ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは本当に幽霊屋敷？

ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、アメリカ・カリフォルニア州の、シリコンバレーの中心都市であるサンノゼにある幽霊屋敷です。ライフル銃を中心とした製造メーカーであった会社社長一家のこの家は、ビジネスで成功を収めたウィリアム氏の未亡人に縁があります。彼女は1866年に娘、1881年に夫を相次いで亡くしています。銃殺された人たちの霊によって呪われていると言われているけど、本当にそんなことがあるのでしょうか！？

1. ウィンチェスター・ミステリー・ハウスとは？

サンノゼ市サウスウィンチェスター通りに面したこの屋敷は、ウィンチェスター社で銃のビジネスで成功した実業家ウィリアム・ワート・ウィンチェスターの未亡人サラの屋敷。彼女の指示により、1884年の建設以降38年間、不眠不休の増築工事が続けられたそうです。それは、ウィンチェスター銃で殺された人の霊による呪いからいつでも逃れるための隠し部屋や秘密通路を作るためだったとか・・・。

なぜ増築を続けたの？

1866年に娘、1881年に夫を亡くし、霊媒師にアドバイスを求めたサラ・ウィンチェスター。霊媒師は、製造した銃が多くの人々の命を奪ったため犠牲者が復讐しているとサラに告げたのだそう。さらに「アメリカ西部に家を建て、その家を建て続けなければ死んでしまう」と言われたとか。

その言葉どおりサラは合計550万ドルをかけ、亡くなるまで増築工事を続けました。でも・・・増築しすぎてごちゃごちゃ・・・。

2．ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの見どころ

「怖い見どころ」をご紹介します。

まさに迷宮！その複雑さ

とにかく増築に増築を重ねた結果、中は迷宮そのもの。「迷ったら帰って来れないのでは？」という恐さが常に付きまといます。ハウスには40の寝室と2つの舞踏室など、160の個室があるそうで、暖炉は47個、窓ガラスは1万枚もあるのだとか・・。はぐれないようにツアーガイドさんの後をついていって下さいね！

13という数字へのこだわり

西洋では通常13という数字は不吉な数字として避けられますが、サラは13という数字に異常にこだわっていて、ハウス随所にそのこだわりが見られます。例えば写真のシャンデリア。もともと12本のろうそく立てがついたものでしたが、後に1本を付け足し13本に。また衣類をかけるフックも13の倍数、庭も13をモチーフにしています。怖い・・。

不気味な階段やドア

階段の先が行き止まり、ドアの先に部屋がない・・・など、「何のために作ったの？」という不気味なつくりの建築がいっぱい。上記写真は2インチ（5cm前後）しか段差がない階段。思わず「Watch your step!」と言ってしまいますが・・・気がつきました？「WATCH YOUR STEP」って13文字ですよね・・キャー怖～い！！

ティファニーの窓ガラス

ティファニー社に特注したという窓ガラス。すごくキレイです。しかし・・・くもの巣の模様が施されていたり、13種類の石を使用していたり・・とここにもサラさんならではの「こだわり」が・・・。うむむ、怖い。

サラが息を引き取った部屋

ついに83歳でサラ・ウィンチェスターは息を引き取りますが、亡くなったのがこの部屋。実はこの部屋は庭の13をモチーフにしたトピアリーが向いている方向の部屋なんだとか・・・怖っ！！！

3. 実際に訪れた人の声

ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの周辺は、大きくて有名なショッピングモールがあるので、観光ついでに便利です。

リアルなホーンテッドマンションです。

銃に興味がある方にもおすすめです。

4．ウィンチェスター・ミステリーハウスに行こう！

■地図はこちら

５．ウィンチェスター・ミステリー・ハウス近隣の観光スポット

ウィンチェスター・ミステリー・ハウスのあるサンノゼには、他にも人気のある観光スポットが数多く点在しています。そこで、近隣の観光地をご紹介していきたいと思います。サンノゼを訪れた際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。

バラ十字古代エジプト博物館

サンノゼにある観光スポットの中でも特に人気があるのが、バラ十字古代エジプト博物館になります。中心地からVATで少し行ったところの町中で、正面に中学校があるのが目印となっています。それほど大きくはありませんが、保存状態の良いミイラや埋蔵品などが展示されていて、じっくりと見て回ることができます。

町中にあるエジプトの博物館ということもあって、地元の小学校などから社会科見学に指定されているようです。プラネタリウムも常設されていたりします。天気が良く時間があれば、中庭などの庭園も雰囲気が良いので、ゆっくりと過ごしてみてください。

Municipal Rose Garden

ディナ通りとアグリー通りの交差する場所にMunicipal Rose Gardenがあります。町の中心部にありながら、1年中美しいバラを楽しむことができるホテルでもあります。とてもきれいに整備されていて、中央には噴水もあります。

オープンな雰囲気になっているので、近隣の人々も昼寝やピクニック、写真撮影、ウォーキングなどでゆっくりと過ごすことができます。芝生の広場やベンチもあるのでのんびりできます。高校生たちの卒業イベントや、ウェディングパーティーにも利用されています。バラの香りに誘われて、一度訪れてみてください。

子供科学博物館

子ども科学博物館は、薄紫色の建物が目印となっています。Woz Way挟んだ向かい側に、有料の公共駐車場があります。子供たちを遊ばせるには絶好の場所になっています。小学生低学年くらいまでのお子様がいるファミリーにとっては、とても有意義な休日が過ごせる博物館です。

観光スポットというよりは、地域の人たちの遊び場となっていますが、家族で近隣に移りすむことになった人たちにとっては、憩いの場所の一つになっているようです。様々なアクティビティで楽しむことができ、創造性や学習することもできます。スタッフもフレンドリーに対応してくれます。

テック イノベーション博物館 （ザ テック）

サンノゼ中心部にある、300ほどの企業によって設立されたテックイノベーション博物館です。交通機関を使っていくと便利かもしれません。博物館というよりも、子供たちがプログラミングや宇宙工学、ロボットに関する技術など、テクノロジーに関する勉強ができる場所です。

夏休みなどの長期休暇を利用して、日本とはまた違った、実際に様々な体験ができる博物館へ出かけてみるのも楽しいかもしれません。例えば、ジェットコースターを自分で設計して体験できたりすることもできるようです。大画面シアターもあるので、前売りチケットを購入して鑑賞してみてください。

Happy Hollow Park and Zoo

ケリー・パーク内にあるHappy Hollow Park and Zooになります。あまり大きくはありませんが、1961年に開園してからずっとファミリーに愛され続けているPark and Zooです。動物園は3つに分かれていて、動物に触れあえる場所や絶滅危惧の動物も観察でき、ワークショップなども行っています。

公園では、メリーゴーランドやジェットコースターなどのアトラクション、アスレチック、パペットショーなどが行われています。ピクニックバスケットレストランがあるので、ランチ時にはそちらでのんびり過ごせます。価格やプログラム、スケジュールなど、変更や中止、季節によっても異なるので、訪れる際には一度ホームページをご確認ください。

HP パビリオン（SAP Center）

アイスホッケーでシャークスのホームアリーナでもあるSAP Centerになります。サンノゼ中心地から市外へと出たところにあります。アイスホッケーをよく知らない人でも、迫力ある攻防戦が繰り広げられるのを目の当たりにすることができます。

古い施設ですがきちんとメンテナンスされトイレもきれいで、セキュリティーもしっかり行っています。SAP Centerでは、コンサートやテニス、プロレス、バスケットボールなども行っているため、音響設備や照明などもあります。アイスホッケーの試合を、ぜひ一度本場で味わってみてください。

Cathedral Basilica of St. Joseph

Cathedral Basilica of St. Josephは、サンノゼの中心地にあるローマカトリック教会で、カリフォルニアでは一番古い教会になるようです。1803年に建てられるも火災のため、一部を残した状態で1875年に再建築されたということです。

全体に真っ白で、とても美しい大聖堂となっています。日曜にはミサが行われているようですが、中に入ると素晴らしいステンドグラスに誰もが見とれてしまいます。また、冬にはコンサートが開催されるということです。美しい大聖堂の建築物を、一度訪れて目に焼き付けてみてください。

アルマデン クイックシルバー カントリー パーク

景色のとてもいい公園で、近くにはアラマイトス川が流れています。自然豊かな場所で、カルフォルニア州の目印にもなっていて、元は鉱山の採掘場になっていた場所です。公園へのアクセスは、3か所から入ることができるので便利です。

公園内では、乗馬やハイキング、自転車などを楽しむことができ、リードにつなげてであれば犬を散歩させることもできます。歴史好きの方であれば、レジャーガイド付きで歴史散歩をすることも可能だということです。鉱山の採掘場の名残なのか、列車の線路沿いを歩いたりすることもできるようです。

California Theatre

1927年に建てられた劇場で、2001～2004年の間に建て替えられているCalifornia Theatreになります。この劇場は、サン・ホセ劇場が管理と運営を行い、他にも3つのシアターがあります。素敵な建築物で、バルコニー付きの座席が設けられていたりするようです。建物内の壁の装飾も美しく仕上げられています。

休暇で訪れてしばらく滞在するようなことがあれば、シアターでコンサートなどを楽しむのもいいかもしれません。建築当時の雰囲気を残したままの会場では、オペラなどを優雅に楽しめるようになっています。音響も素晴らしいので、気になる作品のチケットを手に入れて一度訪れてみてください。

日本友好庭園

日本友好庭園もHappy Hollow Park and Zooと同様で、ケリー・パーク内にあります。町中にありながら、静かで穏やかな庭園です。この日本友好庭園は、岡山県と姉妹都市を結んだ証として、この庭園が造られたということです。

こちらでは、フェスティバルや結婚式などお祝い行事などでも利用されることがあるということです。地元のサンノゼ市民の方たちの、憩いの場にもなっているようです。庭園の中にある池を回遊する形で散歩道が設けられています。日本へ帰ってきたかのような気分にさせてくれる、癒される庭園ではないでしょうか。

ウィンチェスター・ミステリー・ハウスについて特集してきましたが、いかがだったでしょうか？霊媒師の助言にとりつかれたライフル銃メーカーの未亡人が、ありあまる資金に物を言わせ、82歳で亡くなるまでの38年間、毎日24時間、増築し続けた豪邸という、なんともすさまじい来歴をもつこの場所。ただ、奇怪なお部屋の構成とは対照的に、庭園はとっても美しく色鮮やかで、とても人気のある観光スポットとなっています。興味のある方は訪れてみてはいかがですか？