地ではあっても、目指す所は(頂き)同一でした。熊野三山参詣のため、人々の足跡が時代を重ねることで形成されていったのでしょう。
世界遺産に登録される対象には様々あるようです。熊野古道は、カテゴリーの中では「文化遺産」、しかも「遺跡および文化的景観」として登録されています。「道」が世界遺産として登録されるというケースは、ほとんど例のない事です。極めて珍しいことと言えるでしょう。
その他のケースをみると、スペイン、フランスにまたがる「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」があります。「道」が世界遺産として認められるのは、熊野古道を含めて、この2例だけです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、キリスト教信者が巡礼する道ということでも知られていますが、その有名な道とこの熊野古道だけが「道」として世界遺産に登録されているなんて、なんだか日本人として誇らしいですよね!
先に述べましたように、熊野古道の真の全体像は解明されていません。また、現在の国道や一般生活道と重なる部分も少なくない状態です。では、世界遺産に登録された道と、登録されない道とはどのような違いがあるのでしょうか。
例えば、熊野古道という案内板が設置されていても、世界遺産に登録されていない道もあります。熊野古道は大阪から和歌山県田辺市に至る紀伊路や、田辺から熊野三山への中辺路(なかへち)など主に5本のルート(実際は6本のルートとも言われています。)があります。全長は600㎞を超えると言われています。
実はこのうち世界遺産に登録されているのは200㎞あまりです。その理由としては、解明されていない道などをはじめ幾つかあります。所有権者の登録不同意や登録の要件を満たさない道などです。アスファルトやコンクリート舗装の道は古道であった所でも世界遺産という観点から除外されます。
このように、熊野古道と言っても世界遺産に登録されていない道がたくさんあるのが現実です。言い換えれば、古道は今なお、私たちの暮らしと直接的に繋がっている道と言えるのでしょう。それもまた、熊野古道の魅力かも知れません。
世界遺産に登録されるには、様々な条件をクリアしていないといけないということがよくわかる例ということでも、熊野古道は珍しいケースなのかもしれませんね。しかし今でも200kmが昔のまま残っているというのは素晴らしいですね!
白河上皇は9回の熊野行幸を行ったとあります。これによって、京都の貴族の間に熊野参詣が行われるようになったようです。その後、後白河上皇も33回の熊野行幸をはたしています。
江戸時代に入ると熊野参詣は、伊勢詣と並び、広く庶民が行うようになったと言われています。1906年(明治39年)末に布告された「神社合祀令」によって、熊野古道周辺の神社の数は激減します。熊野参詣もほとんどなくなってしまいます。
もともとは、自然崇拝の地を守り、自らの身を律する「修験」の場であったものが、熊野への参詣するという行為に変わります。平安時代以降の熊野参詣も、行の回数を重ねるという山岳修験の一環であったようです。こうした捉え方で、再び熊野参詣は次第に復活していったのでしょう。
今日では、熊野参詣は人気の観光スポットとなっています。修験道として訪れる人も多いでしょう。また、トレッキングを楽しむために訪れる人も、歴史愛好家が研究目的で訪れるというケースもあるでしょう。熊野古道の歴史と、独特の景観美が魅力となっているのです。
日本書紀と言えば、昔国語の授業や歴史の授業で習ったという人も多いでしょう。その書物の中に、すでに熊野の地は記されているのです。それほど大昔から、この地は聖なる地として多くの人々に崇められてきていたのですね。自然、歴史、様々な魅力がある場所なのです。
もちろん、熊野古道のルートは複数ありますので、一つのルートを先ず踏破するといったケースから始まります。マップを手にし、辺りの景観を楽しみながら一歩ずつ歩をすすめるのが魅力なのでしょう。
マップは必需品なのですが、もう一つ大切なものがあります。それは、熊野古道押印帳です。一つのルートの完歩を目指す人には、とても大切なものとなります。古道毎に提供されます。例えば、「熊野古道中辺路押印帳」のようなものです。
中辺路(なかへち)の古道を歩く場合には、途中にスタンプを押すポイントが多くあります。完歩すると「完歩証明書」が発行されます。押印帳の値段は100円とか種類によって違いますが、かなり求め易い値段となっています。
マップと「熊野古道中辺路押印帳」が必要なのですね。すべてにスタンプを押し、完歩することで、新たに完歩証明書がいただけるということなので、これはぜひ完歩したいですよね!思い出にもなりますし、達成感も味わえそうです。
これらに加えて、大峯奥駈道(吉野から熊野本宮大社まで)を合わせると6つのルートとまります。それぞれの古道の名は、昔ながらのもので今も使われています。呼び方の紹介をしてみましょう。
紀伊路(きいじ)、小辺路(こへち)、中辺路(なかへち)、大辺路(おおへち)、伊勢路(いせじ)、大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)となります。呼び方にも趣のある響きが感じられます。
小辺路は起点から熊野本宮大社までを最短距離(約70㎞)ですが、大峯奥駈道を除けば最も厳しいルートです。紀伊路は、生活道と重なったり、再開発で道がなくなった所が多いようです。それぞれの古道の現在があります。
今ではあまり、というかほとんど聞かない名前ですよね。様々な道があるということなので、ぜひ熊野古道を歩く際には、その道の名前も覚えながら歩いていきたいですよね。そうすることによって、歴史を感じることができそうです。
こちらのお店では、「めはり寿司」として出されます。柚子をきかせたダシ醤油味で、高菜は一週間程度の浅漬けとなっています。その他、独特の香りとコシの強さ、なめらかな喉越しが特徴の蕎麦も人気です。
おにぎりと聞くと、今ではのりを巻いたものが主流となっていますよね。しかしこの地では昔、おにぎりに高菜の漬物を巻いていたということなのです。ここでも懐かしさ溢れる歴史を知ることができるのですね。これを食べながら休憩したいものです。
熊野古道歩きの拠点として、そして、熊野三山めぐりの拠点としてはおすすめです。観光情報の発信や地元食材を生かしたお食事の提供やお土産が販売されています。
この地ならではのお土産も買うことができるというのは観光客にとっては嬉しいですよね!また他にもどのような観光地があるのか知りたいという時には、ぜひこの場所を訪れると良いでしょう。休憩場所としてもぜひ利用してくださいね!
こちらには、熊野古道を歩く方のために作られたスイーツがあるんですよ!その名も「尾鷲名物 ぶらぶら塩ようかん」。歩き疲れて甘い物が欲しくなった時に、気軽に当分を補給できるようにと、スティックタイプの珍しい和スイーツなんです。
下から塩羊羹を押し出して、付属されている糸でカットすれば必要な分だけ食べられるので、手も汚さなくてGOOD!お土産としてもおすすめです。
和菓子は今でもご年配の方々だけでなく、若い世代の人々にも人気ですよね。味はもちろん美味しいですが、見た目も柔らかく温かみのある物が多いので、疲れている人にとっては嬉しい食べ物でもあります。こちらでは手軽に食べる和菓子もあるということなので、ぜひ召し上がってくださいね。
おすすめは、まぐろのお造り、まぐろカツ、まぐろそぼろ煮、まぐろつみれ汁、ご飯、漬物が付いた「まぐろ定食」1,600円!これだけ充実した内容で、このお値段は驚きですよね。ここで一度まぐろを食べると、他では食べられなくなるかもしれません。
実は紀伊勝浦はマグロが有名だということなので、ぜひこの場所に到着したらマグロ料理をいただきましょう。新鮮でおいしいお料理をいただくことができますよ!その中でもこの桂城というお店はリーズナブルということなので、旅人にも優しいですね!
トッピングには、地元の食材を使用すると言ったこだわりぶり。熱々で、モチモチとしたピザは、とっても美味しくて、あっという間にペロリ!珍しいシシ肉のピザもありますよ。また、炭火焙煎のコーヒーの美味しさにも定評があるので、是非一度試してみてくださいね♪
おすすめの魚つみれ定食や、さんま竜田丼、ひもの定食などは、リーズナブルなお値段でボリュームも満点!物品販売コーナーで購入できる郷土料理の「押し寿司」も、見た目も美しくて絶品です。
「菜心味定食」は、トレーの上に地元の食材を使用して作られたお料理が、いくつも載せられた充実のメニュー♪食器もとっても素敵なので、目と舌でたのしんでくださいね。尚、こちらのお店は前日までの予約が必要となりますので、気になった方はどうぞお早めに♪
そしてこちらで頂けるメニューは、玄米ごはんとオーガニックのお料理を楽しめる「玄米ごはんのセット」や、天然酵母パンを使った「天然酵母パンのサンドイッチセット」など。どちらもお惣菜や穀物コーヒーも付いていて食べごたえはバッチリ。
ベジタリアン対応もしてもらえるという貴重なお店でもあります。
30年間熟成させて作られたという馴れ寿司…ちょっと気になりますよね。こちらでは、1か月物の馴れ寿司と、30年物のドロドロになった本馴れ寿司を味わえますよ。味は、食べてからのお楽しみ♪一言でいえば、想像していたよりも食べやすくて、癖がない!?
とにもかくにも、食べてからのお楽しみです♡
最初に熊野本宮大社を望む所が「伏拝王子」です。その名には、やっとたどり着いた熊野大社を伏し拝んだという由来が伝えられています。 この熊野本宮大社は、平成7年には、社殿が国の重要文化財に指定されました。
総門をくぐると檜皮葺の立派な社殿が姿を見せます。 向かって左手の社殿が夫須美大神(ふすみのおおかみ)と速玉大神(はやたまのおおかみ)の両神が祀られています。中央は主神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)です。そして右手は天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。
交通安全や家庭円満、夫婦和合、大漁満足、長寿の神として人々から崇敬されてきました。かつては、熊野川や音無川、岩田川の合流点にある「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる中洲にありました。しかし、明治22年の洪水で多くが流出し、流出を免れた上四社3棟を、明治24年に現在地に移築・遷座されました。
創建年代は不詳のようです。熊野速玉大神は、熊野速玉大社では伊邪那岐神とされ、熊野本宮大社では同じ神の御名で日本書紀に登場する速玉之男(はやたまのを)とされています。熊野速玉大社の名は、この速玉之男神の名に由来しているようです。
熊野夫須美大神は伊邪那美神とされ、もともとは近隣の神倉山の磐座に祀られていた神で、いつ頃からか現在地に祀られるようになったと言われています。神倉山にあった元宮に対して、現在の社殿は新宮とも呼ばれています。
夫須美(ふすみ)とは、「結むすび」という意味を持っていると言われています。このため、熊野那智大社は、「結(むすび)の宮(みや)」とも呼ばれていたようです。本宮や新宮とは違い、滝の神様が祀られています。もともとは、滝の近くで祀られていましたが、約1700年前に現在の場所に遷座されました。
ヤタガラスは、熊野の神様のお使いである三本足の烏として有名です。熊野那智大社の境内にある御縣彦社でお祀りされ、近くには銅像もあります。日本サッカー協会のシンボルマークになっていますので、お馴染となっています。
歴史をふりかえると、那智山青岸渡寺は、一千日(3年間)の滝篭りをされた花山法皇が、永延2年(988)に行幸され、西国三十三ヶ所第一番札所として定めたとされています。
御本尊である如意輪観世音像は、仁徳天皇の時代(4世紀の頃)、インドから那智に渡来した裸形上人が、那智滝の滝壺で見つけ、本尊として安置した言われています。
如意輪観世音を祀る本堂は、天正18年(1590)に豊臣秀吉が再建したものと伝えられています。桃山時代の特徴を残していて、2004年には、ユネスコの世界遺産に登録されました。 本堂のうしろには、那智の滝との調和が美しい朱色の三重の塔があります。
本宮と新宮、那智の各大社からなる熊野三山。熊野の神様を祀ってあります。3社とも主祭神は異なります。それぞれの主神は次の通りです。本宮の主神は、家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)。新宮の主神は、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の2神。
那智の主神は、熊野夫須美大神。新宮と那智の主神である熊野夫須美大神は、熊野牟須美大神とも書かれます。家都美御子大神と熊野速玉大神、熊野夫須美大神の3神を熊野三所権現と呼んでいます。それぞれの主神を相互に祀りあうことによって、三社は連帯関係を結び、熊野三山となったと言われています。
古文書によると、熊野の神々は、神代の頃、まず初めに神倉山のゴトビキ岩に降臨されたとあります。したがって、神倉山にあった元宮に対して、現在の熊野速玉大社の社殿は新宮とも呼ばれています。悠久の古より人々から畏れ崇められてきた神倉山には、初め社殿はなく、自然を畏怖し崇める自然信仰でした。
これが、もともとの原始信仰の中心であったと思われます。神倉神社の御神体の「ゴトビキ岩」です。大きな磐座こそが、熊野の神様と言っても良いのかも知れません。
熊野三山は、自然信仰の聖地です。那智山一帯もその例にもれず、一の滝と呼ばれている那智の滝は、飛瀧神社の神体です。飛瀧神社の境内に設けられた滝見台からその姿を見ることができます。
明治期の神仏分離以前においては、その三重の塔が属する青岸渡寺と熊野那智大社は一体のものであったのですが、明治になって神仏習合が廃され、それぞれが独立したものとなります。したがって、今日においては三重塔は青岸渡寺に属しています。
また、大晦日から元旦にかけて、厳かな雰囲気の中でライトアップされます。青岸渡寺の鐘楼堂から除夜の鐘が響きます。また、日没より元旦の夜明けまで三重の塔もライトアップされます。こちらでは、昔ながらの神仏習合の雰囲気がいまだ残っているように感じさせます。
こちらでは、天然温泉源泉かけ流しの大露天風呂や家族専用貸切露天風呂、貸切露天風呂、ささゆり大浴場など多数の湯船が楽しめます。湯けむりの中で満天の星を眺めながら入浴することもできます。
大浴場(内湯)もゆっくりと浸れますが、外に出れば大塔川の河原、開放的な露天風呂へ。熊野の大自然に囲まれた川湯です。露天風呂は男女混浴となっています。女性には脱衣場に露天風呂専用の浴衣(湯着)が用意されています。着用して入浴します。男性は、タオル着用で入浴します。
また、「霧の郷たかはら」は、オーナーをはじめスタッフのおもてなしが素晴らしいということでも評判がよく、最高の時間が過ごせること間違いありません。山の幸と海の幸をふんだんに使ったお料理も美味しくて、あまりの居心地の良さに、帰りたくなくなってしまうかもしれません。
「わたらせ温泉」を使用した温泉もあり、日帰り入浴も可能ですよ。
マグロをはじめ、バイキングメニューはどれも美味しくて大人気!温泉もとっても気持ちが良くて、最高の時間が過ごせますよ。洞窟露天風呂からは、目の前の海の絶景を眺めながらリラックスできるので、いつまで入っていても飽きません。
客室に露天風呂が付いたタイプの部屋もあり、温泉三昧が満喫できます。源泉かけ流しのお湯なので、とっても気持ちが良い!毎日9時には「発心門王子」または「伏拝王子」まで送迎してもらえるので、前泊するのもおすすめですよ。いかがでしたか?今回紹介した記事を読んで、今すぐにでも熊野古道に行きたくなったと思った方も多いのではないでしょうか?言葉では伝えきれないくらい、とっても魅力的なスポットなので、是非参考にして足を運んでみてくださいね。
1.熊野古道ってどこ?1府3県に跨がる道
http://camp-inn-miyama.com/news/info/1273/
※写真は、熊野古道の馬越峠の石畳です。熊野古道は、熊野本宮大社と熊野速玉大社、熊野那智大社の「熊野三山」へと通じる参詣道です。そのほとんどは紀伊半島にあり、全体像は、三重県や奈良県、和歌山県、大阪府にまたがっています。熊野古道の多くは、2000年に「熊野参詣道」として国の史跡に指定されました。
2004年には、「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。熊野古道の遺構の特徴は、舗装に用いられた石畳が残っている点でしょう。石畳が用いられたのは、紀伊半島が日本でも有数の降雨量の多い地域であるからです。
熊野古道の中には、国道や市街地のルートと重複していて吸収されてしまったものもあります。紀伊半島の中央部は、日本アルプスのような高い山はありませんが、どこまでも続く山々と谷に覆われています。このため、古来より交通開発が困難であり、交通路に適する場所は限られていたからです。
こうした地理的な条件は、現在も同様です。結果として、現代の主要な交通路は古人の拓いた道に並行しています。熊野古道と現在の道が重なっているのも、決して不思議ではありません。
世界遺産に登録されたものが、熊野古道の全体像ではないことも重要なポイントです。「熊野三山」の参詣が時代によって盛衰します。そのため、正確なルートが不明になっている区間があること、そして、歴史的な変遷から生じた別ルートも存在してと考えられています。
熊野古道研究家や古道ファンの中には、まだ未知のルートがあるのではという見地から、熊野古道の全体像を明らかにしようとする動きもあるようです。
様々な観点から見ても歴史の深さがわかる道ということですね。今でも多くの雨量を観測している場所ですから、大昔ならば今以上に交通の便が悪かったということが想像できます。その道に石畳を用いるという技術を昔の人々はいち早く行なっていたのですね。
2.熊野古道は世界遺産
http://www.aokiu.com/2013/02/19/kumanokodo/
実は珍しい?道が世界遺産
「道」は太古の昔から、人々の足跡が重なり、次第に形成されてきたものと考えるのが通常と思われます。一つの例を挙げれば、登山道(ルート)があります。これなどは、山頂を目指して登る人たちによって切り拓かれたもので、「道」の定義に重なるものでしょう。熊野古道は、熊野三山(本宮・新宮・那智)へのお参りのルートです。出発地はそれぞれ異なる地ではあっても、目指す所は(頂き)同一でした。熊野三山参詣のため、人々の足跡が時代を重ねることで形成されていったのでしょう。
世界遺産に登録される対象には様々あるようです。熊野古道は、カテゴリーの中では「文化遺産」、しかも「遺跡および文化的景観」として登録されています。「道」が世界遺産として登録されるというケースは、ほとんど例のない事です。極めて珍しいことと言えるでしょう。
その他のケースをみると、スペイン、フランスにまたがる「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」があります。「道」が世界遺産として認められるのは、熊野古道を含めて、この2例だけです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、キリスト教信者が巡礼する道ということでも知られていますが、その有名な道とこの熊野古道だけが「道」として世界遺産に登録されているなんて、なんだか日本人として誇らしいですよね!
何故?熊野古道の全てが世界遺産ではない
例えば、熊野古道という案内板が設置されていても、世界遺産に登録されていない道もあります。熊野古道は大阪から和歌山県田辺市に至る紀伊路や、田辺から熊野三山への中辺路(なかへち)など主に5本のルート(実際は6本のルートとも言われています。)があります。全長は600㎞を超えると言われています。
実はこのうち世界遺産に登録されているのは200㎞あまりです。その理由としては、解明されていない道などをはじめ幾つかあります。所有権者の登録不同意や登録の要件を満たさない道などです。アスファルトやコンクリート舗装の道は古道であった所でも世界遺産という観点から除外されます。
このように、熊野古道と言っても世界遺産に登録されていない道がたくさんあるのが現実です。言い換えれば、古道は今なお、私たちの暮らしと直接的に繋がっている道と言えるのでしょう。それもまた、熊野古道の魅力かも知れません。
世界遺産に登録されるには、様々な条件をクリアしていないといけないということがよくわかる例ということでも、熊野古道は珍しいケースなのかもしれませんね。しかし今でも200kmが昔のまま残っているというのは素晴らしいですね!
3.熊野古道を歩くなら熊野の歴史も知ろう
http://kenpakunews.blog120.fc2.com/blog-entry-147.html
熊野周辺は、日本書紀にも登場する自然崇拝の地がたくさんあります。熊野参詣の歴史を辿ると、907年の宇多法皇の熊野行幸が最初と言われています。その後。熊野三山への参詣が頻繁に行われるようになったきっかけは、1090年の白河上皇の熊野行幸からと言われています。白河上皇は9回の熊野行幸を行ったとあります。これによって、京都の貴族の間に熊野参詣が行われるようになったようです。その後、後白河上皇も33回の熊野行幸をはたしています。
江戸時代に入ると熊野参詣は、伊勢詣と並び、広く庶民が行うようになったと言われています。1906年(明治39年)末に布告された「神社合祀令」によって、熊野古道周辺の神社の数は激減します。熊野参詣もほとんどなくなってしまいます。
もともとは、自然崇拝の地を守り、自らの身を律する「修験」の場であったものが、熊野への参詣するという行為に変わります。平安時代以降の熊野参詣も、行の回数を重ねるという山岳修験の一環であったようです。こうした捉え方で、再び熊野参詣は次第に復活していったのでしょう。
今日では、熊野参詣は人気の観光スポットとなっています。修験道として訪れる人も多いでしょう。また、トレッキングを楽しむために訪れる人も、歴史愛好家が研究目的で訪れるというケースもあるでしょう。熊野古道の歴史と、独特の景観美が魅力となっているのです。
日本書紀と言えば、昔国語の授業や歴史の授業で習ったという人も多いでしょう。その書物の中に、すでに熊野の地は記されているのです。それほど大昔から、この地は聖なる地として多くの人々に崇められてきていたのですね。自然、歴史、様々な魅力がある場所なのです。
4.完歩を目指そう!熊野古道押印帳
http://wakarurouki.blog114.fc2.com/blog-date-200810.html
熊野古道巡りは、世界遺産登録後、爆発的な人気となり多くの人が訪れています。熊野古道は、全長は600㎞。世界遺産に登録されているものでも、200㎞あまりです。もちろん、一日で踏破することはできません。一日限りの熊野古道体験も人気ですが、実は完全踏破を目指すという人も多いようです。もちろん、熊野古道のルートは複数ありますので、一つのルートを先ず踏破するといったケースから始まります。マップを手にし、辺りの景観を楽しみながら一歩ずつ歩をすすめるのが魅力なのでしょう。
マップは必需品なのですが、もう一つ大切なものがあります。それは、熊野古道押印帳です。一つのルートの完歩を目指す人には、とても大切なものとなります。古道毎に提供されます。例えば、「熊野古道中辺路押印帳」のようなものです。
中辺路(なかへち)の古道を歩く場合には、途中にスタンプを押すポイントが多くあります。完歩すると「完歩証明書」が発行されます。押印帳の値段は100円とか種類によって違いますが、かなり求め易い値段となっています。
マップと「熊野古道中辺路押印帳」が必要なのですね。すべてにスタンプを押し、完歩することで、新たに完歩証明書がいただけるということなので、これはぜひ完歩したいですよね!思い出にもなりますし、達成感も味わえそうです。
■ 熊野古道押印帳の基本情報
- ・名称:熊野古道押印帳
- ・参考サイトURL:http://www.wakayama-kanko.or.jp/worldheritage/stamp/index.html
5.熊野古道を歩こう 6つのコース
http://neko-milk.at.webry.info/200902/article_1.html
熊野古道とは、通常は5つの道を指す場合が多いのです。先ず、紀伊路(渡辺津から田辺まで)です。次に、小辺路(高野山から熊野三山まで)。そして、中辺路(田辺から熊野三山まで)その他、大辺路(田辺から串本、熊野三山へ)、伊勢路(伊勢神宮から熊野三山まで)があります。これらに加えて、大峯奥駈道(吉野から熊野本宮大社まで)を合わせると6つのルートとまります。それぞれの古道の名は、昔ながらのもので今も使われています。呼び方の紹介をしてみましょう。
紀伊路(きいじ)、小辺路(こへち)、中辺路(なかへち)、大辺路(おおへち)、伊勢路(いせじ)、大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)となります。呼び方にも趣のある響きが感じられます。
小辺路は起点から熊野本宮大社までを最短距離(約70㎞)ですが、大峯奥駈道を除けば最も厳しいルートです。紀伊路は、生活道と重なったり、再開発で道がなくなった所が多いようです。それぞれの古道の現在があります。
今ではあまり、というかほとんど聞かない名前ですよね。様々な道があるということなので、ぜひ熊野古道を歩く際には、その道の名前も覚えながら歩いていきたいですよね。そうすることによって、歴史を感じることができそうです。
6.熊野古道を歩いてグルメも満喫
http://portal.doyu-kai.net/modules/pico1/index.php?content_id=22
※写真は、熊野古道とその周辺のグルメのひとつ「めはり」です。めはり本舗 三軒茶屋 本宮本店
「めはり本舗 三軒茶屋 本宮本店」さんでは、紀伊半島の南部から中部にかけて伝わる「めはり」が楽しめます。めはりとは、ご飯を高菜の漬物で巻き込んだおにぎりです。農作業や山仕事に重宝なお弁当として、現在にも受け継がれています。こちらのお店では、「めはり寿司」として出されます。柚子をきかせたダシ醤油味で、高菜は一週間程度の浅漬けとなっています。その他、独特の香りとコシの強さ、なめらかな喉越しが特徴の蕎麦も人気です。
おにぎりと聞くと、今ではのりを巻いたものが主流となっていますよね。しかしこの地では昔、おにぎりに高菜の漬物を巻いていたということなのです。ここでも懐かしさ溢れる歴史を知ることができるのですね。これを食べながら休憩したいものです。
■ 基本情報
- ・名称:めはり本舗 三軒茶屋 本宮本店
- ・住所:和歌山県 田辺市 本宮町 大居2051-2
- ・アクセス:国道168号線奈良県五條市本陣交差点より約100キロ 所要時間約3時間
- 奈良県 谷瀬の吊り橋より約50キロ 所要時間 約1時間30分
- 和歌山県新宮市 橋本交差点より約40キロ 所要時間 約1時間
- 国道311号線 和歌山県田上富田町 岩崎交差点より約55キロ所要時間
- 約1時間30分三重県熊野市
- 立石南交差点より約45キロ 所要時間 約1時間30分
- ・営業時間:10時~18時(夏期は19時まで営業)
- ・定休日:毎週木曜日
- ・電話番号:0735-43-0987
- ・料金:1,000円(通常平均)3,000円(宴会平均)
- ・公式サイトURL:http://www.sangendyaya.com/pc/honten.html
道の駅 奥熊野古道ほんぐう
道の駅 奥熊野古道ほんぐうは、世界遺産に登録された熊野古道の発着点でもある熊野本宮にあります。国道168号線を北へ向かえば、奈良県十津川村へつながっています。南へ向かえば、新宮や那智勝浦へとつながっています。とても便利な所にある道の駅です。熊野古道歩きの拠点として、そして、熊野三山めぐりの拠点としてはおすすめです。観光情報の発信や地元食材を生かしたお食事の提供やお土産が販売されています。
この地ならではのお土産も買うことができるというのは観光客にとっては嬉しいですよね!また他にもどのような観光地があるのか知りたいという時には、ぜひこの場所を訪れると良いでしょう。休憩場所としてもぜひ利用してくださいね!
■ 基本情報
- ・名称:道の駅 奥熊野古道ほんぐう
- ・住所:和歌山県田辺市本宮町伏拝904-4
- ・アクセス:・京都、新大阪駅からJRきのくに線にて紀伊田辺駅下車、
- 駅前から龍神バス(本宮線)で本宮町に至る。
- ・京都、新大阪駅からJRきのくに線にて新宮駅下車、
- 駅前から熊野交通バスまたは奈良交通バスで本宮町に至る。
- ・名古屋駅からJR紀勢本線にて新宮駅下車、
- 駅前から熊野交通バスまたは奈良交通バスで本宮町に至る。
- ・ 東名阪自動車道・伊勢自動車道勢和多気IC経由、国道42号を南下。
- 新宮市より国道168号で本宮町に至る。
- ・営業時間:9:00~17:00
- ・定休日:無休
- ・電話番号:0735-43-0911
- ・料金:めはりセット「山菜そば」…830円 めはりセット「きつねうどん」…830円
- 茶粥定食…730円 麦とろ飯…730円 親子丼…680円 カレー…680円
- カレーうどん…630円 ライス…200円
- ・公式サイトURL:http://www.za.ztv.ne.jp/teika/
和菓子処 若木屋
三重県の尾鷲神社のすぐそばにある「若木屋」は、四季折々の和菓子が楽しめる人気の和菓子店。こちらには、熊野古道を歩く方のために作られたスイーツがあるんですよ!その名も「尾鷲名物 ぶらぶら塩ようかん」。歩き疲れて甘い物が欲しくなった時に、気軽に当分を補給できるようにと、スティックタイプの珍しい和スイーツなんです。
下から塩羊羹を押し出して、付属されている糸でカットすれば必要な分だけ食べられるので、手も汚さなくてGOOD!お土産としてもおすすめです。
和菓子は今でもご年配の方々だけでなく、若い世代の人々にも人気ですよね。味はもちろん美味しいですが、見た目も柔らかく温かみのある物が多いので、疲れている人にとっては嬉しい食べ物でもあります。こちらでは手軽に食べる和菓子もあるということなので、ぜひ召し上がってくださいね。
■ 基本情報
- ・名称: 若木屋
- ・住所: 三重県尾鷲市宮の上4-21
- ・アクセス:尾鷲駅から379m
- ・営業時間: [火~土]9:00~19:00[日]9:00~17:00
- ・定休日: 月曜日
- ・電話番号: 0597-22-0880
- ・参考サイトURL: http://tabelog.com/mie/A2405/A240501/24009317/
桂城(かつらぎ)
絶品のマグロ料理がリーズナブルな料金で食べられると大人気のお店「桂城(かつらぎ)」。紀伊勝浦はマグロが有名なエリアなので、せっかくなら安くて美味しいお店でおなかいっぱい食べたいですよね♡おすすめは、まぐろのお造り、まぐろカツ、まぐろそぼろ煮、まぐろつみれ汁、ご飯、漬物が付いた「まぐろ定食」1,600円!これだけ充実した内容で、このお値段は驚きですよね。ここで一度まぐろを食べると、他では食べられなくなるかもしれません。
実は紀伊勝浦はマグロが有名だということなので、ぜひこの場所に到着したらマグロ料理をいただきましょう。新鮮でおいしいお料理をいただくことができますよ!その中でもこの桂城というお店はリーズナブルということなので、旅人にも優しいですね!
■ 基本情報
- ・名称: 桂城(かつらぎ)
- ・住所: 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字勝浦398-11
- ・アクセス:JR紀伊勝浦駅徒歩5分
- ・営業時間: 11:30~14:00 17:00~22:00
- ・定休日: 月曜日、第4日曜日
- ・電話番号: 0735-52-1845
- ・参考サイトURL: http://tabelog.com/wakayama/A3005/A300502/30000173/
道瀬食堂
古民家を利用した、とってもおしゃれなお店「道瀬食堂」。こちらでは、絶品の石窯焼きのピザが食べられると大人気なんですよ。トッピングには、地元の食材を使用すると言ったこだわりぶり。熱々で、モチモチとしたピザは、とっても美味しくて、あっという間にペロリ!珍しいシシ肉のピザもありますよ。また、炭火焙煎のコーヒーの美味しさにも定評があるので、是非一度試してみてくださいね♪
■ 基本情報
- ・名称: 道瀬食堂
- ・住所: 三重県北牟婁郡紀北町道瀬83-2
- ・アクセス:三野瀬駅から1,606m
- ・営業時間: [木~月] 11:00~14:00(ラストオーダー14:00)
- ・定休日: 火曜日 水曜日 臨時休業あり
- (Facebookページで確認されるか、お問い合わせください)
- ・電話番号: 090-1472-0505
- ・公式サイトURL: https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8…
道の駅 海山
「道の駅 海山」は、大自然に囲まれた駅。熊野古道「馬越峠」の登り口に位置します。周辺情報を仕入れるのにも最適なスポットですが、地元食材を使用した数々のメニューが楽しめる食堂が大人気なんですよ。おすすめの魚つみれ定食や、さんま竜田丼、ひもの定食などは、リーズナブルなお値段でボリュームも満点!物品販売コーナーで購入できる郷土料理の「押し寿司」も、見た目も美しくて絶品です。
■ 基本情報
- ・名称: 道の駅 海山
- ・住所: 三重県北牟婁郡紀北町海山区相賀1439-3
- ・アクセス: 相賀駅から1,623m
- ・営業時間: [5月~9月]9:00~19:00[10月~翌4月]9:00~18:00
- ・定休日: 元日
- ・電話番号: 0597-32-1661
- ・公式サイトURL: http://tabelog.com/mie/A2405/A240501/24007012/
菜心味庵(なごみあん)きた岡
「菜心味庵(なごみあん)きた岡」は、趣のある古民家を改装して作られた、とっても素敵なお店です。「菜心味定食」は、トレーの上に地元の食材を使用して作られたお料理が、いくつも載せられた充実のメニュー♪食器もとっても素敵なので、目と舌でたのしんでくださいね。尚、こちらのお店は前日までの予約が必要となりますので、気になった方はどうぞお早めに♪
■ 基本情報
- ・名称: 菜心味庵(なごみあん)きた岡
- ・住所: 和歌山県田辺市中辺路町小皆400-2
- ・営業時間: 12:00~15:00予約制
- ・定休日: 火曜日・水曜日
- ・電話番号: 0739-64-1145
- ・参考サイトURL: http://tabelog.com/wakayama/A3004/A300402/30000088/
田舎ごはんとカフェ 朴
こちらも古民家を使用したおしゃれなお店「田舎ごはんとカフェ 朴(BOCU)」。お店の入り口では、天然酵母のパンなどの販売も行われていますよ。そしてこちらで頂けるメニューは、玄米ごはんとオーガニックのお料理を楽しめる「玄米ごはんのセット」や、天然酵母パンを使った「天然酵母パンのサンドイッチセット」など。どちらもお惣菜や穀物コーヒーも付いていて食べごたえはバッチリ。
ベジタリアン対応もしてもらえるという貴重なお店でもあります。
■ 基本情報
- ・名称: 田舎ごはんとカフェ 朴
- ・住所: 和歌山県田辺市中辺路町近露203
- ・営業時間: 11:00~16:00
- ・定休日: 日・月・火
- ・電話番号: 0739-65-0694
- ・公式サイトURL: https://www.facebook.com/cafebocu
東宝茶屋
「馴れ寿司」ってご存知ですか?私たちにはあまり聞きなれない言葉ですが、実はコレ、さんま寿司を熟成させたという、この地方でしか食べることができない珍味なんです!30年間熟成させて作られたという馴れ寿司…ちょっと気になりますよね。こちらでは、1か月物の馴れ寿司と、30年物のドロドロになった本馴れ寿司を味わえますよ。味は、食べてからのお楽しみ♪一言でいえば、想像していたよりも食べやすくて、癖がない!?
とにもかくにも、食べてからのお楽しみです♡
■ 基本情報
- ・名称: 東宝茶屋
- ・住所: 和歌山県新宮市横町2-2-12
- ・アクセス: 新宮駅から697m
- ・営業時間: 11:30~22:00
- ・電話番号: 0735-22-2843
- ・参考サイトURL: http://japan-web-magazine.com/japanese/japanese-food/narezushi-japanese.html
7.熊野古道を歩いたら熊野三山へ
http://blog.livedoor.jp/ponpokotanukisan/archives/52055024.html
熊野本宮大社
熊野本宮大社は、全国の「熊野神社」の総本宮にあたる熊野三山の中の一つです。三山の中でもとりわけ古式ゆかしい雰囲気を漂わせるのが、聖地熊野本宮大社です。 熊野参詣道のなかでも、多くの人々がたどった中辺路を歩いて行くと、最初にたどり着きます。最初に熊野本宮大社を望む所が「伏拝王子」です。その名には、やっとたどり着いた熊野大社を伏し拝んだという由来が伝えられています。 この熊野本宮大社は、平成7年には、社殿が国の重要文化財に指定されました。
総門をくぐると檜皮葺の立派な社殿が姿を見せます。 向かって左手の社殿が夫須美大神(ふすみのおおかみ)と速玉大神(はやたまのおおかみ)の両神が祀られています。中央は主神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)です。そして右手は天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。
交通安全や家庭円満、夫婦和合、大漁満足、長寿の神として人々から崇敬されてきました。かつては、熊野川や音無川、岩田川の合流点にある「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる中洲にありました。しかし、明治22年の洪水で多くが流出し、流出を免れた上四社3棟を、明治24年に現在地に移築・遷座されました。
■ 基本情報
- ・名称:熊野本宮大社
- ・住所:和歌山県田辺市本宮町本宮
- ・アクセス:詳しくは http://www.hongu.jp/access/へ
- ・参拝時間:祈祷は毎日8時から16時半まで
- ・休日:ありません。
- ・電話番号:0735-42-0009
- ・公式サイトURL:http://www.hongutaisha.jp/
熊野速玉大社
熊野速玉大社は、熊野三山の一つです。熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神として祀っています。 境内地は国の史跡「熊野三山」の一部となっています。平成16年に、ユネスコの世界遺産の構成資産、大峯奥駈道の一部として登録されました。創建年代は不詳のようです。熊野速玉大神は、熊野速玉大社では伊邪那岐神とされ、熊野本宮大社では同じ神の御名で日本書紀に登場する速玉之男(はやたまのを)とされています。熊野速玉大社の名は、この速玉之男神の名に由来しているようです。
熊野夫須美大神は伊邪那美神とされ、もともとは近隣の神倉山の磐座に祀られていた神で、いつ頃からか現在地に祀られるようになったと言われています。神倉山にあった元宮に対して、現在の社殿は新宮とも呼ばれています。
■ 基本情報
- ・名称:熊野速玉大社
- ・住所:和歌山県新宮市上本町1丁目1
- ・アクセス:[京阪神方面から]
新大阪駅からJRきのくに線(特急オーシャンアロー号等)を利用して、 - 新宮駅下車。駅から徒歩約17分(タクシーなら5分)。
- [東京・名古屋方面から]
- 名古屋駅からJR紀勢本線(特急ワイドビュー南紀号)を利用して、
- 新宮駅下車。駅から徒歩約17分(タクシーなら5分)。
- ・参拝時間:終日 (神宝館は9:00~16:00)
- ・休日:ありません。
- ・電話番号:0735-22-2533
- ・公式サイトURL:http://kumanohayatama.jp/
熊野那智大社
熊野那智大社は、熊野三山の中の一つです。全国約4000社ある熊野神社の御本社です。 熊野那智大社は、平成16年に、ユネスコの世界遺産に登録されています。また、御本殿域は、国の指定する重要文化財です。 主祭神は熊野夫須美大神、イザナミノミコトです。夫須美(ふすみ)とは、「結むすび」という意味を持っていると言われています。このため、熊野那智大社は、「結(むすび)の宮(みや)」とも呼ばれていたようです。本宮や新宮とは違い、滝の神様が祀られています。もともとは、滝の近くで祀られていましたが、約1700年前に現在の場所に遷座されました。
ヤタガラスは、熊野の神様のお使いである三本足の烏として有名です。熊野那智大社の境内にある御縣彦社でお祀りされ、近くには銅像もあります。日本サッカー協会のシンボルマークになっていますので、お馴染となっています。
■ 基本情報
- ・名称:熊野那智大社
- ・住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
- ・アクセス:[大阪から]大阪から国道168号線・国道42号線を経て那智勝浦町へ (約5時間)
- 大阪から阪和自動車道を利用して、南紀田辺インターより
- 田辺西バイパス、国道42号線を経て那智勝浦町へ(約5時間)
- [名古屋~]名古屋から東名阪道・伊勢道・紀勢自動車道を利用し、
- 熊野尾鷲道路、熊野大泊インターチェンジより国道42号線を経て
- 那智勝浦町へ(約4時間)
- 那智勝浦町より約20分
- 紀伊勝浦駅より熊野交通バスで那智山バス停まで約30分 、タクシー約20分
- ・参拝時間:正式参拝は、午前8時から午後3時30分まで。
- ・休日:ありません。
- ・電話番号:0735-55-0321
- ・公式サイトURL:http://www.kumanonachitaisha.or.jp/
那智山青岸渡寺
那智山青岸渡寺は、もともと那智山は熊野三山の一つでした。熊野信仰の霊場として長い歴史があります。しかし、明治初期に青岸渡寺と那智大社に分離させられました。神仏習合で一体的な関係でしたので、今も寺と神社は隣接しています。全国の寺院や神社も同様で、双方を参拝する人が多いようです。歴史をふりかえると、那智山青岸渡寺は、一千日(3年間)の滝篭りをされた花山法皇が、永延2年(988)に行幸され、西国三十三ヶ所第一番札所として定めたとされています。
御本尊である如意輪観世音像は、仁徳天皇の時代(4世紀の頃)、インドから那智に渡来した裸形上人が、那智滝の滝壺で見つけ、本尊として安置した言われています。
如意輪観世音を祀る本堂は、天正18年(1590)に豊臣秀吉が再建したものと伝えられています。桃山時代の特徴を残していて、2004年には、ユネスコの世界遺産に登録されました。 本堂のうしろには、那智の滝との調和が美しい朱色の三重の塔があります。
■ 基本情報
- ・名称:那智山青岸渡寺
- ・住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8番地
- ・アクセス:バス
紀伊勝浦駅から熊野交通路線バス「那智山行き」で、約30分、 - 終点バス停下車、徒歩15分(石段が続く)
- 車
- 那智山の県道から通行料800円の防災道路を通れば、
- 青岸渡寺のすぐ隣まで行けます。
- ・参拝時間:5:00~16:30
- ・電話番号:0735-55-0001
- ・料金:不要
- ・参考サイトURL:http://www.nachikan.jp/kumano/seigantoji/
8.熊野の神様ってどんな神様?
http://blogs.yahoo.co.jp/y073542000/23642318.html
※写真は、神倉神社の御神体の「ゴトビキ岩」です。本宮と新宮、那智の各大社からなる熊野三山。熊野の神様を祀ってあります。3社とも主祭神は異なります。それぞれの主神は次の通りです。本宮の主神は、家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)。新宮の主神は、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の2神。
那智の主神は、熊野夫須美大神。新宮と那智の主神である熊野夫須美大神は、熊野牟須美大神とも書かれます。家都美御子大神と熊野速玉大神、熊野夫須美大神の3神を熊野三所権現と呼んでいます。それぞれの主神を相互に祀りあうことによって、三社は連帯関係を結び、熊野三山となったと言われています。
古文書によると、熊野の神々は、神代の頃、まず初めに神倉山のゴトビキ岩に降臨されたとあります。したがって、神倉山にあった元宮に対して、現在の熊野速玉大社の社殿は新宮とも呼ばれています。悠久の古より人々から畏れ崇められてきた神倉山には、初め社殿はなく、自然を畏怖し崇める自然信仰でした。
これが、もともとの原始信仰の中心であったと思われます。神倉神社の御神体の「ゴトビキ岩」です。大きな磐座こそが、熊野の神様と言っても良いのかも知れません。
9.日本三大名滝『那智の滝』へ寄ろう
那智の滝ってどこにあるの?
那智の滝は、那智勝浦町の那智川中流にかかる滝です。ほとんど垂直の断崖に沿って落下し、落ち口の幅は13m、滝壺までの落差は133mもあります。その姿は熊野灘からも観ることができます。一段の滝としては落差は日本一で、華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に挙げられています。熊野三山は、自然信仰の聖地です。那智山一帯もその例にもれず、一の滝と呼ばれている那智の滝は、飛瀧神社の神体です。飛瀧神社の境内に設けられた滝見台からその姿を見ることができます。
三筋の滝
那智の滝は、滝の落口の岩盤に切れ目があります。三筋に分かれて流れ落ちるため三筋の滝とも呼ばれています。また、那智川にある那智四十八滝を代表するということから、那智の大滝とも呼ばれます。明治期の神仏分離以前においては、その三重の塔が属する青岸渡寺と熊野那智大社は一体のものであったのですが、明治になって神仏習合が廃され、それぞれが独立したものとなります。したがって、今日においては三重塔は青岸渡寺に属しています。
大晦日にはライトアップも!
那智の滝は、滝そのものが御神体として祀られています。したがって、直接、滝を拝むことが参拝行為となっています。毎週土曜日と三連休の日曜日にはライトアップされます。夜闇に浮かび上がる姿、そして美しい水飛沫が、神宿る荘厳な雰囲気を感じさせてくれます。また、大晦日から元旦にかけて、厳かな雰囲気の中でライトアップされます。青岸渡寺の鐘楼堂から除夜の鐘が響きます。また、日没より元旦の夜明けまで三重の塔もライトアップされます。こちらでは、昔ながらの神仏習合の雰囲気がいまだ残っているように感じさせます。
■ 那智の滝ライトアップ 基本情報
- ・名称:那智の滝ライトアップ
- ・住所:和歌山県那智勝浦町那智山
- ・アクセス:JRきのくに線「紀伊勝浦駅」から「那智山行」の熊野交通バス約25分
- 「那智の滝前」から徒歩5分
- ・開催期間:9月14日~12月13日の毎週土曜と三連休の日曜 大晦日
- ・電話番号:0735-52-5311 那智勝浦町観光協会
- ・公式サイトURL:http://www.nachikan.jp/
10.歩き疲れた後はゆっくり休憩
http://north703.blog.fc2.com/blog-entry-184.html
※写真は、渡瀬温泉の露天風呂です。渡瀬温泉
渓流沿いの露天風呂は、ゆったり楽しむ温泉です。春の新緑の頃はもちろん、夏のせせらぎ、秋の紅葉、冬の湯けむりと四季折々に移ろいを堪能できます。いろいろな温泉があり、熊野古道散策の疲れを癒してくれます。こちらでは、天然温泉源泉かけ流しの大露天風呂や家族専用貸切露天風呂、貸切露天風呂、ささゆり大浴場など多数の湯船が楽しめます。湯けむりの中で満天の星を眺めながら入浴することもできます。
■ 基本情報
- ・名称:渡瀬温泉
- ・住所:和歌山県田辺市本宮町渡瀬45-1
- ・アクセス:【関西方面】
電車/JR紀勢本線田辺駅より本宮大社行きバスで約90分 - 車/阪神高速→阪和高速 南紀田辺IC→国道42号・311号経由でICより約70分
- 【東海方面】
- 電車/JR紀勢本線新宮駅より本宮大社行きで約60分
- 車/名古屋高速→東名阪自動車道→伊勢自動車道 尾鷲北IC→
- 国道42号・168号経由でICより約150分
- 【東京より飛行機をご利用】 南紀白浜空港より特急バスで約70分
- ・入浴時間:大露天風呂(男女別)【営業時間】6:00~22:00
- ささゆり大浴場(男女別) 【営業時間】15:00~24:00、6:00~10:00
- 家族専用貸切露天風呂(ひめゆり・ささゆり・やまゆり・おおるり)
- 【営業時間】6:00~23:30
- 貸切露天風呂(ほととぎす・うぐいす・せきれい・おおるり)
- 【営業時間】6:00~11:00、14:00~23:30
- ・電話番号:0735-42-1185
- ・料金:大人/700円、小人/300円
- ・公式サイトURL:http://www.watarase-onsen.jp/
川湯みどりや
川湯みどりやは、熊野川の支流大塔川に面し、その名の通り、河原を掘ると、温泉が湧き出る全国でもめずらしい天然露天風呂です。 川のせせらぎを聴きながらゆったりと熊野の大自然を堪能することができます。大浴場(内湯)もゆっくりと浸れますが、外に出れば大塔川の河原、開放的な露天風呂へ。熊野の大自然に囲まれた川湯です。露天風呂は男女混浴となっています。女性には脱衣場に露天風呂専用の浴衣(湯着)が用意されています。着用して入浴します。男性は、タオル着用で入浴します。
■ 基本情報
- ・名称:川湯みどりや
- ・住所:和歌山県田辺市本宮町川湯13
- ・アクセス:阪和自動車道南紀田辺ICより約1時間20分
- 紀勢自動車道紀伊長島ICより約2時間30分。
- ・入浴時間:日帰り入浴は14:00〜19:00
- 日帰り入浴についてはご入浴時間の変更、
- 又入浴をおことわりする場合も有ります。
- ・電話番号:0735-42-1011
- ・料金:入浴料800円 宿泊料 1泊2食付10,000円〜
- ・公式サイトURL:http://www.kawayu-midoriya.jp/
霧の郷たかはら
熊野古道まで徒歩5分という好立地!紀伊山脈が一望でき、贅沢な気分が味わえるお宿です。運が良ければ、雲海を見ることもできるんですよ。また、「霧の郷たかはら」は、オーナーをはじめスタッフのおもてなしが素晴らしいということでも評判がよく、最高の時間が過ごせること間違いありません。山の幸と海の幸をふんだんに使ったお料理も美味しくて、あまりの居心地の良さに、帰りたくなくなってしまうかもしれません。
「わたらせ温泉」を使用した温泉もあり、日帰り入浴も可能ですよ。
■ 基本情報
- ・名称: 霧の郷たかはら
- ・住所: 和歌山県田辺市中辺路町高原826
- ・アクセス: JR紀伊田辺駅下車、バスにて滝尻王子又は古道ヶ丘下車、車で10分
- 本宮大社より栗栖川下車、車で10分
- ・電話番号: 0739-64-1900
- ・料金: 日帰り入浴料に関しては直接宿にお問い合わせください
- ・公式サイトURL: http://kirinosato-takahara.com/omotenashi.html
ホテル浦島
まぐろの解体ショーや、洞窟露天風呂、全6種類の温泉が楽しめる「ホテル浦島」。広々としたホテル内は、様々なサービスが充実しています。じ9マグロをはじめ、バイキングメニューはどれも美味しくて大人気!温泉もとっても気持ちが良くて、最高の時間が過ごせますよ。洞窟露天風呂からは、目の前の海の絶景を眺めながらリラックスできるので、いつまで入っていても飽きません。
■ 基本情報
- ・名称: ホテル浦島
- ・住所: 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2
- ・アクセス:JR紀伊勝浦駅から桟橋まで徒歩5分。
- 駐車場からマイクロバスで桟橋まで5分。 桟橋から専用船で5分。
- ・電話番号: 0735-52-1011
- ・公式サイトURL: http://www.hotelurashima.co.jp/
川湯温泉 冨士屋
川辺の露天風呂や、冬の時期には「仙人の湯」という名の露天風呂のほか、数種類の温泉、貸切風呂なども楽しめる「川湯温泉 冨士屋」。客室に露天風呂が付いたタイプの部屋もあり、温泉三昧が満喫できます。源泉かけ流しのお湯なので、とっても気持ちが良い!毎日9時には「発心門王子」または「伏拝王子」まで送迎してもらえるので、前泊するのもおすすめですよ。
■ 基本情報
- ・名称: 川湯温泉 冨士屋
- ・住所: 和歌山県田辺市本宮町川湯1452
- ・アクセス: 田辺駅下車龍神バスで110分。
- (ふじや前下車)JR新宮駅下車、バス60分(ふじや前下車)
- ・電話番号: 0735-42-0007
- ・公式サイトURL: http://fuziya.co.jp/about/