五能線は、秋田県の能代市から青森県の弘前市までを結ぶ路線で、主に白神山地が迫る海岸線を通っています。五能線の沿線には、絶景ポイントが多数あり、近年人気の高いローカル線です。こんな五能線を走る特急「リゾートしらかみ」の停車駅近くの絶景スポット、6箇所を紹介します。
秋田発のリゾートしらかみは、東能代駅で奥羽本線から五能線に入り、次の駅が能代駅です。能代市は、秋田県北部にある、バスケットボールが強い能代工業のある街で有名です。能代には観光スポットが多数ありますが、特に風の松原がおすすめです。
風の松原は、能代市の海岸沿いに連なる、日本最大級の規模を誇る砂防林です。 海風による砂の飛散を防ぐために江戸時代から植えられてきたもので、700万本もの松林になりました。松林の内には1周2kmのランニングコース、散策路、いこいの広場などがあり、市民のレクリエーションの場になっています。
近くにある「はまなす展望台」「はまなす画廊」にも、ぜひ訪れてみてください。
風の松原は東京ドーム163個分という広大な松林は日本三大松原と言われる「虹の松原」、「三保の松原」、「気比の松原」など、日本に数ある松林の中で最大級の大きさを誇る松原です。日本三大松原に「天橋立」とこの「風の松原」を加えて日本五大松原と言われることもあるほど有名なスポットでもあります。また、「日本の音風景100選」にも選ばれていて、松林を吹き抜ける風に枝々がいっせいにざわめき、風の音と松の音が渾然一体になって「松籟(しょうらい)」という音の風景を作り出しているんですよ。季節や、樹齢などによって微妙に変わる松籟の音に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
五能線の十二湖駅を降りると、周囲に広がるのは白神山地のすそ野に広がるブナの森で、その森の中に大小33もの湖沼が点在しており、十二湖と呼ばれています。森の中には、点在する湖沼を結ぶように散策路が通じています。
その中でも一番有名なのが「青池」です。まるで青いインクをたらしたような透き通ったコバルトブルーの湖面が見どころです。
秋には、紅葉で黄色に色づいた落ち葉とのコントラストが見事です。
十二湖は江戸時代に発生した大地震による山崩れでできたといわれ、その際に大小33の湖沼ができたそうなのですが、崩山からあがめると12の湖沼が見えたことから「十二湖」と呼ばれるようになったのだとか。「青池」の青さの理由は解明されておらず、神秘的な青池は透明度が高く、日が差した時の美しさは思わずため息を呑むほどの美しさなんです。さらに十二湖誕生のきっかけになった崩山や、アメリカのグランドキャニオンを思わせることから名付けられた「日本キャニオン」など、緑の木々の間から見える岩肌は圧巻ですよ。散策したあとは十二湖にある茶屋で、沸壺池の湖底から湧き出す名水で入れたお茶で一息つくのがオススメです。
白神山地が海に迫る日本海沿いを走る五能線は、海岸線ぎりぎりのところを走り、海岸線の奇岩や風景を車窓から楽しめます。そんな五能線には、JRで最短のトンネルになった「仙北岩トンネル」(全長9.5メートル)があります。
仙北岩トンネルは、十二湖駅間を出てすぐの海に突き出した岩を突き抜けるように掘られたトンネルです。すぐ隣に、もっと長いトンネルがあるので、列車に乗っていると気がつかないかもしれません。
近くには、ガンガラ岩やサイの河原といった観光スポットもあります。
仙北岩トンネルの短さ日本一という称号は、2014年9月からのことで、それまでは群馬県樽沢トンネルの短さが日本一だったそうです。2014年9月でその役目を終え、現在では仙北岩トンネルが日本一になりました。白い岩肌を串刺しにするように走る電車とトンネルとの風景を近くの海岸から撮影することができるため、鉄道ファンも多く訪れるスポットです。日本最短という栄誉ともに、岩と海の織りなす風景を見に行ってみてはいかがでしょうか。
五能線にあるリゾートしらかみの停車駅のひとつ「ウェスパ椿山駅」を降りると、ヨーロッパに訪れたかのようなお城や洋館が立ち並んでいます。駅を出たらそこは、リゾート施設「ウェスパ椿山」です。
ウェスパ椿山には、とんがり屋根がかわいいレストラン、日本海を一望できる展望露天風呂、天然温泉付きコテージなどがあります。
駅から出ているスロープカーで白神展望台に上り、白神山地と日本海の眺望もご覧ください。
景色のいい開閉式の展望風呂は、天気のいい日に窓を開け、露天風呂となって、気持ちのいい潮風の中で天然温泉を楽しむことができます。ウェスパ椿山のある深浦町は、夕陽海岸として全国的にも有名で、夕方になると沈みゆく夕陽を眺めながら温泉に入る方も多いそうですよ。公式サイトには夕陽が沈む時間なども書かれているので、目安にしながら言ってみるのもオススメです。空と海を茜色に染めながら海に沈んでいく様子は圧巻の一言。最寄りのウェスパ椿山駅からは先ほど紹介した十二湖をつなぐバスも出ているので、観光にもピッタリのスポットです。
五能線の千畳敷駅を降りると、目の前に岩でできた平たい地形、千畳敷海岸が広がっています。ゾートしらかみ2・3号は、千畳敷海岸を散策して千畳敷の広い石畳の海岸と美しい日本海の眺めが楽しめるように、千畳敷駅で15分停車します。
千畳敷海岸は、江戸時代(1792年)に起こった地震によって隆起して出来た広い岩床の海岸です。津軽のお殿様が千畳の畳を敷いて宴会を行ったことか、千畳敷と名付けられたと言い伝えられています。
岩の上を歩くことができますが、場所によっては歩きにくかったりします。ころんで怪我しないように注意してください。
千畳敷海岸は「日本の夕陽100選」にも認定されていて、ウェスパ椿山から夕陽を眺めるのもいいですが、ココから夕陽を眺めるのもオススメです。また、岩の隙間に波が入り込み、数メートルの高さに吹き上げる姿がまた圧巻!波を活かした面白い写真を撮ることができるので、写真が好きな方にもオススメです。周辺には奇岩奇石が多く、独特の美しい景観も楽しめますよ。また、「日本の水浴場55選」にも認定されていて、海水浴やキャンプのメッカでもあるので、レジャーにもオススメなスポットです。
リゾートしらかみの停車駅の鰺ヶ沢駅は、鰺ヶ沢町の玄関口です。鰺ヶ沢町は日本海に面していますが、町の8割を山林が占めており、白神山地への続いています。「白神の森遊山道」は、鰺ヶ沢町の中心部から南へ車でおよそ30分ほどの自然豊かな黒森地区にあります。
世界遺産に登録されている地域は、黒森地区から20km南に広がっていますが、ここも白神山地と同じ景観が見られます。というのは、白神の森遊山道のエリアおよそ52ヘクタールが、昔から人の手が加えられておらず、白神山地核心部同様の森林景観を保っているからです。
アップダウンが少く歩きやすい遊歩道が整備されていて、白神のブナの林の雰囲気を手軽に感じられる場所です。
世界遺産「白神山地」は東京23区の2倍ほどの広さを誇り、太古の時代は海の底だったそうです。およそ200万年前から隆起しはじめ、崩落や地滑りなどを繰り返しながら、1000m級の山々が連なる雄大な姿になったと考えられています。8000年ほど前の氷河期の終わりを境に、ブナを中心とした広葉樹の群落が現れ、長い歳月をかけて腐葉土層を形成し、水が湧き出る豊かな森になったそうです。そんな白神山地の特徴的な植生が息づく白神の森は、世界遺産に登録された地域のような森林景観が体感できるスポットになっています。かつて「杣道(そまみち)」と呼ばれた山仕事をする人たちが使った細くて険しい山道の名残で、遊歩道というには少し険しく、登山道という程厳しくはない道なので、ちょっとした健康づくりの一環の散策にもオススメです。
リゾートしらかみは、全席指定の人気の高い列車です。車窓からは、絶景が眺められ、車内では津軽三味線の生演奏や、津軽弁「語りべ」実演といったイベントもあります。ぜひ、リゾートしらかみで、東北の旅を満喫してください。
素材提供:トリップアドバイザー
1.風の松原
わたしのオススメ度:★★★★☆
http://www.forest-akita.jp/data/field/kaze/kaze.html
秋田発のリゾートしらかみは、東能代駅で奥羽本線から五能線に入り、次の駅が能代駅です。能代市は、秋田県北部にある、バスケットボールが強い能代工業のある街で有名です。能代には観光スポットが多数ありますが、特に風の松原がおすすめです。
風の松原は、能代市の海岸沿いに連なる、日本最大級の規模を誇る砂防林です。 海風による砂の飛散を防ぐために江戸時代から植えられてきたもので、700万本もの松林になりました。松林の内には1周2kmのランニングコース、散策路、いこいの広場などがあり、市民のレクリエーションの場になっています。
近くにある「はまなす展望台」「はまなす画廊」にも、ぜひ訪れてみてください。
http://delarie.exblog.jp/8058471/
■ 基本情報
- ・名称:風の松原
- ・住所:秋田県能代市
- ・アクセス:JR能代駅から徒歩で約40分
- ・電話番号:0185-52-1582 (風の松原ガイドの会)
- ・公式サイトURL:http://welcomenoshiro.com/?post_type=nature&p=181
2.十二湖
わたしのオススメ度:★★★★★
五能線の十二湖駅を降りると、周囲に広がるのは白神山地のすそ野に広がるブナの森で、その森の中に大小33もの湖沼が点在しており、十二湖と呼ばれています。森の中には、点在する湖沼を結ぶように散策路が通じています。
その中でも一番有名なのが「青池」です。まるで青いインクをたらしたような透き通ったコバルトブルーの湖面が見どころです。
秋には、紅葉で黄色に色づいた落ち葉とのコントラストが見事です。
十二湖は江戸時代に発生した大地震による山崩れでできたといわれ、その際に大小33の湖沼ができたそうなのですが、崩山からあがめると12の湖沼が見えたことから「十二湖」と呼ばれるようになったのだとか。「青池」の青さの理由は解明されておらず、神秘的な青池は透明度が高く、日が差した時の美しさは思わずため息を呑むほどの美しさなんです。さらに十二湖誕生のきっかけになった崩山や、アメリカのグランドキャニオンを思わせることから名付けられた「日本キャニオン」など、緑の木々の間から見える岩肌は圧巻ですよ。散策したあとは十二湖にある茶屋で、沸壺池の湖底から湧き出す名水で入れたお茶で一息つくのがオススメです。
■ 基本情報
- ・名称:十二湖
- ・住所:青森県西津軽郡深浦町
- ・アクセス:JR東日本五能線十二湖駅から弘南バス十二湖線 バス停「奥十二湖」下車。
- ・所要時間:所要時間:1時間
- ・オススメの時期:4月上旬~11月中旬
3.仙北岩トンネル
わたしのオススメ度:★★★★☆
http://blog.goo.ne.jp/photo_life_akita/e/b73f52fe26d6a0f25941e7220cf45a90
白神山地が海に迫る日本海沿いを走る五能線は、海岸線ぎりぎりのところを走り、海岸線の奇岩や風景を車窓から楽しめます。そんな五能線には、JRで最短のトンネルになった「仙北岩トンネル」(全長9.5メートル)があります。
仙北岩トンネルは、十二湖駅間を出てすぐの海に突き出した岩を突き抜けるように掘られたトンネルです。すぐ隣に、もっと長いトンネルがあるので、列車に乗っていると気がつかないかもしれません。
近くには、ガンガラ岩やサイの河原といった観光スポットもあります。
仙北岩トンネルの短さ日本一という称号は、2014年9月からのことで、それまでは群馬県樽沢トンネルの短さが日本一だったそうです。2014年9月でその役目を終え、現在では仙北岩トンネルが日本一になりました。白い岩肌を串刺しにするように走る電車とトンネルとの風景を近くの海岸から撮影することができるため、鉄道ファンも多く訪れるスポットです。日本最短という栄誉ともに、岩と海の織りなす風景を見に行ってみてはいかがでしょうか。
■ 基本情報
- ・名称:仙北岩トンネル
- ・住所:青森県西津軽郡深浦町
4.ウェスパ椿山
わたしのオススメ度:★★★★☆
http://fwga5977.cocolog-nifty.com/donburi/2008/10/post-2fa6.html
五能線にあるリゾートしらかみの停車駅のひとつ「ウェスパ椿山駅」を降りると、ヨーロッパに訪れたかのようなお城や洋館が立ち並んでいます。駅を出たらそこは、リゾート施設「ウェスパ椿山」です。
ウェスパ椿山には、とんがり屋根がかわいいレストラン、日本海を一望できる展望露天風呂、天然温泉付きコテージなどがあります。
駅から出ているスロープカーで白神展望台に上り、白神山地と日本海の眺望もご覧ください。
景色のいい開閉式の展望風呂は、天気のいい日に窓を開け、露天風呂となって、気持ちのいい潮風の中で天然温泉を楽しむことができます。ウェスパ椿山のある深浦町は、夕陽海岸として全国的にも有名で、夕方になると沈みゆく夕陽を眺めながら温泉に入る方も多いそうですよ。公式サイトには夕陽が沈む時間なども書かれているので、目安にしながら言ってみるのもオススメです。空と海を茜色に染めながら海に沈んでいく様子は圧巻の一言。最寄りのウェスパ椿山駅からは先ほど紹介した十二湖をつなぐバスも出ているので、観光にもピッタリのスポットです。
■ 基本情報
- ・名称:ウェスパ椿山
- ・住所:青森県西津軽郡深浦町舮作鍋石226-1
- ・アクセス:ウェスパ椿山駅から徒歩すぐ
- ・電話番号:0173-75-2261
- ・公式サイトURL:http://www.wespa.jp/
5.千畳敷
わたしのオススメ度:★★★★★
五能線の千畳敷駅を降りると、目の前に岩でできた平たい地形、千畳敷海岸が広がっています。ゾートしらかみ2・3号は、千畳敷海岸を散策して千畳敷の広い石畳の海岸と美しい日本海の眺めが楽しめるように、千畳敷駅で15分停車します。
千畳敷海岸は、江戸時代(1792年)に起こった地震によって隆起して出来た広い岩床の海岸です。津軽のお殿様が千畳の畳を敷いて宴会を行ったことか、千畳敷と名付けられたと言い伝えられています。
岩の上を歩くことができますが、場所によっては歩きにくかったりします。ころんで怪我しないように注意してください。
千畳敷海岸は「日本の夕陽100選」にも認定されていて、ウェスパ椿山から夕陽を眺めるのもいいですが、ココから夕陽を眺めるのもオススメです。また、岩の隙間に波が入り込み、数メートルの高さに吹き上げる姿がまた圧巻!波を活かした面白い写真を撮ることができるので、写真が好きな方にもオススメです。周辺には奇岩奇石が多く、独特の美しい景観も楽しめますよ。また、「日本の水浴場55選」にも認定されていて、海水浴やキャンプのメッカでもあるので、レジャーにもオススメなスポットです。
■ 基本情報
- ・名称:千畳敷
- ・住所:青森県西津軽郡深浦町
- ・アクセス:JR五能線 千畳敷駅下車すぐ
- ・電話番号:0173-74-4412(深浦町観光課)
- ・公式サイトURL:http://www.fukaura.jp/touristinfo/north/
6.白神の森遊山道
わたしのオススメ度:★★★★☆
リゾートしらかみの停車駅の鰺ヶ沢駅は、鰺ヶ沢町の玄関口です。鰺ヶ沢町は日本海に面していますが、町の8割を山林が占めており、白神山地への続いています。「白神の森遊山道」は、鰺ヶ沢町の中心部から南へ車でおよそ30分ほどの自然豊かな黒森地区にあります。
世界遺産に登録されている地域は、黒森地区から20km南に広がっていますが、ここも白神山地と同じ景観が見られます。というのは、白神の森遊山道のエリアおよそ52ヘクタールが、昔から人の手が加えられておらず、白神山地核心部同様の森林景観を保っているからです。
アップダウンが少く歩きやすい遊歩道が整備されていて、白神のブナの林の雰囲気を手軽に感じられる場所です。
世界遺産「白神山地」は東京23区の2倍ほどの広さを誇り、太古の時代は海の底だったそうです。およそ200万年前から隆起しはじめ、崩落や地滑りなどを繰り返しながら、1000m級の山々が連なる雄大な姿になったと考えられています。8000年ほど前の氷河期の終わりを境に、ブナを中心とした広葉樹の群落が現れ、長い歳月をかけて腐葉土層を形成し、水が湧き出る豊かな森になったそうです。そんな白神山地の特徴的な植生が息づく白神の森は、世界遺産に登録された地域のような森林景観が体感できるスポットになっています。かつて「杣道(そまみち)」と呼ばれた山仕事をする人たちが使った細くて険しい山道の名残で、遊歩道というには少し険しく、登山道という程厳しくはない道なので、ちょっとした健康づくりの一環の散策にもオススメです。
■ 基本情報
- ・名称: 白神の森遊山道
- ・住所: 青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字深谷町字矢倉山1-26
- ・アクセス: 津軽鉄道金木駅下車・徒歩7分
- ・営業時間: 4月20日~9月30日/9:00~16:30 (受付16:00まで)
- 10月1日~10月31日/9:00~15:30 (受付15:00まで)
- ・定休日: 12月29日
- ・電話番号: 0173-79-2009 (総合案内休憩所 くろもり館)
- ・料金: 一般・高校生/500円(400円)・小・中学生/400円(300円)
- ・公式サイトURL:
リゾートしらかみは、全席指定の人気の高い列車です。車窓からは、絶景が眺められ、車内では津軽三味線の生演奏や、津軽弁「語りべ」実演といったイベントもあります。ぜひ、リゾートしらかみで、東北の旅を満喫してください。
素材提供:トリップアドバイザー