阿蘇神社と名の付くところは、全国に450社あります。一番有名なのが、熊本県にある総本社です。ほとんどは同県内に存在しているのですが、今回は中でも珍しく、近隣ではなく、東京都羽村市にある分社の一つをご紹介いたします。ここはなんと、西暦601年というはるか昔の推古天皇の時代に創建されてから、平将門、徳川家へと、常に歴史上の大人物が関わり続けてきているとても歴史の深い場所なのです。その見どころについてご紹介いたします。
阿蘇神社とは?
阿蘇神社の由緒
創建は推古天皇9年(601)と伝えられ、領主武門の崇敬が厚く、承平3年(933)平将門が社殿を造営しました。以後藤原秀郷が将門の乱で将門を討ち取った後には、天慶3年(940年)にその霊を鎮めるため阿蘇神社を修復しました。さらには天文5年(1536年)には、平将門の子孫と称する三田氏が社殿を修復。永正13年(1516年)には小田原北条氏朱印状を授かり、慶長3年(1598年)には徳川家康が参詣。その後も徳川家光、綱吉、吉宗と、徳川将軍からの朱印状が続き、創建以来常に時の権力者から格別の保護を受けてきた、幸運な神社です。
阿蘇神社の見どころ
シイの木
藤原秀郷が将門の乱で将門を討ち取った後に阿蘇神社を修復し、その際手ずから植えたとされるシイの木(厳密にいうとブナ科に属するスダジイ)が境内にあり、現在の木は二代目とされるが樹齢は800年とも1000年とも言われています。この古樹は、幹の周囲6.1メートル、高さ約18メートルを測り東京都の天然記念物に指定されています。阿蘇神社神輿
自転車お守り 500円
自転車を乗られる方々の中では有名なロードバイクを楽しむ方のためのお守りがあります。交通安全祈願のお守りはどこにでもありますが、これは自転車乗りのためのお守りであり毎日自転車を乗った方が参拝に訪れています。阿蘇神社を訪れた方の声
自宅から3時間。羽村市の阿蘇神社にきた。たまリバー50km北端のさらに先にある。ある意味では自転車の聖地? pic.twitter.com/cC2ya6MfhS
— みづたにたつを (@TMW1976) 2015, 5月 30
武蔵 阿蘇神社(東京都羽村市) 601年創建。平将門の造立とも、平将門を討った藤原秀郷の再建とも言われる。 境内のシイは樹齢800年以上。東京都指定天然記念物 pic.twitter.com/EyxTlkWaif
— Naohide Nakamura (@C2e5NUFVWyujn1E) 2015, 4月 4
@fiorekb8 練馬から片道2時間 羽村市の阿蘇神社に無事到着 天気もよくて気持ちいぃポタでした 多摩川沿いの道は景色がよくてなかなかいいですね お目当ての自転車お守りもいただきました(^∇^)v さあ帰ろう pic.twitter.com/ffNizsPmHG
— fiorekb8 (@fiorekb8) 2015, 3月 26
基本情報
■ 基本情報
- ・名称:阿蘇神社
- ・住所:羽村市羽加美4-6-7
- ・アクセス:JR青梅線羽村駅または小作駅より徒歩20分
- ・拝観時間:境内自由
- ・電話番号:042-554-3405
- ・公式サイトURL:http://city.tachikawaonline.jp/view.php?area=15&id=154&mode=details
阿蘇神社の450ある分社の中で珍しく東京都羽村市のご紹介をいたしましたが、いかがでしたでしょうか。ほとんどが熊本県まで行かないと拝見することが出来ないので、関東圏にあることは在住者にとってとても有り難いですよね。基本的にはいつもは静かな境内ですが、年末年始はかがり火が焚かれ御神酒がふるまわれ、賑やかなムードに包まれます。初めての方は特に、ビギナーズラッキーのお裾分けも期待して、初詣の足をのばしてみるのも良いですよね?